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「ソフィア、さぁ出かけよう」
翌日、ヴィシュヌ様はそう言うと、ラファルを元の大きさに戻し、私をラファルの上に乗せた。
「ヴィシュヌ様。私も歩いていきます」
「あぁ、ソフィアはこのままでいい。ラファルは飛んで行けるだろう? 今日はラファルの訓練でもあるからね」
そう言われてしまえば仕方がないわ。
大人しくラファルに乗っている。ラファルは私の重さなんて気にしていないようでそのまま飛び上がった。
自分で飛ぶのとは違って何だか新鮮な感じがする。街を出てすぐの森には大型の魔物が多く生息しているらしく、街の人達はたまに狩りを行うみたい。
その目的は魔法の腕が落ちないようにとか、素材目的だとか色々あるようだ。
今日は私の魔法の練習と、ラファルを鍛えるとヴィシュヌ様は言っていたわ。ラファルは愛玩動物から狩りのパートナーになろうとしているのね。
「ソフィア、まず、全身に魔力を纏わせてごらん」
ヴィシュヌ様のように見様見真似でやってみるが中々上手くいかないわ。
「まず、ソフィアは練習をここでしておいて。ラファル、行くよ」
そう合図すると、ラファルはヴィシュヌ様に付いていく。私は言いつけ通りにひたすら練習。横目でラファルを見ていると、ラファルは、ヴィシュヌ様が誘き寄せた魔狼の群と対峙しているわ。
ラファル、頑張って!
私は何時間やり続けただろう。魔力を循環させつつ、表面を覆うようなイメージを作り上げ、全身を覆う。何とか上手くいったわ。すると、すぐにヴィシュヌ様は私の前に現れた。
「出来たね。そのまま纏った魔力を均一に薄くしてごらん」
ヴィシュヌ様の話を素直に実行する。
「うんうん。その調子。その状態を維持して人差し指から魔力を出せるかな?」
難しいわ。安定させるのにも一苦労なのに。纏っている魔力に揺らぎを感じさせながら少しだけ出せた。
「上手くいったね。これを練習していこうか。すると、こんな風に出来るようになるから」
ヴィシュヌ様は指先からの魔力に魔法を乗せてラファルが戦っている魔狼のうちの1匹を捕らえて上空から叩き付けた。
「ヴィシュヌ様、唱詠はしないのですか?」
「そうだね。現代の魔法も同じだと思うけれど、しっかりしたイメージがある場合は必要ないんだ。集中したい時やイメージし難い時は言葉を乗せる感じだかな。
現代の魔法は手から直接魔法を繰り出しているけれど、ソフィア達が原始魔法と呼んでいる魔法は、魔力を全身に纏うようにしていて言葉を乗せて魔法にする。範囲魔法は体を中心として放射状に広がるイメージだよね。個別で行使したい時は今のようなやり方がいい」
凄い。なんて言っていいのか分からないけれど、凄い以外に言葉が見つからないわ。
私達が今まで使っていた現代魔法と区分される魔法は体内から直接手や杖を使い、魔法を放出する形を取っていて、原始魔法とは出力の仕方が違うなんて。
今まで意識していなかった。
唱詠の言葉と魔力の質で出来るのかと思っていたの。でも、今の魔法の使い方に合わせるように質と共に適応して進化していれば、原始魔法は難しいのかもしれない。
私は子供の頃から魔法を使う事が無かったから魔力の出し方が固定されずに使える事ができたのかしら。
そんな事を考えていると、ラファルも魔狼を倒して戻ってきたわ。
ラファルはいたるところに噛みつかれていたようで血だらけで休憩している。早速、覚えたての方法でラファルの傷を治療していく。
私の魔力に乗せた癒しの魔法でしっかりとラファルの傷を癒やせたようだ。ヴィシュヌ様はラファルも私のことも褒めてくれたわ。
