6 / 6
人の記憶とは都合の良いもので・・・
しおりを挟む
メイソン様がカイルを非難している
「君は今の話しの中で妻を愛していたと、言葉では何度も言っているくせに、肝心な所で相手を傷つけて、それで謝りたかった? そんな事を言ってしまってはどうにも修復は出来ないだろうし、もう謝る相手がいないじゃないか!」
「い、いや、そこにいるんだ!彼女はさくらの妻の生まれ変わりだ、俺にはわかる!」
不審な顔をしながらメイソンがクリスチーネをみて
「カイルが、こんな事を言っているがクリスチーネは心当たりあるかい?」
「いえ、何を言っているのか私には全くわからない話しですわ 」
「そんなはずはない! 思い出してくれよ!俺たちは、あんなに愛し合っていたじゃないか!」
「人聞きの悪いことを言うのは辞めてもらえますか?
あなた様とは舞踏会で一度、一方的に話されただけの関係で知り合いともいいがたいのに、そんな発言は不愉快です
話しは聞きましたが、私達には関係ない事ですのでお引き取り下さいな。」
「ああ、カイル.アネロンもう帰ってくれ!そして2度と来ないでくれ!
セバスチャン 勝手にやって来た客人が帰られるそうだ、後は頼むよ」
そうして、セバスチャンに促されカイルは帰って行った
「なんだか、前世の話しとか眉唾物の話しを聞かされて疲れたよ、庭でお茶でもしないか?
薔薇が綺麗に咲いていて、君を呼びに行こうと思っていたんだよ」
「ええ、喜んで ジュエル家自慢の薔薇をメイソンも気に入ってくれて嬉しいわ!」
「1番のお気に入りはクリスチーネだけどね?」
「ふふ、嬉しいわ!大好きよメイソン」
「大好きだよクリスチーネ」
見つめあい、口づけをかわす
「ごほんっ、ごほんっ! もう!この家にはまだまだ年若い娘がいるんですからね、そんなにどうどうとイチャイチャしないでよー もう!お父様とお母様もいちゃついてるし!」
顔を見合わせて笑った後、再び口づけを交わす2人だった
クリスチーネは思った、前世の話は誰にもしないと・・・
カイル.アネロン =健治の前世の話しには突っ込みを入れたい所が満載だった、
さくらからみた夫は、仕事が忙しいと家族と出かけるのはたまに行くスーパーの買い出し、よその旦那様は朝のゴミ出しをしているのに、カッコ悪いと一度もしなかった。
子供の学校行事も、参加するのは運動会だけ、何不自由させていない?そんな稼ぎはなかったよね? 私もパートで働いていたし、浮気だってバレていないと思っているみたい
最後の方はほとんど会話もなかったのに、
愛し合っていたか・・・
そんなでも、この人と添い遂げると思いこんでいた私の目を冷ましてくれたのがあの日の『次は別のひとがいい』って返事、あの時はショックだったけど
今思えば、私を解放してくれた言葉だった
そして、それは今では無い世界の出来事
私は今を生きていくの バイバイ前世
fin
「君は今の話しの中で妻を愛していたと、言葉では何度も言っているくせに、肝心な所で相手を傷つけて、それで謝りたかった? そんな事を言ってしまってはどうにも修復は出来ないだろうし、もう謝る相手がいないじゃないか!」
「い、いや、そこにいるんだ!彼女はさくらの妻の生まれ変わりだ、俺にはわかる!」
不審な顔をしながらメイソンがクリスチーネをみて
「カイルが、こんな事を言っているがクリスチーネは心当たりあるかい?」
「いえ、何を言っているのか私には全くわからない話しですわ 」
「そんなはずはない! 思い出してくれよ!俺たちは、あんなに愛し合っていたじゃないか!」
「人聞きの悪いことを言うのは辞めてもらえますか?
あなた様とは舞踏会で一度、一方的に話されただけの関係で知り合いともいいがたいのに、そんな発言は不愉快です
話しは聞きましたが、私達には関係ない事ですのでお引き取り下さいな。」
「ああ、カイル.アネロンもう帰ってくれ!そして2度と来ないでくれ!
セバスチャン 勝手にやって来た客人が帰られるそうだ、後は頼むよ」
そうして、セバスチャンに促されカイルは帰って行った
「なんだか、前世の話しとか眉唾物の話しを聞かされて疲れたよ、庭でお茶でもしないか?
薔薇が綺麗に咲いていて、君を呼びに行こうと思っていたんだよ」
「ええ、喜んで ジュエル家自慢の薔薇をメイソンも気に入ってくれて嬉しいわ!」
「1番のお気に入りはクリスチーネだけどね?」
「ふふ、嬉しいわ!大好きよメイソン」
「大好きだよクリスチーネ」
見つめあい、口づけをかわす
「ごほんっ、ごほんっ! もう!この家にはまだまだ年若い娘がいるんですからね、そんなにどうどうとイチャイチャしないでよー もう!お父様とお母様もいちゃついてるし!」
顔を見合わせて笑った後、再び口づけを交わす2人だった
クリスチーネは思った、前世の話は誰にもしないと・・・
カイル.アネロン =健治の前世の話しには突っ込みを入れたい所が満載だった、
さくらからみた夫は、仕事が忙しいと家族と出かけるのはたまに行くスーパーの買い出し、よその旦那様は朝のゴミ出しをしているのに、カッコ悪いと一度もしなかった。
子供の学校行事も、参加するのは運動会だけ、何不自由させていない?そんな稼ぎはなかったよね? 私もパートで働いていたし、浮気だってバレていないと思っているみたい
最後の方はほとんど会話もなかったのに、
愛し合っていたか・・・
そんなでも、この人と添い遂げると思いこんでいた私の目を冷ましてくれたのがあの日の『次は別のひとがいい』って返事、あの時はショックだったけど
今思えば、私を解放してくれた言葉だった
そして、それは今では無い世界の出来事
私は今を生きていくの バイバイ前世
fin
134
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
不機嫌な侯爵様に、その献身は届かない
翠月るるな
恋愛
サルコベリア侯爵夫人は、夫の言動に違和感を覚え始める。
始めは夜会での振る舞いからだった。
それがさらに明らかになっていく。
機嫌が悪ければ、それを周りに隠さず察して動いてもらおうとし、愚痴を言ったら同調してもらおうとするのは、まるで子どものよう。
おまけに自分より格下だと思えば強気に出る。
そんな夫から、とある仕事を押し付けられたところ──?
おにょれ王子め!
こもろう
恋愛
レティジアは公爵令嬢で、王子フリードの婚約者。しかし現在、フリードとの関係はこじれまくっている。
見た目は気が強そうだが実は泣き虫なレティジアは人知れず毎日涙を流し、フリードはなんだかイライラしている。
そんな二人の前に現れるのは……!
あなたのことを忘れない日はなかった。
仏白目
恋愛
ノウス子爵家には2人の娘がいる
しっかり者の20歳の長女サエラが入婿をとり子爵家を継いだ、
相手はトーリー伯爵家の三男、ウィルテル20歳 学園では同級生だつた とはいえ恋愛結婚ではなく、立派な政略結婚お互いに恋心はまだ存在していないが、お互いに夫婦として仲良くやって行けると思っていた。 結婚するまでは・・・
ノウス子爵家で一緒に生活する様になると
ウィルテルはサエラの妹のリリアンに気があるようで・・・
*作者ご都合主義の世界観でのフィクションでございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる