情けない男を知っている

makase

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情けない男を知っている

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「それじゃあ、今週もお疲れさまでした。乾杯!」

 目の前の男が満面の笑みでジョッキグラスを掲げた。勢いよく持ち上げたものだから、なみなみ注がれたビールの泡が零れそうになっている。俺はハイボールの注がれたジョッキを持ち上げて相手のグラスの縁にぶつけた。たっぷりと酒が注がれたそれは、CMで聞くような耳心地のいい高い音はならず、鈍くて重い音を立てる。それが毎回可笑しくて、どこか面白い。
 チェーンの居酒屋の個室は、半個室をうたっているが、実際のところ半分個室なわけじゃなく、半端な個室と表現するのが正しいだろう。外からの声は丸聞こえ、こちらの会話も筒抜けだ。けれど、他人からの視線を遮ってくれる衝立がかろうじてあるだけでも、この空間を密なものにしてくれる。
 ぐいぐいとジョッキを煽り、早くも半分を飲み干した男は、さらさらとした前髪が彼自身の目線にかかるのを邪魔に思ったのか、ちょいちょいと指で払いのけた。俺がじっとその様子を見つめているのに気が付くと、にっこりと笑った。
 このどこから見ても爽やかな好青年は、四歳下の会社の後輩である。栗色の髪の毛は終業後だというのに、まるで出勤前のヘアセット仕立てのように乱れの一つもない。その甘いマスクは彼が新入社員として入社したころから、社内ではえらいイケメンがいると、俺のいる部署までその噂が轟いたものだ。スタイルがよく、足の長さに誰もが彼とすれ違ったのち振り返る。
 だが、彼の魅力は外見だけではない。入社後研修を終えた彼は、めきめきと営業として部に貢献し、イケメンを恨む連中を実力で黙らせた。仕事のスキルだけでなく、営業に重要な人間関係のスキルも抜群で、女性社員とはほどよい距離を保ち、異性とのもめ事を一つとして起こさない。それでいて、女性社員からの高い人気をやっかむ男性社員に対しては、持ち前のコミュニケーション能力で距離を詰め、先輩には甘え頼り積極的に飲みに誘い、後輩のフォローや育成にも貢献し続けた。
 結果、男性社員はこいつのことを「可愛いやつ」「頼れる先輩」「こいつがいないと部署が回らないよ」と誰もが信用する。少なからず好意を抱いた女性社員は“手に届く存在”として彼を見ることはせず、目の保養としてきゃあきゃあ眺めるのみだ。

「あー……草臥れた体に酒が染みる」
「三上さん、いっつもそればっかりじゃないっすか」

 さて。そんな会社の眩い星であるイケメン君、常盤は営業部で、俺は社内情報部である。さらに言えば、彼が所属する部署と俺の所属する部署は十階ほどフロアが離れている。業務上、それほど密に連絡を取り合う部署同士でもない。当然、接点など俺たちの間に生まれるはずもなかった。さらに言えば、俺たちは同期でもなく、他部署の先輩後輩だ。三十の俺からすれば、四歳の年の差などどうでもいいけれど、年次で四年はなんだかんだで間を感じる。けれど、俺たちはここ一年ほど、こうして週末になってはいきつけの居酒屋、いつもの個室で酒を飲み交わしている。
 俺は知っている。この男がどうして俺なんかに近づくのか。

「そういえば、今日課長が三上さんのこと褒めてましたよ」
「あ? なんでだよ」
「この間、パソコンの設定がぜんぶ飛んで、いままでの設定が復旧できないって嘆いてたでしょ。通りかかった三上さんが、ささっと直してくれたって」
「ああ、あれか。五分も掛からなかったから忘れてた」
「システムのやつらはコミュニケーションが取りづらいって、悩みの種だったらしいんですけど。先輩は悩んでることをさっとくみ取って動いてくれて、頼りがいのある青年だーって。ご機嫌でしたよ」
「そうかよ」

