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仲違いの先
6〜コーラル視点〜
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うずくまって涙を流し続ける私の頭に大きな手がポンって乗っけられた。
文句を言ってやろうって思ったけど、その手の平から感じる熱の温かさに言葉は喉奥へと引っ込む。
「お前は救いようもない馬鹿だな」
「っ!な、なによっ!!そんな事っ分かって……っ!?」
オスマン様の全然優しくない言葉に言い返そうと顔を上げたら、彼が私を見て優しげに笑っているのが分かって言葉が詰まってしまった。
なによその顔……。
「まあ、お前らしくていいんじゃないか」
「……う、うるさいわね……」
「ふっ、さて、お前の願いを聞いてやるとするか。なんでも言ってみろ」
私の髪をすくうように一束手に取ったオスマン様が微笑むから、私はその顔から何故か視線がそらせなかった。
「……わ、私……」
「なんだ」
「……私と……婚約して」
私の願いを聞き終えたオスマン様が微笑みを引っ込めて、目を鋭く細める。
「それはエスメラルダのためだろう」
「……そうよ」
「馬鹿にするのも大概にしろ」
「してないわっ!!願いを聞いてくれるって約束したじゃない!!」
「兄上とエスメラルダを婚約させるにはお前が俺と婚約しなければ周りは納得しない。それを分かっているからお前は俺にそんなことを言うのだろう?」
オスマン様が眉間に皺を寄せて私の考えを言い当てた。私はそれに違うとは返せない。
だって、その通りだから。
「だって……そうしないと私は……」
「おい、こっちを見ろ」
「へ……」
オスマン様は私の顔に手を添えるとそっと私の顔を自分の方へと向かせた。
私の視線の先に映る彼の顔からは感情は読み取れない。
「俺と婚約したいのならあいつの事は忘れろ」
「……オスマン様……」
「双子の兄のために俺と婚約することは許さない。お前の心に俺が居ないのなら俺はお前など不要だ」
言われた言葉が頭の中を駆け巡るけれど、上手く呑み込めなくて混乱してしまう。
そんな私の心を知ってか知らずか、彼は私から手を離して再びソファーへと深く腰掛けた。
文句を言ってやろうって思ったけど、その手の平から感じる熱の温かさに言葉は喉奥へと引っ込む。
「お前は救いようもない馬鹿だな」
「っ!な、なによっ!!そんな事っ分かって……っ!?」
オスマン様の全然優しくない言葉に言い返そうと顔を上げたら、彼が私を見て優しげに笑っているのが分かって言葉が詰まってしまった。
なによその顔……。
「まあ、お前らしくていいんじゃないか」
「……う、うるさいわね……」
「ふっ、さて、お前の願いを聞いてやるとするか。なんでも言ってみろ」
私の髪をすくうように一束手に取ったオスマン様が微笑むから、私はその顔から何故か視線がそらせなかった。
「……わ、私……」
「なんだ」
「……私と……婚約して」
私の願いを聞き終えたオスマン様が微笑みを引っ込めて、目を鋭く細める。
「それはエスメラルダのためだろう」
「……そうよ」
「馬鹿にするのも大概にしろ」
「してないわっ!!願いを聞いてくれるって約束したじゃない!!」
「兄上とエスメラルダを婚約させるにはお前が俺と婚約しなければ周りは納得しない。それを分かっているからお前は俺にそんなことを言うのだろう?」
オスマン様が眉間に皺を寄せて私の考えを言い当てた。私はそれに違うとは返せない。
だって、その通りだから。
「だって……そうしないと私は……」
「おい、こっちを見ろ」
「へ……」
オスマン様は私の顔に手を添えるとそっと私の顔を自分の方へと向かせた。
私の視線の先に映る彼の顔からは感情は読み取れない。
「俺と婚約したいのならあいつの事は忘れろ」
「……オスマン様……」
「双子の兄のために俺と婚約することは許さない。お前の心に俺が居ないのなら俺はお前など不要だ」
言われた言葉が頭の中を駆け巡るけれど、上手く呑み込めなくて混乱してしまう。
そんな私の心を知ってか知らずか、彼は私から手を離して再びソファーへと深く腰掛けた。
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