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Side レオポルト(本編)
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俺とカイルは十三才になった。俺は未だに精通していない。
カイルがずっと手伝ってくれているのに、なかなか精通できない俺。そして、俺が心から尊敬する主人公カイルは、やはりとても優しくて、悪いところなんて一つもないのに、俺に申し訳ないと謝ってくれた。
「俺ばっかり射精して、気持ち良くなってごめんな、レオ。でも大丈夫。俺がレオも気持ち良くなれるようにしてやるから」
「ど、どういうこと? なにするつもり?」
「先生に本を借りたんだ。閨についてすごく詳しく書かれているやつ。すごく勉強になった。だからレオ、安心してくれ」
カイルは俺にちゅっちゅっとキスしながら、素早く服を脱がしていく。気が付くと、いつの間にか俺は全裸にされていた。
って、いや、あ、あれれ?
ついキスの気持ち良さに流されてしまい、されるがままになっていたけれど、どうして服を脱ぐ必要があるんだろう。いつもはお互いのモノを触りっこする時、少なくとも上半身は服を着たままなのに。
「カイル、どうして服を全部脱がすの?」
「まずはいっぱい丁寧に時間をかけて前戯 して、レオの身体全部が性感帯になるくらい敏感にするんだ」
「…………え」
「心配いらないから、俺に全部任せて」
「で、でも」
「いいから、ね?」
「いや、でもそれって」
「大丈夫だから! な?」
「……う、うん」
どんな時でも、俺はカイルの言葉には逆らわない。逆らうつもりもない。
だって、この世で一番尊敬してるし、信頼だってしているから。
だから、すべてお任せしたんだけど……しばらくすると、俺の体はとんでもないことになってしまった。
「あっ、ああっ……カイルッ、きっ、気持ちいい……気持ちいいよぉ、ああンっ」
「レオ……すごくかわいいよ。はは、乳首舐めるとビクビクするな。そんなに気持ちいい?」
「うんっ…気持ちいぃ、ああ、すごいっ、すごいビリビリする……んんっ」
全身を舌で舐めまわされ、俺の体からは、どこもかしこもカイルの唾液の匂いがする。特にずっと舐めしゃぶられている乳首は真っ赤に腫れあがり、先っぽは石みたいに硬くなって、カイルの舌が触れるたびに快感が溢れて俺の腰をビクビク震わせた。
たまらない気持ち良さに身をよじる。目から溢れる生理的な涙をカイルが舐め取ってくれた。
カイルは乳首から口を離すと、今度は両手の指でクリクリと俺の乳首を同時にこねくり始めた。そこから痺れるような快感が全身に流れて伝わり、なぜか後孔がヒクついてしまう。
射精できない俺のペニスはそれでも硬く勃起していて、触って欲しい、かわいがって欲しいと一生懸命に自己主張している。
「カ、カイル……」
俺の首筋や鎖骨や耳にキスしながら、今も乳首を指でくりくりと弄っているカイルに、俺は期待を込めた蕩けた視線を送った。それに気付いたカイルが、少し意地の悪い笑みを見せる。
「どうした? なにして欲しい? ちゃんと言って」
「あの、あの……」
「言わないとしてあげないよ」
言えるワケない。敬愛してやまない主人公カイルに、まさか俺のペニスを触って欲しいだなんて、そんないやらしいお願いできるわけがない。
ああ、でももう我慢できる気もしない。
