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第二十六話
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「なんてことしてくれたんだよ……っ! おれ、もっと頑張れば……あと少しで、センターになれたはずだったのに! お前のせいで全部無茶苦茶だ‼ お前と違って、おれには、ラヴィしかないのに……おれにとって、ラヴィは、たったひとつの……っ」
事務所の会議室に、脳が軋むような絶叫が木霊した。苦しんで、擦り切れて、みるみるやつれていく仲間を見ていたくなくて。誰よりも頑張っているのに、ひたすら搾取されて、軽く扱われて……このままでは、取り返しのつかないところまで壊れてしまうって、そう思った。
でも、そんなカケルを壊したのは、僕だった。ラヴィは、カケルの夢そのもので、たったひとつの命綱だった。僕はそれを、ただ見ていられない、なんて理由で、断ち切ってしまった。
助けたい、なんて、自惚れて。本当に、カケルのことを助けられる力なんて、僕にはなかったのに。覚悟だって、決まっていなかったのに。
カケルだけではない。ラヴィは、たくさんの人の夢だった。数え切れないほどの人が、ラヴィというアイドルグループに関わって、想像も及ばないほどの期待と夢を賭けていた。
僕なんかが壊していいものではなかった。ただ、流されるまま、言われるままに、アイドルをやらせてもらっていた僕なんかが。
でも、じゃあ、たくさんの夢と期待を背負っているからって、誰かの心を壊す寸前まで追い詰めてもいいのか……そんなやるせなさが、罪悪感と綯い交ぜになって、全身を縛り上げるみたいに、堂々巡り、僕を追い詰めた。
僕は、それとすら、まともに向き合っていられなかった。だから、逃げ出した。きっと、一番の間違いを犯したと思ったけれど、少なくとも、ラヴィの中じゃ、僕が一番の邪魔者だと分かったから、そうせずにはいられなかった。
今までの自分をすべて捨てたいと思った。でも、僕は、見た目も声も全てを売り物にしていたから、僕が僕である限り、ラヴィのミズキからは逃れられなかった。
だから、躍起になって隠した。誰にもバレないように。髪を染めて、コンタクトは体質的に合わないから、前髪と眼鏡で目を隠して……声も、出さないように。レッスンで教え込まれた、人の目を引くための立ち振る舞いと逆のことを意識した。
事実、そうすれば、ただひとりを除いて、誰も僕のことは気づかなかった。間もなく、僕は気付いた。すべてを捨てた僕は、誰にも見てもらえない、ひとりぼっちだって。
安心は、一週間もしないうちに、孤独感に塗りつぶされた。僕もまた、ラヴィに救われたうちの一人だったって、何もかも壊してから気付いたんだ。
出口のないトンネルで、息の仕方すら忘れてしまいそうだった僕を、たった一人、見つけてくれた……それが、カイリくんだった。転校初日に目を見られてしまったから、最初は、警戒対象として見ていた彼だったけれど。
カイリくんは、詮索するどころか、僕のことを、ただの久瀬瑞葵として、飾り気のない親愛の対象にしてくれた。きっと、何かには気づいていたと思うけれど、流行に疎くて、ラヴィのこともよく知らなさそうで……自分を捨てた、何も持たない僕に、何も求めないでいてくれた。カイリくんの横でなら、何不自由なく、息をすることができた。
僕を、ただの僕でいいって、何の衒いもなく、カイリくんは言うのだ。泥沼に足を捕らわれて、飲みこまれそうな僕に、唯一差し伸べられた蜘蛛の糸だった。
カイリくんさえいれば、生きていられる、そう思った。もし、カイリくんがいなくなったら、僕は、息の仕方を忘れてしまうとも。
好きだと言うには、僕の心は、きっと爛れすぎている。僕は、いっそ、カイリくんと、身も心もひとつになってしまいたいと思っている。穴の開いた空っぽな僕を、カイリくんに内包してもらって、カイリくんという優しい夢を、ずっと見ていたいって。
カイリくんがいない夜は、このままでいいのかなって、壊してしまったもの、捨ててきたものを思っては、眠れなかった。
カイリくんがいれば、僕はそれだけで満ち足りた。飾らない僕でいられて、もしかしたら、このまま、逃げ切れるかもしれないって、微かな希望を抱くことができた。
でも、過去は、それを許してくれなかった。
「お前のクラスのインスタ投稿、見たよ。文化祭、楽しそうだったな。後始末に追われて、方々に頭を下げて、苦労してた俺らを差し置いて、お気楽に……なァ、ミズキ」
クリスマスを目前にした金曜日。親戚を名乗ってやってきたマネージャー。強引に乗せられた車の後部座席には、ハヤトが待ち構えていた。
