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閑話
〈閑話〉メネクセス王国 4
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(大陸歴578年 風の季節)
視察を終えて急いで王都に戻る。
途中で早馬やギルド経由の手紙で王都の現状を確認すれば、グリツィーニがクーデターを起こした者達を取り押さえ、先導していたオルヒーデと数名の貴族達は牢に捉えられているという。
城内の不穏分子はアーゴナスやガルデニア公爵の協力で鎮圧されており、私たちも城に直接戻ることになった。
「父上、ご無事で安心いたしました」
「うむ、長く留守にしてすまなかった。まさか私の治世でこのようなことが起きるなど 想像しておらんかった。ガルデニア公爵、アーゴナスも良く護ってくれた。感謝する」
「いえ、第二王子殿下が本気で来られれば 我らとて無傷では済みませんでしたでしょう。迷いがあるようでしたが、未だ理由をお話しいただけておりません」
城門を馬車が潜れば、連絡を受けたグリツィーニを先頭に、此度の鎮圧に関わった者たちが顔を揃えて迎えてくれた。
リオネルも珍しく息子を褒めているが、息子の近くで支えてくれていた事は私からも感謝を伝えよう。
ラフターラ公爵が黒幕に違いないと思うが、本人は邸宅に戻っておらず、孫子のいるプリーマ伯爵領にもいないという。
今までは叔父だからという理由で 見逃してきたが、これ以上あの人の勝手はさせない。私に嫌味を言うだけなら我慢できたが、息子たちに手を出すなど許せん。
「ラフターラ公爵と次期公爵のオレリアンは発見次第拘束を。私はこれからオルヒーデに話を聞きに行く」
「私も同席します」
グリツィーニを連れて、オルヒーデが軟禁されている北の離れに向かう。
供に来るのは 宰相であるリオネルと、賊を取り押さえるのに尽力したガルデニア公爵だ。
ここまで護衛をしてくれた ソシュール辺境伯と騎士たちには数日間の休日を与え、報奨に関しては 王都を護ってくれた者たちと一緒に与えることとなるだろう。
しかしまずはオルヒーデから話を聞かねば。
「入るぞ」
「……父上、兄上」
扉の外に2名、中にも2名の騎士が立ち、外部との連絡もできぬようにしているとはいえ、掴まってからは全く連絡を取るような素振りもなかったというが、今も大人しくソファに項垂れている。
「オルヒーデ、其方は何故このような事をしたのだ?兄の即位式を楽しみにしていると申しておったではないか」
「…………私は、私は兄上が羨ましかったのです。
父上と同じ菫色の瞳を持ち、王太子として期待されている兄上が。
私は菫色の瞳を持たずに産まれてしまいました。だからこそ、兄上の力になれるように、何かできることがないかと探して 騎士としての力を磨きました。
しかし、兄上のところにできた息子は金の瞳だった。
であれば、私の子供が菫色の瞳を持って産まれたら、もしかしたら私は駄目だったけど 息子が王太子になれるのではと期待したのです」
確かに初孫の瞳は金目で、王太子妃とそっくりである。
しかし色だけで跡継ぎを決めている訳ではないのだが……。
「私とソレンヌには 未だに子が出来ません。結婚して数年経ちますが 一度も妊娠したことがなかったのです。
王子妃としての勉強や公務が忙しくて、そのせいだろうと私たちも思っていました。
実際兄上たちも 結婚して3年は出来なかったのですから、そういうものだろうと思っていたのです。
ですが、まさかミュゼット妃から頂いていたお茶に、妊娠し辛くなるような成分が入っていたなど……。
兄上、そんなにご自身の御子を王太子になさりたかったのですか?
ラフターラ公爵の言うように、年齢差をつけて 候補者がいない間に立太子させるおつもりだったのですか!?」
「なっ!!!」
「バカモノが!」
涙を浮かべて悔しいと全身で表現する息子を見て怒りがこみ上げる。
あの叔父は何という事を言ってのけたのか。
発言に驚いて固まっている長男と、掴みかかりそうになっている次男。二人とも私の愛すべき息子だ。その息子たちの子もまた私の愛すべき家族だ。
思わず立ち上がりオルヒーデを殴りつけてしまった。
「ち、父上……?」
頬を抑えて放心している息子を見て、初めて子供に手を上げたと自分でも驚く。
「冷静に考えてみろ、普段のお前なら そのような言葉を聞いても裏付けをとっていた筈ではないか?
