『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編 新年の呪い

双子コーデ

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「でさ~

天上界の生地だからリメイクも可能なんで、

もし着れなくなったらうちのブランドウェアは、

回収ボックスに持ってきてもらえば、

次回の購入時に割引するチケットを配布しようと思ってるんだ」

「それいいわね」

シェデムもいい考えだと頷いた。

「その他にも親子で双子コーデみたいな感じで、

お揃いの洋服も作るんだよ。

トレーナーやシャツは大人用も販売したら売れるかもしれないだろう」

「面白いですね」

佐久間も感心するように言った。

「宣伝はネットですか? 」

向井が聞くと、

「出来上がったらチビ達に着てもらって、

ホールの3Dの中で遊んでる映像を撮ろうと思ってさ。

それをHPにアップして宣伝かけて様子を見る」

ディッセが話した。

「だったら私もチビちゃんと、

その双子コーデがしたいです」

冥王が言い、

「それいいですね~私もしたいですね~」

毘沙門天も楽しそうに笑った。

向井達が驚いて振り返ると、

「いいでしょう? じいじと双子コーデ。

ダメですか? 」

「うん。面白いね」

ディッセは笑うと、

「親子じゃなくても孫とじいじとばあばもいいかも」

と冥王と毘沙門天を見た。

「とりあえず、ウェアが出来たら映像撮ろう」

ディッセは考えながら首を振ると、

お雑煮を食べた。


そんなお正月も四日目には下界で動きがあった。

槇村の新たな党の記者会見が行われ、

十代、二十代は槇村を支持し、

三十代、四十代は田口を支持。

シニアは姥捨て山への道を選ぶものが増え、

支持政党のないものは状況を見ていた。

勿論選挙に関心のない国民もいる。

永住権を持つ移民政党も現れ、

政党の数だけが増え続けていた。

「会社員ならとりあえずは生きていけますからね。

生活は苦しくても姥捨て山のように殺されることはないです」

下界に下りた向井は黒地の様子を眺めながら言った。

「だから田口を選ぶのか」

牧野が口を尖らせ不満を口にした。

「それだけ中央の中区は他と違って、

普通の暮らしができているんだと思いますよ。

だから今、不良に襲われて初めて恐怖を感じてるんでしょう」

「そうそう。西と北も中心地はここと似てるって」

トリアも向井を見ながら話した。

「政治献金にしたって個人からも多額の寄付を受けてるし、

それによっていい暮らしを保証されてる国民もいるから、

仕方がないのよ。

大和魂なんてどこにいったんだろうね。

さて、イベントに行きたい牧野は、

がんばって怨霊塚に浮遊する霊を除去してもらわないとね」

「今日は坂下さんと弥生ちゃんは隣りの区に行ってるので、

頼れるのは牧野君だけですからね」

向井は笑うと背中を叩いた。

「向井は? 」

「俺は補助で入ります。

あれくらいなら牧野君でも十分片付けられるでしょ」

「ええ~」

口を尖らす表情にトリアが頬をつねった。

「いつまでも人に頼らない。

このまま悪霊が増え続けたら、

牧野だってディッセとコンビで出掛けることも増えるんだからね」

「えっ? ディッセ? 」

牧野がつねられた頬を触りながらトリアを見た。

「当然でしょう。うちは少人数なんだから。

今日はディッセは坂下君達と一緒だけど」

「だったら佐久間は? 」

「北にいるのよ。

怨霊塚の原因が北だからね。

向こうに結界補強の為に行ってもらってるの。

このあとも怨霊塚の問題が大きくなる可能性もあるから、

牧野もポンコツ返上して、

いいかげん本物になってもいらわないと困るの」

トリアの言葉にムッとした顔をしたが、

本当の事なのでさすがに文句も言えないようだ。

そんな牧野の姿に向井達も笑うと、

「今日は俺と新田君もヘルプで入るから、

勇者に変身してもらわないと」

オクトが牧野の肩に手を置いた。
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