 俺にはお見通しである。件の課長がご機嫌でいらしたのは嘘ではないだろう。だが、きっとそれ以上にこいつはご機嫌そのものだ。まるで自分が褒められたかのように頬を緩め、今にも鼻歌を歌いだしそうだ。ほら、枝豆の殻を剥く指先が躍っている。

「それでいうと、俺の部署の本庄さんも、お前のこと褒めてたよ」
「へえ、なんでですか」
「なんだったかなあ。備品運んでるとき、半分持ってくれたとかそんなだった気がするけど。覚えてないけど、さりげない気遣いがいいって。盛り上がってたよ」
「そうっすか」

 俺には分かる。こいつは他人越しに褒められても興味がない素ふりを見せているが、それは演技だ。本当は俺が同僚の女性社員と、こいつの話で盛り上がったことを聞かされて心中複雑なんだろう。もしもここで、俺自身がこいつのいいところを取り上げて真正面から褒めてやれば、こいつは演技なんかせず素直に感情を表し、照れて、嬉しさを隠しきれずにはにかんでくれたはずだ。

「そういえば、さ。今度大阪出張だろ」
「はい。あっ、もちろんお土産買って帰りますよ」
「いいって。そもそも俺の部署は出張行かねえんだから、お前から土産もらう一方じゃねえか」
「別にいいじゃないですかー。先輩にはいつもお世話になってますし」

 俺は心得ている。こいつは俺の好みを把握した土産を必ず買ってきてくれる。そして土産を渡す名目で、週末以外も飲みに行こうと俺を誘うのだ。純粋に土産を渡したい気持ちより、俺に会う回数をわざわざ増やすことを目的としているから、俺に何を言われようと必ず土産を購入して帰るのだ。
 から揚げを食らうために大きく口を開けた常盤を、ハイボールを口にしながらじぃと眺めた。すると、大きくかじりついたから揚げを箸からぽろりとこぼしながら「なんですか。恥ずかしいっすよ」とおどけて掌で口を覆った。けれど、耳は赤く染まっている。こいつはビール一杯で肌を赤く染めるほどアルコールに弱くない。

 俺は理解している。こいつは俺に気があって、健気に俺に対して好意を示してくれている。けれど、絶対に一歩を踏み出さないように気を付けている情けない奴だ。

 まさかこんな俺が好意を持たれているなんて、当初は思いもよらなかった。というより、考えに至らなかった。そもそも男同士だということを差し引いても、ありえない関係性だと思ったからだ。
 花形の営業部の中でも上層部からの覚えもよく、若手のエースだなんて少々小恥ずかしい肩書も似合ってしまうほどのハイスペック男。かたや情報部の一社員であり、堅実に仕事をこなしてはいるが、決して目立つことはない俺。俺は身長だって男性にしては控えめな方だし、常に眉間に皺が寄っているだの、目つきが悪いだの言われる始末。髪の毛も社会人らしい清潔感だけ気を付けているのみで、こいつみたいに色や髪型のこだわりはない。初対面では大抵怖がられ、話しかけるのを躊躇される。俺としては極めて丁寧に接しているつもりだが、どこか職人気質らしさがあふれているだの言われたい放題だ。
 釣り合うどころか、並んでいると違和感があるんじゃないかと思ってしまう。なのにこいつは、社内全体の飲み会で偶然隣になったのをきっかけに、なにかと俺に話しかけてくるようになり、週末にこうして酒を飲み交わすまでの仲を築き上げた。

「あ、もつ煮込み来ましたよ」
「お前、毎回もつ煮込み頼むよな」
「実は社会人になるまで食べたことなかったんですけど、三上さんが食べさせてくれてから癖になっちゃって」

