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後悔と選択
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僕はいつだって弱っちくて、愛されたいと願いながらも醜い僕が愛されるわけないって泣いていた。
きっと自分を最も醜くしていたのは自分だったんだと思う。
もっと自信を持ちたかった。
もっと強くありたかった。
でも、強さとはなんなのか分からなかったんだ。
両手から感じる優しい温もりに包まれて僕は嗚咽を噛み殺して泣く。
強くなりたい。
僕を支えてくれる人達がこんなにも居るって知っているから。
皆に守られるだけなんてもう嫌なんだ。
前を向いて堂々と生きていきたい。
それは何よりも強い僕の願いだから。
「強くなりたい……」
「ルダ?」
呟いた僕の顔をフェリクス様が覗き込んできた。
こんな形で僕の顔を見せることになるなんて思ってもいなかったよ。
でも、僕は顔を上げてフェリクス様の瞳を真っ直ぐに見返した。
「僕、強くなって貴方の隣に立ちたいんですっ」
その言葉を発した瞬間だった。
蝶が僕の瞳からひらりと舞う。
1匹、2匹と小さくも美しい金色の蝶がくるりと宙を舞、僕の火傷へと蜜を吸うみたいに集まってきた。
「……っ」
熱が火傷を覆う。
鱗粉が僕の周りを降り注ぎ、沢山の蝶が僕の火傷を覆い尽くした時何かがスっと消えていく様な感覚を覚えた。
まるで、僕の瞳をフェリクス様が治してくれた時の様な感覚。
そうして、ぱんっと一斉に大量の蝶が光の粒子へとなって消え去る。
「……ルダ、顔が」
そう呟いたのはラルだった。
「……え……」
そっと火傷があった右側へといつものように手を添える。
つるりとした感触。
頬特有のもちもちとした手触り。
あのザラりとした気持ちの悪い感触は跡形もなく消え去っていた。
「これを」
ラルが懐から手鏡を出して僕の顔を見せてくれる。
そこに映っていたのは、8歳の美しかった頃の自分をそのまま大人にした様な青年の顔だった。
「……な、治ってる……」
なんで……。
もしかして……
フェリクス様の方を見ると、フェリクス様は僕に緩く首を振って自分は何もしていないと答えた。
「……じゃあ……」
「きっとルダの強い思いが私と君の混ざりあった魔力に反応して傷を治したのかもしれない」
フェリクス様の言葉に、僕はぐっと泣くのを堪えた。
そうしてもう一度顔を確認すると、ラルに鏡を返してからもう一度だけ顔に手を添えて、そしてきつく目を閉じる。
強くなりたい。
自分を愛せるような、誇れる人間になりたい。
僕のこの思いを叶えるために蝶達が手を貸してくれたのなら、僕はその期待に応えたいと思うんだ。
ゆっくりと瞳を開ける。
色の違う両の目がやけに明るく世界を映し出していた。
「お父様、僕は貴方の言いなりにはなりません!」
きっと自分を最も醜くしていたのは自分だったんだと思う。
もっと自信を持ちたかった。
もっと強くありたかった。
でも、強さとはなんなのか分からなかったんだ。
両手から感じる優しい温もりに包まれて僕は嗚咽を噛み殺して泣く。
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それは何よりも強い僕の願いだから。
「強くなりたい……」
「ルダ?」
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こんな形で僕の顔を見せることになるなんて思ってもいなかったよ。
でも、僕は顔を上げてフェリクス様の瞳を真っ直ぐに見返した。
「僕、強くなって貴方の隣に立ちたいんですっ」
その言葉を発した瞬間だった。
蝶が僕の瞳からひらりと舞う。
1匹、2匹と小さくも美しい金色の蝶がくるりと宙を舞、僕の火傷へと蜜を吸うみたいに集まってきた。
「……っ」
熱が火傷を覆う。
鱗粉が僕の周りを降り注ぎ、沢山の蝶が僕の火傷を覆い尽くした時何かがスっと消えていく様な感覚を覚えた。
まるで、僕の瞳をフェリクス様が治してくれた時の様な感覚。
そうして、ぱんっと一斉に大量の蝶が光の粒子へとなって消え去る。
「……ルダ、顔が」
そう呟いたのはラルだった。
「……え……」
そっと火傷があった右側へといつものように手を添える。
つるりとした感触。
頬特有のもちもちとした手触り。
あのザラりとした気持ちの悪い感触は跡形もなく消え去っていた。
「これを」
ラルが懐から手鏡を出して僕の顔を見せてくれる。
そこに映っていたのは、8歳の美しかった頃の自分をそのまま大人にした様な青年の顔だった。
「……な、治ってる……」
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もしかして……
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「……じゃあ……」
「きっとルダの強い思いが私と君の混ざりあった魔力に反応して傷を治したのかもしれない」
フェリクス様の言葉に、僕はぐっと泣くのを堪えた。
そうしてもう一度顔を確認すると、ラルに鏡を返してからもう一度だけ顔に手を添えて、そしてきつく目を閉じる。
強くなりたい。
自分を愛せるような、誇れる人間になりたい。
僕のこの思いを叶えるために蝶達が手を貸してくれたのなら、僕はその期待に応えたいと思うんだ。
ゆっくりと瞳を開ける。
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「お父様、僕は貴方の言いなりにはなりません!」
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