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仲違いの先
5〜コーラル視点〜
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オスマン様に尋ねられて、正直に話すか思案する。
「……もし、私が正直に話したら……貴方は私のお願いを叶えてくれる?」
「……またお願いか」
「駄目なら話さないだけよ」
睨みつけながら答えれば、オスマン様は私のことを鼻で笑ってから、いいだろうって了承の返事をしてくれた。
その事に安堵する。
ぐっと拳を握りしめて1度深呼吸をすると、ずっと誰にも言えなかった自分の気持ちを吐き出していった。
「私とエスメラルダは何時だって一緒にいった。
それこそ本当に片時も離れることがないってくらい、私達はとても仲のいい双子の兄妹だったわ」
「とてもそうは見えないがな」
嫌味な言い方にイラついたけれど、無視して話を続ける。
「エスメラルダと私の8歳の誕生日の時、エスメラルダは貰った誕生日プレゼントを受け取ることを拒否して、相手を怒らせてしまったの。それで、顔に大きな火傷を負ったわ」
「それとお前になんの関係がある。怒らせた本人が悪いだろう」
「……そうね。でも、私はそのやり取りをずっと隣で見ていた。公爵子息に渡すにはみすぼらしすぎる手作りのクッキーをエスメラルダが踏みつける姿も、それを渡した男の子がとても悲しそうな顔をしていたのも。でも、私だってエスメラルダと同じよ。だって、私だってその男の子のことを馬鹿にしていたから。エスメラルダがクッキーを踏み潰すのを見て、当然だって思ってしまっていたから。それなのに、熱湯を被ったのはエスメラルダだけだった。咄嗟に彼が私を突き飛ばして助けてくれたからよ」
「それで?」
「……それで、私は動けなかった。エスメラルダが熱湯をかけられて泣き叫んでいるのをただ震えながら見ていただけだった。ピクリとも足が動かなかったのっ。私がっ、1番近くにいた私が、はやく手当してあげていればっ、あんなに酷い傷にはならなかったかもしれない!時間はかかったとしても傷跡は綺麗に消えたかもしれない……っ、それなのに……それなのにっ、私はエスメラルダを助けられなかったわ!!あの子は、ルダは私を助けてくれたのにっ!!!」
我慢出来きずにその場に蹲って声を出して涙を流す。
ごめんなさいって何度謝っただろうか。
何度後悔しただろうか。
私の愛おしい半身が苦しむ姿を目にして動けなかった自分を何度恨んだだろう。
どうして……どうしてあの子だけが辛い目にあうの?
どうして神様は私には罰を下さないの?
「私は……っ、あの子の傍にはいる資格なんてないのっ!」
あの子が暗い部屋の中で涙を流しているのを見る度に私も一緒にこっそりと涙を流したわ。
あの子がお父様から貰った宝石や装飾品を大事にしているのを見る度に、エスメラルダを大切にしない両親から貰ったものなんて捨ててしまえばいいって、エスメラルダに当たるフリをして壊していた。
エスメラルダ……エスメラルダ大好きよ……。
ごめんなさい……。
私は貴方に私のことを罰して欲しかったの。
お前のせいだって言って、私のことを嫌いになってほしかったの。
貴方の傍には到底居られやしないから、裏でこそこそと貴方を助けて、自己満足に浸っていたのかもしれないわね……。
「エスメラルダのことを大好きだから、嫌われたかったの……」
「……もし、私が正直に話したら……貴方は私のお願いを叶えてくれる?」
「……またお願いか」
「駄目なら話さないだけよ」
睨みつけながら答えれば、オスマン様は私のことを鼻で笑ってから、いいだろうって了承の返事をしてくれた。
その事に安堵する。
ぐっと拳を握りしめて1度深呼吸をすると、ずっと誰にも言えなかった自分の気持ちを吐き出していった。
「私とエスメラルダは何時だって一緒にいった。
それこそ本当に片時も離れることがないってくらい、私達はとても仲のいい双子の兄妹だったわ」
「とてもそうは見えないがな」
嫌味な言い方にイラついたけれど、無視して話を続ける。
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「それとお前になんの関係がある。怒らせた本人が悪いだろう」
「……そうね。でも、私はそのやり取りをずっと隣で見ていた。公爵子息に渡すにはみすぼらしすぎる手作りのクッキーをエスメラルダが踏みつける姿も、それを渡した男の子がとても悲しそうな顔をしていたのも。でも、私だってエスメラルダと同じよ。だって、私だってその男の子のことを馬鹿にしていたから。エスメラルダがクッキーを踏み潰すのを見て、当然だって思ってしまっていたから。それなのに、熱湯を被ったのはエスメラルダだけだった。咄嗟に彼が私を突き飛ばして助けてくれたからよ」
「それで?」
「……それで、私は動けなかった。エスメラルダが熱湯をかけられて泣き叫んでいるのをただ震えながら見ていただけだった。ピクリとも足が動かなかったのっ。私がっ、1番近くにいた私が、はやく手当してあげていればっ、あんなに酷い傷にはならなかったかもしれない!時間はかかったとしても傷跡は綺麗に消えたかもしれない……っ、それなのに……それなのにっ、私はエスメラルダを助けられなかったわ!!あの子は、ルダは私を助けてくれたのにっ!!!」
我慢出来きずにその場に蹲って声を出して涙を流す。
ごめんなさいって何度謝っただろうか。
何度後悔しただろうか。
私の愛おしい半身が苦しむ姿を目にして動けなかった自分を何度恨んだだろう。
どうして……どうしてあの子だけが辛い目にあうの?
どうして神様は私には罰を下さないの?
「私は……っ、あの子の傍にはいる資格なんてないのっ!」
あの子が暗い部屋の中で涙を流しているのを見る度に私も一緒にこっそりと涙を流したわ。
あの子がお父様から貰った宝石や装飾品を大事にしているのを見る度に、エスメラルダを大切にしない両親から貰ったものなんて捨ててしまえばいいって、エスメラルダに当たるフリをして壊していた。
エスメラルダ……エスメラルダ大好きよ……。
ごめんなさい……。
私は貴方に私のことを罰して欲しかったの。
お前のせいだって言って、私のことを嫌いになってほしかったの。
貴方の傍には到底居られやしないから、裏でこそこそと貴方を助けて、自己満足に浸っていたのかもしれないわね……。
「エスメラルダのことを大好きだから、嫌われたかったの……」
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