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第一話 一度目のデイジー
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私の子がいなくなって半年と少し。
王都へ行っていた夫が、久しぶりに伯爵領へと戻ってきました。
満面の笑みを浮かべた彼の後ろには、ヴィエイラ侯爵令息の未亡人が赤毛の子どもを抱いて立っています。彼女は、彼がずっと想ってきた女性です。
言われる言葉を想像していたら、無意識に表情が曇っていたのかもしれません。
夫の顔から笑みが消えました。
彼は酷い方ではないのです。ただ私を愛していないだけ。そして、ずっとずっと彼女を愛していただけなのです。兄と同じで三つ年上の彼には、私はいつまでも子どもで妹のような存在だったのでしょう。
「デイジー、すまない。実は彼女……君も面識はあったよな? フラカッソ商会のクルエル殿だ。実は彼女のお腹には俺の子がいる」
私の後ろで、家令を始めとする使用人達が息を呑むのがわかりました。
クルエル様にはあまり良い噂はありません。
跡取りのブルーノ様を喪ったヴィエイラ侯爵家が彼女を追い出したのは、赤毛の子どもが少しもブルーノ様に似ていなかったからだといいます。実際目の当たりにしても少しも似ていませんし、そもそもブルーノ様の髪はもっと落ち着いた栗色でした。
だれよりも強く逞しい夫は、悪だくみを暴かれたイタズラっ子のように、大きな体を縮めて私の返答を待っています。……ズルい人。
ですが私は彼を愛していました。
彼の思うままの言葉を返すことしか出来ません。
「……わかりました」
必死で言葉を絞り出します。
だって私が悪いのです。せっかく授かった、夫シルヴァ伯爵バレット様とのお子を喪ってしまった愚かな私が。
医師にも次の子は望めるかどうかわからないと言われているのですから、もっと早く自分から身を引くべきだったのです。常に魔獣の大暴走に晒されているこの国では、貴族の跡取りはとても大切な問題です。早くにご両親を亡くされたバレット様は、一刻も早くお子を必要とされていたのに。
「離縁状はお持ちになっているのでしょうか? すぐに署名をさせていただきます」
「奥様!」
「気にしないで、みんな。貴族の妻なら当然のことです。むしろこれまで私なんかの世話をさせていてすみませんでした。これからはバレット様の……伯爵様のお子を身籠られていらっしゃるクルエル様を大切にして差し上げてくださいね」
離縁状に署名をした後、私は馬車を用意すると言ってくれた夫、元夫に断って館を出ました。
ヴェールを被って顔を隠し、領都の広場で乗合馬車に乗って実家のバスコンセロス子爵家へ戻ります。荷物は後で届けてもらう予定です。
しばらく館に留まるようにとも言われたのですが、バレット様と彼の新しい奥方と同じ屋根の下で暮らしたくはなかったのです。だから彼は少しも悪くありません。すべて私が望んだことです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
──ガタン、ゴトン、と馬車が揺れます。
シルヴァ伯爵領とバスコンセロス子爵領は近く、昔から魔獣の大暴走が起こるたび協力してきました。ヴィエイラ侯爵領もです。
もうすぐバスコンセロス子爵領との領境に差しかかろうかというところで、私は馬車を降りました。今年はまだ大暴走は発生していませんし、この辺りには小さな村もあるので、御者もほかの乗客も怪しむことなく私を見送ってくれました。
街道を少し外れると、鬱蒼と茂った森の中です。
何度大暴走で魔獣に蹂躙されても、数ヶ月も経てば森は蘇ります。
結婚して三年、毎年の風物詩のように大暴走は発生しました。傷ついた森を再生するその強い魔力が人間の救いであり、また魔獣を生み出す元凶でもありました。
バスコンセロス子爵家は優秀な攻撃魔術師を輩出する血筋として知られています。父も兄もいくつもの恐ろしい大暴走を乗り越えてきました。
もし攻撃魔術の素養があれば、私も前線で戦っていたことでしょう。子爵家の歴史にはそんな女傑が何人も登場しています。
ですが残念ながら、私の持つ魔術は回復魔術でした。それも怪我を治せるほどではない、本人の回復力をほんの少し高めるだけの弱い力です。回復魔術で知られるヴィエイラ侯爵家の皆様に比べたら、ただの気休め程度のものです。
私は村ではない方角へと進んでいます。
そこには魔女が住んでいて、ずっと昔からシルヴァ伯爵領を守ってくれているというのです。
もっともバレット様によると、魔女がいるのは真実でも守護しているというのは間違いだという話です。
幼い日、魔獣の大暴走でお父君を喪ったバレット様は、魔女に文句を言いに来られたそうです。
どうして父を守ってくれなかったのだ、と。
魔女は嘆き悲しむバレット様を慰めて、こう言ったそうです。
ごめんね、私には恋に関する魔術しか使えないの。
あなたは奇跡のような恋をするわ。でもそれは失われてしまう可能性がある。
だからあなたに魔術をかけておいてあげる。もしあなたが間違った恋をしたら、時間を戻してやり直せる魔術よ。……本当にごめんなさいね。私にはそんな魔術しか使えないの。
どうしてバレット様は、その魔術を使わなかったのでしょう。
私との結婚をなかったことにして、クルエル様と結ばれる日をお待ちになれば良かったではありませんか。それとも私との関係は『間違った恋』ですらなかったのでしょうか?