どうやら、文化祭の広告のために開設したインスタのクラスアカウントの投稿、その背景に映りこんだ僕の姿に何かを感じ、探偵を雇って調査したらしい。
「無責任だろ、お前が全部壊したのにさ。ラヴィはこれからだった。全国ツアーはご破算、CMの依頼も控えてて、事務所は大損害だよ。大勢のファンも悲しませた。そんな中、お前だけ逃げて、高校生活を謳歌ってか。ハッ、いいご身分だな」
「そうだよ、僕が全部壊した……だから、責任を取って、辞めることにしたんだよ」
「はぁ? ふざけるのも大概にしろよ、お前。お前が出来る償いはひとつだけだよ。お前が壊したんだから、これからはラヴィのためにお前の人生全部捧げろ。大勢のファンが復活を待ってる。メンバーの今後の芸能活動もかかってる! 大体よぉ、アイドルじゃないお前にいったい何の価値があるわけ? お前が人様の役に立てるとしたら、アイドルとしてステージに立って、ファンを喜ばせることだけだろうが」
「そんな、こと……」
なおも僕が口答えしようとすれば、ハヤトは片手で僕の胸倉を掴み、もう片方の手で前髪を鷲掴みにして、グワングワンと身体を揺さぶった。
「なんだよお前その髪、自分の価値をドブに捨てるようなことしやがって、ムカつくんだよ。そうだ、最初からお前はずっとお気楽だった。俺らは人生賭けてアイドル活動やってたのに、お前だけ涼しい顔して、なあ、俺らのこと見下してたんだろ、なあ、なあって! だからあんな軽率に俺らの夢を壊して、全部捨てることができたんだろうが‼」
冷や汗がドッと溢れ出た。ああ、やっぱり僕は、もう、カイリくんがいないとダメだ。息の仕方も分からなくなって、ヒュウヒュウと喉が鳴って、苦しい。自分が分からなくなる。奈落の底に落ちていくような心地がする。
メソメソ泣くだけになった僕を、ハヤトは突き放し、舌打ちした。そして、「今から、東京に戻って、メンバー全員集めて今後のこと話し合うから」と言ったきり、黙りこくってしまった。そんな折、ポケットの中のスマホが震えて、僕は縋るように画面を開いた。
カイリくんからのメッセージだった。ああ、やっぱり、カイリくんは僕のヒーローだと、そう思った。僕はそのままお腹を抱えて呻き声をあげ、カイリくんの言う通り、近くのコンビニで下ろしてもらった。
バイクの後ろに乗せてもらって、カイリくんの体温を感じて。ようやく、自分の体温を取り戻したような心地がした。このまま、どこまでも、どこまでも、カイリくんと逃げていけたら、どんなに幸せだろうと、そう思った。
事務所の会議室に、脳が軋むような絶叫が木霊した。苦しんで、擦り切れて、みるみるやつれていく仲間を見ていたくなくて。誰よりも頑張っているのに、ひたすら搾取されて、軽く扱われて……このままでは、取り返しのつかないところまで壊れてしまうって、そう思った。
でも、そんなカケルを壊したのは、僕だった。ラヴィは、カケルの夢そのもので、たったひとつの命綱だった。僕はそれを、ただ見ていられない、なんて理由で、断ち切ってしまった。
助けたい、なんて、自惚れて。本当に、カケルのことを助けられる力なんて、僕にはなかったのに。覚悟だって、決まっていなかったのに。
カケルだけではない。ラヴィは、たくさんの人の夢だった。数え切れないほどの人が、ラヴィというアイドルグループに関わって、想像も及ばないほどの期待と夢を賭けていた。
僕なんかが壊していいものではなかった。ただ、流されるまま、言われるままに、アイドルをやらせてもらっていた僕なんかが。
でも、じゃあ、たくさんの夢と期待を背負っているからって、誰かの心を壊す寸前まで追い詰めてもいいのか……そんなやるせなさが、罪悪感と綯い交ぜになって、全身を縛り上げるみたいに、堂々巡り、僕を追い詰めた。
僕は、それとすら、まともに向き合っていられなかった。だから、逃げ出した。きっと、一番の間違いを犯したと思ったけれど、少なくとも、ラヴィの中じゃ、僕が一番の邪魔者だと分かったから、そうせずにはいられなかった。
今までの自分をすべて捨てたいと思った。でも、僕は、見た目も声も全てを売り物にしていたから、僕が僕である限り、ラヴィのミズキからは逃れられなかった。
だから、躍起になって隠した。誰にもバレないように。髪を染めて、コンタクトは体質的に合わないから、前髪と眼鏡で目を隠して……声も、出さないように。レッスンで教え込まれた、人の目を引くための立ち振る舞いと逆のことを意識した。
事実、そうすれば、ただひとりを除いて、誰も僕のことは気づかなかった。間もなく、僕は気付いた。すべてを捨てた僕は、誰にも見てもらえない、ひとりぼっちだって。
