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ガラガラと乱暴に教室のドアが開かれた。談笑していた生徒たちは慌てて自分の席へ戻り、千紘も黒板に向けて体を戻す。
小綺麗なスーツとは反対に、髪は天然パーマなのかクルクルと爆発しており、ネクタイは軽く解かれている。猫背だが異様に背が高く、ガタイもいいため妙に色気を感じる男は、教壇の前に立ちダルそうにため息を吐いた。
「はぁ、今日から新学期だってさ。信じられるか?お前ら。なんかつい先月まで受験やら卒業やらでバタバタしてたのにさー、時間が過ぎるのは早いというかなんというか。この年になると仕方がないのかねー。なあ荒木、どう思う?」
おそらく出席番号が1番であろう荒木は突然の指名に体が固まる。他のクラスメイトからの視線が一気に集まり緊張した様子でゆっくり口を動かした。
「え、えっと、年齢のせいかもしれないですね」
「おいおい荒木くんよお。それは俺が老いぼれじじいって言いたいのかあ?」
「い、いや!違います!!」
「それじゃあ勇気ある荒木くんに学級委員長になってもらおうか」
「そんな…!」
何ともまあ厄介な老いぼれじじいが担任になってしまった。ガハハと豪快に笑う姿はもはや魔王である。
「よーし、もう1人の犠牲…ではなく学級委員は式の後で決めるとしてだな。まずは新入生諸君、入学おめでとう。俺は1年3組の担任の黒鉄だ。1年間問題を起こさず穏やかに生きていくよう努力し、くれぐれも俺を働かせないように頑張ってくれ」
黒鉄は教卓に手を付き、だらしない格好で喋り始める。それから机の上に置いてあった配布物の説明や入学式の流れを軽く説明された。
「式の間はなるべく静かにしろよ!親見つけても手とか振っちゃダメだからな。トイレでの離席もできるだけ避けた方がいいから、今のうちに行くか漏らす覚悟しとけー。そんじゃ十分休憩取ってその後すぐ講堂に向かうから全員出席番号順に廊下に並んどけよ。以上!」
黒鉄は喋り終わったあと教室の隅にある椅子にどっかり座り、近くの席の生徒に絡み始めた。自分が真ん中の方の席でよかったと心から思う。
「千紘くんはトイレ行く?」
「いや、俺はいいかな」
「そっか。じゃあ俺もいいや」
「お、漏らす覚悟ができてるのか」
「馬鹿言うなよ!」
飛鳥を揶揄いつつ、廊下に出て談笑しているとあっという間に休憩時間が終わる。いつの間にか他クラスの生徒も続々と外に並び始めている。前方を眺めていると、荒木が黒鉄にまたいじめられていた。まだ入学して間もないのに早速いじられキャラになって本当に可哀想だ。
少しするとゆっくりと列が進み始め、講堂の方へ向かっていく。カナダでは入学式なんてものはなかったからどんな式なのか楽しみだ。
小綺麗なスーツとは反対に、髪は天然パーマなのかクルクルと爆発しており、ネクタイは軽く解かれている。猫背だが異様に背が高く、ガタイもいいため妙に色気を感じる男は、教壇の前に立ちダルそうにため息を吐いた。
「はぁ、今日から新学期だってさ。信じられるか?お前ら。なんかつい先月まで受験やら卒業やらでバタバタしてたのにさー、時間が過ぎるのは早いというかなんというか。この年になると仕方がないのかねー。なあ荒木、どう思う?」
おそらく出席番号が1番であろう荒木は突然の指名に体が固まる。他のクラスメイトからの視線が一気に集まり緊張した様子でゆっくり口を動かした。
「え、えっと、年齢のせいかもしれないですね」
「おいおい荒木くんよお。それは俺が老いぼれじじいって言いたいのかあ?」
「い、いや!違います!!」
「それじゃあ勇気ある荒木くんに学級委員長になってもらおうか」
「そんな…!」
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「よーし、もう1人の犠牲…ではなく学級委員は式の後で決めるとしてだな。まずは新入生諸君、入学おめでとう。俺は1年3組の担任の黒鉄だ。1年間問題を起こさず穏やかに生きていくよう努力し、くれぐれも俺を働かせないように頑張ってくれ」
黒鉄は教卓に手を付き、だらしない格好で喋り始める。それから机の上に置いてあった配布物の説明や入学式の流れを軽く説明された。
「式の間はなるべく静かにしろよ!親見つけても手とか振っちゃダメだからな。トイレでの離席もできるだけ避けた方がいいから、今のうちに行くか漏らす覚悟しとけー。そんじゃ十分休憩取ってその後すぐ講堂に向かうから全員出席番号順に廊下に並んどけよ。以上!」
黒鉄は喋り終わったあと教室の隅にある椅子にどっかり座り、近くの席の生徒に絡み始めた。自分が真ん中の方の席でよかったと心から思う。
「千紘くんはトイレ行く?」
「いや、俺はいいかな」
「そっか。じゃあ俺もいいや」
「お、漏らす覚悟ができてるのか」
「馬鹿言うなよ!」
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