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ノハシム鉱山ダンジョン
第177話 ノハシム鉱山ダンジョン その8
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11階のフロアが狭かったこともあり、しっかり討伐をしたところで まだまだ お昼前という時間。
12階に下りる階段の近く 広い場所で ゆっくり昼食をとることにした。
念のため 他の冒険者が上がってきた時に 直ぐ見つからないように 土壁で通路は塞いでおく。
「は~、なんか 良かった」
「おお、同じダンジョンに来て 同じ敵に対して戦ってみて やっと強くなったって実感できた」
「俺 次は 魔法でもどこまでできるかやってみたい」
お兄ちゃんたちがヤル気満々になってます。
お父さんも楽し気にその様子を見ているのが なんとなくくすぐったい感じだ。
昨日は食べれなかったので 温かいスープを作って 皆に配る。
「あ~、美味しい 温かい 幸せ」
「うん、やり切った後の 美味い飯 最高だな」
「うん……」
ふふっ、いつもと違うお兄ちゃんたちも 良いね。
やっぱり一度負けた相手にリベンジするって 大事だね。私ももう巨大ダンゴ虫に恐怖することはないもん。きっと 黒い彗星にだって 勝てると思う。
お父さん特製の肉串を ひとり三本 ペロリと平らげた三人は 満足げに笑ってます。
「ヴィオ この階の魔獣を全部取っちゃってごめんね。もう大丈夫だから 次の階からは 一緒にやろっか」
「うん、私も色んな魔法を 試してみたいから よろしくね」
トンガお兄ちゃんが 12階では一緒にやろうと言ってくれるのが嬉しい。
色々試してみたいとき、ダメでも フォローしてくれる人がこんなに居るって 安心して実験が出来るね。
「ヴィオ、風と火で良い感じの攻撃魔法考えてくれよ」
「クルト、ヴィオに無茶言わないでくれる?」
「ううん、私も考えたいから 大丈夫だよ、トンガお兄ちゃんは水魔法も得意だったよね。それも使えるか考えてみるね」
クルトさんのお願いに トンガお兄ちゃんが止めてくれるけど、全く問題ないのだ。どうせ使うなら お兄ちゃんたちの今後 役に立つ魔法を考えたいもんね。
「ヴィオ……、もう ホント良い子すぎて困る」
「きゃ~~~~」
ウルウルした トンガお兄ちゃんに抱きしめられて 頭をグリグリ擦り付けられる。くすぐったいけど 気持ちいい、お家では 朝起きた時にやってたけど ダンジョンの野営中はやってなかったから くすぐったいが勝っちゃうけど。
「ほれ、そろそろ行くぞ」
「「「は~い」」」
お父さんの声掛けで 直ぐに荷物を持ち 戦闘準備オッケーです。
土壁を崩せば 12階への階段を下りる。
「うん、確かに 11階よりは広くなってるね。ここから 鉱石の種類が変わる割に 人がいないね」
「この先に進んでる可能性が高いし、今準備中で 向かってる可能性もある。居らんでも不思議ではないな」
そっか。確かに マジックバックでも 容量は限られてるし、ここまで来れる人なら かなり戦闘力がある人なんだろうから ボス部屋経由で帰っててもおかしくないか。
以前ココにいた人が いつまでいたのか分からないけど、狼三人組は 上の階で断念している筈だから ココには来ていなかったのだろう。
明らかに 今までになく 魔獣の数が多い。
多分これが 全リポップ済みの状態っぽいね。
「この数を全部ってなると 午後の時間いっぱいになりそうだね。
とりあえず 中央部分の 個室、ここを今日の野営地にしよう。
まずは ここまでの通路の魔獣を掃討し、個室内の魔獣を排除してから安全地帯を確保。
その後 個室を中心としたエリアの魔獣を やれるだけ討伐しよう。
かなり予定より早くここまで来てるから、採掘は明日でも十分だと思う、それでいいかな?」
「大丈夫じゃ」
「はいっ!」
リーダーのトンガお兄ちゃんが この階での予定を組み立ててくれたのでそれで行く。
まずは 魔獣狩りだね。
「鞭でどこまでできるか試していい? マンティスと アントは お兄ちゃんたちにお任せします」
「「おう」」
という事で 私と ルンガお兄ちゃんが先頭を歩き、クルトさん、お父さん、トンガお兄ちゃんの順で通路を歩く。お父さんは戦闘要員ではないので、土魔法で索敵をしながら 鉱石ポイントに印をつけながら歩いています。
「お兄ちゃんお願い」
「はいよ」
第一魔獣は ロックアントさんだったので ルンガお兄ちゃんにお任せです。
カシカシズルル カシカシズルル
足が短いのに 長くて重い尻尾を持っているから 足音が特徴的なのが フローロックリザードさん。
右側の通路から こちらに向かって走ってくるので 私は 鞭に砂魔法を巡らせて トカゲの首を狙い打つ。
ザシュン!
