どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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動かないジェシカ

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「な…」
グレスはジェシカが手摺をすり抜けて落ちるのを見て茫然となった。
バキバキザザザザドサッ!と草木の音が混ざりそして重いものが地面に落ちた音がした。
「なんの音だ?」
城内を見回りしていた護衛騎士が何か落ちる音に気付き急いで音がした場所へ駆け付けた。
一人の騎士が地面に倒れているジェシカに驚いた。
「大丈夫かー!?」
「人がベランダから落ちた!」
見回りの護衛騎士が頭から血を流すジェシカに近付いた。騒ぎを聞いた騎士達が集まり数名の騎士がベランダにいるグレスとシャーロットを見上げた。
「彼等が何か知っているかもしれない」
ザワザワと騒ぎを聞いた生徒達がベランダに集まり下を見下ろした生徒達は驚き、真っ青な顔になる生徒と涙を見せる生徒達が地面に倒れているジェシカに戸惑った。
「きやーーっ!!ジェシカ様ーーっ!?」
「……」
「……ぁ…ああ……」
グレスは茫然と立ったまま動けずシャーロットは動揺でその場で座り込んでしまった。
「なんの騒ぎなんだ?」
「どうした?誰が落ちたんだ?」
騒ぎを知った王子の二人がベランダに集まっている生徒達の中に入り手摺を握り下を見た。
「ジェシカ令嬢!?」
「何!?」
二人の王子達はジェシカがベランダの手摺から落ちたのを知り下へと走り出した。
「おい!聞こえるか?おい!」
倒れているジェシカの側に騎士が声を掛けたがジェシカはピクリとも動く気配がなかった。
「医師はまだか!?」
王宮の医師が慌てたように走りその後ろを二人の王子が倒れているジェシカの側に来ていた。
「ジェシカ令嬢!」
「私の声が聞こえるか?」
王子達はジェシカに声をかけ医師はその場で治療を始めた、!
「頭を打っていますので今はなんとも言えませんがお部屋の方へ運んでいただけないでしょうか?」
「僕が運びます」
「王子様にそのような事は出来ません」
「私が運びます」
ジェシカを見付けた騎士が名乗り出てジェシカを抱き抱え王宮の中へと急いだ。
ベランダから見ていた生徒達の興奮は収まる事はなかった。





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