傷も癒え、ラファルの訓練を再開しようとした矢先、ふとヴィシュヌ様は動きを止める。
私はヴィシュヌ様に視線を向けるが、ラファルは街の方を向いているわ。街で何かあったのかしら。
「もうきたか」
「ヴィシュヌ様?」
ヴィシュヌ様は不機嫌そうな顔をしながら街の入口の方に視線を向けている。
「ソフィアとラファルは少しここで魔法を使い、一緒に魔物を狩る練習をしておいてくれ。後で迎えにくる」
「ヴィシュヌ様。分かりました」
そう言い残すとヴィシュヌ様は猛スピードで街に飛んでいった。
疑問に思いつつもラファルと一緒に狩りを始める。大型の熊の魔物が襲ってきた。
ラファルは羽根で風を起こし敵を足止めしたり、上空から勢いよく突進したり、前足で引っ掻いたりして攻撃をしているわ。
身体も大きくなって攻撃力も増して凄い。
私も負けていられないわね。
指から魔力を出すと、ウィングカッターのように飛ばす。
が、外れて森の木が切れてしまったわ。
難しい。
何度も魔力にイメージをのせて攻撃していく。カッターに拘ってはだめね。魔力を網目状にイメージして魔物を捕まえてみる。
そのまま硬い鉄線をイメージして網を縮めながら引く。魔物が大きくて激しく抵抗していてパチンと切れてしまった。
慌てて私は今まで使っていた方法で風刃を出し、敵を攻撃して弱らせる。
もう一度やってみよう。
弱った敵に向けて再度魔法を掛けてみる。
何とか倒せたわ。
ははっ。賽の目状の肉片になってしまったのは目をつぶるしかないわね。
我ながらグロいと思う。ラファルはじっと肉片を見る。食べたいのかしら?
「ラファル、食べても良いわ?」
言ってみるが、嘴で突いて確認してポイ。
物欲しそうにしているのに食べないのは生だから? 試しに火魔法で焼いてみる。するとペロリと食べたわ。
生肉と焼いた肉では何か違うのかしら。そう思いながらも次に襲ってきた魔物に目を向ける。蛇っぽいわね。
炎をイメージして蛇を取り囲むように魔力を出す。炎の壁で逃げ道を無くし、輪を引き絞るイメージして炎を一つの柱にしていく。
出来たわ。敵は黒焦げね!
色々な攻撃の仕方もやってみたい。ラファルは別の魔物を倒している。私もラファルも確実に強くなっているのではないかしら。
翌日、ヴィシュヌ様はそう言うと、ラファルを元の大きさに戻し、私をラファルの上に乗せた。
「ヴィシュヌ様。私も歩いていきます」
「あぁ、ソフィアはこのままでいい。ラファルは飛んで行けるだろう? 今日はラファルの訓練でもあるからね」
そう言われてしまえば仕方がないわ。
大人しくラファルに乗っている。ラファルは私の重さなんて気にしていないようでそのまま飛び上がった。
自分で飛ぶのとは違って何だか新鮮な感じがする。街を出てすぐの森には大型の魔物が多く生息しているらしく、街の人達はたまに狩りを行うみたい。
その目的は魔法の腕が落ちないようにとか、素材目的だとか色々あるようだ。
今日は私の魔法の練習と、ラファルを鍛えるとヴィシュヌ様は言っていたわ。ラファルは愛玩動物から狩りのパートナーになろうとしているのね。
「ソフィア、まず、全身に魔力を纏わせてごらん」
ヴィシュヌ様のように見様見真似でやってみるが中々上手くいかないわ。
「まず、ソフィアは練習をここでしておいて。ラファル、行くよ」
そう合図すると、ラファルはヴィシュヌ様に付いていく。私は言いつけ通りにひたすら練習。横目でラファルを見ていると、ラファルは、ヴィシュヌ様が誘き寄せた魔狼の群と対峙しているわ。
ラファル、頑張って!