……そうかもしれません。バレット様は数年前、私をワイバーンから救ったせいで父と兄から結婚相手として望まれて断り切れなかったのかもしれません。この国の僻地にある三家は長く深い付き合いですから。
シルヴァ伯爵領に住む魔女は、元伯爵夫人に過ぎない私になど会ってもくれないかもしれませんね。
そもそも私は、なぜ魔女に会おうなどと考えたのでしょう。
恋に関する魔術を使える魔女だからって、私にバレット様のお心を取り戻させてはくれないでしょう。最初から……結婚してからもずっと彼のお心が私のものだったことなどなかったのですから。
くえーっ!
森を進む私の頭上から、甲高い声が降ってきました。
ああ、なんてこと!
大暴走の先触れワイバーン、前足のないドラゴンです。早くこのことをだれかに知らせなければ。近くの村の物見の塔は、きちんとこの魔獣の存在を見つけているでしょうか。
ワイバーンが私を見つけました。
火を吐いて焼いてから獲物を食らうドラゴンと違い、ワイバーンは嘴で獲物を啄み生きたまま食らうと聞きます。なんて恐ろしい!
どうしてそんな目に遭わなくてはならないのでしょう? バレット様のお心がクルエル様にあると知りながら結婚したからでしょうか。あの方が彼女へ綴った恋文を盗み見てしまったからでしょうか。身重の体で階段から落ちるなどという愚かな真似をして、あの方のお子を喪ってしまったからでしょうか。
──幸いなことに、私はワイバーンの嘴の一突きで絶命いたしました。
もちろんかつてのようにバレット様が助けに来られることはなかったのです。
王都へ行っていた夫が、久しぶりに伯爵領へと戻ってきました。
満面の笑みを浮かべた彼の後ろには、ヴィエイラ侯爵令息の未亡人が赤毛の子どもを抱いて立っています。彼女は、彼がずっと想ってきた女性です。
言われる言葉を想像していたら、無意識に表情が曇っていたのかもしれません。
夫の顔から笑みが消えました。
彼は酷い方ではないのです。ただ私を愛していないだけ。そして、ずっとずっと彼女を愛していただけなのです。兄と同じで三つ年上の彼には、私はいつまでも子どもで妹のような存在だったのでしょう。
「デイジー、すまない。実は彼女……君も面識はあったよな? フラカッソ商会のクルエル殿だ。実は彼女のお腹には俺の子がいる」
私の後ろで、家令を始めとする使用人達が息を呑むのがわかりました。
クルエル様にはあまり良い噂はありません。
跡取りのブルーノ様を喪ったヴィエイラ侯爵家が彼女を追い出したのは、赤毛の子どもが少しもブルーノ様に似ていなかったからだといいます。実際目の当たりにしても少しも似ていませんし、そもそもブルーノ様の髪はもっと落ち着いた栗色でした。
だれよりも強く逞しい夫は、悪だくみを暴かれたイタズラっ子のように、大きな体を縮めて私の返答を待っています。……ズルい人。
ですが私は彼を愛していました。
彼の思うままの言葉を返すことしか出来ません。
「……わかりました」
必死で言葉を絞り出します。
だって私が悪いのです。せっかく授かった、夫シルヴァ伯爵バレット様とのお子を喪ってしまった愚かな私が。
医師にも次の子は望めるかどうかわからないと言われているのですから、もっと早く自分から身を引くべきだったのです。常に魔獣の大暴走に晒されているこの国では、貴族の跡取りはとても大切な問題です。早くにご両親を亡くされたバレット様は、一刻も早くお子を必要とされていたのに。
「離縁状はお持ちになっているのでしょうか? すぐに署名をさせていただきます」
「奥様!」
「気にしないで、みんな。貴族の妻なら当然のことです。むしろこれまで私なんかの世話をさせていてすみませんでした。これからはバレット様の……伯爵様のお子を身籠られていらっしゃるクルエル様を大切にして差し上げてくださいね」
離縁状に署名をした後、私は馬車を用意すると言ってくれた夫、元夫に断って館を出ました。
ヴェールを被って顔を隠し、領都の広場で乗合馬車に乗って実家のバスコンセロス子爵家へ戻ります。荷物は後で届けてもらう予定です。
しばらく館に留まるようにとも言われたのですが、バレット様と彼の新しい奥方と同じ屋根の下で暮らしたくはなかったのです。だから彼は少しも悪くありません。すべて私が望んだことです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