チンポ、チンポがもう……あああ、もうダメだ。もう我慢できないよ。
仕方なく自分で触ろうと伸ばした俺の腕は、無慈悲にもカイルに掴まれてしまった。
「自分でするのはダメ。ホラ、俺に強請って?」
「で、でも、そんなこと……」
「レオが望むことなら、なんだってしてあげるから。ね?」
ほら言ってごらん、という甘い誘惑に、俺はもうこれ以上我慢できなかった。
「触って、カイル。僕の……僕のペニスに触って、お、お願い」
「触るだけでいいのか?」
「扱いて……いっぱい扱いて、お願……ああ、早く」
俺が恥ずかしさともどかしさに泣きながら懇願すると、カイルがとても嬉しそうに優しく甘く微笑んだ。
「えらいな、レオ。よく言えたな」
「う、うん……カイル、お願い……」
「ああ、いっぱいしてやる」
カイルは俺の乳首をその形良い唇ではみはみしながら、伸ばした右手で俺のペニスを握って扱きだした。
「あっアああンっ」
カイルの手にペニスを触られ、擦られた途端に沸き起こったあまりに大きな快感に、俺は瞠目しながら胸を反り返らせた。自分の方に突き出された俺の赤く腫れあがった乳首を、カイルが嬉しそうに吸いながら舌で舐める。
体の中でも特に感じる二か所の性感帯を同時に刺激され、俺は強い快感にただひたすら喘ぐことしかできずにいる。
「あっ……ああっ……きもちぃ」
「すごくいやらしい顔。レオ、そんなに気持ちいいか?」
「は…あ、うん、気持ちいぃ、たまんないよぉ、もっとして、もっとぉ」
「はぁ、素直なレオは本当にかわいい。乳首いっぱい舐めてやるな」
「ああっ……舐め、すごっ……気持ちぃ……あっン」
喘ぎ声が止まらず、閉じることのできない口端からは、みっともなく俺の唾液が零れ落ちる。でも、そんなの気にしていられない。気持ち良くて気持ち良くて頭がおかしくなりそうだった。
やがて体中の快感が下半身に集まり、腹の奥で強い熱を持ち始めた。初めての感覚に俺は戸惑ってしまう。
え、なにこれ……怖い!
扱かれてるペニスよりもお腹の奥がじくじく気持ちいって、どういうこと?!
体内の快感は膨れ上がるように増していき、やがてそれが大きく弾けた。と同時に、頭の中が気持ち良さのあまりに真っ白になる。
「ああああああっっ!!!」
体中の筋肉が激しくつっぱり、やがてガクガク痙攣した。乳首の先端が痛いくらいにビクビク震える。
気持ちい、あああ、まだずっと気持ちいい!
はぁはぁと荒い息をつき、体中をビクビク震わせながらも、もしかして精通したのかと思って、俺は自分のペニスにそろりと目を向けてみた。しかし、そこに射精の後は見えない。
なにが起こったんだろう。
あんなに気持ち良かったのに、射精してないなんて意味が分からない。
怖くなってカイルに助けを求めようとした時、そのカイルから唇を優しく塞がれた。触れるだけのキスを二度された後、まるで俺を安心させるためのような深いキスを長くゆっくりとされたことで、動揺していた俺の心が落ち着きを取り戻した。
やがて唇を解放された俺は、カイルにしがみ付きながら尋ねていた。
「さ、さっきのはなに? 体がものすごく変な感じだった。ぼ、僕、すごく怖かったよ」
「大丈夫だ、心配ない。空イキしただけだから」
「空イキ?」
「本に書いてあったんだ。男でも女と同じように、射精しなくても達することができるって。なんでも、射精するより気持ちいいとかなんとか……レオ、どうだった?」
空イキ???
