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瞼の母が姿を消した世界には恐ろしい掟がありました
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沈黙の時間がどれほど流れただろうか。
ぼんやりと空に架かっていた天の川の光が、いつの間にか燦々と降り注ぎはじめていた頃だった。
役目を終えた鎧は、とっくに俺の身体から消えていた。
羅羽はというと、まだ能舞台の鬼のような姿をしたまま、無言で佇んでいる。
やがて、ぽつりとつぶやいた。
「見ればわかるでしょう?」
その額の角は、まだ消えてはいない。
だが、俺はまだ納得していなかった。
「……分かんないから言ってるんじゃないか」
知りたいのは、そもそも羅羽が何者で、なぜ、俺の命まで狙わなくてはならないのかということだ。
答えは、あっさりと返ってきた。
「鬼よ、私は」
「そのまんまじゃないか」
俺は、まるで羅羽と長年つきあってきた間柄であるかのようにツッコんだ。
だが、向こうはそんな冗談を聞く気分ではなかったらしい。
「からかってるの?」
「真面目に聞けるもんか、こんな話」
俺のひと言で、たちまち、その場の空気は肌に痛いくらいに張りつめた。
額の角の下で、ふたつの目が冷たく輝く。
「聞いて」
「はい……」
首を縮めてすくみ上がると、羅羽はようやく、穏やかに語りはじめた。
「私は、鬼の一族に生まれたの。母も鬼よ。だから、私たちのお父さんは、鬼と結婚したことになるわね」
とんでもないことを、悪戯っぽく笑いながら口にする。
そこであわてて、俺は話を遮った。
「結婚はできない。だって、俺には母さんが……」
「でも、失踪宣告されたんでしょ?」
それは、いちばん触れてはいけないところだった。
俺は羅羽に食いつかんばかりの勢いで声を荒らげる。
「そんなことまでしゃべったのか、親父は!」
羅羽は平然と答える。
「だって、もう私が娘になったみたいな気でいたもの」
「俺は思ってないからな、母さんが死んだなんて」
心の片隅にそんな考えはないこともなかった。
だが、答えは平然と返ってきた。
「だって、生きてるもの……凪《なぎ》さんは」
俺の記憶の奥底に、残っていた名前と面影が、微かに蘇る。
「何い!」
越井凪……俺が幼い頃に消えた母親の名だ。
思いがけない言葉を思いがけない相手から聞かされて、俺は唖然とした。
そこで、さらに羅羽の話は続く。
「でも、この世にはいない」
俺の頭の中は、ますます混乱した。
「……どういうことだよ」
少しでも落ち着こうと、なるべく穏やかに問いただす。
答えは単純だった。
「鬼の世界にいるの」
悪びれた様子など、かけらもない。
そこにいるのはもう、突然現れた、可憐な義理の妹などではなかった。
「お前らが……お前らがさらっていったのか!」
頭に血を上らせた俺に、羅羽は怯むこともない。
「そんなこと、できないわ。相手が鬼の世界に行きたいと思うんなら別だけど」
「母さんがそんなところへ出ていくわけないだろ! 俺を置いて!」
俺は目を剥いて、食ってかかる。
羅羽は困ったような顔をした。
「知らないわよ、何でこっちに来たかなんて。ただ、私の母、会ったことがあるらしくて」
最後のひと言に、俺は食いついた。
「どんな……人だった?」
羅羽は、考え込みもせずに即答する。
「きれいな人だったって」
それでは答えになっていない。
「知ってるよ、そんなの。そうじゃなくて……なんか、そういう」
母さんの顔は、何となく知っている。
親父が俺にも見せようとせず、後生大事に隠し持っていたアルバムを、何度か盗み見たことがあるのだ。
羅羽の言葉は、その母さんの面影を思い出させてくれた。
「どこかはかなげな、でも、優しい感じの人だったって」
母さんなら、きっとそうだろうと思った。
居ても立ってもいられなくなって、俺は羅羽に頼んだ。
