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農村の子に転生しました①
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熱い。
顔が焼けるように熱い。
「かあ…さ……ん」
掠れた声でここにいない母さんを呼ぶ。自分の声がやけに子供っぽく感じる。
不意に誰かが俺の手をぎゅっと握ってきた。
誰だろう……。アパートには俺以外いない筈なのに……。
本当はそこで恐怖を感じるべきなのだが、心が弱っているせいなのか手の温もりにひどく安堵してしまい、その温もりが離れないように力の入らない手で握り返した。
「……かあ……さん」
顔がどうしようもなく熱くて、辛くて、身体が全然動かなくて……。俺、このまま死ぬのか? 涙が溢れ出す。
(死にたくない……)
そう思った時、頭の中で誰かが囁いた。
はじめて聞く、でもどこかで聞いたような、凄く綺麗な女性の声だった。
‟ 変わった魂を持つ者よ。お主は死なぬ。あやつために生きよ。よいな? „
そこで俺の意識が途切れた。
「………」
ぼやけた視界に入るのは見覚えのない天井。あれだ、茅葺屋根の天井に似ている。……って、え? ちょっと待て、どゆこと? こんな天井のある場所にいたっけ俺?
訳が分からず俺は辺りを見渡そうとした時、顔に物凄い激痛が走った。
「………ッッッッ‼‼???」
痛いっ! 滅茶苦茶痛いっ‼ 痛過ぎて声が出ないっ! 何⁉ 一体何があったっ⁉
「洋っ‼」
何かが落ちた音と水のような音、そして女の子の叫ぶ声が聞こえた。
「だ、大丈夫っ⁉」
「め…い……ねぇ……ちゃん……っ」
こっちに駆けつけた女の子に手を伸ばした。……待て。俺に姉ちゃんなんていない。いるのは兄貴だ。
女の子が着てる服も変だ。 電子漫画で読んだ中国の歴史漫画に出てきた平民の服装に似ている。コスプレ? ここってどこかのイベント会場か? でもイベントに参加した覚えなどない。
いや、今はそんなことどうでもいい。
「いたい……いたいよぅ……」
ボロボロと涙を流す。俺の声がやけに高く……まるで子どもの声のように聞こえた。マジで痛い。鎮痛剤が欲しい。寧ろ麻酔だ。麻酔を打ってほしい。
でも、女の子は俺の手を握って「大丈夫、大丈夫だから」と涙声で言うだけだ。大丈夫じゃない。全然大丈夫じゃないから。今すぐ鎮痛剤を下さい。お願いします。
そう言いたいのに口から出てくる言葉は「いたい」だ。
あ、ダメだ。頭がぐわんぐわんしてきた。
「洋? 洋っ! 洋っ‼」
女の子の声が遠くに聞こえる。てか洋ってまさか俺のこと? 俺、そんな名前じゃない。俺の名前は……。
*********************
「はぁ……疲れたぁ」
残業を終えた俺はコンビニ弁当と缶酎ハイの入ったビニール袋を片手に安アパートへ向かう。
「ただでさえ多忙期だっていうのに、新たな仕事ぶっこむとかマジで勘弁してほしい」
「納期間に合うかぁ?」と人気のない暗い夜道を歩きながら一人愚痴を零す。
まあ、勤め先の工場の社長の言い分も分かる。この不景気の中、大口の仕事が入るのは有難いことだ。上手くいけば今後とも我が社をよろしくと言える。
でも社員の俺たちは阿鼻叫喚だ。ただでさえ納期ギリギリの品が多々あるというのに。製作チーム頭抱えていたな。南無。
車が殆ど通らない道路で信号待ちをしている俺は、ジャケットのポケットからスマホを取り出し、読みかけだったネット小説を開いた。
主に読んでいるのは異世界転生ものだ。
異世界又はゲームの世界に転生した主人公が前世の知識やゲームの知識、又は「ごめんね! 間違って死なせちゃったっ! お詫びに特典あげるね☆」と神様から貰ったチートスキルで無双したり、ハーレムを作ったり……。
(最近は追放系が多いな……)
それも読んでいて楽しい。
(おっと、青になった)
歩行者用の信号機が青になったので、俺はスマホをポケットに仕舞って横断歩道を歩き出した。
その時。
けたたましいクラクションの音とブレーキ音。そしてトラックの眩しいライトが目の前に迫ってきた。
「は?」
予想外な出来事に俺は避けることも出来ず、そのままトラックにはねられた。
*********************
「…………ッッッ‼‼‼」
俺は跳ね起きるように目を覚ました。バクバクと心臓が痛いぐらい脈打ち、全身汗でびっしょりだった。
目に入ったのは見知らぬ天井。見知らぬ? よく見た天井じゃん? いや、違う。あれ?
