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続編 龍神
大忙しの妖鬼
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イベント会場には朝に到着し、
近くのパーキングを予約していたので、
黒谷はそこに車を停車した。
「車が大きくなると以前と違って、
どこにでも止められないからそれが少し不便だね」
新田が言うと後ろを振り返った。
「冥界チームも疲れてんだな。
よく寝てるじゃん」
黒谷も気持ちよさそうな姿に笑った。
「会場は十時からだから、
一時間前に準備すればいいかな。
それまでに朝食食べて少し休憩しよう」
黒谷が伸びをすると向井も目を覚ました。
「おはよう」
新田が声をかけた。
「おはようございます」
「眠れた? 」
黒谷の問いに、
「おかげさまでたっぷり睡眠が取れました」
向井が笑うと、横で寝ていたキャトルも伸びをして起きだした。
「は~よく寝たぁ~」
その姿に向井達は笑うと、
「他の者はまだ寝てるのかな? 」
ベッドを見ると弥生とトリアが布団にくるまって気持ちよさそうだ。
上の三人もよく寝ている。
「毒もまだ抜けてないし、疲れてんのかな? 」
キャトルが向井を見た。
「そうですね。ただ、
牧野君は腹時計が動き出すので起きてくるでしょ? 」
「だったらそこにカフェがあるから、
朝食をテイクアウトしよう。
六時から開いててモーニングの評判がいいんだよ」
黒谷が話した。
「じゃぁそうしよう。俺もお腹空いた」
キャトルが言い、四人は車を降りた。
駐車場の目の前にある和風モダンなカフェに、
客が入っていくのが見える。
店に入ると木のぬくもりが温かみある作りで、
黒谷も楽しそうに店内を見ていた。
「ちょっと和を取り入れるのもいいな。
奥にそういう雰囲気の席を作っても………よくない? 」
黒谷が振り向いて聞いた。
「そうだね。お店もレトロだし、
そんなブースの席を作ってもいいね」
「お店も繁盛してるし、
ちょっとリニューアルしてみますか? 」
新田と向井が言った。
「妖鬼さん忙しい? 」
「今は少し難しいかな。
うちも新しいキッズブランドを始めたんで、
それを作ってるんですよ」
「キッズブランド? 」
黒谷が聞いたところで店員がやってきた。
「いらっしゃいませ。何名様ですか? 」
「あの、テイクアウト出来るって聞いたんだけど」
「出来ますよ。でしたら奥のカウンターで注文してください」
店員に言われ、向井達は店の奥に進んだ。
テイクアウトの客も多いのか、
坪庭の前のベンチに座っている姿があった。
「へえ~カフェに坪庭かぁ~
落ち着くな」
キャトルもそういうと空いている席に座った。
「俺注文してくるけどどうする? 」
黒谷が言ったところで店の時間が止まり、
アートンと坂下が飛んできた。
「あれ? どうしたんですか? 」
向井が驚いた。
「昨日向井さんから連絡あったって聞いて、
冥王がこんに何かあったのかって? 」
「体調を少し崩したという話は聞いていたので、
気になるようで」
アートンと坂下が言った。
「大丈夫ですよ。今も車で安達君達と一緒に寝てます」
「えっ? 支部じゃなくてここにいるの? 」
驚くアートンに、
「二人は朝食食べた? 今注文してくるけど」
「まだ~僕たちの分も頼める? 」
「いいよ。みんな同じモーニングでいい? 」
「お願い」
彼らはベンチに座って言った。
「俺はこんのメニューがあるので一緒に行きます」
向井は黒谷と一緒にカウンターに歩いていった。
注文を終えて戻ってくると、
「さっきキッズブランドって言ってたけど、
この前話してたやつ? 」
黒谷がディッセを思い出して言った。
「そうです。既に動き出してるんですよ」
向井が話した。
「それで思い出した。イベント終わったら、
呉葉に試着させて、
そのあと子供達に色違いで着せて写真撮るって、
早紀ちゃん達が言ってたよ」
アートンが向井を見た。
「鬼道達もおもちゃの制作に取り掛かってるし、
ヒットしてくれないと無駄になるってぼやいてた。
皆ディッセに振り回されて大変だよ」
「妖鬼さんは他にももう一つ作ってるものがあって」
坂下もそういうと黒谷を見た。
「この前喫茶店に来てたでしょう? 」
「あぁ~なんかおままごとのキッチンに、
カウンターが欲しいって言われて、
サイズを測ってたな」
黒谷が思い出したように笑った。
「流しとコンロがあるのにまな板が置けないって、
文句を言ったんですよ」
向井も困った様子で話した。
「まな板って、おままごとセットにあった? 」
黒谷が驚いた。
「今回のイベントにぬくもり工房さんという、
個人作家さん達が集まった小さな会社が出店されるんですよ。
子供向けのおもちゃも販売されるので、
チビ達は夢中になってます」
向井が笑った。
「だからさ。ディッセもキッズブランドに目を付けたわけ」
アートンも笑った。