「あっ!」
「「えっ!?」」
うん、そうなるかなって思ったけど、サンドウィップは 岩トカゲレベルでは 余裕で斬れました。
蛇のように波打ちながら 首を落とすのは 魔力だからこその動きで、非常に危なげなく討伐出来ました。お兄ちゃんたちは 驚いているけど、うん、人に向けてはやらないから大丈夫です。
「あ!また来た。次は魔法にするね」
「じゃあ 火でやってくれ」
クルトさんのリクエストがあったので 極小ファイアボールにしときましょ。
「【ファイアボール】」
とても小さな火の玉は 青白く、トカゲは 何かが飛んでくるのは見えたのかもしれないけれど 避けることもせず 眉間をぶち抜いたようで 走りながらキラキラエフェクトになってしまいました。
「「「えっ!?」」」
うん、やっぱり極小ボールは 効果があるんだね。ゴーレムにも効くかな?
「ちょ、ちょっと待って、今ファイアボールって言ってたよな? なんか俺が知ってるのと違うんだけど、小さいし、なんか色も違わんかったか?」
あれ? 森で内臓系を焼くときに 青色ファイアを使ってたと思うけど 違ったっけ?
追いついてきたお父さんに視線を向ければ やり取りに気付いたようで 説明してくれた。
「ファイアを圧縮??? そんな事ができんの?」
「まあ はじめはかなり魔力を使うことになるからな、安全地帯で練習することじゃな。ファイアの温度をあげれば上げるほど 炎は 青くなる。その時に 空気を沢山送り込むことを考えることで より燃焼効果が高まるんじゃ。
はじめは炎が大きくなるからな、それを普通のファイアの大きさまで 小さくするのが練習じゃ。
それに慣れたら ファイアボールでも同じことができる。
更に小さく、今度は 圧縮していくんじゃ。貫通力がありえんほどの強さになるぞ」
言葉で言われただけだと ちょっと分かんないよね。だけど今は 魔獣が寄ってきているから また後でね。お兄ちゃんの後ろから近付いてきた ゴーレムに【エアショット】を唱える。
心臓部分じゃなくて まずは貫通するかの確認なので頭の部分に打ち込んだけど、うん、ちゃんと貫通しているね。
という事で 今度はカッターの効果があるかも試してみよう。
「【エアカッター】」
【ウインドカッター】では 首チョンパなので、このゴーレムだと意味がない。
という事で 頭から中心を真っ二つにするつもりで エアカッターを唱えれば うん、ちゃんと真っ二つに切れました。
「おぉ、エアカッター万能だな」
ルンガお兄ちゃん 私もそう思います。
次に来た魔獣は お兄ちゃんたちが対応し、また私の番が来たので 次のゴーレムには 火の魔法を使ってみようと思う。
石のゴーレムではなく 土人形だから、思いっきり高温の炎で焼けば 陶器のように脆くなるんじゃないかなと思ってる。
「お父さん もし効果が無かったら 倒してね」
「わかった、好きにやってみろ」
「うん、【ファイア】」
呪文はファイアだけど、効果が違う。ゴーレムを青い炎が包み込み 熱がって暴れるとかはないけれど 最初は振り上げていた腕が そのまま固まっているのが分かる。
足も踏み出そうと上げた状態のままだし これは効果がありそうだね。
「これは結構魔力を多く使っとるんじゃないか?」
「ううん、燃やす時のあれと一緒で 最初に着弾するときのファイア分だけだよ。今燃え続いているのに魔力は流してないから 大丈夫。対象が大きいから ちょっといつもよりは多めにしてるくらい」
炎が小さくなってきたと思えば 振り上げていた腕と足が ボロリと 崩れて落ちた。
「「えっ!?」」
そのまま崩れた部分から 内側に 土がボロボロと土砂崩れのようになり、砂の山が出来上がった。キラリと核が丸出しになったけど、それを短剣で軽くつつくと ピシリとひびが入り パキンと音を出して割れた。
核が割れたと同時に砂の山が キラキラ光って 茶色い魔石だけが残った。
「うん、これは 実験だから良いけど、実際にやるのは時間がかかるから無しだね」
「ヴィオ、これも後で説明してね」
トンガお兄ちゃんが ニッコリ笑ってそんな事言うんですけど、さっきのと合わせてって事だよね。いや、これから使うのも一緒にかな?
