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甘い一時②
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「デューク様はどうして僕を受け入れてくれたんですか?王様から与えられた婚姻で断ることは出来ないとわかってないるんです。でも、デューク様は僕に凄く優しいし、求めてくれるから……」
時々、夢ではないのか?と怖くなることがある。
幸せを積み重ねていく程に、いつか脆く崩れさってしまうかもしれないと想像してしまうんだ。
もしも僕がデューク様に好きだと伝えたら、彼は僕のことを受け入れてくれるのかな?
止めたくても止められない、溢れ出て来る心を伝えてみたい。でもやっぱり、怖い。
デューク様の気持ちが、僕のものと違うのだと知らされることから目を背けてしまう。
「お前は悩みすぎだ」
「っ」
おでこを指先で弾かれて、微かな痛みに眉を寄せる。
呆れ顔を浮かべたデューク様が、鼻と鼻が突くくらい近い距離に顔を寄せてきた。
「俺を見ろ」
「……デューク様……」
「俺は自分の目で見たものを信じる。だから、アルビーも俺の行動を見て、素直に受け入れればいい。それに俺はお前のことをちゃんと好きだ。言いたいことはわかるか?」
「……僕のことを好き?」
「好きだ。アルビーの繊細さも、弟に優しいところも。我慢強いところも。もちろん容姿も、全部好ましいと思ってる。行動で示してたつもりだったんだけど、まだ足りなかったみたいだな」
逞しい腕に抱きしめられて、おでこや目尻、首筋や鎖骨にキスをされる。
赤くなった頬を甘噛みされると、お腹がうずくような感覚がする。
「アルビーはどこもかしこも柔らかいな。来たばかりの頃は痩せすぎてて心配したんだ。触れるのも怖かった」
「デューク様にも怖いことがあるんですか?」
「当たり前だろ。アルビーを抱きしめるたびに、力加減を誤らないかハラハラしてる」
そう言って困ったように笑ったデューク様のことを見つめる。太陽みたいに温かい彼のことをもっと知りたい。
抱きしめて、包み込んでほしい。
気が付くと、自分から彼にキスをしていた。
──僕の気持ちが少しでいいから伝わってくれたらいいのに。
そう願いながら贈ったキスを、デューク様は受け入れてくれる。舌先が絡まり、水温が中庭に響く。
日差しを浴びて輝く紅茶や茶菓子だけが、僕達の逢瀬を見守ってくれていた。
腰に腕が回されると、引き寄せられて更に口づけが深くなった。シャツ越しに腰を撫でられて、くすぐったさに身をよじる。
「んっ、デューク様っ……」
「煽りやがって。このまま襲われても文句言えないからな」
「はぁっ、んっ」
太ももを大きな手で包み込まれた。揉みしだかれると、ゾクゾクと背筋に痺れるような感覚が走る。
キスの合間、呼吸をするたびに視線が交わる。お互いの存在をしっかりと確かめ、再び唇を合わせた。まるで想いを交換しあっているようだ。
(僕がもっと自信を持つことができたなら、この気持ちをデューク様に伝えることができるのに)
彼の隣に並ぶにはまだ弱々しい。隣にたったとしても、結局大きな背に護られるだけだろう。それがほんの少しだけ悔しい。
「デューク様っ、僕はもっと強い人間になりたいです……デューク様みたいに」
「それなら、まずは自分に自信をつけるところからだな」
「……はい」
どうやったらいいのかわからない。
でも、デューク様は僕が望めば手助けしてくれるんだと思う。
僕はいつだって弟の影で縮こまっていた。美しく、皆から愛されるオリビアが羨ましくてたまらない。
けれど羨んでいるだけでは駄目なんだ。
少しずつ、オリビアの影から抜け出す勇気を持たないと……。
時々、夢ではないのか?と怖くなることがある。
幸せを積み重ねていく程に、いつか脆く崩れさってしまうかもしれないと想像してしまうんだ。
もしも僕がデューク様に好きだと伝えたら、彼は僕のことを受け入れてくれるのかな?
止めたくても止められない、溢れ出て来る心を伝えてみたい。でもやっぱり、怖い。
デューク様の気持ちが、僕のものと違うのだと知らされることから目を背けてしまう。
「お前は悩みすぎだ」
「っ」
おでこを指先で弾かれて、微かな痛みに眉を寄せる。
呆れ顔を浮かべたデューク様が、鼻と鼻が突くくらい近い距離に顔を寄せてきた。
「俺を見ろ」
「……デューク様……」
「俺は自分の目で見たものを信じる。だから、アルビーも俺の行動を見て、素直に受け入れればいい。それに俺はお前のことをちゃんと好きだ。言いたいことはわかるか?」
「……僕のことを好き?」
「好きだ。アルビーの繊細さも、弟に優しいところも。我慢強いところも。もちろん容姿も、全部好ましいと思ってる。行動で示してたつもりだったんだけど、まだ足りなかったみたいだな」
逞しい腕に抱きしめられて、おでこや目尻、首筋や鎖骨にキスをされる。
赤くなった頬を甘噛みされると、お腹がうずくような感覚がする。
「アルビーはどこもかしこも柔らかいな。来たばかりの頃は痩せすぎてて心配したんだ。触れるのも怖かった」
「デューク様にも怖いことがあるんですか?」
「当たり前だろ。アルビーを抱きしめるたびに、力加減を誤らないかハラハラしてる」
そう言って困ったように笑ったデューク様のことを見つめる。太陽みたいに温かい彼のことをもっと知りたい。
抱きしめて、包み込んでほしい。
気が付くと、自分から彼にキスをしていた。
──僕の気持ちが少しでいいから伝わってくれたらいいのに。
そう願いながら贈ったキスを、デューク様は受け入れてくれる。舌先が絡まり、水温が中庭に響く。
日差しを浴びて輝く紅茶や茶菓子だけが、僕達の逢瀬を見守ってくれていた。
腰に腕が回されると、引き寄せられて更に口づけが深くなった。シャツ越しに腰を撫でられて、くすぐったさに身をよじる。
「んっ、デューク様っ……」
「煽りやがって。このまま襲われても文句言えないからな」
「はぁっ、んっ」
太ももを大きな手で包み込まれた。揉みしだかれると、ゾクゾクと背筋に痺れるような感覚が走る。
キスの合間、呼吸をするたびに視線が交わる。お互いの存在をしっかりと確かめ、再び唇を合わせた。まるで想いを交換しあっているようだ。
(僕がもっと自信を持つことができたなら、この気持ちをデューク様に伝えることができるのに)
彼の隣に並ぶにはまだ弱々しい。隣にたったとしても、結局大きな背に護られるだけだろう。それがほんの少しだけ悔しい。
「デューク様っ、僕はもっと強い人間になりたいです……デューク様みたいに」
「それなら、まずは自分に自信をつけるところからだな」
「……はい」
どうやったらいいのかわからない。
でも、デューク様は僕が望めば手助けしてくれるんだと思う。
僕はいつだって弟の影で縮こまっていた。美しく、皆から愛されるオリビアが羨ましくてたまらない。
けれど羨んでいるだけでは駄目なんだ。
少しずつ、オリビアの影から抜け出す勇気を持たないと……。
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