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「さて、皆も揃ったし、ダンジョンの反省会といこう。何か申し開きはあるかな? レオン、フィン、テオ」
「そうですね。父上は無慈悲だという事は理解してます。が、不意を突いてのあの攻撃は駄目なヤツですよ! 俺達死ねます」
「大丈夫。ちゃんと避けたじゃないか。もう少し出来ると思っていたのだがなぁ」
「父上の評価がシビア過ぎます。ね? お祖母様?」
「そうねぇ。テオの言う通りかしらぁ。でも、まだまだ三人とも成長しそうなのよねぇ。だから、もう少し攻撃をしても良かったとも思うわ?」
テオお兄様がえーっと不満気に答えている。ラファルも横からテオお兄様の膝にテシテシしているし。
その様子をおじい様もおばあ様も微笑みながら見ている。
「ソフィアも次は一緒に頑張ろうね」
「はい。フィンお兄様」
「ソフィアは別だ。ソフィアはゆっくり成長していけばいいんだ。グリフォンの助けがあったとはいえ、初心者なのに一人でレッドドラゴンを倒したんだからね。酸で溶かしたり、腐蝕させたりして敵の回復をし難くする手法は良かったぞ。
ラファルも仲間になったんだし、今回の一番の活躍はソフィアだ。ところでソフィア。今朝の魔法は何だったんだい?」
お父様は優しく諭すように聞いてきた。そうよね、一番気にかかっているところだと思う。お父様もおじい様達も予想はしているような感じではあるみたい。
「ありがとうございます。お父様。これからはラファルと一緒に頑張ります。今朝の魔法練習なのですが……。あれは、原始魔法です」
私の言葉に兄たちは丸くしている。
「ソフィアは原始魔法が使えるのかい?」
「どうやら出来たみたいです。まだ、どの魔法が使えないのか、苦手なのかは分かりませんが、雨と植物成長は使えました。攻撃魔法は流石に使うと不味いと思い、やりませんでした」
原始魔法と聞いてレオンお兄様と、おじい様は興奮している様子で前のめりになった。
「他に出来る魔法はあるのか?」
「試しにしてみただけなのでまだなんとも言えないです」
「ソフィアちゃん、今ここでもやることってできるかしら?」
「わかりました。やってみますね」
おばあ様の言葉に笑顔で答えラファルを撫でている手を止めて集中し、詠唱を始める。
『此処にいる者達の心と体を癒せ、パナケイア』
あっ、これは大変かも。
中庭で使った時の魔法とは違い、魔力がガクンと減った。
誰か怪我しているの?
それとも大勢を癒やしているの?
視界に入る範囲内では父やお兄様達みんなが薄っすら光って見える。
手元を見ると、ラファルもほんわりと光っていた。
ラファルは魔物よね? この魔法は効くのかしら。ラファルに目をやると、ラファルは喜んでいる。不思議だわ。
もしかして邸にいる使用人全てを癒やしているのかしら?
魔力も残りわずかとなったので、魔力を流すのを止めた途端に光が無くなった。
「お兄様、魔力が底を突きました。このように問題なく使えるようですが、使用する魔力量が多く、使用範囲も広くてあまり使えないかもしれません」
みんなが呆然としているわ。
「凄いな! ソフィア。ソフィアはもしかして、伝説の聖女なのかな? さっきの癒しの魔法はヒールと違う。何て言うか上手く表現できないが……。
心が満たされた上で体も楽になっている。魔力が広がる範囲を視ていたが、ソフィアが行使した範囲は邸の敷地内程度と考えて良いだろう。
先ほどの魔法でどれだけの人数が癒されたのか。ざっと三十人は居るんじゃないか? それだけの人数を癒せば魔力は底を突くのは当たり前だ」
私よりレオンお兄様は大興奮の様子だ。
原始魔法をおじい様と研究しているらしく、おじい様もとても喜んでいる。お父様は素直に驚いている。
「父上、この場を借りてはっきり言います。私はソフィアの夫にすぐなります。いや、させて下さい」
えぇっ!?
