どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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王子の家庭教師②

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屋敷の中へ入った王子達は「おおっ」と何故か二人とも声を出していた。
「広くて綺麗だね、ジェシカ令嬢がいつも生活をしている屋敷なんだね」
「誰かの屋敷へ行く事がないから感動したよ」
「……」
二人の王子達の反応を見ていたジェシカは何も言えなかった。
「部屋へ案内をします」
父親が二人の王子を部屋へ案内をしていた時ジェシカが一緒に来ないのをジェラルド王子が気付いた。
「ジェシカ令嬢は、何処へ行くんだ?」
「えっ!?教科書を取りに部屋へ行くのですが…」
「僕も一緒に教科書を持つよ」
「大丈夫です…二、三冊くらいですから……」
「腕を骨折していたんだ遠慮しなくて良いから」
「……」
ジェラルド王子は、笑顔をジェシカに向けジェシカは観念したようにジェラルド王子に教科書を頼む事にした。
ジェラルド王子が、ジェシカと一緒に部屋へ向かったのを知らないフレデリック王子はジェシカの父親と一緒に勉強をする部屋へと歩いていた。
「お忙しいのに申し訳御座いません」
「いえ、私達の勝手なお願いを聞いていただきありがとうございます」
「……」
父親は、本当に王子達がジェシカを婚約者にと思っているのか確認をと思った。
「あっ、この部屋をお使いください」
「ありがとうございます」
「ジェラルド様は?」
「えっ」
フレデリック王子は後ろを振り向くとジェラルド王子の姿が無い事に気付いた。
「何処へ…」
「娘と一緒だと思います。教科書を取りに部屋へ行ったのでしょう」
「はぁ…」
「……あの…フレデリック様…娘から聞きましたが…娘のジェシカと婚約をと……」
父親は、戸惑うようにフレデリック王子にジェシカと本当に婚約をしたいのか聞いていた。
その頃、ジェシカと一緒に教科書を取りに部屋まで来たジェラルド王子はジェシカの部屋の前に立ってジェシカを待っていた。
カチャ部屋の中からジェシカが教科書を二冊持ち出て来た。
「お待たせしました」
「教科書を持つよ」
「あ、ありがとうございます…」
ジェラルド王子は教科書を持ち「懐かしいな~」と声に出し笑顔を見せていた。
「……」
ジェシカは、部屋の中まで入って来ると思ったが廊下で待っているからと言ったジェラルド王子に驚いていた。
王宮では、ジェシカがいる部屋にフレデリック王子と毎日のように部屋の中へ入って来たのを思い出していた。
「……」
「どうかしたの?」
「あ…廊下で待っていましたから…部屋の中へ入って来ると思っていましたから…」
「ジェシカ令嬢はまだ僕の婚約者ではないから…勝手に部屋の中に入ると失礼だと思ったんだ」
「……」
ジェシカは、ジェラルド王子に思わず意外だと思ってしまった。






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