前世の俺が持っていた乏しい性知識の中には、その言葉はなかった。
あらためて、自分がついさっき体験したばかりの、呼吸を忘れるほどの激しい感覚を思い出してみる。
確かに、前世の記憶で薄っすら覚えている射精時の感覚より、もっと深いところで得る快感があったような気がする。身体の表面ではなく、奥から滲み出た快感が爆発したような、そんな変な感覚。
気持ち良さの継続する時間も、多分、射精の時より長かった。
「確かにすごく気持ち良かった気がするよ」
「だったら良かった。これで今度から二人で一緒に気持ち良くなれるな。一度空イキする感覚を掴むと、次からはイきやすくなるらしい」
「そ、そうなの?」
「ああ。……俺さ、嬉しいよ。今まで俺ばっかり気持ち良くなってて、レオに悪いなっていつも思ってた。今度から一緒に気持ち良くなれると思うと、すごく嬉しい」
ぎゅーっと抱きしめてきたカイルを、俺も抱きしめ返した。
カイルがすごく嬉しそう。ふふ、カイルが嬉しいと俺も嬉しい。
それに、カイルが俺のために本を読んで勉強したり、色々と考えてくれたことが、何よりも幸せに感じた。
ただ、射精より先に空イキってやつを覚えてしまったけど、俺、大丈夫なのだろうか。少し心配になってくる。
けれども、まあ、深く考えるのは止そう。カイルがやることに間違いなんてあるわけないのだから。
その夜以降、俺の精通を促すための触りっこをする時、ベッドの上に座るカイルの膝の上に、俺が足を開いて座るというスタイルを取ることが多くなった。
その状態でカイルが俺の乳首を指でクリクリと捏ねり、俺が二人分のペニスを両手で扱く。更には二人で舌を絡ませながらキスもするんだけれど、これがもうとんでもなく気持ちいい。
恥ずかしながら、俺はなぜか乳首がすごく敏感で感じやすいらしい。カイルに乳首を愛撫されると、自分でも驚くくらいにめちゃくちゃ感じてしまうんだ。結果、性感が高まって空イキし易くなる。
だから、乳首とペニスの両方を同時に触り合えるこの体勢でヤることが、一番多くなったというわけだ。
前世の俺はバイトが忙しくて時間がなかったせいもあって、彼女がいたこともないし、性方面への関心を持つ暇もあまりなかったから、そっち方面の知識はそう多くない。
っていうか、はっきり言って、俺の性知識はかなり少ない方だと思う。
空イキなんてものの存在は知らなかったし、そもそもキスだってカイルとしたのが初めてだった。
だから、カイルに触られた時もその気持ち良さに驚いたし、なにより、初めて二人で一緒にお互いを触り合った時は、もう本当にとんでもなく気持ちが良くて、世の中にこんなに気持ちいいことがあったんだなって、本気でびっくりした。
自分以外の人に触られるのがこんなに気持ちいいなんて……。ちょっと人生の見え方が変わってしまうくらい、カイルに触られると、頭が変になりそうなくらい気持ち良くなってしまう。
しかし、これはあくまでも俺の精通を促すために、カイルが我慢してやってくれているということを忘れてはいけない。恩に思うのは当然のこと、迷惑をかけていることを決して忘れないようにしなけばいけないんだ。
うん、心の中でいつもカイルには平伏して感謝することにしよう。
俺はカイルに伝えた。これ以上迷惑をかけないためにも、一日も早く精通したい、いつも面倒をかけて本当に申し訳ないと思っていると。
カイルは優しく俺の頭を撫でながら、気にしなくていいと言ってくれた。そして、俺もレオに触れて嬉しいから、むしろ精通するのはゆっくりでいい、みたいなことまで冗談っぽく笑いながら言ってくれたんだ。
…………はぁ。カイルってば本当にもう、なんて優しくて、思いやりもあって、気遣いまでできる完璧な人間なんだ。
本当は早く俺に精通して欲しいだろうに。
どう考えても、俺のアレなんて見たくも触りたくもないに決まっている。それなのに俺に気を使い、優しい言葉をかけてくれるカイルという男ときたら……まったくもうっ!
流石は主人公だよ!
人間ができすぎていて、もはやため息しか出てこないレベルだよっ!