私は何時間やり続けただろう。魔力を循環させつつ、表面を覆うようなイメージを作り上げ、全身を覆う。何とか上手くいったわ。すると、すぐにヴィシュヌ様は私の前に現れた。
「出来たね。そのまま纏った魔力を均一に薄くしてごらん」
ヴィシュヌ様の話を素直に実行する。
「うんうん。その調子。その状態を維持して人差し指から魔力を出せるかな?」
難しいわ。安定させるのにも一苦労なのに。纏っている魔力に揺らぎを感じさせながら少しだけ出せた。
「上手くいったね。これを練習していこうか。すると、こんな風に出来るようになるから」
ヴィシュヌ様は指先からの魔力に魔法を乗せてラファルが戦っている魔狼のうちの1匹を捕らえて上空から叩き付けた。
「ヴィシュヌ様、唱詠はしないのですか?」
「そうだね。現代の魔法も同じだと思うけれど、しっかりしたイメージがある場合は必要ないんだ。集中したい時やイメージし難い時は言葉を乗せる感じだかな。
現代の魔法は手から直接魔法を繰り出しているけれど、ソフィア達が原始魔法と呼んでいる魔法は、魔力を全身に纏うようにしていて言葉を乗せて魔法にする。範囲魔法は体を中心として放射状に広がるイメージだよね。個別で行使したい時は今のようなやり方がいい」
凄い。なんて言っていいのか分からないけれど、凄い以外に言葉が見つからないわ。
私達が今まで使っていた現代魔法と区分される魔法は体内から直接手や杖を使い、魔法を放出する形を取っていて、原始魔法とは出力の仕方が違うなんて。
今まで意識していなかった。
唱詠の言葉と魔力の質で出来るのかと思っていたの。でも、今の魔法の使い方に合わせるように質と共に適応して進化していれば、原始魔法は難しいのかもしれない。
私は子供の頃から魔法を使う事が無かったから魔力の出し方が固定されずに使える事ができたのかしら。
そんな事を考えていると、ラファルも魔狼を倒して戻ってきたわ。
ラファルはいたるところに噛みつかれていたようで血だらけで休憩している。早速、覚えたての方法でラファルの傷を治療していく。
私の魔力に乗せた癒しの魔法でしっかりとラファルの傷を癒やせたようだ。ヴィシュヌ様はラファルも私のことも褒めてくれたわ。
傷も癒え、ラファルの訓練を再開しようとした矢先、ふとヴィシュヌ様は動きを止める。
私はヴィシュヌ様に視線を向けるが、ラファルは街の方を向いているわ。街で何かあったのかしら。
「もうきたか」
「ヴィシュヌ様?」
ヴィシュヌ様は不機嫌そうな顔をしながら街の入口の方に視線を向けている。
「ソフィアとラファルは少しここで魔法を使い、一緒に魔物を狩る練習をしておいてくれ。後で迎えにくる」
「ヴィシュヌ様。分かりました」
そう言い残すとヴィシュヌ様は猛スピードで街に飛んでいった。
疑問に思いつつもラファルと一緒に狩りを始める。大型の熊の魔物が襲ってきた。
ラファルは羽根で風を起こし敵を足止めしたり、上空から勢いよく突進したり、前足で引っ掻いたりして攻撃をしているわ。
身体も大きくなって攻撃力も増して凄い。
私も負けていられないわね。
指から魔力を出すと、ウィングカッターのように飛ばす。
が、外れて森の木が切れてしまったわ。
難しい。
何度も魔力にイメージをのせて攻撃していく。カッターに拘ってはだめね。魔力を網目状にイメージして魔物を捕まえてみる。
そのまま硬い鉄線をイメージして網を縮めながら引く。魔物が大きくて激しく抵抗していてパチンと切れてしまった。
慌てて私は今まで使っていた方法で風刃を出し、敵を攻撃して弱らせる。
もう一度やってみよう。
弱った敵に向けて再度魔法を掛けてみる。
何とか倒せたわ。
ははっ。賽の目状の肉片になってしまったのは目をつぶるしかないわね。
我ながらグロいと思う。ラファルはじっと肉片を見る。食べたいのかしら?
「ラファル、食べても良いわ?」
言ってみるが、嘴で突いて確認してポイ。
物欲しそうにしているのに食べないのは生だから? 試しに火魔法で焼いてみる。するとペロリと食べたわ。
生肉と焼いた肉では何か違うのかしら。そう思いながらも次に襲ってきた魔物に目を向ける。蛇っぽいわね。
炎をイメージして蛇を取り囲むように魔力を出す。炎の壁で逃げ道を無くし、輪を引き絞るイメージして炎を一つの柱にしていく。
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