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はじめての上級ダンジョン
第298話 ゲルシイの森ダンジョン その4
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~クマ獣人 アルク視点~
※残酷表現あり。人死があります お読みになる時はご注意ください※
息子に抱き着いたまま眠ったヴィオを見て安心する。
「アルクさん 眠り草なんて使って大丈夫なんすか?」
「まあほんの少しじゃから問題ない。元々魔力切れに近かったから眠るのは時間の問題じゃったしな。できれば人死はあまり見せたくない。
ヴィオ自身は 盗賊退治の時も割り切っておるところはあったが まだ6歳じゃ、出来れば本人の手を汚させたくはない」
「まあそうだね。何故か殺る気満々だったけど 実際に手を下すのとは違うからね。僕らのお姫様にはゆっくり寝てもらいましょ」
この階の索敵は全員が行っており 現在もウロウロと儂らを探して歩いておる奴らがおるのは見えておる。
さてこのまま待つだけも面倒か。
「お前ら二人はここで待機じゃ。来た奴らに容赦は要らん。
あれ以外の奴らはこの階に居らんしな。儂はこっちから迎えに行ってくる」
「了解、全部は駄目だからね」
クルトは静かに頷き トンガはおちゃらけた返事をするがその目は笑っていない。
静かに部屋を出て この部屋から遠い奴から沈めて行くとしよう。
精神を集中し 息を深く吐く。この状態はヴィオ曰く 魔力が溢れている状態だという。
魔力操作訓練を毎日行い、索敵を行うようになってから 確かに自分の魔力が溢れているのだと分かる。
この溢れた魔力を自分の身体に沿わせるように纏わせれば 感覚が何倍にも膨れ上がる。
次の角を曲がった先に一人
ターゲットを決めたところで 壁を駆け上がる。
この階には罠がないので壁と天井が使いやすい。本来なら森での対戦が一番得意ではあるが 洞窟でも問題ない。少しばかり汚れるだけだ。
何かの気配を感じた男がバッと振り返るが そこには何もいない。
ホッと息をついて正面を向いた時 目の前には大男が立っていた
「おまぺ……」
(オマペ?なにが言いたかったんじゃ?)
男が口を開くと同時に 横一文字に手刀が振り切られ 頭部と胴体は離れてしまった。
頭部だけの男は何が起きたか分からないまま 自分の視線が天井を捉え 立ち尽くす自分の身体を捉える。
あれ?あれ俺の身体だ……。
そう思った次の瞬間にはブラックアウトしてしまった。
ブシャーーー!!! ドサリ
首を落とした男の身体から血が噴水のように吹き上がる。ヴィオは血抜きをどうしておったかの。ああそうじゃ。
「【クリーン】」
自分ごと血液を洗い流すように唱えれば 服や手についた汚れは勿論 遺体から吹き出していた血液も無くなっている。
(ふむ、しかしこの後スライムが片す事を思えばそのままでも良かったかもしれんな)
酷く冷静に考えながら 身体の上に頭を乗せて その場を立ち去る。
迷路は複雑で 行き止まりになる道も少なくない。
枝分かれをした先が行き止まりなのを知らないのか 一人がその道を進んでいる。
(次は血が噴出さんようにやってみるか)
「っんだよ、この道じゃねえのか?
くそっ、最初に見つけたやつは味見が出来るっつーからぜってー最初に見つけてやりてえのに。
リーダーだったら売る前に壊れちまうじゃねえか。
あ、だったら売り物になんねえってことで おさがりもらえっかな」
「なにを味見するって?」
「あのガキだよ、幼女の泣き叫ぶ……っておまガガガ」
「なにを言うとるか分からんなぁ。ガキっちゅうのは儂の娘の事か?
