どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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王宮からの知らせ

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まだ空が太陽が顔を出さない薄暗い道を一頭の馬が急ぎで走っていた。
カランカラン♪カランカラン♪
屋敷へ着いた馬から一人の騎士が降り屋敷のベルを何度も鳴らした。
静かな屋敷に響く音に執事が慌てたように玄関の扉を開けた。
「……どちら様でしょうか?」
「王宮の使いで来た。ジェシカ・リシャールの屋敷はここで間違いないのか?」
騎士の姿とジェシカの名前を聞き執事は戸惑う姿を見せていた。
「…は、はい……ジェシカお嬢様の屋敷で御座います…」
「これをご両親に渡して欲しい、王宮へ来るようにと伝えてくれ」
騎士は、手紙と伝言を執事に話し馬に乗って来た道を戻って行った。
「……王宮…ジェシカお嬢様…!!だ、旦那様、奥様!」
執事は慌てたように廊下を走り両親の寝室へと向かった。
コンコンコン
「旦那様、奥様、お目覚めでしょうか?旦那様!」
ジェシカの両親は声を上げて部屋の扉を叩く執事に目が覚めた。
「……どうした?…まだ起きる時間ではないが…」
「旦那様、失礼します」
執事は、部屋の中に入りまだベッドの上で眠っているジェシカの母親に戸惑ったが真っ直ぐ父親の方へと歩いた。
ジェシカの父親はゴソッと起き上がりベッドの上に座った。
「どうしたのだ?珍しく部屋の中へ入って来たが……」
「も、申し訳御座いません…先ほど城からの使いの騎士が来られましてジェシカお嬢様の事でお手紙を預かりました」
「な!?城からだと?」
父親は慌てたように執事から手紙を受け取り読んでいた。
「……ま……まさか……本当に……」
父親の震える声と手に持っ手紙を握り締めるのを執事は見て心配をしていた。
「……だ、旦那様……ジェシカお嬢様の事でしょうか…」
ポタポタと父親の目から涙が流れ落ち執事は驚いた。
「……ジェシカが……ジェシカが……目を覚ましたそうだ…」
「!!ほ、本当で御座いますか?旦那様」
「ああ…本当だ…」
「お…お嬢様……」
執事は喜び涙を流し、父親はまだベッドの上で眠っている母親を起こした。
「おい、おい!ジェシカが…ジェシカが…目を覚ましたぞ!」
ゆさゆさと母親の腕を揺らす父親に母親はやっと目を開けた。
「……どうしたのですか…」
「ジェシカが、ジェシカが…目を覚ましたんだ」
「え!?」
母親はベッドの上から飛び起き父親の顔を見て驚いていた。
「ジェシカがどうしたのですか?」
「城からの早馬で知らせが来た…ジェシカが目を覚ましたんだ」
「ああ…なんて事でしょう…」
母親は両手を重ね女神に祈りを捧げた。
「こうしてはいられない早く支度を……」
「分かりました」
執事はメイド長を呼び屋敷の中はバタバタと騒がしくジェシカの両親は身支度を終え城へと向かった。


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