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13 他視点
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ー ヴァイエン王国国王執務室 ー
「陛下、報告します。人払いを」
宰相の様子から只事では無いと感じ、私は手を挙げ、従者達に指示を出す。ソフィという名の娘の件だろう。
その場に残ったのは護衛騎士のオスカーと宰相と陛下の3人になると宰相は口を開く。
「宰相、相変わらず仕事が早いな。で、どうだったのだ」
「はい。あの娘、カシャ王国のブラン伯爵の娘でした。しかしながら、ブラン伯爵の本当の娘では有りません。どうやらカシャ王国のローラン王とモレル公爵の娘との間に生まれた子供のようです。
ソフィ様は命を狙われ、ブラン伯爵がソフィ様を暗殺から守るべく匿い、自分の娘として育てられていたようです。
ソフィ様の自出については秘匿された情報のため、ブラン伯爵夫人にも知らされる事なかったようです。
その為、夫人はソフィ様を伯爵の妾の子だと思い、ソフィ様を嫌い、伯爵の居ない隙にソフィ様を商人に売り払ったのがソフィ様の旅の理由です。
そして、気になる点なのですが、ソフィ様は生まれてから一切魔法が使えないらしいのです。ルイ様は治療してもらったのでしたよね?」
「……そうか。魔法を使えるのを隠していたのか?謎だな。それにしても今頃ブラン伯爵は青息吐息ではないか?面白いな。ルイを呼べ。それとローラン王へも手紙を出す事にしよう」
ルイは執務室へ呼ばれるのをいつも嫌がっている。まぁ、それは武者修行に明け暮れたいのに政務をこなせと小言を言うために呼ばれるのだから致し方ないのだが。今回は突然の呼び出しに嫌がる事なく参上した様子。
「父上、お呼びでしょうか」
「ルイよ、お前は武者修行の旅に出たいのであったな。オスカーを連れてなら許可してやろう」
「父上、本当ですか!」
「だが、条件がある。ソフィと一緒であれば、だ。貴族令嬢に興味を見せなかったのにソフィをお茶に誘うほど彼女の事を気になっているのであろう?」
「父上、ソフィはまだ16歳です。年上として気にかけるのは当たり前です」
「ほう。2つしか違わぬではないか。気に入っていると思ったのだがなぁ」
ルイの視線が泳いでおる。分かりやすい息子だ。
「まあよい。お前には知らせておく。ソフィは平民として働いているが、実の所は王族である。本人は知らないのか、気にしていないのかは分からぬが。ルイよ、これは命令だ。
オスカーと共にソフィを守れ。良いな?ソフィはそろそろ王都を出るようだから門番の者に彼女が来れば足止めするように伝達してある。すぐに用意して向かえ」
「分かりました」
ルイはソフィの話を聞いて目を丸くしていた。まさか王族とは思っていなかったのだろうな。ルイとオスカーは一礼し、執務室を足速に退室して行った。
「宰相、ルイとソフィは上手くいくと思うか。」
「そうですな。ソフィ様の話し方からしてルイ様は尻に敷かれそうですがね」
「違いないな」
……大事な預かり物だ。息子よ頼んだぞ。
ー カシャ王国国王執務室 ー
「陛下。ヴァイエン王国から手紙が来ております。至急との事」
宰相が慌てているのは珍しいな。ヴァイエンは我が国と親密な国の一つだ。そのヴァイエンからの急ぎの手紙。宰相から手紙を受け取り、目を通す。
……なんという事だ。怒りで打ち震える。どうにかなってしまいそうだ。
「宰相、すぐにブラン伯爵を呼び出せ。至急だ」
ブラン伯爵は呼ばれた理由が分かっているようで顔色が悪く、ガタガタと震えている。
「ブラン、ワシが何を言いたいのか分かっておるな?申し開きはあるか」
「申し訳ありません」
ブラン伯爵は床に額を擦り付け、土下座のままじっとしている。
「何故黙っていたのだ!!報告するのに何日も掛からんだろう!!」
「我が家ですぐに捜索をしていた為に報告が遅れました」
「言い訳はよい。このままではブランを処刑せねばならん。だが、今までの働きを考え、男爵となり、お前達は領地へ帰れ。夫人は修道院へ送れ、顔も見たくない。息子が1人おったな。優秀だと聞く。すぐに爵位を引き継ぎ、宰相の下へ付けよ」
ブラン伯爵は色を無くしたまま沙汰を聞き、従者によって下がらされる。
こちらに事情があったとはいえ、我が娘は学校に通えず、社交の場にも出させて貰えなかったのだ。
……色々と言いたい事はある。
伯爵家へ養女として送り出すのも断腸の思いだったのだ。
「宰相、ヴァイエンにお礼と娘に護衛を付けるように要請を出してくれ」
「御意。陛下、ソフィ様が無事で良かったですな」
