竜族への生贄かと思ったら、王子の愛妻になったのですが。

高城

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(13)義務と恋心

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 天気は安定しきらず、霧が微かに漂う中で陽が昇り、空気が少し湿っていた。ギルフォードの屋敷にひんやりとした朝の光が差し込むころ、リーゼロッテが静かに訪ねてきた。腕には、淡い色の包みにくるまれた衣裳の束を抱えていて、立ち姿はどこか凛としていたが、どこか寂しげな影も帯びていた。

「おはよう、リア。今日は少しお時間をもらってもいいかしら?」

 そう穏やかに笑みを浮かべて声をかけられた瞬間、リアは思わず姿勢を正し、慌てて椅子を脇に寄せた。

「もちろんです」
「ありがとう。朝一番にごめんなさい、失礼するわね」

 しなやかな動作で室内に入ってきたリーゼロッテは、部屋の隅に衣裳を広げると、ほのかな香草の香りと共に、心地よい静けさを部屋に運んだ。

 それは――春の野を駆け抜ける風のような、優しく柔らかな衣裳たちだった。中でも目を引いたのは、淡い緑と乳白色が織り重なり、襟元には細やかな刺繍が丁寧にあしらわれている一着だった。袖口からは淡いレースがのぞき、見る者の指先をそっと誘うような繊細な意匠が施されていた。

「どれも、すごく綺麗ですね。伝統的な衣裳なんですか?」
「ええ。一族の大々的な嫁入り衣裳なのよ」

 思わず手を伸ばして、光を帯びる布にそっと指を這わせながらそう尋ねると、リーゼロッテはふわりと微笑んで優しく応えた。けれどその微笑みには、僅かに揺らぎのようなものが見え隠れしていた。

「でもね、少し着るのが難しいの。手伝うわ」

 そう言って、リアが着替えやすいようにと、背中のリボンを解き、紐を整える手つきは洗練されていて慣れたものだった。二人の間には、初対面の頃にあった遠慮や緊張もいくらか薄れ、代わりに静かな呼吸のリズムが存在していた。

 リーゼロッテは、何気ない調子で薬草の話をしていた。育てている花の種類、最近覚えたばかりの調合、ルナルディから教わったという古い処方のこと。言葉のひとつひとつが、春の風のようにさらさらと流れていき、リアもまたそれに頷きながら肩の力を少しずつ抜いていく。

 けれど――。
 背中の紐を結んでいたリーゼロッテの指先が、ふと止まった。リアの身体に触れたまま、沈黙がそっと、部屋の空気を染める。

「……ねえ、リア」

 それは、まるで空の高いところから降ってきた水滴のような、静かで硬質な声だった。呼ばれた名に振り返ると、彼女の紫の瞳がまっすぐにリアを捉えていた。その瞳は微笑んでおらず、ただまっすぐに、リアの奥を見ていた。

「あなた、ギルのこと……好きじゃないのでしょう?」

 確かめるようでありながら、それは問いではなく、すでに結論を抱えた言葉だった。リアの胸が一瞬で冷えたように感じられ、言葉を失ってしまう。

「え、っと……」

 返事をしようと開きかけた唇が、空気を振るわせることなく震える。
 リーゼロッテは目を伏せた。

「私は、ギルの婚約者だったの。前のね。でも婚約を解かれたのは、ほんの一ヶ月前のことで、リアの存在を知ったのも……その時だった」

 言葉のひとつひとつは静かだったが、その芯には揺らぎがあった。微かな声の震えに、積もる想いが滲み出る。

「あまりに突然で、受け入れられなかった。ずっとそばにいたのに、彼の隣にいれる未来を信じていたのに……」

 その手が、そっとリアの袖を握った。細くて白い指が、まるで縋るように布を掴む。

「――だから、お願い。好きじゃないのなら、私にギルを返して」

 それは、胸の奥を掻きむしるような声だった。泣き出す寸前のような震えを含みながら、懇願するように、しかし静かに、リアの胸に突き刺さる。

 リアは、ただ黙っていた。何も言えなかった。目の前の少女がどれほどギルフォードを想い、時間を積み重ねてきたのか。その気持ちの重みが、痛いほどに伝わってくる。言葉ひとつで慰められるような軽さではないと、そう思ったからだ。
 初対面の時、リーゼロッテからの何とも言えない視線を感じた意味も、今更になってリアは分かってしまった。

 そして――その沈黙の中で、リーゼロッテは小さく、苦笑を零した。

「なんてね。冗談よ」
「……リーゼさん、私……」
「ごめんなさいね、変なことを言って」

 そう言って袖から手を離すと、何事もなかったような顔で立ち上がった。けれどその横顔は陰を落としていて、微笑の輪郭が淡く滲んでいた。

「その服、とても似合ってる。ね、鏡を見てごらんなさい?」

 声は明るく戻っていたが、何かが元に戻ったわけではなかった。リアはぎこちなく鏡の前に立ち、映った自分を見つめる。

 淡い緑と白の衣裳は、自分の髪や瞳と不思議と調和していて、まるで最初から自分のために仕立てられたかのようにも見えた。けれど――その服の裾をそっと撫でた指先は、優しい布の感触を確かめながら、心の奥底に沈む違和感を抱えていた。

 ――きっとこの服は、ギルフォード様の隣で、リーゼさんが着たかったんだ。

 そう思ったとき、なぜだか胸の奥が酷く痛んだ。嫉妬や同情ではなく、言葉にできない感情が、静かに確かに芽を吹いた。

 部屋の空気は、試着を始めたときのように穏やかではなかった。けれど、リアは何も言えなかった。ただ、鏡の中の自分を見つめながら、胸の奥に残った言葉の重みをそっと抱きしめていた。