 伏目になると長いまつげがよく目立つ。あんまり見つめすぎると再度照れてしまうだろう。俺は目が痛くなるほどカラフルな居酒屋メニューを眺めているふりをしながら、とりわけ皿に手を伸ばした。
 もちろん、「毎回居酒屋に行く仲になったから」という根拠だけで、こんな俺のことを慕ってくれるよい後輩のことを、俺に恋愛感情を抱いているのだと断定しているわけじゃない。俺はそんなに思いあがって逆上せあがる独りよがりな奴じゃないはずだ。そもそも俺は人間関係に非常に慎重な性格だ。よっぽどのことがなけりゃ、そんなふうに推測することもない。
 よほどのことが、ある。

「うわ、お前、手首のボタン外れかけてるぞ」
「えっ、え、あっ、ほんとだ。うわー、いつから?」
「あーあー、情けねえなあ。営業は身だしなみから、じゃなかったのかよ」
「いや、ほんとにそうっすよ。格好が命、外見で得るものも失うものもあるんですから。俺、こういうのちゃんと細かいところまでチェックするんですよ。うわあ、へこむわあ」

 常盤は手首を裏返し、緩んだ糸で辛うじて繋がっているボタンを見つめて、へなへなにしなびてしまった。俺は一呼吸おいて、そのボタンに指を伸ばした。ボタンを確認する素ふりをしながら、こいつの掌に俺の掌をそっと押し当てる。ぎゅ、と体重とともに体温も乗せる。けれど、あくまで俺の目的はボタンの確認ですよ、という体裁は崩さない。もちろん表情も崩さない。俺はポーカーフェイスに定評がある。
 常盤はひくりと口の端を震わせて、それでも必死に誤魔化すつもりで慌ててジョッキグラスを反対の手で取り、口に運んだ。けれど、咄嗟の行動すぎて、非常に穴だらけの行動だ。だって、グラスにはほとんどビールは残っていないし、顔を隠そうと取り繕っても、血流が巡り巡って掌はほんのり桃色に薄付いている。グラスの歪みのその先で、常盤の口角が上がっているのが簡単に見破れる。
 こいつは線をしっかり引いているつもりなのに、なんだかんだで詰めが甘い。
 しばらくして、そっとボタンから手を離すと、名残惜しそうに指先だけが俺にすがり、けれどすぐに手を引っ込ませた。違和感のないように俺と距離を取る。まるで、最初から距離なんて近くなかったのだと誤魔化すように。
 なにが楽しいんだか、俺の隣でにこにこ笑って。周囲の人間関係を疎かにしてまでも、俺の部署にちょこちょこ話しかけに来て。ぐいぐいと距離を詰めて、会社で隣に並んで歩いていても、「あいつら仲がいいよね」と皆に違和感を抱かせないほど自然に溶け込ませる距離をアピールして。
 ――ここまで頑張りを見せたのに、それでいてそこから先には進んでこない。決して線を飛び越えることはない。この関係性で満足しているのかと思えば、今みたいに物欲しそうな顔をする。必死に抑え込んだ渇望が、漏れ出てじわじわと俺の足首を掴んで引きずり込もうとする。

 情けない奴だ。ほんとにこいつは。
 俺はこいつのよく回る口に相槌を打ちながら、ハイボールを飲み干した。



「やあー、飲んだ飲んだ」

 終電間際、天辺を過ぎたころには二人とも出来上がっている。ようやく照れではなく酒酔いで顔を赤らめた常盤は、ご機嫌で居酒屋から駅へ向かう。花の金曜日は深夜でもにぎやかで、千鳥足のビジネスマンがご機嫌に二次会会場を探しさ迷っている。寒さ厳しくなった外気が、酒で火照った体には心地よい。コートのポケットに手を突っ込みながら、いつもの帰路を歩いていた。
 最近食べておいしかったもの、読んで面白かった漫画、バズってるニュース。毎回同じような話題で、それなのに毎週話していても飽きることはない。伸ばすアンテナの方向が違うのに、興味の波長は面白いほど合致する。だから会話も弾むし、居心地がいい。
 俺に深い興味と恋情を抱いてくれている常盤を、俺は情けない奴だと眺めながら、なにもしない。今日、この日までずっとそうだったし、それでいいかと思ってた。
 俺はコイツが、情けない奴だと知っている。
 そして同じくらい、俺も情けない男なんだよ。