俺はいつもカイルにもらってばかりでとても心苦しく、そんな自分が不甲斐なくて悲しくなってしまう。せめて小さなことでもいいからお返しがしたくて、ある夜の触りっこの時、カイルのペニスを口に含んで愛撫してあげてみた。
俺にだってフェラの知識くらいはあるんだ。前世で彼女いない歴イコール実年齢だったから、実際にされたことは一度もなかったけどね。それでも、それがすごく気持ちのいいものだってことくらいは知っている。
だからカイルにやってあげたんだけど、思いのほか喜んでくれて俺も嬉しくなった。
それにしても、カイルのペニスは立派だな。俺と同じ年齢とは思えないほど長くて太くて硬くて熱い。色だって赤黒くって、すごく男らしい。
その男らしくてかっこいいカイルのペニスが、俺が口の中で舌を使って舐めまわすと、気持ちいいのだろう、ビクビク跳ねる。
俺はそれが嬉しくて、カイルを気持ち良くしてあげられる自分が誇らしくて、気が付けば夢中になってカイルのペニスをしゃぶりまくっていた。
現世の俺は身体が小さい分、顔も小さければ口も小さい。カイルの大切なペニスに歯が当たったら大変だから、そうならないように必死で口を大きく開く。
どんなにがんばっても、カイルのペニス全部は口に入らないから、半分くらい口に含み、残りの下の部分は流れ落ちた俺の唾液で滑らせて、両手で一生懸命にカイルが気持ち良くなるよう心を込めて扱いた。
「あっ……ああ、レオ、すごいよ……すごくいい」
感じているカイルの声はとても色っぽい。
ヘッドボードに枕を立てて置き、そこに背中を預けて座っているカイルからは、足の間に入り、カイルのペニスを咥えている俺の顔は丸見えに違いない。
見られていることを意識すると、恥ずかしくてたまらなくなる。けれど、それよりもカイルに気持ち良くなってもらい、もっと感じてもらうことの方が、俺にはずっと大事なことだった。
そんな風に、気持ちを込めてカイルのペニスをしゃぶっていると、カイルが俺の頭を優しく撫でてくれた。その時の俺を見る目がとても甘く優しくて……。
それがまたすごく嬉しくて、もっとカイルを喜ばせたいと喉の奥へとペニスの先端を促した。そのまま視線を上に向けると、目元を赤く染めたカイルとまた目が合った。
「そんな小さな口に俺のをいっぱいに含んで……すごく健気でいやらしい。ああ、ホラおいで、俺もレオのことを気持ち良くしてやるから」
ペニスを咥えたまま、お尻をカイルの顔の方に向けるように言われ、俺はその通りにした。ペロンとトラウザーズと下着を脱がされ、下半身をむき出しにした状態で、カイルの顔を跨ぐようにして四つん這いにさせられる。
俺の恥ずかしいところが全部、すべてカイルの前にさらけ出されて丸見えになった。
一応、俺にだって羞恥心ってものはある。
だからカイルの目の前に、自分のペニスと陰嚢と尻穴を、足をおっぴろげて見せつけるこのスタイルには、なんだかもう死にたくなるくらい恥ずかしくなってしまった。
ってか、汚くない?
カイル、俺のそんなとこ見せつけられて嫌じゃない?
俺のこと嫌いになっちゃうんじゃない?! あー、それは困る!!
「あ……だめ、カイル。これは流石にちょっと……み、見ないで……」
「どうして? すごく綺麗だしかわいい。はぁ……すごい、全部よく見える。レオの恥ずかしいとこ全部、俺に見えてるよ」
「う、やぁ。見な……で、や……やだぁ」
「見られただけで感じてるのか。かわいい穴がヒクヒクしてる」
「だ、だめ……やだよぉ……」
「うん、大丈夫だ、すぐになにも考えられなくしてやるから」
なにも考えられ……? それってどういうことだろうと思っていると、俺の後孔にベチャとした濡れた感触があった。
え、まさか、これって俺のアナルをカイルが舐めているのか?!
あああ、ダメだ。くすぐったくて背筋がぞくぞくする。たっぷり唾液をつけた舌でべろべろと舐められるたび、身体が甘く痺れてビクビク震える。
「あ……ああっ、ダメだよ、そんなことっ、ああっっ!」
「ダメ? なにがダメなんだ?」
「舐めちゃ……汚れるからぁ…ああっん……いやぁ、あっ」
舌を塗り付けるように後孔を舐めながら、カイルは俺の臀部の肉を左右にぐいっと割り開いた。完全に丸見えになった俺の恥ずかしい穴に、カイルがチュッチュッと触れる程度の優しいキスを何度も繰り返す。あっ、ああっ、気持ちいい!
