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とうとうアレが来た
【25話】発情期
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二度寝から目覚めると、昼前になっていた。僕はよろよろと起き上がり服を着る。スルトはもう仕事に行ったのか、ピーターはすでに僕の部屋にいた。
「ピーターおはよ~」
「おはようケイゴ」
「スルトになに話したの?」
「うっ…いや、聞かない方が幸せだと思うぞ…」
「ピーター…」
恨めし気にピーターを睨んだあと、僕たちは食事室へ向かった。隣で歩いているピーターがクンクンと鼻を動かしている。
「どうしたの?」
「いや、気のせいか、ケイゴから甘い香りが」
「え?」
おかしい。ピーターはβだ。僕の匂いなんて分かるはずがない。…ちょっと待って。そもそも今日は朝から様子が変だった。体がいつもより敏感だったし、濡れ方が異常だった…。
僕は顔を真っ青にして部屋に引き返した。驚いたピーターは「どうした?」と不思議そうな顔で僕の後ろをついてくる。
「ピーター、まずい。来たかもしれない」
「来た?なにが?」
「発情期が」
前の世界でいた時、僕は幼少時代から抑制剤をかかさず飲んでいた。だから薬を飲んでいない状態での自分の発情期がどんなものかを知らない。その上、僕は性経験をしてしまった。あっちの世界では有名な話だが、一般的に経験をしていない時より、経験をした後の方が発情期の症状が増す。
βであるピーターにまで匂いが伝わるなんてよっぽどのことだ。そんな話聞いたことがない。
「ケイゴ、顔色が…」
「ピーター。発情期については前に話したね?僕はたぶんひどい状態になると思う。ピークになると理性が働かなくなるだろうから先に伝えておくね。エドガーとスルトが仕事から帰って来たら伝えてほしい」
「分かった」
「発情期をおさめるためにはエドガーに中に出してもらわないといけない。スルトは絶対中に出しちゃいけない」
「スルト様じゃなくてエドガー様に?」
「うん。スルトに出されたら妊娠する可能性があるから。前にも言ったけど、発情期のとき僕は妊娠が可能になってしまう。でもαの精子でしか子供はできない。僕の匂いを嗅いだらスルトは理性を失うと思うけど、中には絶対出させないようにして。で、中に出されても妊娠しないβの精子…エドガーに出してもらえたら、妊娠もしないし発情期もおさまるんだ。お願い」
「分かった」
部屋へ戻り、僕は不安で部屋を歩き回る。ピーターは使用人に食事を僕の部屋に持ってくるよう指示した。食事を持ってきたメイドは、おそらくβだったが、頬を赤らめて物欲しそうな目で僕を見ていた。βにまでこの影響か…本当にまずいな。それにしてもピーターは、甘い香りは察知しているけどメイドのように欲情はしていないようだ。
「ほんと、ピーターが護衛でよかったよ…」
「そう言ってもらえると嬉しいな。しかしさっきのメイド、様子がおかしくなかったか?」
「ああ、僕の匂いにあてられたんだろうね。βなのに…」
◇◇◇
発情期が来たのは午後3時ごろだった。ドクンと体中の血液が急速に駆け巡る感覚に陥る。なにもしていないのに勃起し、おしりからは愛液が溢れ出ている。その時お茶を淹れていた僕は床に倒れこんだ。ピーターが急いで駆け寄る。
「ケイゴ!大丈夫か?!」
「つらい…ピーター…つらい…貞操帯…痛い…外して」
荒い息でそう言うと、ピーターが顔を赤らめた。
「とりあえずベッドへ行こう。立てる?」
「むり…立てない…ピーター…」
ピーターは僕を抱え、ベッドへ移動させた。僕が股間を押さえながら必死に貞操帯を外すようお願いすると、しばらくためらっていたピーターが僕のポケットから鍵を取り出し、震える手で開錠した。
「おろして…貞操帯おろして…」
「ケイゴ…それはだめだ…」
「痛いんだ…お願い…」
「…分かった」
ズボンを脱がせ、貞操帯をおろす。ピーターは体液にまみれた僕の下半身を見て「あ…」とか細い声をあげた。
「はあっ…はあっ…ピーター、ここ、触って…つらいんだ…ここ…出したい…」
「ケイゴ、さすがにそれはだめだって…俺なんかがケイゴを触ったらだめだ」
「お願い…つらい…イキたいんだ…」
僕はピーターの手を握り、僕のそれに触れさせた。ピーターは「くそ…っ」と呟いて、それを刺激した。
「あっ!ああああっっきもちいっピーター!はぁっ…!あっ」
あっという間に僕は射精した。しかしおさまらない。もっと、もっと、と体が疼いている。僕はピーターの顔を両手でつかみ、キスをさせた。興奮してしまっているピーターは半ばやけくそで僕と舌を絡め合わせる。
「ピーター…挿れて…」
「ケイゴ、ダメだって。それは絶対だめだ。いくらケイゴが言ってもだめ」
「ピータァ…」
「そんな可愛い顔をしても僕は絶対しない。絶対」
それは僕に言っているんじゃなくて、自分に言い聞かせているようだった。
「だったら…指を入れて…もう、おかしくなりそうなんだ…」
「指だけだぞ…」
ピーターが慣れない手つきでおそるおそる僕の中に指を差し込む。欲しかった快感に僕は声を押さえられなかった。
「あああああっ!んっ…ああっ、ピーター、もっと…こっちも…こっちも触って…キスも…」
「くそっわがままだなぁっ…」