「なあ」
「ん? なんすか?」

 互いの肩がぎりぎり触れ合わない距離でぶらぶら歩いていた俺たち。常盤は普段と幾分も変わらない笑顔で、首をかしげて俺の顔を覗き込む。その形作られた一挙手一投足は好青年であるけれど、彼の外殻をすべて引き裂いたらどうなるんだろう。むき出しのお前はどんな顔をしてるんだって。

「来いよ、俺の部屋」

 実は真面目で努力家なやつだとか。トラブルが起きないように最善を尽くす姿だとか。外見で良くも悪くも持ち上げられる人生だっただろうに、辟易せずに腐らずに、愚痴も零さず自分ができる限りで周囲を気遣うその姿だとか。ほだされるってもんだろう。そんなもん、見続けたら。
 それに、長い長い時間こいつと過ごして、どんどん俺の中にある器に、純情でまっすぐなこころが注ぎ込まれて、俺はすっかり満たされてしまった。そして、キャパを超えるくらい注ぎ込まれた気持ちはあふれ出てしまった。それが、何の変哲もない、特別な日じゃない今日この夜だったってだけだ。

「えっと……はい?」
「だから、俺の家で飲み直そうぜって」
「ええと」

 案の定、常盤は気まずそうに視線を逸らした。こいつは今、必死に断ることだけ考えて、滅多に見せない狼狽えた顔で黒目をきょろきょろ動かしている。嫌なんだろ。分かるよ。酔った状態で俺の家に行くのは、お前のルールからはみ出すんだろ。自制心のその先にある行為だから、避けなくちゃいけないんだろ。
 常盤は困ったように眉を下げて、案の定、首を横に振る。

「あの、すみません。めっちゃ嬉しいんですけど、俺、明日朝早くて……」
「もういいだろ。常盤」

 俺は、常盤の話を遮って、手を伸ばした。ブランドものの綺麗なシルバー腕時計の縁をなぞるように、手首を親指でそっとなぞる。すり、と勿体ぶるようにゆっくりと指の腹で擦ると、面白いほど全身をびくっと震わせた。乾燥でかさついた指でざらりと撫でた感触は、俺の腹の奥にも響く。常盤は慌てて腕を引っ込めようとするものだから、俺も意地になって手首を思い切り掴む。

「もういいって、なに、せんぱ」
「――それともお前はさ」

 緩んだネクタイの結び目を掴んで、くいと引っ張れば、簡単に常盤はよろけてこちらの肩に顔を伏せた。なに、男二人が真夜中にじゃれついてたって、どうせ酔っぱらいのふざけあいだって見逃してくれるさ。都会の夜はそれくらい温かいんだ。

「ここまでした俺を、突き放して帰るのか?」

 情けない男にしてくれるなよ。
 背の高いコイツの耳元で囁いた。驚くことにその声が余裕なんて一ミリも感じないものだったから、常盤の耳の奥に吐息とともに苦笑が注ぎ込まれてしまった。嗚呼、なんだかんだと理屈を捏ねまわしていた俺も十分に緊張してたんだな、と腹落ちした俺の耳に、ごくりと生唾を飲み込む音が響いた。
 俺に掴まれていない常盤の掌が、腰に回った。そのまま、常盤は下から上まで背骨をコート越しに、なぞった。その下の背広、シャツ、肌着まで貫通して、まるで素肌をねっとりと探るような仕草にぞくりとする。膝の力が抜けそうになる。けれど、がっつりと支えられ、囲われた俺は身動きが取れない。不本意ながら常盤にすがるような形になってしまう。常盤の耳の裏から汗に混じったムスクの香が強く漂った。鼻孔を擽る夜の香が、俺の酔いを強くする。

 常盤は、俺の後頭部を掴み、覗き込んだ。
 そこからはもう、俺の知らない情け知らずの男がいる。
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