どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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グレスは悪くない

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「どうして、ジェシカ様がベランダから落ちたんだ?」
「さっきまで私達と話しをしていたのよ…」
涙を溜めてジェシカと一緒にいた女子達が震え真っ青になっていた。
生徒達の動揺する姿を腰が抜けてその場に座っているシャーロットは茫然として立つグレスに震えながら顔を上げた。
「……グ…グレス様……」
「……っ…彼女は……」
グレスも手が震えているのを見ていた。
(……ジェシカは…彼女は…今すぐ下へ降りて行きたいが…足が動かない……まさか…彼女の手をはらっただけなのに……)
グレスは今、ジェシカの状態が気になっているが…下を見る事が出来なかった。
「……グレス君…貴方ベランダに居たのでしょう?シャーロットさんと一緒に…」
一人の女子がグレスとシャーロットの側に行きグレスに問いかけていた。
「……」
「俺も見た!ベランダの方へジェシカ様が入るのを…」
ザワザワと生徒達は、グレスとシャーロットに顔を向け生徒達はグレスを責めた。
「お前がジェシカ様をベランダから落としたのか!?」
「グレス様、いつもジェシカ様に冷たくして…何もジェシカ様を突き落とさなくてもいいでしょう?」
「酷いわ!グレス様がこんな酷い人だとは思わなかったわ」
「……」
グレスは、生徒達の責める声を黙って聞いていた。
「……ま…待ってください…グレス様は悪くはありません……」
側で生徒達のグレスを責める声を聞いてシャーロットが勇気を出して皆に話しをした。
「……ジェシカ様が…グレス様の手を掴んで話があるからと連れて行こうとしたんです…それでグレス様がジェシカ様の手を離されて…そしてジェシカ様はバランスを崩されて……そして…グレス様は…悪くはないんです……」
「は?悪くないだと!?」
男子がシャーロットに険しい顔を向けグレスは悪くないと言うシャーロットに声を上げた。
「ベランダから落ちたのはジェシカ様の不注意だと言うの?」
「わ……私は……」
今にも泣き出しそうなシャーロットにグレスが生徒達に険しい顔を見せた。
「彼女を責めるのはやめろ!」
「はっ、紳士のつもりかよ!ジェシカ様を突き飛ばして何かあった時はお前が責任取るんだろうな!!」
「っ……」
「…グレス様……」
グレスは、生徒達から責める声を聞いて何も言い返す事が出来ずにいた。
「君達そこを退いてくれ」
騎士が二人ベランダに入り生徒達は騎士を見て戸惑っていた。





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