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家族になろう
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寝ているテオを起こさないように彼の横に膝を付いたフェリクス様が手錠に触れると、一瞬だけ手元が光って、カチャリと手錠の外れる音が鳴った。
それを見て目を丸くしている僕にフェリクス様が、強い魔力を手錠のある1箇所に流し込むと外れることを教えてくれる。
「……ん……だれ?」
「起こしてしまってごめんね」
ぼんやりとした瞳でフェリクス様を見ていたテオは声を聞いて覚醒したのか、勢いよく起き上がるとフェリクス様から少しだけ距離を取った。
「怖がらせてしまったようだね」
「……俺、あんたのこと嫌いだ」
そう言ってフェリクス様のことを睨みつけるテオにフェリクス様は何も返さない。
「……っ……あんたは母ちゃんを助けてくれなかったっ!他の奴らのことは治したのに、なんで俺の母ちゃんだけ助けてくれなかったんだよ!!!」
目に涙を溜めて怒りを露わにするテオに尚もフェリクス様は何も返事を返さなかった。
その代わりにとても悲しそうな表情を浮かべながらテオのことを見ている。
テオのお母さんは衰弱しきっていて助けることは出来なかったんだ。
それを説明したところでテオが納得するとは思えないし、大切な人を目の前で亡くしてしまった悲しんは計り知れない。
怒るテオの体から黒いモヤが溢れて、フェリクス様へと刃の様なものが飛んでいった。それはフェリクス様の頬に微かに傷跡を残す。
「フェリクス様!!?テオ、やめてっ!」
慌ててフェリクス様の所に駆け寄ろうとするけれど、手で制されてグッと堪えた。
「……申し訳なかったと思っているよ。私の力不足で君のお母さんを助けてあげられなかった。だから、怒られても仕方がない」
「つ!そうだ!あんたは何でも治してくれるってっ、助けてくれるって皆言ってたのに!!!なのに助けてくれなかったじゃないかっ」
ずっと我慢していたものが溢れてくるように、テオは涙を流しながらフェリクス様に黒い魔力を飛ばす。
それを甘んじて受け入れながら、少しずつフェリクス様がテオへと近づいてくのを不安を抱えながら見つめる。
「本当にごめんね」
「……っ、謝るなら母ちゃんに会わせろよっ!!」
「……それは無理なんだ」
フェリクス様がテオに手を伸ばしてそっと彼のことを抱きしめた。
テオはボロボロと涙を流して、なんでって繰り返し叫びながらフェリクス様の胸を何度も力一杯拳で叩く。
「……ごめんね」
傷だらけになりながらテオを抱きしめるフェリクス様の顔も今にも泣きそうな程に歪められていて、そんな彼を見つめながら、フェリクス様も助けられなかったことを悔いているんだって理解した。
それを見て目を丸くしている僕にフェリクス様が、強い魔力を手錠のある1箇所に流し込むと外れることを教えてくれる。
「……ん……だれ?」
「起こしてしまってごめんね」
ぼんやりとした瞳でフェリクス様を見ていたテオは声を聞いて覚醒したのか、勢いよく起き上がるとフェリクス様から少しだけ距離を取った。
「怖がらせてしまったようだね」
「……俺、あんたのこと嫌いだ」
そう言ってフェリクス様のことを睨みつけるテオにフェリクス様は何も返さない。
「……っ……あんたは母ちゃんを助けてくれなかったっ!他の奴らのことは治したのに、なんで俺の母ちゃんだけ助けてくれなかったんだよ!!!」
目に涙を溜めて怒りを露わにするテオに尚もフェリクス様は何も返事を返さなかった。
その代わりにとても悲しそうな表情を浮かべながらテオのことを見ている。
テオのお母さんは衰弱しきっていて助けることは出来なかったんだ。
それを説明したところでテオが納得するとは思えないし、大切な人を目の前で亡くしてしまった悲しんは計り知れない。
怒るテオの体から黒いモヤが溢れて、フェリクス様へと刃の様なものが飛んでいった。それはフェリクス様の頬に微かに傷跡を残す。
「フェリクス様!!?テオ、やめてっ!」
慌ててフェリクス様の所に駆け寄ろうとするけれど、手で制されてグッと堪えた。
「……申し訳なかったと思っているよ。私の力不足で君のお母さんを助けてあげられなかった。だから、怒られても仕方がない」
「つ!そうだ!あんたは何でも治してくれるってっ、助けてくれるって皆言ってたのに!!!なのに助けてくれなかったじゃないかっ」
ずっと我慢していたものが溢れてくるように、テオは涙を流しながらフェリクス様に黒い魔力を飛ばす。
それを甘んじて受け入れながら、少しずつフェリクス様がテオへと近づいてくのを不安を抱えながら見つめる。
「本当にごめんね」
「……っ、謝るなら母ちゃんに会わせろよっ!!」
「……それは無理なんだ」
フェリクス様がテオに手を伸ばしてそっと彼のことを抱きしめた。
テオはボロボロと涙を流して、なんでって繰り返し叫びながらフェリクス様の胸を何度も力一杯拳で叩く。
「……ごめんね」
傷だらけになりながらテオを抱きしめるフェリクス様の顔も今にも泣きそうな程に歪められていて、そんな彼を見つめながら、フェリクス様も助けられなかったことを悔いているんだって理解した。
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