「連れてってくれよ、俺も。鬼の世界へ」
羅羽はきっぱりと答えた。
「できないわ」
そんなはずはない。
望めば行ける場所だと、羅羽はさっき言ったばかりだ。
だから、俺は食い下がった。
「行きたいって言えば、行けるんだろ?」
仕方なさそうに、羅羽は答える。
「行けるわ。出入り口はあちこちにあるから。でも……」
諦めたように、言葉が途切れる。
鬼の爪が、俺の喉元へと伸びた。
「お兄ちゃんを、今、殺さなくちゃいけないから」
話は、振り出しに戻った。
仕方なく、俺は再び謝る。
「そりゃ、悪かったけどさ」
自分でも、口調は軽かったと思う。
別に着替えを覗いたわけでもない。
そんなに怒らなくてもいいじゃないかという気持ちが、どこかにあった。
だが、羅羽の言葉に怒りはない。むしろ、悲しげだった。
「血がつながってればよかったのよ……本当の兄妹ならよかったのに」
何が言いたいのかさっぱり分からない。
分かるのは、羅羽がちょっと弱気になっていることぐらいだ。
俺は、そこを突いた。
「殺せるのか? 本当に」
羅羽は、ちょっと言葉に詰まった。
鋭い爪も、本気で向けられたのではない。
逃げるなら、今だった。
だが、羅羽のひと言は、俺の動きの一切を止めてしまった。
「じゃあ……責任取ってくれる?」
「え?」
責任。
男の身からすれば大げさな言葉だが、女にとってはそれぐらい求めて当然なのだろう。
偶然とはいえ、俺が風呂場で見てしまったものは、羅羽にとっては万死に値するほどの重さがあるのだ。
だが、どうすれば許してもらえるのだろうか。
分かりやすいひと言が、正解を告げる。
「私と……結婚してくれる?」
「え? え?」
義理の妹の裸を見ただけで、そこまでしなくてはならないのだろうか。
確かに法律上できないことはないらしい。
それに、羅羽は可愛いかった。他の男が見たら、絶対に放っておかないだろう。
だが、まだ14歳だ。大昔ならともかく、今は早過ぎる。
様々な思考や単語が頭の中をぐるぐる回る中、羅羽が微かな声を漏らした。
「そうでないと私……」
俺の喉を、長く伸びた鋭い爪が狙う。
だが、そこにはもう、何の殺気も圧迫感もない。
「意地張るなよ」
よけもしないでなだめる俺を、羅羽の爪が襲うことはなかった。
代わりに、毅然とした声がする。
「死ななくちゃいけないの。自分の純潔は自分で守り、その不始末は自分でケリをつけるのが、鬼の掟だから」
あまりにも厳しすぎる掟だった。
それを守るために、羅羽の喉に長い刃物のような爪が向けられる。
ゆっくりと、ためらいがちに。
本当の気持ちは、それを見れば分かる。
俺はとっさに羅羽に飛び掛かった。
「格好つけんなよ」
両腕を掴んだときの勢いで、華奢な身体を地面に押し倒す。
だが、羅羽は抵抗しなかった。
仰向けにされたまま、荒い息をつきながら俺を見上げる。
「ありがとう……本当は、死にたくない」
微妙な言い回しだった。
それでも、本気でなかっただけよかった。
俺は羅羽の腕を押さえ込んだまま、兄貴面して説教を垂れる。
「そんなら」
最初から自分の命を危険に晒すような真似をするな、と諭すつもりだった。
俺の身体の下に横たわる羅羽は、俺をまっすぐな目で見つめている。
「お兄ちゃん……?」
妹の囁きが、ヒーローにでもなったつもりの、のぼせ上がった頭を冷やしてくれた。
よく考えると、無防備な義理の妹に兄がのしかかっていると見えなくもない。
その体勢のきわどさには、俺もさすがにうろたえた。
「いや、これは、その」
慌てて身体を起こしたが、それはあまりにも浅はかな判断だった。
危険な爪を持つ両腕まで、解放してしまったのだ。
たちまち、凄まじい力が俺を跳ね飛ばして地面に転がした。
再び形勢は逆転する。
俺を抑えこむのに抑え込んだ喉首に、鋭い爪の先が押し当てられる。
哀しげな声が、羅羽の境遇を簡潔に告げた。
「ダメなのよ。自分で自分の始末がつけられなかったら、誰かが私を殺しに来るわ……鬼の世界から」