「じゃあ、リニューアルは少し先になるな。
妖鬼さんの手が空いた時に相談しよう」
近くのパーキングを予約していたので、
黒谷はそこに車を停車した。
「車が大きくなると以前と違って、
どこにでも止められないからそれが少し不便だね」
新田が言うと後ろを振り返った。
「冥界チームも疲れてんだな。
よく寝てるじゃん」
黒谷も気持ちよさそうな姿に笑った。
「会場は十時からだから、
一時間前に準備すればいいかな。
それまでに朝食食べて少し休憩しよう」
黒谷が伸びをすると向井も目を覚ました。
「おはよう」
新田が声をかけた。
「おはようございます」
「眠れた? 」
黒谷の問いに、
「おかげさまでたっぷり睡眠が取れました」
向井が笑うと、横で寝ていたキャトルも伸びをして起きだした。
「は~よく寝たぁ~」
その姿に向井達は笑うと、
「他の者はまだ寝てるのかな? 」
ベッドを見ると弥生とトリアが布団にくるまって気持ちよさそうだ。
上の三人もよく寝ている。
「毒もまだ抜けてないし、疲れてんのかな? 」
キャトルが向井を見た。
「そうですね。ただ、
牧野君は腹時計が動き出すので起きてくるでしょ? 」
「だったらそこにカフェがあるから、
朝食をテイクアウトしよう。
六時から開いててモーニングの評判がいいんだよ」
黒谷が話した。
「じゃぁそうしよう。俺もお腹空いた」
キャトルが言い、四人は車を降りた。
駐車場の目の前にある和風モダンなカフェに、
客が入っていくのが見える。
店に入ると木のぬくもりが温かみある作りで、
黒谷も楽しそうに店内を見ていた。
「ちょっと和を取り入れるのもいいな。
奥にそういう雰囲気の席を作っても………よくない? 」
黒谷が振り向いて聞いた。
「そうだね。お店もレトロだし、
そんなブースの席を作ってもいいね」
「お店も繁盛してるし、
ちょっとリニューアルしてみますか? 」
新田と向井が言った。
「妖鬼さん忙しい? 」
「今は少し難しいかな。
うちも新しいキッズブランドを始めたんで、
それを作ってるんですよ」
「キッズブランド? 」
黒谷が聞いたところで店員がやってきた。
「いらっしゃいませ。何名様ですか? 」
「あの、テイクアウト出来るって聞いたんだけど」
「出来ますよ。でしたら奥のカウンターで注文してください」
店員に言われ、向井達は店の奥に進んだ。
テイクアウトの客も多いのか、
坪庭の前のベンチに座っている姿があった。
「へえ~カフェに坪庭かぁ~
落ち着くな」
キャトルもそういうと空いている席に座った。
「俺注文してくるけどどうする? 」
黒谷が言ったところで店の時間が止まり、
アートンと坂下が飛んできた。
「あれ? どうしたんですか? 」
向井が驚いた。
「昨日向井さんから連絡あったって聞いて、
冥王がこんに何かあったのかって? 」
「体調を少し崩したという話は聞いていたので、
気になるようで」
アートンと坂下が言った。
「大丈夫ですよ。今も車で安達君達と一緒に寝てます」
「えっ? 支部じゃなくてここにいるの? 」
驚くアートンに、
「二人は朝食食べた? 今注文してくるけど」
「まだ~僕たちの分も頼める? 」
「いいよ。みんな同じモーニングでいい? 」
「お願い」
彼らはベンチに座って言った。
「俺はこんのメニューがあるので一緒に行きます」
向井は黒谷と一緒にカウンターに歩いていった。
注文を終えて戻ってくると、
「さっきキッズブランドって言ってたけど、
この前話してたやつ? 」
黒谷がディッセを思い出して言った。
「そうです。既に動き出してるんですよ」
向井が話した。
「それで思い出した。イベント終わったら、
呉葉に試着させて、
そのあと子供達に色違いで着せて写真撮るって、
早紀ちゃん達が言ってたよ」
アートンが向井を見た。
「鬼道達もおもちゃの制作に取り掛かってるし、
ヒットしてくれないと無駄になるってぼやいてた。
皆ディッセに振り回されて大変だよ」
「妖鬼さんは他にももう一つ作ってるものがあって」
坂下もそういうと黒谷を見た。
「この前喫茶店に来てたでしょう? 」
「あぁ~なんかおままごとのキッチンに、
カウンターが欲しいって言われて、
サイズを測ってたな」
黒谷が思い出したように笑った。
「流しとコンロがあるのにまな板が置けないって、
文句を言ったんですよ」
向井も困った様子で話した。
「まな板って、おままごとセットにあった? 」
黒谷が驚いた。
「今回のイベントにぬくもり工房さんという、
個人作家さん達が集まった小さな会社が出店されるんですよ。
子供向けのおもちゃも販売されるので、
チビ達は夢中になってます」
向井が笑った。
「だからさ。ディッセもキッズブランドに目を付けたわけ」
アートンも笑った。
「じゃあ、リニューアルは少し先になるな。
妖鬼さんの手が空いた時に相談しよう」
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