どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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二人の王子に戸惑いながら…

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ジェシカは豪華な部屋を見て王宮で怪我の治療をするとは思わなかった。
「…このまま…甘えてここに居ても良いのかしら……動けないから仕方がないけれど…私、陛下にちゃんとした…お礼を言えなかった……」
ジェシカは初めて会った陛下と王妃にお礼が言えなかったと息を吐いた。
「……兄上…どうしますか?入って良いのでしょうか…」
「…また来ると約束したんだ…」
「でも、彼女から何も返事がなかったような…」
「せっかく来たんだ…会うだけでも……」
扉の側から話し声が聞こえたジェシカは何か迷っているように聞こえ扉の方をじっと見ていた。
「ノックはしたほうが良いだろうか?」
「ノック無しで静かに開けては?……」
カチャと扉が静かに開き、フレデリック王子とジェラルド王子が部屋を覗き込むように顔を見せビクッと二人の王子は戸惑った。
じっとジェシカが自分達の方を見ていた。
「あ……その…ジェシカ令嬢……」
「起きていたんだ……」
二人の王子達は苦笑いをジェシカに見せていた。
「……どうしたのですか?」
「あ……その…女性の部屋に勝手に入って悪かった…もう一度確認したくて…ジェシカ令嬢が意識が戻ったのか…」
「僕達が部屋から出て…また深い眠りに付いてしまっていないだろうか……と気になって…部屋に来たんだ…」
戸惑う二人の王子にジェシカは、どうしてこんなに優しくしてくれるのか…今のジェシカは二人の王子が自分を慕っているとは考えてもいなかった。
「…医師様が意識が戻ったので大丈夫と…話してくださいました」
「そ、そうか……」
「良かった…」
フレデリック王子とジェラルド王子は、安堵の表情を見せ短い会話を終えた二人の王子達はフレデリック王子が扉の前で足を止め振り向いてジェシカに声をかけた。
「…ジェシカ令嬢にまた会いに来ても良いかな…」
「あ…はい…」
「兄上だけ狡い僕も会いに来ても?」
「え!?…は、はい…」
二人の王子は笑顔をジェシカに向け部屋を出た。
ジェシカは、二人の王子達の部屋へ来る事に戸惑ったが王子達が話し相手をしてくれるお陰で、ジェシカも王宮へ居る事に少しずつ慣れて行った。





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