母さんが自ら姿を消したのは、どうやら恐ろしい理屈が横行する場所のようだった。
ぼんやりと空に架かっていた天の川の光が、いつの間にか燦々と降り注ぎはじめていた頃だった。
役目を終えた鎧は、とっくに俺の身体から消えていた。
羅羽はというと、まだ能舞台の鬼のような姿をしたまま、無言で佇んでいる。
やがて、ぽつりとつぶやいた。
「見ればわかるでしょう?」
その額の角は、まだ消えてはいない。
だが、俺はまだ納得していなかった。
「……分かんないから言ってるんじゃないか」
知りたいのは、そもそも羅羽が何者で、なぜ、俺の命まで狙わなくてはならないのかということだ。
答えは、あっさりと返ってきた。
「鬼よ、私は」
「そのまんまじゃないか」
俺は、まるで羅羽と長年つきあってきた間柄であるかのようにツッコんだ。
だが、向こうはそんな冗談を聞く気分ではなかったらしい。
「からかってるの?」
「真面目に聞けるもんか、こんな話」
俺のひと言で、たちまち、その場の空気は肌に痛いくらいに張りつめた。
額の角の下で、ふたつの目が冷たく輝く。
「聞いて」
「はい……」
首を縮めてすくみ上がると、羅羽はようやく、穏やかに語りはじめた。
「私は、鬼の一族に生まれたの。母も鬼よ。だから、私たちのお父さんは、鬼と結婚したことになるわね」
とんでもないことを、悪戯っぽく笑いながら口にする。
そこであわてて、俺は話を遮った。
「結婚はできない。だって、俺には母さんが……」
「でも、失踪宣告されたんでしょ?」
それは、いちばん触れてはいけないところだった。
俺は羅羽に食いつかんばかりの勢いで声を荒らげる。
「そんなことまでしゃべったのか、親父は!」
羅羽は平然と答える。
「だって、もう私が娘になったみたいな気でいたもの」
「俺は思ってないからな、母さんが死んだなんて」
心の片隅にそんな考えはないこともなかった。
だが、答えは平然と返ってきた。
「だって、生きてるもの……凪《なぎ》さんは」
俺の記憶の奥底に、残っていた名前と面影が、微かに蘇る。
「何い!」
越井凪……俺が幼い頃に消えた母親の名だ。
思いがけない言葉を思いがけない相手から聞かされて、俺は唖然とした。
そこで、さらに羅羽の話は続く。
「でも、この世にはいない」
俺の頭の中は、ますます混乱した。
「……どういうことだよ」
少しでも落ち着こうと、なるべく穏やかに問いただす。
答えは単純だった。
「鬼の世界にいるの」
悪びれた様子など、かけらもない。
そこにいるのはもう、突然現れた、可憐な義理の妹などではなかった。
「お前らが……お前らがさらっていったのか!」
頭に血を上らせた俺に、羅羽は怯むこともない。
「そんなこと、できないわ。相手が鬼の世界に行きたいと思うんなら別だけど」
「母さんがそんなところへ出ていくわけないだろ! 俺を置いて!」
俺は目を剥いて、食ってかかる。
羅羽は困ったような顔をした。
「知らないわよ、何でこっちに来たかなんて。ただ、私の母、会ったことがあるらしくて」
最後のひと言に、俺は食いついた。
「どんな……人だった?」
羅羽は、考え込みもせずに即答する。
「きれいな人だったって」
それでは答えになっていない。
「知ってるよ、そんなの。そうじゃなくて……なんか、そういう」
母さんの顔は、何となく知っている。
親父が俺にも見せようとせず、後生大事に隠し持っていたアルバムを、何度か盗み見たことがあるのだ。
羅羽の言葉は、その母さんの面影を思い出させてくれた。
「どこかはかなげな、でも、優しい感じの人だったって」
母さんなら、きっとそうだろうと思った。
居ても立ってもいられなくなって、俺は羅羽に頼んだ。
「連れてってくれよ、俺も。鬼の世界へ」
羅羽はきっぱりと答えた。
「できないわ」
そんなはずはない。
望めば行ける場所だと、羅羽はさっき言ったばかりだ。
だから、俺は食い下がった。
「行きたいって言えば、行けるんだろ?」