安心は、一週間もしないうちに、孤独感に塗りつぶされた。僕もまた、ラヴィに救われたうちの一人だったって、何もかも壊してから気付いたんだ。
出口のないトンネルで、息の仕方すら忘れてしまいそうだった僕を、たった一人、見つけてくれた……それが、カイリくんだった。転校初日に目を見られてしまったから、最初は、警戒対象として見ていた彼だったけれど。
カイリくんは、詮索するどころか、僕のことを、ただの久瀬瑞葵として、飾り気のない親愛の対象にしてくれた。きっと、何かには気づいていたと思うけれど、流行に疎くて、ラヴィのこともよく知らなさそうで……自分を捨てた、何も持たない僕に、何も求めないでいてくれた。カイリくんの横でなら、何不自由なく、息をすることができた。
僕を、ただの僕でいいって、何の衒いもなく、カイリくんは言うのだ。泥沼に足を捕らわれて、飲みこまれそうな僕に、唯一差し伸べられた蜘蛛の糸だった。
カイリくんさえいれば、生きていられる、そう思った。もし、カイリくんがいなくなったら、僕は、息の仕方を忘れてしまうとも。
好きだと言うには、僕の心は、きっと爛れすぎている。僕は、いっそ、カイリくんと、身も心もひとつになってしまいたいと思っている。穴の開いた空っぽな僕を、カイリくんに内包してもらって、カイリくんという優しい夢を、ずっと見ていたいって。
カイリくんがいない夜は、このままでいいのかなって、壊してしまったもの、捨ててきたものを思っては、眠れなかった。
カイリくんがいれば、僕はそれだけで満ち足りた。飾らない僕でいられて、もしかしたら、このまま、逃げ切れるかもしれないって、微かな希望を抱くことができた。
でも、過去は、それを許してくれなかった。
「お前のクラスのインスタ投稿、見たよ。文化祭、楽しそうだったな。後始末に追われて、方々に頭を下げて、苦労してた俺らを差し置いて、お気楽に……なァ、ミズキ」
クリスマスを目前にした金曜日。親戚を名乗ってやってきたマネージャー。強引に乗せられた車の後部座席には、ハヤトが待ち構えていた。
どうやら、文化祭の広告のために開設したインスタのクラスアカウントの投稿、その背景に映りこんだ僕の姿に何かを感じ、探偵を雇って調査したらしい。
「無責任だろ、お前が全部壊したのにさ。ラヴィはこれからだった。全国ツアーはご破算、CMの依頼も控えてて、事務所は大損害だよ。大勢のファンも悲しませた。そんな中、お前だけ逃げて、高校生活を謳歌ってか。ハッ、いいご身分だな」
「そうだよ、僕が全部壊した……だから、責任を取って、辞めることにしたんだよ」
「はぁ? ふざけるのも大概にしろよ、お前。お前が出来る償いはひとつだけだよ。お前が壊したんだから、これからはラヴィのためにお前の人生全部捧げろ。大勢のファンが復活を待ってる。メンバーの今後の芸能活動もかかってる! 大体よぉ、アイドルじゃないお前にいったい何の価値があるわけ? お前が人様の役に立てるとしたら、アイドルとしてステージに立って、ファンを喜ばせることだけだろうが」
「そんな、こと……」
なおも僕が口答えしようとすれば、ハヤトは片手で僕の胸倉を掴み、もう片方の手で前髪を鷲掴みにして、グワングワンと身体を揺さぶった。
「なんだよお前その髪、自分の価値をドブに捨てるようなことしやがって、ムカつくんだよ。そうだ、最初からお前はずっとお気楽だった。俺らは人生賭けてアイドル活動やってたのに、お前だけ涼しい顔して、なあ、俺らのこと見下してたんだろ、なあ、なあって! だからあんな軽率に俺らの夢を壊して、全部捨てることができたんだろうが‼」
冷や汗がドッと溢れ出た。ああ、やっぱり僕は、もう、カイリくんがいないとダメだ。息の仕方も分からなくなって、ヒュウヒュウと喉が鳴って、苦しい。自分が分からなくなる。奈落の底に落ちていくような心地がする。
メソメソ泣くだけになった僕を、ハヤトは突き放し、舌打ちした。そして、「今から、東京に戻って、メンバー全員集めて今後のこと話し合うから」と言ったきり、黙りこくってしまった。そんな折、ポケットの中のスマホが震えて、僕は縋るように画面を開いた。
カイリくんからのメッセージだった。ああ、やっぱり、カイリくんは僕のヒーローだと、そう思った。僕はそのままお腹を抱えて呻き声をあげ、カイリくんの言う通り、近くのコンビニで下ろしてもらった。
バイクの後ろに乗せてもらって、カイリくんの体温を感じて。ようやく、自分の体温を取り戻したような心地がした。このまま、どこまでも、どこまでも、カイリくんと逃げていけたら、どんなに幸せだろうと、そう思った。
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