レオンお兄様からの突然のプロポーズですか!?
あわわわ。い、いや、理解はしています。
私の魔力、オリヴェタンという特殊な一族。血や能力を絶やさない為に必要な結婚ではある。
あるのだけれど、突然降って湧いてきた話にどうすればいいか分からず私は目を泳がせてしまう。
「レオン兄、俺だって父上が許可するならソフィアの夫にすぐなりたいんだぞ?」
テオお兄様まで……。
「僕は婚約者もいるし、三人の行く末を見守るよ」
フィンお兄様はのんびりとお茶を飲みながら話をしている。
「ソフィア。ソフィアはどう思っているんだい? ソフィアの気持ちが一番だからね」
「私ですか? 正直なところ、まだよくわからないです。
お兄様と結婚し、子をなるべく沢山産む事が良い事も理解しています。お兄様だと慕っていたのに突然夫になるのはなんともいえない、です。
それに私、夫婦仲睦まじく過ごしていきたいのですが、私は、きっと誰よりも寿命も長い。それでも問題ありませんか?」
「父上、どうしますかね。レオンもテオもソフィアを嫁にしたいとは」
私は思っていたことを口にする。
貴族である以上政略結婚で婚姻することにも納得はしているし、憧れていたお兄様のどちらかと結婚するとなれば、実感はなくてもむしろ喜ばしいことなんだと思う。
売られるように嫁がされることだってあるのだもの。
お父様はどうしたものかとおじい様に話を振る。
「そうじゃなぁ。レオンは及第点だが、テオはまだまだだな。もっと鍛えてワシやカインが認める程の魔法使いになってからだ」
「そうですね。レオンを一先ずソフィアの仮の婚約者候補として認める。テオは今後の頑張り次第でレオンと交代になるか……」
「「はい」」
父の言葉にお兄様達も異論はないようで頷いている。
「そうですね。父上は無慈悲だという事は理解してます。が、不意を突いてのあの攻撃は駄目なヤツですよ! 俺達死ねます」
「大丈夫。ちゃんと避けたじゃないか。もう少し出来ると思っていたのだがなぁ」
「父上の評価がシビア過ぎます。ね? お祖母様?」
「そうねぇ。テオの言う通りかしらぁ。でも、まだまだ三人とも成長しそうなのよねぇ。だから、もう少し攻撃をしても良かったとも思うわ?」
テオお兄様がえーっと不満気に答えている。ラファルも横からテオお兄様の膝にテシテシしているし。
その様子をおじい様もおばあ様も微笑みながら見ている。
「ソフィアも次は一緒に頑張ろうね」
「はい。フィンお兄様」
「ソフィアは別だ。ソフィアはゆっくり成長していけばいいんだ。グリフォンの助けがあったとはいえ、初心者なのに一人でレッドドラゴンを倒したんだからね。酸で溶かしたり、腐蝕させたりして敵の回復をし難くする手法は良かったぞ。
ラファルも仲間になったんだし、今回の一番の活躍はソフィアだ。ところでソフィア。今朝の魔法は何だったんだい?」
お父様は優しく諭すように聞いてきた。そうよね、一番気にかかっているところだと思う。お父様もおじい様達も予想はしているような感じではあるみたい。
「ありがとうございます。お父様。これからはラファルと一緒に頑張ります。今朝の魔法練習なのですが……。あれは、原始魔法です」
私の言葉に兄たちは丸くしている。
「ソフィアは原始魔法が使えるのかい?」
「どうやら出来たみたいです。まだ、どの魔法が使えないのか、苦手なのかは分かりませんが、雨と植物成長は使えました。攻撃魔法は流石に使うと不味いと思い、やりませんでした」
原始魔法と聞いてレオンお兄様と、おじい様は興奮している様子で前のめりになった。
「他に出来る魔法はあるのか?」
「試しにしてみただけなのでまだなんとも言えないです」
「ソフィアちゃん、今ここでもやることってできるかしら?」
「わかりました。やってみますね」
おばあ様の言葉に笑顔で答えラファルを撫でている手を止めて集中し、詠唱を始める。
『此処にいる者達の心と体を癒せ、パナケイア』
あっ、これは大変かも。
中庭で使った時の魔法とは違い、魔力がガクンと減った。
誰か怪我しているの?
