余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした

ぜんだ 夕里

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【用語紹介】
 えりくさ
 かつて一人の天才が生涯の全てを懸けて生み出した奇跡の薬。虹色に輝くその液体は、いかなる難病であろうと瞬時に浄化し、死の淵にある者も蘇らせる力を持つと伝えられる。
 しかし、製法は創造主の死と共に永遠に失われ、真物は歴史の闇へと消えた。市場に出回るものは色を似せただけの贋作ばかり。どんなに大金を用意しても、本物を引く確率は百万分の一か……
 なお、フィリーは名前を勘違いして『草』だと思っているが、複数の素材から作られる合成薬である。
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