197 / 584
ノハシム鉱山ダンジョン
第172話 ノハシム鉱山ダンジョン その3
しおりを挟む
おはようございます。
ダンジョン泊は 何の問題もなく よく眠れました。
夜は2時間交代で お父さん、クルトさん、ルンガお兄ちゃんの順で見張りをしたそうです。
今夜は トンガお兄ちゃん、お父さん、クルトさんの順だそうです。
見張り免除して頂きありがとうございます。
朝は 軽い食事、普段の皆が食べる量から考えれば随分少ないけど、ダンジョン内では お父さんもこんなくらいなので 地上では食溜めをしているのでしょう。
「じゃあ 壁 崩すよ~、それなりに集まってると思うから 構えてね」
「ん? トンガお兄ちゃん ちょっと待って、だったら 先に【索敵】で確認してみるから」
「「「あっ、そっか」」」
夜中は 然程多くはなかったものの 数匹はシカーバットが来てくれたらしく、クルトさんもエアショットの練習が出来たと喜んでいた。
洞窟の壁際に積み上がった 蝙蝠の羽は ドロップアイテムだけど、この中にスライムが居ないから 消化できずそのまま残っているのだろう。
この土壁を崩せば どこかにいるスライムくんが来て 食べてくれるはずだ。
【索敵】をしてみれば 壁際に ロックラットが数匹、シカーマンティスが 少し離れたところに 2匹程いるのが分かる。
崩して直ぐにこちらに来るとしたら このロックラットくらいだろう。
「うん、シカーマンティスは 出てからで十分対処できると思うから、壁際にいるロックラットだけこのままやっちゃうね」
「え? このままでいいの?」
「うん、索敵で場所を確認してたら 魔法の行使は 難しくないよ、やってみるね【アースランス】」
壁を挟んだすぐそこにいる 小さなラットたちは 眠っているのか動いていないため 的を絞りやすい。ラットの真下から 土の槍が出現し、逃げる間もなく ラットの身体を貫いた。
トンガお兄ちゃんは 直ぐに土壁を解除し 目の前で キラキラと消えていく ラットの姿を見て ポカンとしていた。
少し離れたところにいたシカーマンティスは 魔力の動きで こちらに気付き シャカシャカと 走り寄ってくるけど、とりあえず邪魔なので 【エアカッター】で首チョンパです。
「これは……」
「おう、これをマスターしたら 野営の危険性は大分減るぞ」
「索敵がこんなに便利だと思ってなかった……」
「ヴィオ、さっきのアレ 僕たちも真似して良いかな」
三人で顔を付き合わせて 何やら相談してたけど、トンガお兄ちゃんが ガバっと振り返り 私にそんな事を言う。アレってのは索敵の事?
既にお兄ちゃんたちも使えるようになってるし、何の問題もないと思うんだけど?
「ヴィオ、そっちじゃなくて 壁越しに 攻撃する方法の事じゃ。冒険者は普通 自分たちの有利になるような攻撃方法は 他者には教えん。
その方法が金になることもあるからな。水生成魔法がまさにそうじゃったじゃろう?
じゃから 他の冒険者のやり方を見て 真似る時は 本人に 使っていいか聞くことが多いんじゃ。権利の問題じゃな」
不思議な顔をしていたからだろう、お父さんがそんな風に説明してくれたんだけど、意外と冒険者って大変なんだね。
「生活魔法なんかは “勇者が考え付いた”って教えられただろ? あんな風に 凄い魔法とか技術は 誰が作った、考えたってのを明確にしていることが多いんだ。
金だけじゃなくって 名声っつーの?そういう事だな」
お金をもらわない人は 名声だけになるぶん 『誰々が作った』ってなるんだね。
「ってことは、水生成魔法は ドゥーア先生が作ったってなるんだね?」
「そうじゃな “ダンブーリ・ドゥーアの水生成魔法” と呼ばれるようになるはずじゃ」
おぉ!格好良いね!!! 〈ハ〇ーポッターと賢者の石〉みたいじゃない?
先生の名前もニアミスだし、もし地球からの転生者が居たら「えっ!?もしかして ココってあの世界!?」ってなっちゃうかもね。
ちょっとワクワクしてしまったけど、トンガお兄ちゃんとのお話途中でした。
「このダンジョン旅の時に 私が使う色んな魔法は お兄ちゃんたちも真似してくれて大丈夫だよ。でも それが普通じゃないかどうかは教えて欲しいの。
他の冒険者さんが居る時に使わないようにした方がいいものかどうか分かんないから。
で、お兄ちゃんたちの色々も 私が真似してもいい?」
「ふふっ、そうだね。他の冒険者との違いに関しては 僕たちも結構色々見て来たから 伝えられると思う。勿論 僕たちの ダンジョンでの過ごし方や 戦い方なんかも ヴィオが 使えそうだと思ったら真似してくれていいからね」
クルトさん達も頷いてくれたので 良かった。というか、これって チームを組んだ時に確認しておくべきことだったよね?
お父さんを振り返ったら 一つ頷かれたので やっぱりそうだったっポイ。
うん、一つまた勉強になったね。
◆◇◆◇◆◇
そんな始まりだったけど、冒険の再開ですよ。
お兄ちゃんたちは 無駄に全フロアの敵を討伐して歩いていないので、この階にも まだ残っている魔獣はいる。けど、こっちに近付いてくるわけではないので放置である。
野営地点から 直ぐ近くにあった階段を下り、4階フロアへ。
ここは ルンガお兄ちゃんが索敵担当という事で じっと目を瞑って 魔力を伸ばしている。
私は私で 索敵をするけどね。
フロア全体の広さが増え、更に 人も沢山いるのが分かる。通路が繋がっているところもあるけど、つきあたりになっているところも多く、人はそのつきあたりになる場所に其々いるみたいだ。
通路の途中だと 左右からの魔獣に対処しなければならない事を思えば、一定方向だけに注意すればよいつきあたりを選ぶのも当然かもしれないね。
「あー、こんな感じに見えんのか。これはすげえな……。
魔獣の種類は変わらねえな。数は3階と同じくらい、ただ ドンツキに採掘してる奴らが結構いるから そっちに魔獣も集まってんな。
これは 4階はスルーして 5階に行っちまった方が早えかもだぞ」
「ああ、4階から7階は鉄鉱石だもんね。だったら 一番魔獣が少ない4階で採掘作業をするだろうね。
下手したら 5階もそうかもしれないし、その場合は 一気に潜れるかもね。
父さん、魔獣も そっちに行ってるから 討伐の練習にもならないし、どうせなら 人が少ないところでの採掘の方が良いでしょ? そんな感じで良い?」
「そうじゃな、儂はそれでええが ヴィオはどうしたい?」
「うん、良いと思う。下の階でも カンコンしてたら魔獣が来るでしょう? 他にカンコンしてなかったら 全部来るかもだし その方が 一気に倒せて良いと思う」
「おい、幼女が一番戦闘狂ってどういうことだ?」
「可愛くて 強いって 最強だよね」
「俺もそう思う」
クルトさんのツッコミは 今日も不発です。シスコン兄達だから仕方がないと思います。
ちなみに私は戦闘狂な訳ではありません。ただ 効率的だと思っているだけですよ。
ダンジョン泊は 何の問題もなく よく眠れました。
夜は2時間交代で お父さん、クルトさん、ルンガお兄ちゃんの順で見張りをしたそうです。
今夜は トンガお兄ちゃん、お父さん、クルトさんの順だそうです。
見張り免除して頂きありがとうございます。
朝は 軽い食事、普段の皆が食べる量から考えれば随分少ないけど、ダンジョン内では お父さんもこんなくらいなので 地上では食溜めをしているのでしょう。
「じゃあ 壁 崩すよ~、それなりに集まってると思うから 構えてね」
「ん? トンガお兄ちゃん ちょっと待って、だったら 先に【索敵】で確認してみるから」
「「「あっ、そっか」」」
夜中は 然程多くはなかったものの 数匹はシカーバットが来てくれたらしく、クルトさんもエアショットの練習が出来たと喜んでいた。
洞窟の壁際に積み上がった 蝙蝠の羽は ドロップアイテムだけど、この中にスライムが居ないから 消化できずそのまま残っているのだろう。
この土壁を崩せば どこかにいるスライムくんが来て 食べてくれるはずだ。
【索敵】をしてみれば 壁際に ロックラットが数匹、シカーマンティスが 少し離れたところに 2匹程いるのが分かる。
崩して直ぐにこちらに来るとしたら このロックラットくらいだろう。
「うん、シカーマンティスは 出てからで十分対処できると思うから、壁際にいるロックラットだけこのままやっちゃうね」
「え? このままでいいの?」
「うん、索敵で場所を確認してたら 魔法の行使は 難しくないよ、やってみるね【アースランス】」
壁を挟んだすぐそこにいる 小さなラットたちは 眠っているのか動いていないため 的を絞りやすい。ラットの真下から 土の槍が出現し、逃げる間もなく ラットの身体を貫いた。
トンガお兄ちゃんは 直ぐに土壁を解除し 目の前で キラキラと消えていく ラットの姿を見て ポカンとしていた。
少し離れたところにいたシカーマンティスは 魔力の動きで こちらに気付き シャカシャカと 走り寄ってくるけど、とりあえず邪魔なので 【エアカッター】で首チョンパです。
「これは……」
「おう、これをマスターしたら 野営の危険性は大分減るぞ」
「索敵がこんなに便利だと思ってなかった……」
「ヴィオ、さっきのアレ 僕たちも真似して良いかな」
三人で顔を付き合わせて 何やら相談してたけど、トンガお兄ちゃんが ガバっと振り返り 私にそんな事を言う。アレってのは索敵の事?