 試着は、結局――明確にこれと決めることのないまま、曖昧な空気のうちにお開きとなった。

「せっかく来てもらったのに、すみません」
「ふふ、焦らなくていいのよ。また日を改めましょう」

 リーゼロッテは最後まで笑顔を崩さず、優雅にそう言って立ち去っていったが、背中はどこか痛ましいほど真っ直ぐで、リアの胸には針のような違和感が残っていた。
 彼女の言葉も、手の温もりも、静かな懇願も――何もかもが嘘ではなかった。そう思えば思うほど、リアは自分の立っている場所が不安定で、ぐらついたような感覚に陥った。

 そのまま何かを考え込むより、誰かに話を聞きたかった。けれど、ルナルディやメルヴィに頼る気にはなれない。今の気持ちは、ギルフォードに対してもっとくだけた、気取らない言葉で聞きたかった。

「レオ、仕事中にごめんね。エルはいる?」

 ふと、廊下の隅を掃除していたレオンハルトの姿が目に入った。リアがそっと近づいて声をかけると、レオンハルトは箒の手を止め、ちらりとこちらを見て言った。

「エルなら、西の中庭の東屋にいると思う。今、訓練の休憩中じゃないかな? よく、そこで日差し浴びて寝てるんだ」
「ありがとう、レオ」
「どういたしまして」

 その答えに背中を押されるようにして、リアは屋敷の西側へと足を向けた。

 陽の入りがやわらかく差し込む小さな東屋。草の匂いと、ほんのり焦げた木の香りが混じるその場所には、確かにエルマーがいた。緩く背をもたれさせてベンチに座り、どこか空を見上げるような目をしていた。

「エル」
「お!? リア? どうした、こんなところまで。試着は?」
「もう終わったの。決められなかっただけだけどね」
「あー…なんか、いっぱいあったもんなぁ」

 声をかけた瞬間、エルマーは顔を上げ、いつものようににこりと笑った。

「でもきっと似合うぜ、あの服。まだ見てはねーけどさ」

 茶化すようにそう言いながらも、エルマーの目はリアの表情をしっかりと見ていた。その奥にある、言葉にならない澱のようなものまで。

「ちょっと……エルに聞きたいことがあって。少し時間いいかな?」

 リアがそう言うと、エルマーは一瞬だけ視線を逸らした。けれどすぐに、苦笑を浮かべながら隣の席をぽん、と叩いた。

「んじゃ、座れよ。長くなるかもだしな」

 促されるままに腰を下ろすと、草の葉がすれる音と、どこかで風に揺れる枝の囁きが聞こえた。エルマーは、少し黙った後で、真っ直ぐ前を向いたまま言った。

「……リーゼに、なんか言われたか?」

 リアは驚いたように彼の顔を見たが、頷くことしかできなかった。

「さっきリーゼさんに会った時に、いろいろ……話してくれて。ギルフォード様の話もあったんだけど、すごく真っ直ぐで、なんていうか……」

 ぽつりぽつりと言葉を選ぶように呟くリアに、エルマーは困ったように頬を掻いた。

「あいつな……ギルのこと、昔っから好きだったんだよ。俺らが気づいたときにはもう、って感じだった」
「……そうなんだ」
「うん」

 軽い口調の裏に、どこか触れてはいけないような静けさがあった。

「政略結婚って形だったけど、リーゼは本気でギルのことが好きでさ。ギルがどういう立場で、どんなふうに育てられてきたかも全部知ってて、それでもそばにいようとはしてたんだよ」

 リアは、そっと手を膝の上で握りしめた。彼女の言葉、触れた指、あの微笑の意味が、今ようやく繋がっていく気がした。

「でもなぁ……ギルは、そういうの気にしてなかった。いや、リーゼのことを嫌ってたとかじゃねえんだけどな? でも多分、特別に想うこともなかったんだと思う」
「リーゼさんのこと、何とも思ってなかったの?」
「まぁ。あいつにとっちゃ、結婚は義務みたいなもんだから」

 エルマーの声には少しの苛立ちと、どこか寂しげなものが滲んでいた。

「竜族の王族に生まれた以上、誰かと結婚するのは当然のことで、その相手に好きも嫌いもねぇって昔から言ってた」

 それは、確かにギルフォードが言いそうな言葉だった。冷たくて、強がっていて、けれどその奥にはきっと、誰にも見せない恐れや責任がある――そう感じられる、痛いほど不器用な言葉だった。

「ギルがリーゼと婚約してたのも、一族からの圧力と義務。結婚相手が、リアに……人間になったのも、規約と義務。あいつ自身は、まだ自分の心にちゃんと向き合ったことがねえんだ」

 リアは、何も言えなかった。胸の奥に、どろりとした思いが沈んでいく。
 リーゼロッテは、本気でギルフォードを好きだった。時間も想いも、全部彼に捧げて、それでも届かなかった。ギルフォードは、結婚を義務として受け入れている。それが例え誰であれ、リアであれ――。

「……私を今、ここに置いてるのも、文字を教えてくれたのも――義務だからなのかな」

 気づけば、そう声が零れていた。リア自身も驚くほどに、弱くて迷子のような声だった。
 エルマーは答えなかった。けれど、そっとリアの肩を叩いた。どこか慰めるような、不器用な手付きだった。

「ギルが今、誰をどう思ってるかなんて、俺にもわかんねーよ。あいつは不器用で、言葉ではどうにもできねぇやつだから」

 好意も悪意も言葉ではなく、態度でしか示せない男。それが、今のギルフォードという存在なのだと、リアは胸の奥で痛いほど理解した。

 風がまた、緑の葉を揺らした。日差しが少しだけ傾き始め、東屋の屋根の端に金色の縁が映っていた。

 リアは、静かに目を閉じる。
 この気持ちは――どこへ向かえば、いいのだろう。

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