12階に下りる階段の近く 広い場所で ゆっくり昼食をとることにした。
念のため 他の冒険者が上がってきた時に 直ぐ見つからないように 土壁で通路は塞いでおく。
「は~、なんか 良かった」
「おお、同じダンジョンに来て 同じ敵に対して戦ってみて やっと強くなったって実感できた」
「俺 次は 魔法でもどこまでできるかやってみたい」
お兄ちゃんたちがヤル気満々になってます。
お父さんも楽し気にその様子を見ているのが なんとなくくすぐったい感じだ。
昨日は食べれなかったので 温かいスープを作って 皆に配る。
「あ~、美味しい 温かい 幸せ」
「うん、やり切った後の 美味い飯 最高だな」
「うん……」
ふふっ、いつもと違うお兄ちゃんたちも 良いね。
やっぱり一度負けた相手にリベンジするって 大事だね。私ももう巨大ダンゴ虫に恐怖することはないもん。きっと 黒い彗星にだって 勝てると思う。
お父さん特製の肉串を ひとり三本 ペロリと平らげた三人は 満足げに笑ってます。
「ヴィオ この階の魔獣を全部取っちゃってごめんね。もう大丈夫だから 次の階からは 一緒にやろっか」
「うん、私も色んな魔法を 試してみたいから よろしくね」
トンガお兄ちゃんが 12階では一緒にやろうと言ってくれるのが嬉しい。
色々試してみたいとき、ダメでも フォローしてくれる人がこんなに居るって 安心して実験が出来るね。
「ヴィオ、風と火で良い感じの攻撃魔法考えてくれよ」
「クルト、ヴィオに無茶言わないでくれる?」
「ううん、私も考えたいから 大丈夫だよ、トンガお兄ちゃんは水魔法も得意だったよね。それも使えるか考えてみるね」
クルトさんのお願いに トンガお兄ちゃんが止めてくれるけど、全く問題ないのだ。どうせ使うなら お兄ちゃんたちの今後 役に立つ魔法を考えたいもんね。
「ヴィオ……、もう ホント良い子すぎて困る」
「きゃ~~~~」
ウルウルした トンガお兄ちゃんに抱きしめられて 頭をグリグリ擦り付けられる。くすぐったいけど 気持ちいい、お家では 朝起きた時にやってたけど ダンジョンの野営中はやってなかったから くすぐったいが勝っちゃうけど。
「ほれ、そろそろ行くぞ」
「「「は~い」」」
お父さんの声掛けで 直ぐに荷物を持ち 戦闘準備オッケーです。
土壁を崩せば 12階への階段を下りる。
「うん、確かに 11階よりは広くなってるね。ここから 鉱石の種類が変わる割に 人がいないね」
「この先に進んでる可能性が高いし、今準備中で 向かってる可能性もある。居らんでも不思議ではないな」
そっか。確かに マジックバックでも 容量は限られてるし、ここまで来れる人なら かなり戦闘力がある人なんだろうから ボス部屋経由で帰っててもおかしくないか。
以前ココにいた人が いつまでいたのか分からないけど、狼三人組は 上の階で断念している筈だから ココには来ていなかったのだろう。
明らかに 今までになく 魔獣の数が多い。
多分これが 全リポップ済みの状態っぽいね。
「この数を全部ってなると 午後の時間いっぱいになりそうだね。
とりあえず 中央部分の 個室、ここを今日の野営地にしよう。
まずは ここまでの通路の魔獣を掃討し、個室内の魔獣を排除してから安全地帯を確保。
その後 個室を中心としたエリアの魔獣を やれるだけ討伐しよう。
かなり予定より早くここまで来てるから、採掘は明日でも十分だと思う、それでいいかな?」
「大丈夫じゃ」
「はいっ!」
リーダーのトンガお兄ちゃんが この階での予定を組み立ててくれたのでそれで行く。
まずは 魔獣狩りだね。
「鞭でどこまでできるか試していい? マンティスと アントは お兄ちゃんたちにお任せします」
「「おう」」
という事で 私と ルンガお兄ちゃんが先頭を歩き、クルトさん、お父さん、トンガお兄ちゃんの順で通路を歩く。お父さんは戦闘要員ではないので、土魔法で索敵をしながら 鉱石ポイントに印をつけながら歩いています。
「お兄ちゃんお願い」
「はいよ」
第一魔獣は ロックアントさんだったので ルンガお兄ちゃんにお任せです。
カシカシズルル カシカシズルル
足が短いのに 長くて重い尻尾を持っているから 足音が特徴的なのが フローロックリザードさん。
右側の通路から こちらに向かって走ってくるので 私は 鞭に砂魔法を巡らせて トカゲの首を狙い打つ。
ザシュン!
