どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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王宮を離れる日が…②

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「ジェシカ令嬢が…王宮を離れる……」
「……っ」
フレデリック王子とジェラルド王子は忘れていた…ジェシカの怪我や体調など良くなった時は、リシャール家へ帰る事を…
暗く沈んだ顔を見せる二人の王子を見ていたジェシカは戸惑っていた。
「…ま、まだ歩けるようになるには時間が掛かります…その間はまだ王宮でお世話になると思います…」
ジェシカは医師の方へ顔を向け治療が終わるまで王宮に居ても良いのだろうかと医師に確認をした。
「普通の生活に戻りますまで時間が掛かりますのでもう暫くは王宮で過ごして貰います…」
医師の話しを聞いていたフレデリック王子とジェラルド王子は安堵の表情を見せジェシカに声をかけた。
「……そ、そうだね…まだ暫くはここに居るんだね…」
「はい…」
「運動をする前にカップケーキを食べよう」
「ありがとうございます…頂きます…医師様、食べても良いですか?」
「一つだけでしたら…食べ終わりましたら歩く練習をしましょう…」
「はい」
メイドがテーブルの上にカップケーキを置いたお皿を置きジェシカは、王子達から先に手に取るようにと言われ一つ手に取りパクッとカップケーキを食べ笑顔を見せていた。
「……」
「……」
ジェシカがいる生活が当たり前のように思っていた二人の王子は…いつか王宮を離れるジェシカが居なくなると思うと死ぬ程胸が苦しくなりこれが恋なのだと二人の王子は気付いてしまった。
ジェシカとの時間を過ごしたフレデリック王子とジェラルド王子は部屋を出て廊下を一緒に歩いていた。
「…一ヵ月は…あっという間だった…兄上…」
「……ああ…まだ治療は続いている…王宮での治療が終わっても彼女に会えない訳では無いんだ…」
「分かってる……」
沈んだ顔をするジェラルド王子にフレデリック王子はポンポンと肩を叩いていた。




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