『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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番外編 北支部へ

牧野の焦り?

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「アンさんも牧野君の扱い方、

上手くなりましたね」

向井が笑いながら席に着くと、

「なに? どういう事? 」

倉田が聞いた。

「チビ達と食べてると落ち着かないでしょ。

牧野君は脳内がちびちゃんと変わらないけど、

一応大人だから見ててくれるし、

助かるのよ」

「なるほど~」

アンの話にカランが頷き、キャトルがふき出した。

「安達君は体調の方はどうなの? 」

フェムティが楽しそうに食べている安達を見た。

「安達君は今、反抗期なのよ~」

トリアがふふふと笑った。

「そうなの? 」

驚く倉田達に、

「赤ちゃんだった魂も十三歳くらいになると、 

素直になれない時も出てくるでしょ」

アートンが笑った。

「そんな反抗期も可愛いじゃない。

成長しない私達は感じないけど、

安達君やチビを見てると、

時間が動いているのが分かるから不思議」

アンも微笑んだ。

「安達君はお留守番だったけど、

やっぱり本調子じゃなかったの? 」

キャトルがステーキを口に入れて向井を見た。

「この所お薬をさぼったので、

少し熱っぽかったんです。

お泊りのあと炎帝様の所に行くので、

少しリラックスさせようと思って」

「薬を飲んでなかったの? 」

倉田が声を低くして言った。

「体が成長しているので、

少し苛立っているんだと思うんです。

定期健診でニットンさんが言うには、

身長も10cm伸びて落ち着いていた魂が、

少しざわつき始めてるんじゃないかって」

「はぁ~難しいね。

問題のある魂も一緒に成長しちゃうと、

自分で抑え込むのは無理だからな」

カランが食事の手を止めて安達を見た。

「そういえば、牧野君は除去が早くなったよね。

動きもスムーズだし、

毒もバリアがはれるようになって、

ビックリした」

「俺も驚いたよ。自慢げに言ってたけど、

ホントに無駄なく動けるようになってる」

キャトルと倉田が食事しながら話した。

「まぁね。本人も少しの焦りがあったんじゃないの? 」

トリアが食べながら笑った。

「焦り? 」

「霊銃の扱いは新田君と真紀子さんの方が上だからさ。

あの二人は百発百中なんだよ」

首を傾げるキャトルに笑いながらアートンが話した。

「えっ? 」

倉田達の顔が驚きに変わる。

「今では源じいも除去の腕前が上がって、

小さな負の塊は霊銃使って、ちょちょいよ」

トリアが楽しそうに言った。

「それは………能力値が高い牧野でも焦るか………」

倉田が苦笑いし、みんなで声をたてずに笑った。

そんな大人達がお喋りしながら、

食事を終えてお茶を飲んでいると、

「パパ~」

「まだたべてるの? 」

ハクとこんがやってきた。

「ご飯綺麗に食べた? 」

アンが聞くと『たべたよ~』と文句を言った。

「ちゃんと手を拭いてください。

お顔もべたべたですよ」

向井がこんにナプキンを渡すと、

上手く使えないハクを膝に座らせ拭いた。

後からやってきた三鬼と呉葉を見て、

「ほら、二人もちゃんと拭いて」

とトリアがナプキンを手渡した。

「では片付けて出かけますか」

アートンがテーブルのゴミを片付け始めた。

「牧野君達もちゃんと片付けてね」

「片付けた~」

アンの声に安達が袋に入れたごみを持ってきた。

「じゃあこれはキッチンに持っていくから、

お前らは出かける準備しな」

倉田とフェムティがゴミを持って部屋を出て行った。
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