その茶は本当にミュゼット妃から贈られた茶葉だったのか?何という茶葉だ?」
「ツフェテというお茶です。香り高く、ミュゼット妃との茶会の時に気に入ってから、おすそ分けをしてもらっていると」
「ツフェテ……? それはどこの茶だ?
ミュゼットが好んで飲むのは、生まれ故郷のリズモーニ王国のスルーガのお茶だ。香り高いのは同じかもしれぬが、ツフェテは知らぬぞ」
「……ツフェテは 南部にある小国、ヘイラン国の街でございますね。確かあの町は海人族との交易が盛んで、人族にとっては毒となる物も取り扱いがあったかと」
リオネルの答えに、茶葉のすり替えが行われていた事を知り、オルヒーデが崩れ落ちる。
しかし、王族に渡される茶葉に毒が含まれたものを持ち込めたこと自体がおかしいのだ。
「その茶葉をどのように入手したか、そして ソレンヌの手にどのように渡されたのかを詳細に調べよ。
オルヒーデ、其方がクーデターを起こした事実は変わらぬ。
しかし、此度の事は 妻を手にかけられたと思わされたことにより行った事。
実際怪我人が出ておらぬし、できるだけ穏便な罰で済むようには考えよう。
事件の解決が早くできるように 協力をしてくれるな?」
「勿論です。兄上、本当に申し訳ありませんでした。私は……私は赦されぬ事を致しました」
「いや、私とて ミュゼットの身が危ぶまれていたと聞かされれば、同じように疑ったかもしれぬ。まずはこの事件の裏を暴くことが先決だ」
叔父を見つけるのも急ぎたいが、まずは一つずつ潰していかねば。
事件解決の糸口を探す為に動き始めた我らであったが、裏切り者が蒔いた芽は 既に王都を蝕んでおり、気が付いた時には 既に手遅れになっていた。
◆◇◆◇◆◇
クーデターの本当の悪玉であるラフターラ公爵が見つかっていない事、毒物混入事件の真相が明らかになっていないことがあり、今年の新年の宴は開催を取りやめた。
本来であれば、この宴で王位継承の日を発表し、水の季節の終わりに式典を行うつもりであったが、全てが順延となってしまった。
あれから1月の捜査の結果、ツフェテの茶葉を取り寄せしていたのは やはりラフターラ公爵だったことが判明した。
城の自室で楽しむためにと いくつかの茶葉を購入しており、本人が取り寄せして確認している商品だからと、城への持ち込みを通過していた。
まさか自分で飲む物に毒物を購入するとは思わなかったのだろう。
そして、城に持ち込まれた茶葉は 下働きのメイドを通じて、第二王子妃の住まう離れのメイドに渡された。このメイドには病気がちの子供がおり、その子供の治療費をラフターラ公爵が負担してくれていたという。
まさか毒の成分が入っているとは思っていなかったそうだが、検閲を受けていない茶葉を 別の茶缶に入れ替えていたというのは十分に重罪である。
取り調べの結果 鞭打ちの後、家族ともども斬首刑となった。
ミュゼット妃から贈られていた本物の茶葉は、花壇に肥料と共に混ぜられて 撒かれていたという事も分かった。
◆◇◆◇◆◇
水の季節になっても叔父もオレリアンも見つからない。
まさか国外に逃亡しているのではないかとも思われたが、国境警備からその様な連絡はない。
この頃には南側の領主たちから、流行病の報告が上がってくるようになった。
昨年もプリーマ伯爵領地で流行病があったが、直ぐに終息したと報告があったものの、今回は長引いているようだ。
咳が強く出て、高熱が続き、体中に痛みが出るという。冬に流行る風邪のようなものかと思ったが、重症度が高く、回復薬は効果がないというのだ。
この大陸で医療が発展しているのは、小国ニーセルブ国だろう。
聖女を多く抱える皇国が隣にあるせいで、洗礼式で聖属性を持つ子が現れると 直ぐに皇国に連れて行かれるという。
自国で聖属性を持つ子供を育てられないからこそ、魔法ではない力で国民の健康を守ろうと 医療が発展しているという。
アーゴナスには 特効薬がないかを調べることと、治療方法などの助言をもらう為に ニーセルブ国へ行ってもらった。
今朝、この流行病に対応できそうな術氏を我が国に迎えることが出来ると連絡が来た。
戻ってくるまで1月半はかかるだろう。
王都でも神殿や 薬売りに多くの人が集まっていると報告が上がってきている。