味見なぁ、破瓜を云々っちゅうのはお前ら屑がよく言うな。よし、じゃあお前さんにもそれを体験させてやろうな」
「ナハガガ、ガガ」
両頬を掴み上げている指は既に頬を突き破り 男の顎を砕いているが アルクは冷えた笑顔のまま見つめている。涙を流しているが 何に対しての涙なのだろうか。
「そうじゃな、ランスじゃと一気じゃからな、蔦の方が良さそうじゃな【アイビーグロウ】」
「ンガガガ ○%×$☆♭#▲!※」
男の身体の真下から太い蔓草が伸びあがり それはスルスルと男の足を這い上がりながらズボンを突き破る。本来なら排泄が行われる器官に入り込んだ蔦はそのまま成長し続け 腸を遡り 叫び声が止まった時には口から蔦が飛び出している状態だった。
(血は出んが 見た目が悪いな。まあしかし無理やり奪われる辛さは味わえたじゃろう)
出血は然程でもないが 飛び出してきた蔦は胃液や体液が大量についており汚らしい状態になっている。魔法を解除すれば汚れただけの男が残るが 何で死んだのかは分からないだろう。
蔦を解除した理由は 男の為ではない。スライムが片付けにくいだろうというだけの理由だ。
娘が 『近くに置いてあげた方が食べやすいと思って』とスライムの近くに ドロップアイテムを持って行ってたことを思い出した、ただそれだけである。
数名が娘たちのいる部屋を見つけたのか その近くに集まっているのも見える。
伝達魔法を使っているか 何らかの方法があるのだろう。
だが距離によるのか 全く違う場所にいる者は 集まる素振りがない。部屋に行く奴は息子とクルトの二人が処理をするだろうから 残りのはぐれを片付けよう。
それぞれ真反対にいるが 地図があり その人の反応も分かっている自分にはこの距離は問題ではない。
集まっている奴らとは会わない道を選び 対象に近付いていく。
先程の相手は行き止まりだったから 自分がその通路に入った時点で土壁で通路を塞いだ。
なので男の叫びは外には漏れていない。
しかしこの道は繋がっている。
(ふむ、水は然程得意ではなかったが、生成魔法といい よく使うようになったからな。やってみるか)
「【ウォーターバインド】」
ヴィオが使う水魔法は ドロリとした水の布キレが剥がれないようにするのをイメージしたと言っていたが アルクが使った魔法は 完全に顔全体を水の帯が覆っている。
突然何かに呼吸器官を塞がれた男は 顔を掻きむしろうとするが 顔を包み込むそれは表面にも粘着性をもたせているため 触ったところから手が動かなくなる。
身体を揺すり 足をばたつかせ 地面に転がるが剥がれない。
水魔法なだけあって透明ではある。
転がっていた男は 息が出来ない苦しさで 朦朧とする意識の中 誰かが近くに立っていることに気付いた。
見上げた男は助けるでもなく とどめを刺そうとするでもなく、ただ冷静に男を見下ろしていた。
(あ、こいつあのパーティーの父親か。そうか、手を出したら駄目な奴だったのか)
そう思っても もう遅いことも男は気付いた。
心の中で謝罪をしたのかは分からない、分かりたいとも思わないが。
(ふむ、これが一番綺麗で静かじゃな。しかし息が長いやつじゃと時間がかかりそうじゃし 口呼吸じゃないやつには効果がなさそうじゃな)
あくまでも冷静に見聞する。
特にスライムの邪魔にはならなそうだと 魔法を解除することなくその場を立ち去る。
最後の一人も口呼吸をする人族だったので 同じ方法で仕留めて終了だ。
(さて、息子らは終わったかのう)
既にスライムたちが動き出しているのは見ているので 男たちの処理は考えない。
(この後 部屋のも終わったら タグだけ回収して回るか。森に捨てておけば ええか?
すぐに帰る予定にしておるんじゃろうか、その辺はクルトと相談じゃな)
ゆっくり進むスライムをひょいと摘み上げ 男の上に乗せてやる。途中にいた3匹ほどを乗せたから 然程時間がかからず綺麗になるだろう。
※残酷表現あり。人死があります お読みになる時はご注意ください※
息子に抱き着いたまま眠ったヴィオを見て安心する。
「アルクさん 眠り草なんて使って大丈夫なんすか?」
「まあほんの少しじゃから問題ない。元々魔力切れに近かったから眠るのは時間の問題じゃったしな。できれば人死はあまり見せたくない。
ヴィオ自身は 盗賊退治の時も割り切っておるところはあったが まだ6歳じゃ、出来れば本人の手を汚させたくはない」
「まあそうだね。何故か殺る気満々だったけど 実際に手を下すのとは違うからね。僕らのお姫様にはゆっくり寝てもらいましょ」
この階の索敵は全員が行っており 現在もウロウロと儂らを探して歩いておる奴らがおるのは見えておる。
さてこのまま待つだけも面倒か。
「お前ら二人はここで待機じゃ。来た奴らに容赦は要らん。
あれ以外の奴らはこの階に居らんしな。儂はこっちから迎えに行ってくる」
「了解、全部は駄目だからね」
クルトは静かに頷き トンガはおちゃらけた返事をするがその目は笑っていない。
静かに部屋を出て この部屋から遠い奴から沈めて行くとしよう。
精神を集中し 息を深く吐く。この状態はヴィオ曰く 魔力が溢れている状態だという。
魔力操作訓練を毎日行い、索敵を行うようになってから 確かに自分の魔力が溢れているのだと分かる。
この溢れた魔力を自分の身体に沿わせるように纏わせれば 感覚が何倍にも膨れ上がる。
次の角を曲がった先に一人
ターゲットを決めたところで 壁を駆け上がる。
この階には罠がないので壁と天井が使いやすい。本来なら森での対戦が一番得意ではあるが 洞窟でも問題ない。少しばかり汚れるだけだ。
何かの気配を感じた男がバッと振り返るが そこには何もいない。
ホッと息をついて正面を向いた時 目の前には大男が立っていた
「おまぺ……」
(オマペ?なにが言いたかったんじゃ?)
