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隠し事の共有
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本当はすこしだけ怖かったんだ。
仮面を着けて隠していても、街中で僕の火傷がどんな風に見られるのか気になってしまって怖かった。
だけど、フェリクス様が傍に居てくれると怖いって気持ちはあんまり感じなくて、彼が居るから大丈夫だって思える気がした。
だから思いっきりはしゃいで、美味しいものを食べて、少しだけ疲れてきたなって思い始めてきた時、フェリクス様が少しだけ寄る場所があるからって別行動することになった。
「ダリウス、ルダのことよろしくね」
「はい、フェリクス様もお気をつけて」
「うん。それじゃ、ルダ行ってくるよ」
フェリクス様はそう言って人混みの中へと姿を消してしまった。
僕はその後ろ姿を見つめながら彼と離れるのは寂しいし不安だなって思う。
「ダリウスさんよろしくお願いします」
それを払拭する様にダリウスさんに話しかけたら、彼もよろしくって返事を返してくれた。
2人並んで行く宛てもなく街の中を歩いていく。
正直ダリウスさんと話すのはまだ緊張する。
「……失礼ですが質問をしても?」
「なんですか?」
しばらく歩いているとダリウスさんがそう話を切り出してきたから、ダリウスさんを見上げる形で視線を合わせて首を傾げた。
「……どうして火傷を治してもらわないのですか」
「……やっぱり気になります?」
皆思うことは一緒なのかな。
ラルもダリウスさんも僕のこの火傷を治した方がいいって言う。
「気分を害されたのなら謝罪します。ですが、どうしても知りたかったことなので」
僕達は噴水を囲うように広場になっている場所のベンチに腰掛けて話を続けた。
「……僕は綺麗な顔って言われることに慣れていました。だから勘違いしてたんです。自分は偉い人間なんだ、凄い人間なんだって……。そんな人の心も分からないような最低な子供だったからこの火傷を負ったんです。この傷はそんな自分への戒めだから消そうとは思いません。ただ、気になるのはあの男の子があれからどうなったのか……ということです」
確信はなかった。
けれど、ダリウスさんと話す度に思い浮かぶあの男の子のことを僕は彼に聞かなければならない気がしたんだ。
「戒めですか……。確かにその傷は貴方にとってもその傷を負わせた少年にとっても戒めなのでしょうね……」
ダリウスさんの言葉はとても重く僕にのしかかる。
僕は自分のことばかりで僕に傷を負わせた彼のその後を考えたことがなかったからだ。
「……彼はどうなったんですか」
震える唇から絞り出した言葉をダリウスさんはきちんと拾い上げてくれた。
「……彼は……」
そうして僕の知らないあの少年のことを教えてくれたんだ。
仮面を着けて隠していても、街中で僕の火傷がどんな風に見られるのか気になってしまって怖かった。
だけど、フェリクス様が傍に居てくれると怖いって気持ちはあんまり感じなくて、彼が居るから大丈夫だって思える気がした。
だから思いっきりはしゃいで、美味しいものを食べて、少しだけ疲れてきたなって思い始めてきた時、フェリクス様が少しだけ寄る場所があるからって別行動することになった。
「ダリウス、ルダのことよろしくね」
「はい、フェリクス様もお気をつけて」
「うん。それじゃ、ルダ行ってくるよ」
フェリクス様はそう言って人混みの中へと姿を消してしまった。
僕はその後ろ姿を見つめながら彼と離れるのは寂しいし不安だなって思う。
「ダリウスさんよろしくお願いします」
それを払拭する様にダリウスさんに話しかけたら、彼もよろしくって返事を返してくれた。
2人並んで行く宛てもなく街の中を歩いていく。
正直ダリウスさんと話すのはまだ緊張する。
「……失礼ですが質問をしても?」
「なんですか?」
しばらく歩いているとダリウスさんがそう話を切り出してきたから、ダリウスさんを見上げる形で視線を合わせて首を傾げた。
「……どうして火傷を治してもらわないのですか」
「……やっぱり気になります?」
皆思うことは一緒なのかな。
ラルもダリウスさんも僕のこの火傷を治した方がいいって言う。
「気分を害されたのなら謝罪します。ですが、どうしても知りたかったことなので」
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「……僕は綺麗な顔って言われることに慣れていました。だから勘違いしてたんです。自分は偉い人間なんだ、凄い人間なんだって……。そんな人の心も分からないような最低な子供だったからこの火傷を負ったんです。この傷はそんな自分への戒めだから消そうとは思いません。ただ、気になるのはあの男の子があれからどうなったのか……ということです」
確信はなかった。
けれど、ダリウスさんと話す度に思い浮かぶあの男の子のことを僕は彼に聞かなければならない気がしたんだ。
「戒めですか……。確かにその傷は貴方にとってもその傷を負わせた少年にとっても戒めなのでしょうね……」
ダリウスさんの言葉はとても重く僕にのしかかる。
僕は自分のことばかりで僕に傷を負わせた彼のその後を考えたことがなかったからだ。
「……彼はどうなったんですか」
震える唇から絞り出した言葉をダリウスさんはきちんと拾い上げてくれた。
「……彼は……」
そうして僕の知らないあの少年のことを教えてくれたんだ。
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