どうにか持ちこたえることが出来るだろうか。
視察を終えて急いで王都に戻る。
途中で早馬やギルド経由の手紙で王都の現状を確認すれば、グリツィーニがクーデターを起こした者達を取り押さえ、先導していたオルヒーデと数名の貴族達は牢に捉えられているという。
城内の不穏分子はアーゴナスやガルデニア公爵の協力で鎮圧されており、私たちも城に直接戻ることになった。
「父上、ご無事で安心いたしました」
「うむ、長く留守にしてすまなかった。まさか私の治世でこのようなことが起きるなど 想像しておらんかった。ガルデニア公爵、アーゴナスも良く護ってくれた。感謝する」
「いえ、第二王子殿下が本気で来られれば 我らとて無傷では済みませんでしたでしょう。迷いがあるようでしたが、未だ理由をお話しいただけておりません」
城門を馬車が潜れば、連絡を受けたグリツィーニを先頭に、此度の鎮圧に関わった者たちが顔を揃えて迎えてくれた。
リオネルも珍しく息子を褒めているが、息子の近くで支えてくれていた事は私からも感謝を伝えよう。
ラフターラ公爵が黒幕に違いないと思うが、本人は邸宅に戻っておらず、孫子のいるプリーマ伯爵領にもいないという。
今までは叔父だからという理由で 見逃してきたが、これ以上あの人の勝手はさせない。私に嫌味を言うだけなら我慢できたが、息子たちに手を出すなど許せん。
「ラフターラ公爵と次期公爵のオレリアンは発見次第拘束を。私はこれからオルヒーデに話を聞きに行く」
「私も同席します」
グリツィーニを連れて、オルヒーデが軟禁されている北の離れに向かう。
供に来るのは 宰相であるリオネルと、賊を取り押さえるのに尽力したガルデニア公爵だ。
ここまで護衛をしてくれた ソシュール辺境伯と騎士たちには数日間の休日を与え、報奨に関しては 王都を護ってくれた者たちと一緒に与えることとなるだろう。
しかしまずはオルヒーデから話を聞かねば。
「入るぞ」
「……父上、兄上」
扉の外に2名、中にも2名の騎士が立ち、外部との連絡もできぬようにしているとはいえ、掴まってからは全く連絡を取るような素振りもなかったというが、今も大人しくソファに項垂れている。
「オルヒーデ、其方は何故このような事をしたのだ?兄の即位式を楽しみにしていると申しておったではないか」
「…………私は、私は兄上が羨ましかったのです。
父上と同じ菫色の瞳を持ち、王太子として期待されている兄上が。
私は菫色の瞳を持たずに産まれてしまいました。だからこそ、兄上の力になれるように、何かできることがないかと探して 騎士としての力を磨きました。
しかし、兄上のところにできた息子は金の瞳だった。
であれば、私の子供が菫色の瞳を持って産まれたら、もしかしたら私は駄目だったけど 息子が王太子になれるのではと期待したのです」
確かに初孫の瞳は金目で、王太子妃とそっくりである。
しかし色だけで跡継ぎを決めている訳ではないのだが……。
「私とソレンヌには 未だに子が出来ません。結婚して数年経ちますが 一度も妊娠したことがなかったのです。
王子妃としての勉強や公務が忙しくて、そのせいだろうと私たちも思っていました。
実際兄上たちも 結婚して3年は出来なかったのですから、そういうものだろうと思っていたのです。
ですが、まさかミュゼット妃から頂いていたお茶に、妊娠し辛くなるような成分が入っていたなど……。
兄上、そんなにご自身の御子を王太子になさりたかったのですか?
ラフターラ公爵の言うように、年齢差をつけて 候補者がいない間に立太子させるおつもりだったのですか!?」
「なっ!!!」
「バカモノが!」
涙を浮かべて悔しいと全身で表現する息子を見て怒りがこみ上げる。
あの叔父は何という事を言ってのけたのか。
発言に驚いて固まっている長男と、掴みかかりそうになっている次男。二人とも私の愛すべき息子だ。その息子たちの子もまた私の愛すべき家族だ。
思わず立ち上がりオルヒーデを殴りつけてしまった。
「ち、父上……?」
頬を抑えて放心している息子を見て、初めて子供に手を上げたと自分でも驚く。
「冷静に考えてみろ、普段のお前なら そのような言葉を聞いても裏付けをとっていた筈ではないか?