──ガタン、ゴトン、と馬車が揺れます。
シルヴァ伯爵領とバスコンセロス子爵領は近く、昔から魔獣の大暴走が起こるたび協力してきました。ヴィエイラ侯爵領もです。
もうすぐバスコンセロス子爵領との領境に差しかかろうかというところで、私は馬車を降りました。今年はまだ大暴走は発生していませんし、この辺りには小さな村もあるので、御者もほかの乗客も怪しむことなく私を見送ってくれました。
街道を少し外れると、鬱蒼と茂った森の中です。
何度大暴走で魔獣に蹂躙されても、数ヶ月も経てば森は蘇ります。
結婚して三年、毎年の風物詩のように大暴走は発生しました。傷ついた森を再生するその強い魔力が人間の救いであり、また魔獣を生み出す元凶でもありました。
バスコンセロス子爵家は優秀な攻撃魔術師を輩出する血筋として知られています。父も兄もいくつもの恐ろしい大暴走を乗り越えてきました。
もし攻撃魔術の素養があれば、私も前線で戦っていたことでしょう。子爵家の歴史にはそんな女傑が何人も登場しています。
ですが残念ながら、私の持つ魔術は回復魔術でした。それも怪我を治せるほどではない、本人の回復力をほんの少し高めるだけの弱い力です。回復魔術で知られるヴィエイラ侯爵家の皆様に比べたら、ただの気休め程度のものです。
私は村ではない方角へと進んでいます。
そこには魔女が住んでいて、ずっと昔からシルヴァ伯爵領を守ってくれているというのです。
もっともバレット様によると、魔女がいるのは真実でも守護しているというのは間違いだという話です。
幼い日、魔獣の大暴走でお父君を喪ったバレット様は、魔女に文句を言いに来られたそうです。
どうして父を守ってくれなかったのだ、と。
魔女は嘆き悲しむバレット様を慰めて、こう言ったそうです。
ごめんね、私には恋に関する魔術しか使えないの。
あなたは奇跡のような恋をするわ。でもそれは失われてしまう可能性がある。
だからあなたに魔術をかけておいてあげる。もしあなたが間違った恋をしたら、時間を戻してやり直せる魔術よ。……本当にごめんなさいね。私にはそんな魔術しか使えないの。
どうしてバレット様は、その魔術を使わなかったのでしょう。
私との結婚をなかったことにして、クルエル様と結ばれる日をお待ちになれば良かったではありませんか。それとも私との関係は『間違った恋』ですらなかったのでしょうか?
……そうかもしれません。バレット様は数年前、私をワイバーンから救ったせいで父と兄から結婚相手として望まれて断り切れなかったのかもしれません。この国の僻地にある三家は長く深い付き合いですから。
シルヴァ伯爵領に住む魔女は、元伯爵夫人に過ぎない私になど会ってもくれないかもしれませんね。
そもそも私は、なぜ魔女に会おうなどと考えたのでしょう。
恋に関する魔術を使える魔女だからって、私にバレット様のお心を取り戻させてはくれないでしょう。最初から……結婚してからもずっと彼のお心が私のものだったことなどなかったのですから。
くえーっ!
森を進む私の頭上から、甲高い声が降ってきました。
ああ、なんてこと!
大暴走の先触れワイバーン、前足のないドラゴンです。早くこのことをだれかに知らせなければ。近くの村の物見の塔は、きちんとこの魔獣の存在を見つけているでしょうか。
ワイバーンが私を見つけました。
火を吐いて焼いてから獲物を食らうドラゴンと違い、ワイバーンは嘴で獲物を啄み生きたまま食らうと聞きます。なんて恐ろしい!
どうしてそんな目に遭わなくてはならないのでしょう? バレット様のお心がクルエル様にあると知りながら結婚したからでしょうか。あの方が彼女へ綴った恋文を盗み見てしまったからでしょうか。身重の体で階段から落ちるなどという愚かな真似をして、あの方のお子を喪ってしまったからでしょうか。
──幸いなことに、私はワイバーンの嘴の一突きで絶命いたしました。
もちろんかつてのようにバレット様が助けに来られることはなかったのです。
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