「ああ。ヴァイエンの王なら娘を見守ってくれるだろう」
「陛下、報告します。人払いを」
宰相の様子から只事では無いと感じ、私は手を挙げ、従者達に指示を出す。ソフィという名の娘の件だろう。
その場に残ったのは護衛騎士のオスカーと宰相と陛下の3人になると宰相は口を開く。
「宰相、相変わらず仕事が早いな。で、どうだったのだ」
「はい。あの娘、カシャ王国のブラン伯爵の娘でした。しかしながら、ブラン伯爵の本当の娘では有りません。どうやらカシャ王国のローラン王とモレル公爵の娘との間に生まれた子供のようです。
ソフィ様は命を狙われ、ブラン伯爵がソフィ様を暗殺から守るべく匿い、自分の娘として育てられていたようです。
ソフィ様の自出については秘匿された情報のため、ブラン伯爵夫人にも知らされる事なかったようです。
その為、夫人はソフィ様を伯爵の妾の子だと思い、ソフィ様を嫌い、伯爵の居ない隙にソフィ様を商人に売り払ったのがソフィ様の旅の理由です。
そして、気になる点なのですが、ソフィ様は生まれてから一切魔法が使えないらしいのです。ルイ様は治療してもらったのでしたよね?」
「……そうか。魔法を使えるのを隠していたのか?謎だな。それにしても今頃ブラン伯爵は青息吐息ではないか?面白いな。ルイを呼べ。それとローラン王へも手紙を出す事にしよう」
ルイは執務室へ呼ばれるのをいつも嫌がっている。まぁ、それは武者修行に明け暮れたいのに政務をこなせと小言を言うために呼ばれるのだから致し方ないのだが。今回は突然の呼び出しに嫌がる事なく参上した様子。
「父上、お呼びでしょうか」
「ルイよ、お前は武者修行の旅に出たいのであったな。オスカーを連れてなら許可してやろう」
「父上、本当ですか!」
「だが、条件がある。ソフィと一緒であれば、だ。貴族令嬢に興味を見せなかったのにソフィをお茶に誘うほど彼女の事を気になっているのであろう?」
「父上、ソフィはまだ16歳です。年上として気にかけるのは当たり前です」
「ほう。2つしか違わぬではないか。気に入っていると思ったのだがなぁ」
ルイの視線が泳いでおる。分かりやすい息子だ。
「まあよい。お前には知らせておく。ソフィは平民として働いているが、実の所は王族である。本人は知らないのか、気にしていないのかは分からぬが。ルイよ、これは命令だ。
オスカーと共にソフィを守れ。良いな?ソフィはそろそろ王都を出るようだから門番の者に彼女が来れば足止めするように伝達してある。すぐに用意して向かえ」
「分かりました」
ルイはソフィの話を聞いて目を丸くしていた。まさか王族とは思っていなかったのだろうな。ルイとオスカーは一礼し、執務室を足速に退室して行った。
「宰相、ルイとソフィは上手くいくと思うか。」
「そうですな。ソフィ様の話し方からしてルイ様は尻に敷かれそうですがね」
「違いないな」
……大事な預かり物だ。息子よ頼んだぞ。
ー カシャ王国国王執務室 ー
「陛下。ヴァイエン王国から手紙が来ております。至急との事」
宰相が慌てているのは珍しいな。ヴァイエンは我が国と親密な国の一つだ。そのヴァイエンからの急ぎの手紙。宰相から手紙を受け取り、目を通す。
……なんという事だ。怒りで打ち震える。どうにかなってしまいそうだ。
「宰相、すぐにブラン伯爵を呼び出せ。至急だ」
ブラン伯爵は呼ばれた理由が分かっているようで顔色が悪く、ガタガタと震えている。
「ブラン、ワシが何を言いたいのか分かっておるな?申し開きはあるか」
「申し訳ありません」
ブラン伯爵は床に額を擦り付け、土下座のままじっとしている。
「何故黙っていたのだ!!報告するのに何日も掛からんだろう!!」
「我が家ですぐに捜索をしていた為に報告が遅れました」
「言い訳はよい。このままではブランを処刑せねばならん。だが、今までの働きを考え、男爵となり、お前達は領地へ帰れ。夫人は修道院へ送れ、顔も見たくない。息子が1人おったな。優秀だと聞く。すぐに爵位を引き継ぎ、宰相の下へ付けよ」
ブラン伯爵は色を無くしたまま沙汰を聞き、従者によって下がらされる。
こちらに事情があったとはいえ、我が娘は学校に通えず、社交の場にも出させて貰えなかったのだ。
……色々と言いたい事はある。
伯爵家へ養女として送り出すのも断腸の思いだったのだ。
「宰相、ヴァイエンにお礼と娘に護衛を付けるように要請を出してくれ」
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「ああ。ヴァイエンの王なら娘を見守ってくれるだろう」
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