既にお兄ちゃんたちも使えるようになってるし、何の問題もないと思うんだけど?
「ヴィオ、そっちじゃなくて 壁越しに 攻撃する方法の事じゃ。冒険者は普通 自分たちの有利になるような攻撃方法は 他者には教えん。
その方法が金になることもあるからな。水生成魔法がまさにそうじゃったじゃろう?
じゃから 他の冒険者のやり方を見て 真似る時は 本人に 使っていいか聞くことが多いんじゃ。権利の問題じゃな」
不思議な顔をしていたからだろう、お父さんがそんな風に説明してくれたんだけど、意外と冒険者って大変なんだね。
「生活魔法なんかは “勇者が考え付いた”って教えられただろ? あんな風に 凄い魔法とか技術は 誰が作った、考えたってのを明確にしていることが多いんだ。
金だけじゃなくって 名声っつーの?そういう事だな」
お金をもらわない人は 名声だけになるぶん 『誰々が作った』ってなるんだね。
「ってことは、水生成魔法は ドゥーア先生が作ったってなるんだね?」
「そうじゃな “ダンブーリ・ドゥーアの水生成魔法” と呼ばれるようになるはずじゃ」
おぉ!格好良いね!!! 〈ハ〇ーポッターと賢者の石〉みたいじゃない?
先生の名前もニアミスだし、もし地球からの転生者が居たら「えっ!?もしかして ココってあの世界!?」ってなっちゃうかもね。
ちょっとワクワクしてしまったけど、トンガお兄ちゃんとのお話途中でした。
「このダンジョン旅の時に 私が使う色んな魔法は お兄ちゃんたちも真似してくれて大丈夫だよ。でも それが普通じゃないかどうかは教えて欲しいの。
他の冒険者さんが居る時に使わないようにした方がいいものかどうか分かんないから。
で、お兄ちゃんたちの色々も 私が真似してもいい?」
「ふふっ、そうだね。他の冒険者との違いに関しては 僕たちも結構色々見て来たから 伝えられると思う。勿論 僕たちの ダンジョンでの過ごし方や 戦い方なんかも ヴィオが 使えそうだと思ったら真似してくれていいからね」
クルトさん達も頷いてくれたので 良かった。というか、これって チームを組んだ時に確認しておくべきことだったよね?
