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夜の宝石
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参加する項を綴った手紙をラルに託して数週間経った。
外は晴天。今日はいよいよ心待ちにしていたパーティー当日だ。
「見違えたわね」
僕を見てラルがそう言ってくれたから、僕も真横にある姿見で自分の格好を確認して目を見開いた。
そこには見知らぬ青年が立っていた。
まるで美しかった頃の自分をそのまま成長させたような姿に目を奪われる。真珠の粉が編み込まれた上質なシルクで仕立てられた真っ白な衣装には、これでもかという程にフリルがあしらわれている。けれど、きちんとスーツの形をしていて、女性らしさもありながらも僕が男だと言うことを表してくれている様だった。
胸元に揺れている襟ブローチにはフェリクス様の髪の色を写したかのようなオレンジ色の石が嵌め込まれていて、その周りを縁取るように僕の瞳の色であるエメラルドが飾り付けられている。
今回のパーティー用にラルが仕立てさせた仮面は縁が金で彩られており、所々に刻まれている蔦模様が美しい。それに火傷は仮面のおかげで見えることはなかった。
それから顔には微かに化粧も施されている。
顔の片側を隠した美しい青年は僕が下手くそに笑うと同じタイミングで僕へと笑いかけてくれる。
その笑みの歪さを見て、やっと彼は自分なのだと気がついた。
「……これが僕?」
「言ったじゃない。綺麗にしないとって。貴方はこの公爵家の代表としてパーティーに参加するのだから恥をかかされるのはごめんだもの」
「……ラル……」
「なによ」
「ありがとう」
折角綺麗にしてもらったのに泣いてしまいそうだ。
この姿なら僕はきっとフェリクス様の隣に少しは自信を持って立つことが出来るはずだ。
「……別に貴方のためなんかじゃないわ……」
そう言ってそっぽを向くラルに苦笑いを送りながら、昔みたいにラルとの関係が修復出来ればいいのにって思った。
「お迎えが着ております」
執事が入ってきてそう伝えてきたから、僕は鏡から視線を逸らして執事へと、すぐに行くと返事を返した。
「ラル行ってくるね」
「…………早く行きなさいよ」
ぶっきらぼうな言葉で背中を押してくれるラルに、もう一度だけ行ってくると伝えて部屋を出た。
仮面と合わせるように蔦模様が装飾されたヒールが前へと足を踏み出す度に子気味のいい音を鳴らしてくれて、その音を耳に入れると何故だか段々と高揚感が僕の胸のなかを埋めつくしていく。
そうして辿り着いた公爵家の入口の目の前に物凄く豪華な馬車が止まっていて、僕の姿を確認したのかその中からゆっくりと彼が姿を現した。
「久しぶりだねルダ」
外は晴天。今日はいよいよ心待ちにしていたパーティー当日だ。
「見違えたわね」
僕を見てラルがそう言ってくれたから、僕も真横にある姿見で自分の格好を確認して目を見開いた。
そこには見知らぬ青年が立っていた。
まるで美しかった頃の自分をそのまま成長させたような姿に目を奪われる。真珠の粉が編み込まれた上質なシルクで仕立てられた真っ白な衣装には、これでもかという程にフリルがあしらわれている。けれど、きちんとスーツの形をしていて、女性らしさもありながらも僕が男だと言うことを表してくれている様だった。
胸元に揺れている襟ブローチにはフェリクス様の髪の色を写したかのようなオレンジ色の石が嵌め込まれていて、その周りを縁取るように僕の瞳の色であるエメラルドが飾り付けられている。
今回のパーティー用にラルが仕立てさせた仮面は縁が金で彩られており、所々に刻まれている蔦模様が美しい。それに火傷は仮面のおかげで見えることはなかった。
それから顔には微かに化粧も施されている。
顔の片側を隠した美しい青年は僕が下手くそに笑うと同じタイミングで僕へと笑いかけてくれる。
その笑みの歪さを見て、やっと彼は自分なのだと気がついた。
「……これが僕?」
「言ったじゃない。綺麗にしないとって。貴方はこの公爵家の代表としてパーティーに参加するのだから恥をかかされるのはごめんだもの」
「……ラル……」
「なによ」
「ありがとう」
折角綺麗にしてもらったのに泣いてしまいそうだ。
この姿なら僕はきっとフェリクス様の隣に少しは自信を持って立つことが出来るはずだ。
「……別に貴方のためなんかじゃないわ……」
そう言ってそっぽを向くラルに苦笑いを送りながら、昔みたいにラルとの関係が修復出来ればいいのにって思った。
「お迎えが着ております」
執事が入ってきてそう伝えてきたから、僕は鏡から視線を逸らして執事へと、すぐに行くと返事を返した。
「ラル行ってくるね」
「…………早く行きなさいよ」
ぶっきらぼうな言葉で背中を押してくれるラルに、もう一度だけ行ってくると伝えて部屋を出た。
仮面と合わせるように蔦模様が装飾されたヒールが前へと足を踏み出す度に子気味のいい音を鳴らしてくれて、その音を耳に入れると何故だか段々と高揚感が僕の胸のなかを埋めつくしていく。
そうして辿り着いた公爵家の入口の目の前に物凄く豪華な馬車が止まっていて、僕の姿を確認したのかその中からゆっくりと彼が姿を現した。
「久しぶりだねルダ」
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