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後悔と選択
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仮面とは違うザラりとした皮膚の感触にサーっと血の気が引いていく。
慌てて下を向いて顔を隠しながら、外れてしまった仮面を探すと、テーブルの足元に落ちていてそちらへと手を伸ばした。
「あら、何かしらこれは」
「……あ……それはっ……」
「あら~、もしかして貴方のものかしら」
楽しげにくすくすと笑みを零しながら僕の仮面を拾い上げた彼女の声には聞き覚えがあって、その瞬間絶望感が僕の中を覆う。
「アニーシャ嬢、ルダに仮面を返してあげてくれないか」
フェリクス様がそれに気がついて彼女へとお願いしてくれて、僕はぐっと歯を食いしばった。
会場中の人が僕達を見ていて、中には僕の顔を見て悲鳴をあげる人までいる。
「フェリクス様、エスメラルダ様っ!」
護衛で来ていたダリウスさんも僕達の方に駆けつけてくれて、フェリクス様を立ち上がらせると僕達を守るようにお父様の前に出た。
それに続いてラルとオスマン様も来てくれて、ラルが僕の手を取って立たせてくれる。
その温もりにほっとして、なんだか泣きたくなった。
「コーラルなにをしている」
ダリウスさんを睨みつけた後、僕に寄り添うラルに視線を向けたお父様がそう声をかける。
「お父様、私はルダの味方よ!」
ラルはお父様に動じることなく彼を睨みつけてそう答えてくれた。
「なにをっ!お前までその傷物にそそのかされたのか!!こちらに来なさいっ!お前にまで傷が付いたらどうするつもりだ!」
「っ、私は物じゃないわ!!!もうお父様の宝箱の中には居られないの!」
ラルの言葉に歯ぎしりをしたお父様は、突然笑顔になると会場の人たちを見渡して大声を上げた。
「皆様お騒がせしてしまい申し訳ありません。ですがあれを見てください。あれは私の息子ですが、顔に酷い火傷がありとても醜い。王太子様の隣にいるには相応しくありません。その点、私の娘であるコーラルはあの通りとても美しい!彼女の方が王太子様の婚約者に相応しいと思いませんか??」
お父様の高らかな演説に、周りの人達が並ぶ僕とラルを見比べながらその通りだと頷く。
「私も同感ですわ~」
アニーシャ様も高らかに笑い声をあげてお父様へと同意する。
そして仮面を床へと落とすと、鋭いヒールの底で踏みつけた。
「……な、なんで……」
壊れてしまった仮面を見て目から涙が溢れてくる。
どうして……僕の火傷はそんなにいけないことなの?
僕は愛する人の隣に並ぶことすらゆるされない??
「ルダ気にしなくていい。ルダは綺麗だよ」
涙を流す僕の空いている手をフェリクス様がそっと掴んでそう囁いてくれた。
隣に居るラルも僕に頷いてくれる。
両側から感じる温もりに、僕はいっそう涙を流す。
ああ……僕はなんて弱いんだろう。
仮面無しでは人の前にすら立てない。
きっと僕自身が誰よりもこの火傷のことを恥ずかしくて醜いものだと思っているんだ。
慌てて下を向いて顔を隠しながら、外れてしまった仮面を探すと、テーブルの足元に落ちていてそちらへと手を伸ばした。
「あら、何かしらこれは」
「……あ……それはっ……」
「あら~、もしかして貴方のものかしら」
楽しげにくすくすと笑みを零しながら僕の仮面を拾い上げた彼女の声には聞き覚えがあって、その瞬間絶望感が僕の中を覆う。
「アニーシャ嬢、ルダに仮面を返してあげてくれないか」
フェリクス様がそれに気がついて彼女へとお願いしてくれて、僕はぐっと歯を食いしばった。
会場中の人が僕達を見ていて、中には僕の顔を見て悲鳴をあげる人までいる。
「フェリクス様、エスメラルダ様っ!」
護衛で来ていたダリウスさんも僕達の方に駆けつけてくれて、フェリクス様を立ち上がらせると僕達を守るようにお父様の前に出た。
それに続いてラルとオスマン様も来てくれて、ラルが僕の手を取って立たせてくれる。
その温もりにほっとして、なんだか泣きたくなった。
「コーラルなにをしている」
ダリウスさんを睨みつけた後、僕に寄り添うラルに視線を向けたお父様がそう声をかける。
「お父様、私はルダの味方よ!」
ラルはお父様に動じることなく彼を睨みつけてそう答えてくれた。
「なにをっ!お前までその傷物にそそのかされたのか!!こちらに来なさいっ!お前にまで傷が付いたらどうするつもりだ!」
「っ、私は物じゃないわ!!!もうお父様の宝箱の中には居られないの!」
ラルの言葉に歯ぎしりをしたお父様は、突然笑顔になると会場の人たちを見渡して大声を上げた。
「皆様お騒がせしてしまい申し訳ありません。ですがあれを見てください。あれは私の息子ですが、顔に酷い火傷がありとても醜い。王太子様の隣にいるには相応しくありません。その点、私の娘であるコーラルはあの通りとても美しい!彼女の方が王太子様の婚約者に相応しいと思いませんか??」
お父様の高らかな演説に、周りの人達が並ぶ僕とラルを見比べながらその通りだと頷く。
「私も同感ですわ~」
アニーシャ様も高らかに笑い声をあげてお父様へと同意する。
そして仮面を床へと落とすと、鋭いヒールの底で踏みつけた。
「……な、なんで……」
壊れてしまった仮面を見て目から涙が溢れてくる。
どうして……僕の火傷はそんなにいけないことなの?
僕は愛する人の隣に並ぶことすらゆるされない??
「ルダ気にしなくていい。ルダは綺麗だよ」
涙を流す僕の空いている手をフェリクス様がそっと掴んでそう囁いてくれた。
隣に居るラルも僕に頷いてくれる。
両側から感じる温もりに、僕はいっそう涙を流す。
ああ……僕はなんて弱いんだろう。
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きっと僕自身が誰よりもこの火傷のことを恥ずかしくて醜いものだと思っているんだ。
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