その茶は本当にミュゼット妃から贈られた茶葉だったのか?何という茶葉だ?」
「ツフェテというお茶です。香り高く、ミュゼット妃との茶会の時に気に入ってから、おすそ分けをしてもらっていると」
「ツフェテ……? それはどこの茶だ?
ミュゼットが好んで飲むのは、生まれ故郷のリズモーニ王国のスルーガのお茶だ。香り高いのは同じかもしれぬが、ツフェテは知らぬぞ」
「……ツフェテは 南部にある小国、ヘイラン国の街でございますね。確かあの町は海人族との交易が盛んで、人族にとっては毒となる物も取り扱いがあったかと」
リオネルの答えに、茶葉のすり替えが行われていた事を知り、オルヒーデが崩れ落ちる。
しかし、王族に渡される茶葉に毒が含まれたものを持ち込めたこと自体がおかしいのだ。
「その茶葉をどのように入手したか、そして ソレンヌの手にどのように渡されたのかを詳細に調べよ。
オルヒーデ、其方がクーデターを起こした事実は変わらぬ。
しかし、此度の事は 妻を手にかけられたと思わされたことにより行った事。
実際怪我人が出ておらぬし、できるだけ穏便な罰で済むようには考えよう。
事件の解決が早くできるように 協力をしてくれるな?」
「勿論です。兄上、本当に申し訳ありませんでした。私は……私は赦されぬ事を致しました」
「いや、私とて ミュゼットの身が危ぶまれていたと聞かされれば、同じように疑ったかもしれぬ。まずはこの事件の裏を暴くことが先決だ」
叔父を見つけるのも急ぎたいが、まずは一つずつ潰していかねば。
事件解決の糸口を探す為に動き始めた我らであったが、裏切り者が蒔いた芽は 既に王都を蝕んでおり、気が付いた時には 既に手遅れになっていた。
◆◇◆◇◆◇
クーデターの本当の悪玉であるラフターラ公爵が見つかっていない事、毒物混入事件の真相が明らかになっていないことがあり、今年の新年の宴は開催を取りやめた。
本来であれば、この宴で王位継承の日を発表し、水の季節の終わりに式典を行うつもりであったが、全てが順延となってしまった。
あれから1月の捜査の結果、ツフェテの茶葉を取り寄せしていたのは やはりラフターラ公爵だったことが判明した。
城の自室で楽しむためにと いくつかの茶葉を購入しており、本人が取り寄せして確認している商品だからと、城への持ち込みを通過していた。
まさか自分で飲む物に毒物を購入するとは思わなかったのだろう。
そして、城に持ち込まれた茶葉は 下働きのメイドを通じて、第二王子妃の住まう離れのメイドに渡された。このメイドには病気がちの子供がおり、その子供の治療費をラフターラ公爵が負担してくれていたという。
まさか毒の成分が入っているとは思っていなかったそうだが、検閲を受けていない茶葉を 別の茶缶に入れ替えていたというのは十分に重罪である。
取り調べの結果 鞭打ちの後、家族ともども斬首刑となった。
ミュゼット妃から贈られていた本物の茶葉は、花壇に肥料と共に混ぜられて 撒かれていたという事も分かった。
◆◇◆◇◆◇
水の季節になっても叔父もオレリアンも見つからない。
まさか国外に逃亡しているのではないかとも思われたが、国境警備からその様な連絡はない。
この頃には南側の領主たちから、流行病の報告が上がってくるようになった。
昨年もプリーマ伯爵領地で流行病があったが、直ぐに終息したと報告があったものの、今回は長引いているようだ。
咳が強く出て、高熱が続き、体中に痛みが出るという。冬に流行る風邪のようなものかと思ったが、重症度が高く、回復薬は効果がないというのだ。
この大陸で医療が発展しているのは、小国ニーセルブ国だろう。
聖女を多く抱える皇国が隣にあるせいで、洗礼式で聖属性を持つ子が現れると 直ぐに皇国に連れて行かれるという。
自国で聖属性を持つ子供を育てられないからこそ、魔法ではない力で国民の健康を守ろうと 医療が発展しているという。
アーゴナスには 特効薬がないかを調べることと、治療方法などの助言をもらう為に ニーセルブ国へ行ってもらった。
今朝、この流行病に対応できそうな術氏を我が国に迎えることが出来ると連絡が来た。
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