魔法使いとして頑張りますわ!

まるねこ

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 慌ただしく毎日が過ぎていく。

 待ちに待ったこの日。
 朝からサラは目を赤くしながら準備をしているわ。

 王都で一番大きな大聖堂で結婚式が執り行われることになっている。

 ドレスを着て、化粧をして、髪を結い上げる。おばあ様はそわそわしながらも嬉し涙が流れっぱなしで涙を止めるのが大変だったわ。私はサラと一緒に扉の前に立つ。

 今日は私とヴィシュヌ様の結婚式。

 ここに来るまでに色々な事があったわ。

 扉の前でお父様の腕を取ると扉が開かれた。そこには沢山の貴族が詰めかけ、祝福してくれている。モニカ様もリナ様も私を見て手を振っているわ。

 最前列には家族と実父の姿もある。

 ゆっくりとヴァージンロードを歩き、ヴィシュヌ様にエスコートが代わった。

「新郎は病める時も健やかなる時も妻を慈しみ、生涯を共にすることを神に誓いますか」
「はい。誓います」
「新婦は病める時も健やかなる時も夫を慈しみ、生涯を共にすることを神に誓いますか」
「はい。誓います」
「では指輪の交換を」

 私、とても幸せです。




 ――数年後。

 私は八人の子供と毎日格闘しています。

 産む時にヴィシュヌ様の魔力に包まれて気づいたの。あの時、ヴィシュヌ様は街を出るときに祝福をくれていたわ、と。

 彼はちょっと魔法が効きすぎたねって笑っている。

 でも大勢の子供達に囲まれて嬉しそう。

 王都の外れに邸を建てて私達はそこで新しい生活をすることになった。

 ヴィシュヌ様と結婚して二年後には双子が出来て、翌年には三つ子。更に二年後にも三つ子が産まれて邸中が大騒ぎとなった。男の子四人に女の子四人。

 私、まさかの大家族になってしまいました。

 そしてびっくりするほど子供達みんなヴィシュヌ様そっくりの美男美女だった。おまけに魔力量もヴィシュヌ様と同じくらいの多さなの。

 これには公爵家のお祖父様もお祖母様も大喜び。お実父様も孫が出来てすっかりじぃじになりました。

 相変わらず、カインお父様やお兄様達は王宮魔法使いとして働いています。

 ヴィシュヌ様はというと、王宮魔法使いの顧問としてたまに魔法使いの指導に出かけている。

 たまにアーテナーの街へ戻って街の様子も確認しているみたい。私はたまにヴィシュヌ様やカインお父様のお手伝いをしているの。

 普段は公爵家のお祖父様とお祖母様、オリヴェタン家のおじい様とおばあ様、それと侍女達で子供達のお世話に掛かりっきりになっている。

 サラと一緒に泣いたり、笑ったりしてとにかく賑やかに毎日を過ごしているわ。

 第一王子は陛下となり、治政が変わると色々な問題が出てくるようで忙しそうですが、たまには王宮に来て癒して欲しいとお手紙が送られてくる。

 サモロンはそのまま陛下付きの影のままで、たまに顔を見せに来てくれる。

 奴隷紋を外す話が出た時には自分からこのまま私と繋がっている方がいいと奴隷紋を外す事を嫌がり、そのままにしている。

 信者がここにも居たの!?

 ってちょっと思ったのは内緒です。

 臣下に下ったイーライ様からは是非、私の娘を将来息子と婚姻させて欲しいなんて声も掛かっていて子供達の婚姻事情は明るいかもしれないわ。

 子供達に囲まれて、愛する夫に連れ添われてとても幸せです。

【完】


ーーーーーーーーーーーーーーーー

最後までお読みいただきありがとうございます!

いやー、手直しするというのは色々と大変ですね。
この作品は小説を書き始めて3作品くらいだったかな…。かなり初期に書いた物です。

手直しを決めて取り掛かった時、パンドラの箱を開けてしまった気分でしたね。

途中、テンプレから飛び出したのはいいものの飛び過ぎだろう…。
何度挫折しかけたことか。笑

初期を読んでくれていた読者様には感謝しきれません。
次回は和風ファンタジーを出そうとは思っておりますが、もう少し時間がかかりそうです。

他の過去作も少しずつ手直しもしたいと思っています。
色々やりたいこと、書きたいことが沢山ありますが少しずつ頑張っていきます!

最後までお読みいただき本当にありがとうございました⭐︎
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