仕方なさそうに、羅羽は答える。
「行けるわ。出入り口はあちこちにあるから。でも……」
諦めたように、言葉が途切れる。
鬼の爪が、俺の喉元へと伸びた。
「お兄ちゃんを、今、殺さなくちゃいけないから」
話は、振り出しに戻った。
仕方なく、俺は再び謝る。
「そりゃ、悪かったけどさ」
自分でも、口調は軽かったと思う。
別に着替えを覗いたわけでもない。
そんなに怒らなくてもいいじゃないかという気持ちが、どこかにあった。
だが、羅羽の言葉に怒りはない。むしろ、悲しげだった。
「血がつながってればよかったのよ……本当の兄妹ならよかったのに」
何が言いたいのかさっぱり分からない。
分かるのは、羅羽がちょっと弱気になっていることぐらいだ。
俺は、そこを突いた。
「殺せるのか? 本当に」
羅羽は、ちょっと言葉に詰まった。
鋭い爪も、本気で向けられたのではない。
逃げるなら、今だった。
だが、羅羽のひと言は、俺の動きの一切を止めてしまった。
「じゃあ……責任取ってくれる?」
「え?」
責任。
男の身からすれば大げさな言葉だが、女にとってはそれぐらい求めて当然なのだろう。
偶然とはいえ、俺が風呂場で見てしまったものは、羅羽にとっては万死に値するほどの重さがあるのだ。
だが、どうすれば許してもらえるのだろうか。
分かりやすいひと言が、正解を告げる。
「私と……結婚してくれる?」
「え? え?」
義理の妹の裸を見ただけで、そこまでしなくてはならないのだろうか。
確かに法律上できないことはないらしい。
それに、羅羽は可愛いかった。他の男が見たら、絶対に放っておかないだろう。
だが、まだ14歳だ。大昔ならともかく、今は早過ぎる。
様々な思考や単語が頭の中をぐるぐる回る中、羅羽が微かな声を漏らした。
「そうでないと私……」
俺の喉を、長く伸びた鋭い爪が狙う。
だが、そこにはもう、何の殺気も圧迫感もない。
「意地張るなよ」
よけもしないでなだめる俺を、羅羽の爪が襲うことはなかった。
代わりに、毅然とした声がする。
「死ななくちゃいけないの。自分の純潔は自分で守り、その不始末は自分でケリをつけるのが、鬼の掟だから」
あまりにも厳しすぎる掟だった。
それを守るために、羅羽の喉に長い刃物のような爪が向けられる。
ゆっくりと、ためらいがちに。
本当の気持ちは、それを見れば分かる。
俺はとっさに羅羽に飛び掛かった。
「格好つけんなよ」
両腕を掴んだときの勢いで、華奢な身体を地面に押し倒す。
だが、羅羽は抵抗しなかった。
仰向けにされたまま、荒い息をつきながら俺を見上げる。
「ありがとう……本当は、死にたくない」
微妙な言い回しだった。
それでも、本気でなかっただけよかった。
俺は羅羽の腕を押さえ込んだまま、兄貴面して説教を垂れる。
「そんなら」
最初から自分の命を危険に晒すような真似をするな、と諭すつもりだった。
俺の身体の下に横たわる羅羽は、俺をまっすぐな目で見つめている。
「お兄ちゃん……?」
妹の囁きが、ヒーローにでもなったつもりの、のぼせ上がった頭を冷やしてくれた。
よく考えると、無防備な義理の妹に兄がのしかかっていると見えなくもない。
その体勢のきわどさには、俺もさすがにうろたえた。
「いや、これは、その」
慌てて身体を起こしたが、それはあまりにも浅はかな判断だった。
危険な爪を持つ両腕まで、解放してしまったのだ。
たちまち、凄まじい力が俺を跳ね飛ばして地面に転がした。
再び形勢は逆転する。
俺を抑えこむのに抑え込んだ喉首に、鋭い爪の先が押し当てられる。
哀しげな声が、羅羽の境遇を簡潔に告げた。
「ダメなのよ。自分で自分の始末がつけられなかったら、誰かが私を殺しに来るわ……鬼の世界から」
母さんが自ら姿を消したのは、どうやら恐ろしい理屈が横行する場所のようだった。
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