混乱する俺の視界に知らない女性の顔が入り込んできて、ビクッと身体が跳ねた。だ、誰? 違う、母さんだ。いやいや、俺の母さんはもっと年が……あれ?
「大丈夫? 洋……。 凄い汗だわ。今拭くわね」
女性はそういってタオルで俺の額や頬を優しく拭った。なんかタオルというより布だ。しかもめっちゃごわごわする布だ。
というか女性の服装、変だぞ? 中国史漫画に出てくる平民の服そっくりだ。それに女性の後ろの背景もおかしい。
「母ちゃん……」
誰? と聞こうとしたのに口から出たのは違う言葉。ん? 俺の声、やけに子どもっぽくないか? それに女性に伸ばした手もやけに小さい。
「大丈夫よ。ここにいるわ」
俺の手を優しく握って微笑む女性に俺は安堵した。…………いやいや、安堵するな俺。目の前にいる女性は俺の母さんじゃないし。いや、でもこの女性を母ちゃんと呼んでいる記憶もある。というか明らかに俺の記憶じゃない記憶があるんだが。え? ちょっと待って。一体何が起きてる?
いや、ていうかね、顔がね、痛いんですよ。滅茶苦茶痛いんですよ。トラックにはねられた時、顔を損傷したに違いない。
………違う。トラックじゃない。もっと別の……あれ? 違うって何が?
ダメだ。頭ん中ぐるんぐるんして気持ち悪っ!
俺はたまらず吐いたが、出てきたのは唾液だけだった。
「……………」
寝床に横たわったまま目の前に両手をかざす。小さな子どもの手。その手を閉じたり開いたりする。それから周りを見渡す。俺の知っている部屋じゃない。いや、記憶にある部屋なんだけど、それは俺の記憶じゃない。この身体の主の記憶だ。
えー……と、これって所謂……転生とかってやつ……ですか?
(マジで?)
え? あの異世界転生……いや、ここが異世界かどうかは分からんけど、小説のようなことが起きたのか?
しかも、小説の冒頭によくあるトラックが自分に突っ込んでくるという……。信号機が青になっても左右の確認の大切さを身をもって知りましたっ!
現世の記憶だと俺は農民で、祖父母と両親と二人の兄貴と三人の姉ちゃんがいる。んで俺は末っ子で年は……八歳? かな?
長男の久兄ちゃんには嫁さんがいて俺の家族と同居。三人の姉ちゃんのうち二人は嫁いでいない。でもめっちゃ近所なのでよく会う。現に大怪我をした俺の所に毎日顔を出してた。
大怪我。そう、俺は顔に大怪我をした。全然覚えてないけど。
次男の博兄ちゃんと二人で森で薪拾いをしていた時、足を踏み外して崖から落ちたらしい。そんで岩肌で顔を思いっきり切って大量出血と。
崖から落ちてよう生きとったな俺ぇぇ。運がいいことに骨折は免れたようだ。
(高熱で三日三晩生死をさ迷ったきっかけで前世を思い出した訳だが……)
俺はため息をついた。顔の傷が痛い。痛すぎる。でもこの村には鎮痛剤……というか薬自体ないので、痛くても我慢するしかなかった。
「起きた?」
「明姉ちゃん」
寝室にお椀を持った三女の明姉ちゃんが入ってきた。年は俺の三つ上だ。
「ごはん持ってきたけど、食べれる?」
「食べたい」
俺は上半身を起こし明姉ちゃんからお椀を受け取ろうとしたが、今回も明姉ちゃんに拒否られた。
「危ないから駄目。私があげる」
「………」
明姉ちゃんは寝床の脇に置かれた椅子に腰かけ、レンゲで粥を掬い「ふーふー」と息で冷ました後、「はい、あーん」と俺の口元に持ってきた。
明姉ちゃんは、俺が目を覚ましてからずっとこうやって食事の世話を焼く。
うぅ……見た目は子どもだが、中身は立派な成人男性なんだよ。自分よりずっと年下の女の子にお世話されるという羞恥心がっ!
しかし散々心配させた手前、この子の優しさを無下にすることはできない!
俺は羞恥心に耐えながら明姉ちゃんの行為を受け入れた。口を開く度傷が引っ張られて痛い。
(………ていうか)
食事の度に明姉ちゃんから探るような目線を向けられるのはなぜなんでしょうか。
「明姉ちゃん、何?」
その度に聞くが明姉ちゃんは「べつに?」と首を振るだけ。いや、明らかに「べつに?」という目線じゃなかったですよね?
「早く元気になってね」
全部食べ終えると、明姉ちゃんは俺の頭を撫でて部屋を出て行った。
顔が焼けるように熱い。
「かあ…さ……ん」
掠れた声でここにいない母さんを呼ぶ。自分の声がやけに子供っぽく感じる。
不意に誰かが俺の手をぎゅっと握ってきた。
誰だろう……。アパートには俺以外いない筈なのに……。
本当はそこで恐怖を感じるべきなのだが、心が弱っているせいなのか手の温もりにひどく安堵してしまい、その温もりが離れないように力の入らない手で握り返した。
「……かあ……さん」
顔がどうしようもなく熱くて、辛くて、身体が全然動かなくて……。俺、このまま死ぬのか? 涙が溢れ出す。
(死にたくない……)
そう思った時、頭の中で誰かが囁いた。
はじめて聞く、でもどこかで聞いたような、凄く綺麗な女性の声だった。
‟ 変わった魂を持つ者よ。お主は死なぬ。あやつために生きよ。よいな? „
そこで俺の意識が途切れた。
「………」
ぼやけた視界に入るのは見覚えのない天井。あれだ、茅葺屋根の天井に似ている。……って、え? ちょっと待て、どゆこと? こんな天井のある場所にいたっけ俺?
訳が分からず俺は辺りを見渡そうとした時、顔に物凄い激痛が走った。
「………ッッッッ‼‼???」
痛いっ! 滅茶苦茶痛いっ‼ 痛過ぎて声が出ないっ! 何⁉ 一体何があったっ⁉
「洋っ‼」
何かが落ちた音と水のような音、そして女の子の叫ぶ声が聞こえた。
「だ、大丈夫っ⁉」
「め…い……ねぇ……ちゃん……っ」
こっちに駆けつけた女の子に手を伸ばした。……待て。俺に姉ちゃんなんていない。いるのは兄貴だ。
女の子が着てる服も変だ。 電子漫画で読んだ中国の歴史漫画に出てきた平民の服装に似ている。コスプレ? ここってどこかのイベント会場か? でもイベントに参加した覚えなどない。
いや、今はそんなことどうでもいい。
「いたい……いたいよぅ……」
ボロボロと涙を流す。俺の声がやけに高く……まるで子どもの声のように聞こえた。マジで痛い。鎮痛剤が欲しい。寧ろ麻酔だ。麻酔を打ってほしい。
でも、女の子は俺の手を握って「大丈夫、大丈夫だから」と涙声で言うだけだ。大丈夫じゃない。全然大丈夫じゃないから。今すぐ鎮痛剤を下さい。お願いします。
そう言いたいのに口から出てくる言葉は「いたい」だ。
あ、ダメだ。頭がぐわんぐわんしてきた。
「洋? 洋っ! 洋っ‼」
女の子の声が遠くに聞こえる。てか洋ってまさか俺のこと? 俺、そんな名前じゃない。俺の名前は……。
*********************
「はぁ……疲れたぁ」
残業を終えた俺はコンビニ弁当と缶酎ハイの入ったビニール袋を片手に安アパートへ向かう。
「ただでさえ多忙期だっていうのに、新たな仕事ぶっこむとかマジで勘弁してほしい」
「納期間に合うかぁ?」と人気のない暗い夜道を歩きながら一人愚痴を零す。
まあ、勤め先の工場の社長の言い分も分かる。この不景気の中、大口の仕事が入るのは有難いことだ。上手くいけば今後とも我が社をよろしくと言える。
でも社員の俺たちは阿鼻叫喚だ。ただでさえ納期ギリギリの品が多々あるというのに。製作チーム頭抱えていたな。南無。
車が殆ど通らない道路で信号待ちをしている俺は、ジャケットのポケットからスマホを取り出し、読みかけだったネット小説を開いた。
主に読んでいるのは異世界転生ものだ。
異世界又はゲームの世界に転生した主人公が前世の知識やゲームの知識、又は「ごめんね! 間違って死なせちゃったっ! お詫びに特典あげるね☆」と神様から貰ったチートスキルで無双したり、ハーレムを作ったり……。
(最近は追放系が多いな……)
それも読んでいて楽しい。
(おっと、青になった)
歩行者用の信号機が青になったので、俺はスマホをポケットに仕舞って横断歩道を歩き出した。
その時。
けたたましいクラクションの音とブレーキ音。そしてトラックの眩しいライトが目の前に迫ってきた。
「は?」
予想外な出来事に俺は避けることも出来ず、そのままトラックにはねられた。
*********************
「…………ッッッ‼‼‼」
俺は跳ね起きるように目を覚ました。バクバクと心臓が痛いぐらい脈打ち、全身汗でびっしょりだった。
目に入ったのは見知らぬ天井。見知らぬ? よく見た天井じゃん? いや、違う。あれ?
混乱する俺の視界に知らない女性の顔が入り込んできて、ビクッと身体が跳ねた。だ、誰? 違う、母さんだ。いやいや、俺の母さんはもっと年が……あれ?
「大丈夫? 洋……。 凄い汗だわ。今拭くわね」
女性はそういってタオルで俺の額や頬を優しく拭った。なんかタオルというより布だ。しかもめっちゃごわごわする布だ。
というか女性の服装、変だぞ? 中国史漫画に出てくる平民の服そっくりだ。それに女性の後ろの背景もおかしい。
「母ちゃん……」
誰? と聞こうとしたのに口から出たのは違う言葉。ん? 俺の声、やけに子どもっぽくないか? それに女性に伸ばした手もやけに小さい。
「大丈夫よ。ここにいるわ」
俺の手を優しく握って微笑む女性に俺は安堵した。…………いやいや、安堵するな俺。目の前にいる女性は俺の母さんじゃないし。いや、でもこの女性を母ちゃんと呼んでいる記憶もある。というか明らかに俺の記憶じゃない記憶があるんだが。え? ちょっと待って。一体何が起きてる?
いや、ていうかね、顔がね、痛いんですよ。滅茶苦茶痛いんですよ。トラックにはねられた時、顔を損傷したに違いない。
………違う。トラックじゃない。もっと別の……あれ? 違うって何が?
ダメだ。頭ん中ぐるんぐるんして気持ち悪っ!
俺はたまらず吐いたが、出てきたのは唾液だけだった。
「……………」
寝床に横たわったまま目の前に両手をかざす。小さな子どもの手。その手を閉じたり開いたりする。それから周りを見渡す。俺の知っている部屋じゃない。いや、記憶にある部屋なんだけど、それは俺の記憶じゃない。この身体の主の記憶だ。
えー……と、これって所謂……転生とかってやつ……ですか?
(マジで?)
え? あの異世界転生……いや、ここが異世界かどうかは分からんけど、小説のようなことが起きたのか?
しかも、小説の冒頭によくあるトラックが自分に突っ込んでくるという……。信号機が青になっても左右の確認の大切さを身をもって知りましたっ!
現世の記憶だと俺は農民で、祖父母と両親と二人の兄貴と三人の姉ちゃんがいる。んで俺は末っ子で年は……八歳? かな?
長男の久兄ちゃんには嫁さんがいて俺の家族と同居。三人の姉ちゃんのうち二人は嫁いでいない。でもめっちゃ近所なのでよく会う。現に大怪我をした俺の所に毎日顔を出してた。
大怪我。そう、俺は顔に大怪我をした。全然覚えてないけど。
次男の博兄ちゃんと二人で森で薪拾いをしていた時、足を踏み外して崖から落ちたらしい。そんで岩肌で顔を思いっきり切って大量出血と。
崖から落ちてよう生きとったな俺ぇぇ。運がいいことに骨折は免れたようだ。
(高熱で三日三晩生死をさ迷ったきっかけで前世を思い出した訳だが……)
俺はため息をついた。顔の傷が痛い。痛すぎる。でもこの村には鎮痛剤……というか薬自体ないので、痛くても我慢するしかなかった。
「起きた?」
「明姉ちゃん」
寝室にお椀を持った三女の明姉ちゃんが入ってきた。年は俺の三つ上だ。
「ごはん持ってきたけど、食べれる?」
「食べたい」
俺は上半身を起こし明姉ちゃんからお椀を受け取ろうとしたが、今回も明姉ちゃんに拒否られた。
「危ないから駄目。私があげる」
「………」
明姉ちゃんは寝床の脇に置かれた椅子に腰かけ、レンゲで粥を掬い「ふーふー」と息で冷ました後、「はい、あーん」と俺の口元に持ってきた。
明姉ちゃんは、俺が目を覚ましてからずっとこうやって食事の世話を焼く。
うぅ……見た目は子どもだが、中身は立派な成人男性なんだよ。自分よりずっと年下の女の子にお世話されるという羞恥心がっ!
しかし散々心配させた手前、この子の優しさを無下にすることはできない!
俺は羞恥心に耐えながら明姉ちゃんの行為を受け入れた。口を開く度傷が引っ張られて痛い。
(………ていうか)
食事の度に明姉ちゃんから探るような目線を向けられるのはなぜなんでしょうか。
「明姉ちゃん、何?」
その度に聞くが明姉ちゃんは「べつに?」と首を振るだけ。いや、明らかに「べつに?」という目線じゃなかったですよね?
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全部食べ終えると、明姉ちゃんは俺の頭を撫でて部屋を出て行った。
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