Gランク冒険者のレベル無双〜好き勝手に生きていたら各方面から敵認定されました〜

2nd kanta

文字の大きさ
27 / 42

世間が騒がしくなる

しおりを挟む
「ガストー様!陛下の寝室から話声が聞こえたと報告がありました!」

 部下のボグナーが、僕の執務室に駆け込んで来た。

「なんだとー!」

 ビアタンが近くに現れたような気がしたが、誠だったのか。

「それで陛下は!」

「それが、中を見ると誰も居なかったと申してます……が、報告を受けた私どもが陛下の寝室を詳しく調べてました所、大勢が居た痕跡が確認出来ました」

「大勢がだと?」

「はっ!おそらく二、三十人かと」

 あのネトリ男の関係者か……許さん!
神聖なるビアタンの寝室を穢すとは纏めて処刑してくれるぞ!

「失礼します!ガストー様!」

「どうした!」

「はっ!北側の山脈の向こうの未開の森方面上空で大きな爆発が起こったと多数の目撃者が証言しています」

「爆発だと!アソコには誰も居ない筈だが
山脈にぐるっと囲まれた空白地帯だ!」

「未開の森近辺から、打ち上がった火球なる物が遥か上空で爆散、四方八方に飛び散った火球が、まるで空に開いた大輪の火の華のように見えたと多くの者がそのように申しています」

 大輪の火の華か……ビアタンが見たら喜ぶだろうか?

「よし、探索隊を派遣しろ!何かがある筈だ!原因を探れ!」

「はっ!畏まりました!」

報告に来た男は颯爽と退室した。

「お前もさがってよい」

「はっ!失礼します!」

 何が起こっているのだ……僕のビアタンは今何処に居るのだ……

 一人執務室のガストーは窓に赴き遠くを眺めていた。

☆☆

 その頃ロウ達は、極悪興行ビルの最上階にある社長室に、異世界パラメアから彼女達と戻ってきたのだった。

「あれ?あれから然程時間が経っていないのね?正確には分からないけど」

「ユイナさん、君子さんの呪いが知れ渡り大事になる前だからやり易いじゃない」

「アズサちゃんの言う通りね。世間はパニックになるわね」

「消防や警察が走り回るわ、沢山のクズが苦痛に転げ回っているから」

アズサがドヤ顔で胸を張る。

ん?また揉んで欲しいと、フリなのか?

 何かを察したアズサは自分の胸を抱え込み俺に背中を向ける。

「馬鹿兄貴!違うからな!」

「違うのか?」

 コイツマジで妹のオッパイ揉もうとしてたな。ミカには直ぐに見当がついた。

「あの、私が掛けた呪いでは無いんですけど全員の苦痛なんです……」

何故私の名前が付いてるのよ!
何か納得のいかない君子さんだった。


「あー!ここから別行動になると思うから回収した資金を分配して置くよ」

 応接セットのローテーブルの上に金庫にあった現金を積み上げる。

「お、結構あるね、一人一千万は行けるね。じゃ一人づつ来て下さい。
受け取ったら後は自由ですよ、俺の連絡先は妹のアズサかユイナさんに聞いて下さい異世界組は買い出しかな?日用品とか服とかね。薬は……要らないか治癒魔法使えるし、まあ好きなモノ買って来て下さい」

「ありがとうございます!矢島さん私実家の様子を見て来ます。駄目だったら戻って来ますのでよろしくお願いします」

「いつでも気軽に連絡してくださいね」

一人、また一人と消えて行った。

「ほう、皆スキルと魔法を使いこなしておるの」

「皆んな結構マジで練習していたもんね」

「それではユイナさん戦場の所まで送りますよ。アズサも帰るんだろ?」

「矢島君、私は一人で飛べますよ」

「まあまあ、後でアイツを思い切り驚かしてやりましょうよ」

「それも、面白そうね」

 うふ、っと笑うユイナさんは、レベルが上がりまた美しくなった。

「あなた!私達も行きます。ご親友である戦場さんとご挨拶しませんといけませんわ」

「お、おう……」

見ると久美子さん里子さんも頷く。

 イキナリ婚姻関係になった極悪興行の美人受付嬢の三人、俺のエロフ妻たちと劣らない容姿をしてらっしゃる。今夜が楽しみだ。初夜に思いを寄せているとまた膨らんでしまった。

「それじゃ飛びます!飛びます!トゥ!」

☆☆

 ここは、商店街外れの雑居ビルの三階、戦場のオフィスだ。

「しっかし、矢島もこの金貨何処から手に入れたんだ?一枚二枚ならわかるが、山程あるとはアイツ向こうで何やらかしたんだ?それと純金だってよ!」

 戦場は溜息を吐きながら、自分で淹れたコーヒーの香りを楽しみ一口含む。

「よう!戦場どうだった?」

ブッホー! ゴホッ ゴホッ! あちっ!

「や 矢島ー!なっ?ユイナ?」

 イキナリの登場で、戦場はパニくり咽せるわコーヒーを股間に溢してしまった。

「相変わらず戦場さんは慌てん坊さんだね」

 アズサに生意気な事を言われても、今はユイナさんにおしぼりで股間を拭かれている最中で聞いていなかったようだ。

「戦場殿はユイナ殿に股間を拭かれて膨らんだようですね」

「ユイナさん、我々が帰るまで辛抱できるかな?」

「うむ、ここで始まりそうじゃな」

「なっ!しませんよ!」

 ユイナも戦場も顔が赤くなって俯いている。

それを、ニヤニヤ見つめる俺の嫁ズ。

「おや、こちらの美人なお三方は?初めましてだね」

「はい、わたくし南條君子、矢島さんの妻でごさいます。元極悪興行の受付をしていた所矢島さんに助けていただき婚姻致しました」

「へっ?」

「同じく宗越久美子です。宜しくお願いします」

「あ、」

「初めまして秋葉里子です。矢島キンタロウの妻でございます」

「そうでございますか、戦場グンジです。
何でも屋をやってます……
矢島よ昼に来た時はオリビアさん達が奥さんだと言ってたな、そして帰って来たら更に三人の奥さんが出来たのか?」

「戦場!聞くな、後でユイナさんに話して貰え」

「事情があるんだな」

「ああ、極悪興行は潰した。多分関係各所も潰れている筈だ」

極悪興行を……

「で首尾はどうだ?」

「ああ、換金出来たぞ一枚50万だ。相手は幾らでも換金してやると言ってたが、少しずつにするよ。山程あるのが知られたらコチラもヤバくなるからな」

「だよな、正規の取引じゃ無いから、そうなるわな。これからは、ユイナさんと一緒に行くといいぞ戦場」

ユイナと……なぜ?









しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~

尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。 だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。 全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。 勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。 そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。 エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。 これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。 …その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。 妹とは血の繋がりであろうか? 妹とは魂の繋がりである。 兄とは何か? 妹を護る存在である。 かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!

付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜

咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。 そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。 「アランくん。今日も来てくれたのね」 そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。 そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。 「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」 と相談すれば、 「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。 そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。 興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。 ようやく俺は気づいたんだ。 リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...