挿れること以外、僕がしてと言ったことをピーターは全てしてくれた。それは夜になっても続いた。抑制剤を飲んでいなければ、発情期は中に射精されるまでおさまらない。
「ピーターおはよ~」
「おはようケイゴ」
「スルトになに話したの?」
「うっ…いや、聞かない方が幸せだと思うぞ…」
「ピーター…」
恨めし気にピーターを睨んだあと、僕たちは食事室へ向かった。隣で歩いているピーターがクンクンと鼻を動かしている。
「どうしたの?」
「いや、気のせいか、ケイゴから甘い香りが」
「え?」
おかしい。ピーターはβだ。僕の匂いなんて分かるはずがない。…ちょっと待って。そもそも今日は朝から様子が変だった。体がいつもより敏感だったし、濡れ方が異常だった…。
僕は顔を真っ青にして部屋に引き返した。驚いたピーターは「どうした?」と不思議そうな顔で僕の後ろをついてくる。
「ピーター、まずい。来たかもしれない」
「来た?なにが?」
「発情期が」
前の世界でいた時、僕は幼少時代から抑制剤をかかさず飲んでいた。だから薬を飲んでいない状態での自分の発情期がどんなものかを知らない。その上、僕は性経験をしてしまった。あっちの世界では有名な話だが、一般的に経験をしていない時より、経験をした後の方が発情期の症状が増す。
βであるピーターにまで匂いが伝わるなんてよっぽどのことだ。そんな話聞いたことがない。
「ケイゴ、顔色が…」
「ピーター。発情期については前に話したね?僕はたぶんひどい状態になると思う。ピークになると理性が働かなくなるだろうから先に伝えておくね。エドガーとスルトが仕事から帰って来たら伝えてほしい」
「分かった」
「発情期をおさめるためにはエドガーに中に出してもらわないといけない。スルトは絶対中に出しちゃいけない」
「スルト様じゃなくてエドガー様に?」
「うん。スルトに出されたら妊娠する可能性があるから。前にも言ったけど、発情期のとき僕は妊娠が可能になってしまう。でもαの精子でしか子供はできない。僕の匂いを嗅いだらスルトは理性を失うと思うけど、中には絶対出させないようにして。で、中に出されても妊娠しないβの精子…エドガーに出してもらえたら、妊娠もしないし発情期もおさまるんだ。お願い」
「分かった」
部屋へ戻り、僕は不安で部屋を歩き回る。ピーターは使用人に食事を僕の部屋に持ってくるよう指示した。食事を持ってきたメイドは、おそらくβだったが、頬を赤らめて物欲しそうな目で僕を見ていた。βにまでこの影響か…本当にまずいな。それにしてもピーターは、甘い香りは察知しているけどメイドのように欲情はしていないようだ。
「ほんと、ピーターが護衛でよかったよ…」
「そう言ってもらえると嬉しいな。しかしさっきのメイド、様子がおかしくなかったか?」
「ああ、僕の匂いにあてられたんだろうね。βなのに…」
◇◇◇
発情期が来たのは午後3時ごろだった。ドクンと体中の血液が急速に駆け巡る感覚に陥る。なにもしていないのに勃起し、おしりからは愛液が溢れ出ている。その時お茶を淹れていた僕は床に倒れこんだ。ピーターが急いで駆け寄る。
「ケイゴ!大丈夫か?!」
「つらい…ピーター…つらい…貞操帯…痛い…外して」
荒い息でそう言うと、ピーターが顔を赤らめた。
「とりあえずベッドへ行こう。立てる?」
「むり…立てない…ピーター…」
ピーターは僕を抱え、ベッドへ移動させた。僕が股間を押さえながら必死に貞操帯を外すようお願いすると、しばらくためらっていたピーターが僕のポケットから鍵を取り出し、震える手で開錠した。
「おろして…貞操帯おろして…」
「ケイゴ…それはだめだ…」
「痛いんだ…お願い…」
「…分かった」
ズボンを脱がせ、貞操帯をおろす。ピーターは体液にまみれた僕の下半身を見て「あ…」とか細い声をあげた。
「はあっ…はあっ…ピーター、ここ、触って…つらいんだ…ここ…出したい…」
「ケイゴ、さすがにそれはだめだって…俺なんかがケイゴを触ったらだめだ」
「お願い…つらい…イキたいんだ…」
僕はピーターの手を握り、僕のそれに触れさせた。ピーターは「くそ…っ」と呟いて、それを刺激した。
「あっ!ああああっっきもちいっピーター!はぁっ…!あっ」
あっという間に僕は射精した。しかしおさまらない。もっと、もっと、と体が疼いている。僕はピーターの顔を両手でつかみ、キスをさせた。興奮してしまっているピーターは半ばやけくそで僕と舌を絡め合わせる。
「ピーター…挿れて…」
「ケイゴ、ダメだって。それは絶対だめだ。いくらケイゴが言ってもだめ」
「ピータァ…」
「そんな可愛い顔をしても僕は絶対しない。絶対」
それは僕に言っているんじゃなくて、自分に言い聞かせているようだった。
「だったら…指を入れて…もう、おかしくなりそうなんだ…」
「指だけだぞ…」
ピーターが慣れない手つきでおそるおそる僕の中に指を差し込む。欲しかった快感に僕は声を押さえられなかった。
「あああああっ!んっ…ああっ、ピーター、もっと…こっちも…こっちも触って…キスも…」
「くそっわがままだなぁっ…」
挿れること以外、僕がしてと言ったことをピーターは全てしてくれた。それは夜になっても続いた。抑制剤を飲んでいなければ、発情期は中に射精されるまでおさまらない。
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