『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編2 黒地の戦い

捨て地の生活

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『黒地政策は子供と若者中心ですよね。

どこも党首が支配者であり、

一種独特な政党も見かけます。

捨て地はここで暮らす者達の声を一番としているので、

問題解決も住民を中心としての話し合いになり、

政党としての政策も住民次第になります。

黒地では法改正によって老人の数は減っています。

その分の若者の社会保障負担もなくなっています。

捨て地でも子育て給付は、

どのご家庭も一律で税金から賄われています。

全て無料であるのは黒地と同じです。

ただ、違うのは専業主婦(主夫)、

働きたい親御さんも扱いは同じだという事。

キャリアアップしたい方が十年後二十年後、

再びその職に就くのは難しいです。

保育施設も企業が中心となってボランティアで行われているので、

子供の数だけ利用できる施設も増やしています。

その理由に生まれてくるお子さんが持病を持っていたり、

また、若い子育て世代の方でも、

ご家族の病気や事故で介護になる場合もあります。

更に親を亡くすお子さんもいます。

それらの負担金や受け入れ施設なども税金と助け合い保険で、

誰もが利用できるように整備されています。

正当な賃金を日本人にも支払っているので、

捨て地には外国人労働者は少ないです。

その理由は日本語、日本社会を理解してくれる人だけが、

真実の壁を抜けられるからだと思います。

人種に関係なく、正当な対価が得られる。

国内が不安定なまま海外と歩幅を合わせても、

国が弱体化するだけです。

現政権は日本を守ろうという気はないのでしょう。

だからこそ私達はまず国内から、

昔の日本を助け合いの社会という理想論を、

本気で取り組んでいるんです』

この話に誰もが驚いて聞いていた。

『姥捨て山賛成と叫ばれる黒地の皆さんは、

そういう現状を見ることもなく叫ばれています。

黒地では日本語の番組廃止論が出ているようですが、

それは難しいという事で、

外国人の為の多言語番組を衛星で、

何千と無料放映されている事実をご存じですか? 』

安田の驚く顔に笑みを浮かべると、

『昔はそんな放送法と戦われた国民も多かったそうですが、

大災害後は議論のないままに日本国民の税金から、

外国人は無料で彼らの為に作られた放送が、

見られるようになっています。

何十年も日本にいて、

日本語を学ばない方がそれ程に多いという事です。

今はテレビを見ない方も増えていますが、

ネット社会の為に通信料に上乗せされて、

日本人は払われているはずです。

特別区上区の方は現状に満足されているので、

どうでもいい事だと思われますが、

中区では捨て地の高い税率のお陰で、

全ての社会保障の恩恵を受けています。

今黒地の中区各地で暴動が起こっているのは、

捨て地が捨て地税を払わないと宣言したからにほかなりません。

今後は上区の税金が吸い上げられることになります。

国会で安楽死の法整備が上がったのもそのせいでしょう。

中区が捨て地の恩恵が受けられないとなると、

この先黒地ではこれが大きな火種になると思われます』

「安楽死? 」

その場にいた者が首を傾げた。

「要するに治療を止めて死んでもらうんだよ」

安田はそんなことも分かんないのかよという顔で集団を見た。

「尊厳死だろう? 」

一人が言う。

「違うよ。日本は安楽死の法整備をしてるの。

助からない人間の延命治療中止ではなく、

痛みが強くて助からない人から先に消えてもらうの。

金持ち以外は治療費払えないから、

病気の有無に関係なく、

国から死んでくださいと遠回しに死ぬ義務を与えてくれたわけ」

安田の言葉に彼らの顔が引きつった。

「黒地国民は皆賛成してたんじゃないの?

医療費が逼迫ひっぱくしてるから日本人排除の姥捨て山法案も出来たんでしょう。

でも、黒地は議員と外人を省くとその他の人口も減少してるから、

治療が受けられない日本人には問題になるね」

安田は画面を見ながら説明した。
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