お父さんを振り返ったら 一つ頷かれたので やっぱりそうだったっポイ。
うん、一つまた勉強になったね。
◆◇◆◇◆◇
そんな始まりだったけど、冒険の再開ですよ。
お兄ちゃんたちは 無駄に全フロアの敵を討伐して歩いていないので、この階にも まだ残っている魔獣はいる。けど、こっちに近付いてくるわけではないので放置である。
野営地点から 直ぐ近くにあった階段を下り、4階フロアへ。
ここは ルンガお兄ちゃんが索敵担当という事で じっと目を瞑って 魔力を伸ばしている。
私は私で 索敵をするけどね。
フロア全体の広さが増え、更に 人も沢山いるのが分かる。通路が繋がっているところもあるけど、つきあたりになっているところも多く、人はそのつきあたりになる場所に其々いるみたいだ。
通路の途中だと 左右からの魔獣に対処しなければならない事を思えば、一定方向だけに注意すればよいつきあたりを選ぶのも当然かもしれないね。
「あー、こんな感じに見えんのか。これはすげえな……。
魔獣の種類は変わらねえな。数は3階と同じくらい、ただ ドンツキに採掘してる奴らが結構いるから そっちに魔獣も集まってんな。
これは 4階はスルーして 5階に行っちまった方が早えかもだぞ」
「ああ、4階から7階は鉄鉱石だもんね。だったら 一番魔獣が少ない4階で採掘作業をするだろうね。
下手したら 5階もそうかもしれないし、その場合は 一気に潜れるかもね。
父さん、魔獣も そっちに行ってるから 討伐の練習にもならないし、どうせなら 人が少ないところでの採掘の方が良いでしょ? そんな感じで良い?」
「そうじゃな、儂はそれでええが ヴィオはどうしたい?」
「うん、良いと思う。下の階でも カンコンしてたら魔獣が来るでしょう? 他にカンコンしてなかったら 全部来るかもだし その方が 一気に倒せて良いと思う」
「おい、幼女が一番戦闘狂ってどういうことだ?」
「可愛くて 強いって 最強だよね」
「俺もそう思う」
クルトさんのツッコミは 今日も不発です。シスコン兄達だから仕方がないと思います。
ちなみに私は戦闘狂な訳ではありません。ただ 効率的だと思っているだけですよ。
618
あなたにおすすめの小説
私を裏切った夫が、後悔しているようですが知りません
藤原遊
恋愛
政略結婚として、公爵家に嫁いだ私は
愛のない夫婦関係を「仕事」だと思い、正妻の役目を果たしてきた。
夫が愛人を持つことも、
その子を屋敷に迎え入れることも、黙って受け入れてきた。
けれど――
跡取りを、正妻の子ではなく愛人の子にする。
その言葉を、人前で軽く口にした瞬間。
私は悟ったのだ。
この家では、息子を守れないと。
元々、実家との間には
「嫡子以外の子は実家の跡取りにする」という取り決めがあった。
ならば話は簡単だ。
役目を終えた私は、離縁を選ぶ。
息子と共に、この家を去るだけ。
後悔しているようですが――
もう、私の知るところではありません。
【書籍化決定】アシュリーの願いごと
ましろ
恋愛
「まあ、本当に?」
もしかして。そう思うことはありました。
でも、まさか本当だっただなんて。
「…それならもう我慢する必要は無いわね?」
嫁いでから6年。まるで修道女が神に使えるが如くこの家に尽くしてきました。
すべては家の為であり、夫の為であり、義母の為でありました。
愛する息子すら後継者として育てるからと産まれてすぐにとりあげられてしまいました。
「でも、もう変わらなくてはね」
この事を知ったからにはもう何も我慢するつもりはありません。
だって。私には願いがあるのだから。
✻基本ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
✻1/19、タグを2つ追加しました
✻1/27、短編から長編に変更しました
✻2/2、タグを変更しました
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~
ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」
義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。
父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。
けれど――
公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。
王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。
さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。
そして下されたのは――家ごとの褫奪。
一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。
欲しがったのは肩書。
継いだのは責任。
正統は叫びません。
ただ、残るだけ。
これは、婚約を奪われた公爵令嬢が
“本当に継がれるべきもの”を証明する物語。
【完結】聖女になり損なった刺繍令嬢は逃亡先で幸福を知る。
みやこ嬢
恋愛
「ルーナ嬢、神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
ところが、最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは不正を疑われて聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻に差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で一人の騎士と運命的な出会いをする。
【2024年3月16日完結、全58話】
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
恋は、母をやめてから始まる――正体を隠したまま、仮の婚約者になりました
あい
恋愛
両親を失ったあの日、
赤子の弟を抱いて家を出た少女がいた。
それが、アリア。
世間からは「若い母」と呼ばれながらも、
彼女は否定しなかった。
十六年間、弟を守るためだけに生きてきたから。
恋も未来も、すべて後回し。
けれど弟は成長し、ついに巣立つ。
「今度は、自分の人生を生きて」
その一言が、
止まっていた時間を動かした。
役目を終えた夜。
アリアは初めて、自分のために扉を開く。
向かった先は、婚姻仲介所。
愛を求めたわけではない。
ただ、このまま立ち止まりたくなかった。
――けれどその名前は、
結婚を急かされていた若き当主のもとへと届く。
これは、
十六年“母”だった女性が、
もう一度“ひとりの女”として歩き出す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる