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クリスチーネの婚約者
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ジュエル子爵家は私クリスチーネと妹のオリビアの2人、長女の私が婿をとり家を継ぐ事になっていた クリスチーネも16歳になり婚約者の話があがっている
「お姉様だけずるいわ!」
「はぁ? オリビア今度は何?」
「お姉様が結婚して家を継ぐなんて!その相手の方が、あんなにかっこいいメイソン.スターツ伯爵令息だなんて!」
「ええ、そうらしいわね? それで?」
「え?それでって・・」
「オリビアは家を継ぎたいの?」
「え?いやよ 子爵家なんて、もっと上の家格に嫁ぎたいわ」
「じゃあ、何がずるいのよ?」
「メイソン様よ!あんなに素敵な方と結婚できるなんて!」
「?メイソン.スターツ伯爵令息は4男と聞いたわよ?伯爵家でも嫡男ではないからオリビアが彼と一緒になるなら、ジュエル子爵家を継ぐしかないんじゃない?」
「ちょっと、羨ましいから言ってみただけよ!もう!」
「ふふふ、分かってたわよ?オリビアも最近はすっかり駄々っ子は影を潜めてるものねぇ?」
「駄々っ子って・・ もうそんなに子供じゃないわよ 」
そう、オリビアとの攻防戦はあの後も続いたが、何か私の物を欲しがる代わりにオリビアの大事なものとなら交換してあげてもいいわよ?とかお父様,お母様から買って貰いなさいと、ことごとく、そう!別にあげてもいいものだとしても、簡単にあげる事をやめたら、欲求の矛先が両親に向かい
それでも初めのうちは買い与えていたみたいだけど、とうとう、お父様がカミナリを落とした
「オリビアは少しの間 修道院に入って学んだ方が良さそうだな」
普段優しいお父様が怖い顔でいうものだから、オリビアは震え上がった
お父様は本気だったらしく、オリビアは3ヶ月間、お祖母様の懇意にしている修道院にお勉強しに行かされた
そこから、戻ってきたオリビアは「酷い目にあったわ!」と言っていたが、少しはマナーが身に付いた様で随分と扱いやすい子になった
オリビアとのそんなやり取りの後、彼女が羨ましいという、メイソン様との顔合わせの日が訪れた
メイソン.スターツ伯爵令息は肩までの薄茶色の髪に ブランデー色の瞳の見目麗しくも凛々しい男性だった
オリビアが騒ぐのも無理ないわね
「初めましてメイソン.スターツです、貴方の様な美しい方と婚約者に慣れて光栄です」
そう言って私の手をとりキスを落とした
精神年齢49歳の元、桜だって、こんなイケメンに触れられたことはない、
クリスチーネは耳まで真っ赤になってしまった
その後、メイソン様とは順調に交流はすすんで、婚約者との初めての王城の舞踏会を迎える事になった
当日、メイソン様がエスコートでなんだかくすぐったい様な気持ちで2人で見つめ合う
「クリスチーネ、今日は一段と美しいよ
自慢の婚約者をエスコート出来て、私は幸せだよ」
「ふふ、メイソン様も一段と素敵ですわ」
メイソン様は頬に優しくキスをしてくれた
そして、ダンスを踊り少し休もうと壁際によって、誰かについて行っては行けないよと言い残し、メイソン様は飲み物を取りに行った
壁際に用意された 休憩用の椅子に腰掛け
メイソン様を待っていると
「お一人ですか?美しいお嬢さん」と声をかけられ、金髪で軽薄そうな男性が近づいてきた
「いいえ?連れがおりますの」そう返事をして男の顔をみると目が会い、驚いた顔でまじまじと私をみて呟いた
「さくら・・・」
「お姉様だけずるいわ!」
「はぁ? オリビア今度は何?」
「お姉様が結婚して家を継ぐなんて!その相手の方が、あんなにかっこいいメイソン.スターツ伯爵令息だなんて!」
「ええ、そうらしいわね? それで?」
「え?それでって・・」
「オリビアは家を継ぎたいの?」
「え?いやよ 子爵家なんて、もっと上の家格に嫁ぎたいわ」
「じゃあ、何がずるいのよ?」
「メイソン様よ!あんなに素敵な方と結婚できるなんて!」
「?メイソン.スターツ伯爵令息は4男と聞いたわよ?伯爵家でも嫡男ではないからオリビアが彼と一緒になるなら、ジュエル子爵家を継ぐしかないんじゃない?」
「ちょっと、羨ましいから言ってみただけよ!もう!」
「ふふふ、分かってたわよ?オリビアも最近はすっかり駄々っ子は影を潜めてるものねぇ?」
「駄々っ子って・・ もうそんなに子供じゃないわよ 」
そう、オリビアとの攻防戦はあの後も続いたが、何か私の物を欲しがる代わりにオリビアの大事なものとなら交換してあげてもいいわよ?とかお父様,お母様から買って貰いなさいと、ことごとく、そう!別にあげてもいいものだとしても、簡単にあげる事をやめたら、欲求の矛先が両親に向かい
それでも初めのうちは買い与えていたみたいだけど、とうとう、お父様がカミナリを落とした
「オリビアは少しの間 修道院に入って学んだ方が良さそうだな」
普段優しいお父様が怖い顔でいうものだから、オリビアは震え上がった
お父様は本気だったらしく、オリビアは3ヶ月間、お祖母様の懇意にしている修道院にお勉強しに行かされた
そこから、戻ってきたオリビアは「酷い目にあったわ!」と言っていたが、少しはマナーが身に付いた様で随分と扱いやすい子になった
オリビアとのそんなやり取りの後、彼女が羨ましいという、メイソン様との顔合わせの日が訪れた
メイソン.スターツ伯爵令息は肩までの薄茶色の髪に ブランデー色の瞳の見目麗しくも凛々しい男性だった
オリビアが騒ぐのも無理ないわね
「初めましてメイソン.スターツです、貴方の様な美しい方と婚約者に慣れて光栄です」
そう言って私の手をとりキスを落とした
精神年齢49歳の元、桜だって、こんなイケメンに触れられたことはない、
クリスチーネは耳まで真っ赤になってしまった
その後、メイソン様とは順調に交流はすすんで、婚約者との初めての王城の舞踏会を迎える事になった
当日、メイソン様がエスコートでなんだかくすぐったい様な気持ちで2人で見つめ合う
「クリスチーネ、今日は一段と美しいよ
自慢の婚約者をエスコート出来て、私は幸せだよ」
「ふふ、メイソン様も一段と素敵ですわ」
メイソン様は頬に優しくキスをしてくれた
そして、ダンスを踊り少し休もうと壁際によって、誰かについて行っては行けないよと言い残し、メイソン様は飲み物を取りに行った
壁際に用意された 休憩用の椅子に腰掛け
メイソン様を待っていると
「お一人ですか?美しいお嬢さん」と声をかけられ、金髪で軽薄そうな男性が近づいてきた
「いいえ?連れがおりますの」そう返事をして男の顔をみると目が会い、驚いた顔でまじまじと私をみて呟いた
「さくら・・・」
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