それとも大勢を癒やしているの?
視界に入る範囲内では父やお兄様達みんなが薄っすら光って見える。
手元を見ると、ラファルもほんわりと光っていた。
ラファルは魔物よね? この魔法は効くのかしら。ラファルに目をやると、ラファルは喜んでいる。不思議だわ。
もしかして邸にいる使用人全てを癒やしているのかしら?
魔力も残りわずかとなったので、魔力を流すのを止めた途端に光が無くなった。
「お兄様、魔力が底を突きました。このように問題なく使えるようですが、使用する魔力量が多く、使用範囲も広くてあまり使えないかもしれません」
みんなが呆然としているわ。
「凄いな! ソフィア。ソフィアはもしかして、伝説の聖女なのかな? さっきの癒しの魔法はヒールと違う。何て言うか上手く表現できないが……。
心が満たされた上で体も楽になっている。魔力が広がる範囲を視ていたが、ソフィアが行使した範囲は邸の敷地内程度と考えて良いだろう。
先ほどの魔法でどれだけの人数が癒されたのか。ざっと三十人は居るんじゃないか? それだけの人数を癒せば魔力は底を突くのは当たり前だ」
私よりレオンお兄様は大興奮の様子だ。
原始魔法をおじい様と研究しているらしく、おじい様もとても喜んでいる。お父様は素直に驚いている。
「父上、この場を借りてはっきり言います。私はソフィアの夫にすぐなります。いや、させて下さい」
えぇっ!?
レオンお兄様からの突然のプロポーズですか!?
あわわわ。い、いや、理解はしています。
私の魔力、オリヴェタンという特殊な一族。血や能力を絶やさない為に必要な結婚ではある。
あるのだけれど、突然降って湧いてきた話にどうすればいいか分からず私は目を泳がせてしまう。
「レオン兄、俺だって父上が許可するならソフィアの夫にすぐなりたいんだぞ?」
テオお兄様まで……。
「僕は婚約者もいるし、三人の行く末を見守るよ」
フィンお兄様はのんびりとお茶を飲みながら話をしている。
「ソフィア。ソフィアはどう思っているんだい? ソフィアの気持ちが一番だからね」
「私ですか? 正直なところ、まだよくわからないです。
お兄様と結婚し、子をなるべく沢山産む事が良い事も理解しています。お兄様だと慕っていたのに突然夫になるのはなんともいえない、です。
それに私、夫婦仲睦まじく過ごしていきたいのですが、私は、きっと誰よりも寿命も長い。それでも問題ありませんか?」
「父上、どうしますかね。レオンもテオもソフィアを嫁にしたいとは」
私は思っていたことを口にする。
貴族である以上政略結婚で婚姻することにも納得はしているし、憧れていたお兄様のどちらかと結婚するとなれば、実感はなくてもむしろ喜ばしいことなんだと思う。
売られるように嫁がされることだってあるのだもの。
お父様はどうしたものかとおじい様に話を振る。
「そうじゃなぁ。レオンは及第点だが、テオはまだまだだな。もっと鍛えてワシやカインが認める程の魔法使いになってからだ」
「そうですね。レオンを一先ずソフィアの仮の婚約者候補として認める。テオは今後の頑張り次第でレオンと交代になるか……」
「「はい」」
父の言葉にお兄様達も異論はないようで頷いている。
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