どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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思い出せない記憶④

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「私達が知っている話しはこれだけだ…」
「……」
「…何か思い出したのか?」
父親は、ジェシカに何か思い出したのかと聞いたがジェシカは首を横に振るうだけだった。
「…そうか…ベランダで起きた事を話せば思い出し頭の痛みも無くなると思ったが……」
父親は、思い出せないと首を横に振るうジェシカに残念な顔を見せた。
「……でも…話しを聞いて良かった…どうして私だけベランダから落ちたのか分かったから……」
ポタポタとジェシカの目から涙が流れ落ちた。
「ジェシカ…」
「…ジェシカ…」
母親はベッドの上で上半身起こして座るジェシカの体を抱き締めジェシカは、母親の腰に腕を回しギュッと抱き締めていた。
「…ジェシカ…デュラン家の息子を慕っていた記憶は思い出したのか?」
「…ううん…何も思い出せない…彼を慕っていた以前の事は何も…私…悲しくないのに勝手に涙が流れるの……記憶があった私が泣いている気がして…」
「ジェシカ…」
振り向いてくれないのを知りながらもジェシカはグレスを想っていた…それがどうして彼なのか…ジェシカは本当にグレスを想う気持ちを忘れてしまった。
話しを終えた両親は、医師を部屋に呼んだ。
「…そうですか…ベランダで起きました事を話されたのですね…」
「話しをしましたが…記憶は忘れたままでした…」
「でも私は話しを聞けて良かったと思っています…」
モヤモヤとしていた忘れていた事を知ったジェシカは気分が晴れたと医師と両親に話しをした。
ジェシカにベランダで起きた話しを陛下に知らせた。
「そうか…話しをしたのかリシャール夫妻は…」
「はい、お話しを聞きましたが記憶はベランダで起きました事は思い出せないままです」
「…ご苦労だった…ジェシカ令嬢の体調はどうだ?」
「はい、左頬の傷は残りますが…骨折しました腕は問題ないようです。体の痛みはまだあるようですが無理に動かさない限りでは回復へと痛みも無くなると思います。
今は、歩く練習をしております…王宮を出られます日も遠くないと思います」
「そうか…王宮を出る日が近いか……」
「はい」
陛下はジェシカが王宮を出る日が近い事を知り二人の王子達を考えていた。





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