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幸せの在り方
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フェリクス様の屋敷へ帰ると、テオが僕達のことを出迎えてくれた。
最初は僕の顔を見て驚いていたけれど、事情を説明すると、良かったねって一緒に喜んでくれて、思わず涙を流してしまったんだ。
あれから数日経って、僕とラルはフェリクス様に用事があるからと呼びだされた。
「お話ってなんですか?」
ラルと隣同士並んでソファーに腰掛けると、フェリクス様が僕達の前に書類を数枚置く。
「2人に養子の話が来ているんだ。どうするかは二人が決めてほしい」
「……養子ですか?」
書類を手に取って内容を確認すると、確かに伯爵家との養子縁組の内容が書かれている。
(もしかして、僕がお父様と縁を切ると言ったから手助けをしてくれたのかな?)
「どうして私の分まで……」
ラルも書類を手に取って眺めながら呟いた。
養子縁組の家はそれぞれ違う所になっている。
「アルスタッド公爵からは同意を貰っているんだ。契約書にもサインをしてもらった。だから、2人の好きなようにしていい」
ほほ笑みを浮かべながらフェリクス様がそう言ってくれる。
僕は彼のその言葉を聞いて、お願いしますって小さく呟いた。
「僕、このお話を受けたいと思います」
迷いは無い。
自分が自分らしくあるためにも、僕は前に進みたいと思うから。そのためにフェリクス様がこうして手を差し伸べてくれるのなら、その手を取って一緒に進んでいきたいと思うんだ。
「わかったよ。伯爵家には話をしておくからね。コーラル嬢はゆっくり決めるといい。急ぎはしないよ」
フェリクス様の言葉にラルは書類を持っていた手を握りしめた。くしゃっと書類に皺がよって、それを見てラルが悲しげに眉を寄せる。
「……私もお受けしますわ」
小さな声でラルはそう答えると、書類へサインをした。
「……本当に良いんだね」
フェリクス様の問いかけにラルは小さく頷くと、目から一筋涙を流す。
その涙を見て、僕も心が痛くなった。
お父様のことを愛していたんだ。
だからこそ、お父様の本心を知った今、僕達はあの人の元には居られない。
「わかった。2人ともよく決断したね」
フェリクス様は僕達に優しく声をかけてから、サインをされた書類を受け取って話を切り上げた。
僕とラルはそっと手を繋いで、お互いに心を確かめ合う。
僕達は離れていたって双子の兄妹だ。
何も変わりはしない。
「ラル、離れてもまた遊びに来てくれる?」
「もちろんよ。ルダこそ、たまには会いに来てよね」
「うん。会いに行くよ」
顔を見合わせて笑いあう。
きっとすぐ会えるって分かってる。
だから、悲しいなんて思わない。
最初は僕の顔を見て驚いていたけれど、事情を説明すると、良かったねって一緒に喜んでくれて、思わず涙を流してしまったんだ。
あれから数日経って、僕とラルはフェリクス様に用事があるからと呼びだされた。
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ラルと隣同士並んでソファーに腰掛けると、フェリクス様が僕達の前に書類を数枚置く。
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「……養子ですか?」
書類を手に取って内容を確認すると、確かに伯爵家との養子縁組の内容が書かれている。
(もしかして、僕がお父様と縁を切ると言ったから手助けをしてくれたのかな?)
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ラルも書類を手に取って眺めながら呟いた。
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迷いは無い。
自分が自分らしくあるためにも、僕は前に進みたいと思うから。そのためにフェリクス様がこうして手を差し伸べてくれるのなら、その手を取って一緒に進んでいきたいと思うんだ。
「わかったよ。伯爵家には話をしておくからね。コーラル嬢はゆっくり決めるといい。急ぎはしないよ」
フェリクス様の言葉にラルは書類を持っていた手を握りしめた。くしゃっと書類に皺がよって、それを見てラルが悲しげに眉を寄せる。
「……私もお受けしますわ」
小さな声でラルはそう答えると、書類へサインをした。
「……本当に良いんだね」
フェリクス様の問いかけにラルは小さく頷くと、目から一筋涙を流す。
その涙を見て、僕も心が痛くなった。
お父様のことを愛していたんだ。
だからこそ、お父様の本心を知った今、僕達はあの人の元には居られない。
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