男が口を開くと同時に 横一文字に手刀が振り切られ 頭部と胴体は離れてしまった。
頭部だけの男は何が起きたか分からないまま 自分の視線が天井を捉え 立ち尽くす自分の身体を捉える。
あれ?あれ俺の身体だ……。
そう思った次の瞬間にはブラックアウトしてしまった。
ブシャーーー!!! ドサリ
首を落とした男の身体から血が噴水のように吹き上がる。ヴィオは血抜きをどうしておったかの。ああそうじゃ。
「【クリーン】」
自分ごと血液を洗い流すように唱えれば 服や手についた汚れは勿論 遺体から吹き出していた血液も無くなっている。
(ふむ、しかしこの後スライムが片す事を思えばそのままでも良かったかもしれんな)
酷く冷静に考えながら 身体の上に頭を乗せて その場を立ち去る。
迷路は複雑で 行き止まりになる道も少なくない。
枝分かれをした先が行き止まりなのを知らないのか 一人がその道を進んでいる。
(次は血が噴出さんようにやってみるか)
「っんだよ、この道じゃねえのか?
くそっ、最初に見つけたやつは味見が出来るっつーからぜってー最初に見つけてやりてえのに。
リーダーだったら売る前に壊れちまうじゃねえか。
あ、だったら売り物になんねえってことで おさがりもらえっかな」
「なにを味見するって?」
「あのガキだよ、幼女の泣き叫ぶ……っておまガガガ」
「なにを言うとるか分からんなぁ。ガキっちゅうのは儂の娘の事か?
味見なぁ、破瓜を云々っちゅうのはお前ら屑がよく言うな。よし、じゃあお前さんにもそれを体験させてやろうな」
「ナハガガ、ガガ」
両頬を掴み上げている指は既に頬を突き破り 男の顎を砕いているが アルクは冷えた笑顔のまま見つめている。涙を流しているが 何に対しての涙なのだろうか。
「そうじゃな、ランスじゃと一気じゃからな、蔦の方が良さそうじゃな【アイビーグロウ】」
「ンガガガ ○%×$☆♭#▲!※」
男の身体の真下から太い蔓草が伸びあがり それはスルスルと男の足を這い上がりながらズボンを突き破る。本来なら排泄が行われる器官に入り込んだ蔦はそのまま成長し続け 腸を遡り 叫び声が止まった時には口から蔦が飛び出している状態だった。
(血は出んが 見た目が悪いな。まあしかし無理やり奪われる辛さは味わえたじゃろう)
出血は然程でもないが 飛び出してきた蔦は胃液や体液が大量についており汚らしい状態になっている。魔法を解除すれば汚れただけの男が残るが 何で死んだのかは分からないだろう。
蔦を解除した理由は 男の為ではない。スライムが片付けにくいだろうというだけの理由だ。
娘が 『近くに置いてあげた方が食べやすいと思って』とスライムの近くに ドロップアイテムを持って行ってたことを思い出した、ただそれだけである。
数名が娘たちのいる部屋を見つけたのか その近くに集まっているのも見える。
伝達魔法を使っているか 何らかの方法があるのだろう。
だが距離によるのか 全く違う場所にいる者は 集まる素振りがない。部屋に行く奴は息子とクルトの二人が処理をするだろうから 残りのはぐれを片付けよう。
それぞれ真反対にいるが 地図があり その人の反応も分かっている自分にはこの距離は問題ではない。
集まっている奴らとは会わない道を選び 対象に近付いていく。
先程の相手は行き止まりだったから 自分がその通路に入った時点で土壁で通路を塞いだ。
なので男の叫びは外には漏れていない。
しかしこの道は繋がっている。
(ふむ、水は然程得意ではなかったが、生成魔法といい よく使うようになったからな。やってみるか)
「【ウォーターバインド】」
ヴィオが使う水魔法は ドロリとした水の布キレが剥がれないようにするのをイメージしたと言っていたが アルクが使った魔法は 完全に顔全体を水の帯が覆っている。
突然何かに呼吸器官を塞がれた男は 顔を掻きむしろうとするが 顔を包み込むそれは表面にも粘着性をもたせているため 触ったところから手が動かなくなる。
身体を揺すり 足をばたつかせ 地面に転がるが剥がれない。
水魔法なだけあって透明ではある。
転がっていた男は 息が出来ない苦しさで 朦朧とする意識の中 誰かが近くに立っていることに気付いた。
見上げた男は助けるでもなく とどめを刺そうとするでもなく、ただ冷静に男を見下ろしていた。
(あ、こいつあのパーティーの父親か。そうか、手を出したら駄目な奴だったのか)
そう思っても もう遅いことも男は気付いた。
心の中で謝罪をしたのかは分からない、分かりたいとも思わないが。
(ふむ、これが一番綺麗で静かじゃな。しかし息が長いやつじゃと時間がかかりそうじゃし 口呼吸じゃないやつには効果がなさそうじゃな)
あくまでも冷静に見聞する。
特にスライムの邪魔にはならなそうだと 魔法を解除することなくその場を立ち去る。
最後の一人も口呼吸をする人族だったので 同じ方法で仕留めて終了だ。
(さて、息子らは終わったかのう)
既にスライムたちが動き出しているのは見ているので 男たちの処理は考えない。
(この後 部屋のも終わったら タグだけ回収して回るか。森に捨てておけば ええか?
すぐに帰る予定にしておるんじゃろうか、その辺はクルトと相談じゃな)
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