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第17話:過去と交錯する者たち
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朝の神殿は淡い光に包まれ、石畳を踏む音だけが静かに響いていた。
カナタは訓練室で光の制御訓練に向き合う。
だが、手の震えは前日よりもはっきりと現れ、光の弧はわずかにぶれている。
訓練室の壁に響く光の音。
反応が遅れ、見えているはずのものが、少しだけ遠い。
(まるで、体の中の何かが、少しずつ……)
不安の輪郭が、ぼんやりと胸の奥で揺れ始める。
胸の奥で、霞子の記録がかすかにちらついていた。
記録の中の倒れた者たちに自分の姿を重ねてしまう。
(これは他人の話じゃない……僕も、過去の能力者たちと同じなのだろうか)
資料の記憶が、今の自分に重なっていく。
霧子は端末越しに観測データを確認する。直接介入はできない。手を伸ばそうとも伸ばすことは叶わない。
ただ、助言で最小限の手助けを。
これは、自分への言い訳なのか、何もできずにいる自分と葛藤し続ける。
「体を休めて、深呼吸して」
声は静かに届く。カナタは一瞬目を閉じ、頷く。
だが任務への責任感が勝り、休むことはしなかった。
遠くで裂け目の光が微かに揺れ、胸の奥の不安が広がる。
日ごとに膨れゆく違和感が、大きな危機の前触れであることを、三人はまだ理解していなかった。
カナタは訓練室で光の制御訓練に向き合う。
だが、手の震えは前日よりもはっきりと現れ、光の弧はわずかにぶれている。
訓練室の壁に響く光の音。
反応が遅れ、見えているはずのものが、少しだけ遠い。
(まるで、体の中の何かが、少しずつ……)
不安の輪郭が、ぼんやりと胸の奥で揺れ始める。
胸の奥で、霞子の記録がかすかにちらついていた。
記録の中の倒れた者たちに自分の姿を重ねてしまう。
(これは他人の話じゃない……僕も、過去の能力者たちと同じなのだろうか)
資料の記憶が、今の自分に重なっていく。
霧子は端末越しに観測データを確認する。直接介入はできない。手を伸ばそうとも伸ばすことは叶わない。
ただ、助言で最小限の手助けを。
これは、自分への言い訳なのか、何もできずにいる自分と葛藤し続ける。
「体を休めて、深呼吸して」
声は静かに届く。カナタは一瞬目を閉じ、頷く。
だが任務への責任感が勝り、休むことはしなかった。
遠くで裂け目の光が微かに揺れ、胸の奥の不安が広がる。
日ごとに膨れゆく違和感が、大きな危機の前触れであることを、三人はまだ理解していなかった。
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