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続編2 地球規模の闇
侵略戦争
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「ねえ、なんで国は動かないの? 」
早紀が不思議そうな顔をした。
それに対し向井は顔を顰めると、
「連盟に色々サインしちゃってるんですよ。
国民に内緒でここは○○国、あそこは××国のような、
移民受け入れを建前に売り渡してるんです」
その話に新田達の顔色も変わる。
「なので今、安田は日本国を残すために動き出した訳です。
鬼市でもトップのすげ替えをしろと言われました。
新たな党で建て直せと鬼に言われたんですよ。
世も末でしょう」
と向井は苦笑いを浮かべた。
皆も一緒に力ない声で笑う。
「でも、この画像を見る限り騒ぎは起こってないよね」
画面を動かす新田に、
「そうですね。
ここは住民の状態だけ見て戻りましょうか。
土地が小さくなったとはいえ広大なので、
短時間ですべて確認するのは無理ですから」
向井も頷いた。
その時リングが光った。
「なに? 」
皆が驚き、向井は急いで通信を開いた。
「何かありましたか? 」
すると、
「まずい事が起きた。中央の侵略が始まった」
田所からの連絡に向井達の顔が青ざめた。
「侵略も何もこれだけ移民を受け入れて、
黒地は既に三分の一が外国ですよ」
「そうなんだけど、この所結界で黒地の領土が小さくなっただろう。
移民の数と土地の数が合わなくなってるんだよ。
で、蓋を開けたら議員の一割以上が、
国民証明証の乗っ取りだった」
田所の話に向井達がため息をついた。
「まぁ、その位はいるだろうと予想はしてたんだけど、
そこに裏切り者と移民議員が入るから、
機能しなくなったんだよ」
「あ………今、AIにも占領されてる感じですからね」
田所の話に向井は苦笑した。
「そういう事」
「でも日本に戦争仕掛けなくても、
既に植民地化されてますし、
火急の案件ではないと考えていたんですけど」
向井が首をかしげていると、
「俺もそうだったんだよ。ただね。
大沢の死後、日本政府の動きがおかしかっただろ?
一気に悪い方向に進み始めた。
宗教や人種差別、偏見を盾にした運動が、
世界中で広がったのは知ってるよね。
あの槇村は、
国民の声も無視して新たに政策を発表して、
それを隠れ蓑に大臣達はあちこちにサインしまくって、
一部の国民が気づいた時にはもう身動き取れなくなってた」
田所が首を揉みながら話した。
「あ………抵抗運動していた国民も、
メディアや著名人たちに叩かれて、
捨て地に避難しましたからね。
俺達も除去で精一杯でしたし」
「姥捨て山だってそんな奴らが作ったんだからさ。
黒谷君達のような国民に住まわせてやるんだから、
感謝しろって感じだったしね。
それで今、中央で暴動が起きて、
日本人を次々と研究所に連れていこうとしてたんで、
ミデン君が結界張ったよ。
一応日本人のDNAは守られたけど、
一部の国民は捨て地に魂を拒否されてるから、
中区の避難区域に置き去り状態。由々しき事態だよ」
その話に向井達は黙り込んだ。
早紀が不思議そうな顔をした。
それに対し向井は顔を顰めると、
「連盟に色々サインしちゃってるんですよ。
国民に内緒でここは○○国、あそこは××国のような、
移民受け入れを建前に売り渡してるんです」
その話に新田達の顔色も変わる。
「なので今、安田は日本国を残すために動き出した訳です。
鬼市でもトップのすげ替えをしろと言われました。
新たな党で建て直せと鬼に言われたんですよ。
世も末でしょう」
と向井は苦笑いを浮かべた。
皆も一緒に力ない声で笑う。
「でも、この画像を見る限り騒ぎは起こってないよね」
画面を動かす新田に、
「そうですね。
ここは住民の状態だけ見て戻りましょうか。
土地が小さくなったとはいえ広大なので、
短時間ですべて確認するのは無理ですから」
向井も頷いた。
その時リングが光った。
「なに? 」
皆が驚き、向井は急いで通信を開いた。
「何かありましたか? 」
すると、
「まずい事が起きた。中央の侵略が始まった」
田所からの連絡に向井達の顔が青ざめた。
「侵略も何もこれだけ移民を受け入れて、
黒地は既に三分の一が外国ですよ」
「そうなんだけど、この所結界で黒地の領土が小さくなっただろう。
移民の数と土地の数が合わなくなってるんだよ。
で、蓋を開けたら議員の一割以上が、
国民証明証の乗っ取りだった」
田所の話に向井達がため息をついた。
「まぁ、その位はいるだろうと予想はしてたんだけど、
そこに裏切り者と移民議員が入るから、
機能しなくなったんだよ」
「あ………今、AIにも占領されてる感じですからね」
田所の話に向井は苦笑した。
「そういう事」
「でも日本に戦争仕掛けなくても、
既に植民地化されてますし、
火急の案件ではないと考えていたんですけど」
向井が首をかしげていると、
「俺もそうだったんだよ。ただね。
大沢の死後、日本政府の動きがおかしかっただろ?
一気に悪い方向に進み始めた。
宗教や人種差別、偏見を盾にした運動が、
世界中で広がったのは知ってるよね。
あの槇村は、
国民の声も無視して新たに政策を発表して、
それを隠れ蓑に大臣達はあちこちにサインしまくって、
一部の国民が気づいた時にはもう身動き取れなくなってた」
田所が首を揉みながら話した。
「あ………抵抗運動していた国民も、
メディアや著名人たちに叩かれて、
捨て地に避難しましたからね。
俺達も除去で精一杯でしたし」
「姥捨て山だってそんな奴らが作ったんだからさ。
黒谷君達のような国民に住まわせてやるんだから、
感謝しろって感じだったしね。
それで今、中央で暴動が起きて、
日本人を次々と研究所に連れていこうとしてたんで、
ミデン君が結界張ったよ。
一応日本人のDNAは守られたけど、
一部の国民は捨て地に魂を拒否されてるから、
中区の避難区域に置き去り状態。由々しき事態だよ」
その話に向井達は黙り込んだ。
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