「あっ!」
「「えっ!?」」
うん、そうなるかなって思ったけど、サンドウィップは 岩トカゲレベルでは 余裕で斬れました。
蛇のように波打ちながら 首を落とすのは 魔力だからこその動きで、非常に危なげなく討伐出来ました。お兄ちゃんたちは 驚いているけど、うん、人に向けてはやらないから大丈夫です。
「あ!また来た。次は魔法にするね」
「じゃあ 火でやってくれ」
クルトさんのリクエストがあったので 極小ファイアボールにしときましょ。
「【ファイアボール】」
とても小さな火の玉は 青白く、トカゲは 何かが飛んでくるのは見えたのかもしれないけれど 避けることもせず 眉間をぶち抜いたようで 走りながらキラキラエフェクトになってしまいました。
「「「えっ!?」」」
うん、やっぱり極小ボールは 効果があるんだね。ゴーレムにも効くかな?
「ちょ、ちょっと待って、今ファイアボールって言ってたよな? なんか俺が知ってるのと違うんだけど、小さいし、なんか色も違わんかったか?」
あれ? 森で内臓系を焼くときに 青色ファイアを使ってたと思うけど 違ったっけ?
追いついてきたお父さんに視線を向ければ やり取りに気付いたようで 説明してくれた。
「ファイアを圧縮??? そんな事ができんの?」
「まあ はじめはかなり魔力を使うことになるからな、安全地帯で練習することじゃな。ファイアの温度をあげれば上げるほど 炎は 青くなる。その時に 空気を沢山送り込むことを考えることで より燃焼効果が高まるんじゃ。
はじめは炎が大きくなるからな、それを普通のファイアの大きさまで 小さくするのが練習じゃ。
それに慣れたら ファイアボールでも同じことができる。
更に小さく、今度は 圧縮していくんじゃ。貫通力がありえんほどの強さになるぞ」
言葉で言われただけだと ちょっと分かんないよね。だけど今は 魔獣が寄ってきているから また後でね。お兄ちゃんの後ろから近付いてきた ゴーレムに【エアショット】を唱える。
心臓部分じゃなくて まずは貫通するかの確認なので頭の部分に打ち込んだけど、うん、ちゃんと貫通しているね。
という事で 今度はカッターの効果があるかも試してみよう。
「【エアカッター】」
【ウインドカッター】では 首チョンパなので、このゴーレムだと意味がない。
という事で 頭から中心を真っ二つにするつもりで エアカッターを唱えれば うん、ちゃんと真っ二つに切れました。
「おぉ、エアカッター万能だな」
ルンガお兄ちゃん 私もそう思います。
次に来た魔獣は お兄ちゃんたちが対応し、また私の番が来たので 次のゴーレムには 火の魔法を使ってみようと思う。
石のゴーレムではなく 土人形だから、思いっきり高温の炎で焼けば 陶器のように脆くなるんじゃないかなと思ってる。
「お父さん もし効果が無かったら 倒してね」
「わかった、好きにやってみろ」
「うん、【ファイア】」
呪文はファイアだけど、効果が違う。ゴーレムを青い炎が包み込み 熱がって暴れるとかはないけれど 最初は振り上げていた腕が そのまま固まっているのが分かる。
足も踏み出そうと上げた状態のままだし これは効果がありそうだね。
「これは結構魔力を多く使っとるんじゃないか?」
「ううん、燃やす時のあれと一緒で 最初に着弾するときのファイア分だけだよ。今燃え続いているのに魔力は流してないから 大丈夫。対象が大きいから ちょっといつもよりは多めにしてるくらい」
炎が小さくなってきたと思えば 振り上げていた腕と足が ボロリと 崩れて落ちた。
「「えっ!?」」
そのまま崩れた部分から 内側に 土がボロボロと土砂崩れのようになり、砂の山が出来上がった。キラリと核が丸出しになったけど、それを短剣で軽くつつくと ピシリとひびが入り パキンと音を出して割れた。
核が割れたと同時に砂の山が キラキラ光って 茶色い魔石だけが残った。
「うん、これは 実験だから良いけど、実際にやるのは時間がかかるから無しだね」
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