キスを受けるたび、キュッとしぼむように後孔に力が入る。走り抜ける快感に、俺はカイルのペニスを舐めるのも忘れて仰け反った。
「あああっ、な、なんで、お尻……キスでこんな……あんんっ」
「そんなに気持ちいいか? かわいいな、穴を舐めるとペニスからトロトロと汁がいっぱい零れるよ。ほら、もっと奥まで舐めてやるな」
やがてカイルは、孔のシワを一本一本なぞるように舌を動かし始めた。と思ったら、つぷり、と舌先を穴の中に入れた。
「え? あ、あああっ?!」
「ん~? どうした?」
「舌が……中にっ、ダメ、ダメッ!」
にゅぽにゅぽと舌が後孔を出入りする。粘膜同士が擦り合わされ、甘い痺れが沸き起こる。勃起した俺のチンポがビクビク震えて止まらない。
俺はカイルのペニスを夢中で舐めまわした。尻の孔をカイルに舐められながら、勃起した自分のチンポを無意識にカイルの体に擦りつける。凄く気持ち良くてたまらない。
腰を振る俺に気付いたのか、後ろからカイルの嬉しそうな声がした。
「こんなに腰を振って……はぁ、なんていやらしいんだ。すごくかわいいよ。お尻舐められて気持ちいいか?」
「カイルが汚れる、からぁ……舌……だめぇ」
「浄化魔法かけてるから大丈夫だ。それに、もし魔法使ってなくても、レオの身体に汚いところなんてないから。どこもかしこもとても綺麗だ。色も薄くてすごく……ああ、もっと奥、奥を知りたい」
カイルの舌が孔の奥まで突っ込まれ、穿るような動きをする。ぐちゅぐちゅというイヤラしい音に耳が侵され、発情がどんどん促されて体が熱く火照っていく。
体に溜まっていく快感を少しでも逃したくて、カイルのペニスを俺の口にわざと激しく出し入れした。そうすると、口内の快感に意識が向き、お尻の快感が誤魔化される。
「あ、カイルのペニス……熱くて、おっきいい……あむぅ」
「はぁ、そんなに美味そうに俺のを……ああ、すごく気持ちいいよ、レオ」
褒められたような気がして俺が幸せな気持ちに浸っていると、カイルが俺の陰嚢の裏側にちゅうぅぅと強く吸い付いた。
「あああっ?!」
突然の激しい快楽に、俺の背中が勝手に強く反り返った。ビクビクビクンッと全身が快感に大きく跳ね上がる。
もうダメだ、気持ち良さで下半身が溶けてしまいそう。
ボロボロと涙が止まらない。気持ちい、気持ちい。
「あああああっっ!!!」
「あれ? レオ、イッたのか? 体が凄く痙攣してる」
膝を立て、お尻をカイルに突き出すようにしたまま、俺は上半身を脱力させてカイルの体の上にへたり込んだ。
「はぁはぁ、あ、ご、ごめっ……僕だけ先……」
「いいよ、気にするな。それより、うーん、やっぱり精通はまだかぁ」
俺のペニスを覗き込み、カイルが残念そうに言う。
いやいやいや、カイルは優しいからそんな風に言ってくれるけれど、気にしないなんて無理だから! 少しも良くないから!
だって、だって、また俺だけがいい思いをしてしまったよ――っ!!!
そもそも、日頃のお礼に俺がカイルをフェラしてたのに、カイルをイかせる前に俺だけイってしまうなんて。しかも玉に吸い付かれて空イキしてしまうなんて。こんなのダメに決まってる!
俺は乱れた息が整うのもそこそこに、すぐにカイルのペニスへの口淫を再開した。
「ふぅっ……レオ、無理しなくていいからな、んん……きもち……」
「無理してな……カイル、今度こそ気持ち良くなって――あ?!」
「俺だって、もっとレオのこと気持ち良くしてやりたい」
カイルが俺のチンポをやわやわと扱きながら、後孔に指を入れてきた。少しずつ出し入れしながら、中の様子を探るように器用に動かしていく。違和感がすごいし、尻の中で動くカイルの指に気を取られてしまい、フェラする俺の口の動きがおざなりになってしまう。
俺はカイルに負けじと、必死になってカイルのペニスを愛撫する口の動きを激しくした。今度こそ、今度こそカイルを射精させてあげるんだ!
しばらくすると、俺の後孔を探るカイルの指が増えた感触があった。痛くはないけど、さっきまでより違和感が大きく、ちょっと苦しい。
カイルは二本の指を広げたり閉じたりしながら、穴の中を丁寧に探るように動かし始めた。そして、指がある一点をコリッと刺激した瞬間、俺の中をとてつもない快感がぶわりと走り抜けた。
「んんんんあぁん!!!」
「ん?」
「やあっ! なにそこ! あっ、ああっ……カイル、そこダメッ、いやぁっ!」
「ここがレオのいいトコ?」
「やだぁ、ぃやあああ!」
今までにない強制的に押し付けられるような強い刺激に、俺は思わず甲高い声を上げてしまった。すぐにハッとして唇を噛む。あまり大きな声を上げると、部屋の外に俺の声が漏れてしまうかもしれない。
しかし、カイルの指で尻穴のある一点を強く押されるたびに、堪えきれないほどの甘くもキツイ快感に脳が支配され、声を我慢することが難しくなっていった。
「ふ……ぐっ、んふ……んん」
どうにもならず、口淫の動きを激しくすることで無理矢理声を抑えようとした。けれど、あまりにも快感が大きくて我慢するのが難しい。気持ち良さに内股がぶるぶる震える。あああ、お尻の奥がたまらない……。
声を出さないように、俺はこれまで以上にカイルのペニスを喉奥まで含んだ。そのまま口の中のペニスを舌で舐めまわす。
「ああ、すごいな。すごく気持ちいよ。はぁ……レオも気持ちいよな。中がすごく蠢いてる。はー、ペニスが気持ちいい。んんっ、そろそろ出そうだ」
オレの口の中でカイルの質量がグンと増えた。苦しいけど、唇と舌と手で一生懸命に愛撫を続ける。ペニスがビクビクと波打ち始めた。
「あー、ダメだ。ホントにもう出る。レオも……レオも一緒にイこう?」
カイルの指が俺の尻奥のイイとこだけを強くごりごりと刺激し始めた。それと同時に、俺のチンポを手で扱く速度も早くなる。
二箇所同時の愛撫がたまらなく気持ちいい。あまりの快感に頭が働かなくなってしまう。
ああ、もうだめ、イくっ、イきたい……チンポおかしくなるっ! チンポとお尻が弾けそう!!
「……くっ、出る!!」
「んんんんん―っ!!!!」
カイルの精液が俺の口の中に吐き出された。その一瞬後、俺の下半身にも爆発的な快楽の嵐が巻き起こり、それが全身へと伝わり身体を震わせて悶絶させられた。
全身を覆うあまりの甘い快感に、俺は息を荒げて脱力してしまった。
俺はまた空イキした。そして、それと同時に吐精もしたらしい。
どうやら俺は精通し、無事に大人になったらしかった。
あまりの気持ち良さに、俺はそのまま気を失ってしまった。
カイルがずっと手伝ってくれているのに、なかなか精通できない俺。そして、俺が心から尊敬する主人公カイルは、やはりとても優しくて、悪いところなんて一つもないのに、俺に申し訳ないと謝ってくれた。
「俺ばっかり射精して、気持ち良くなってごめんな、レオ。でも大丈夫。俺がレオも気持ち良くなれるようにしてやるから」
「ど、どういうこと? なにするつもり?」
「先生に本を借りたんだ。閨についてすごく詳しく書かれているやつ。すごく勉強になった。だからレオ、安心してくれ」
カイルは俺にちゅっちゅっとキスしながら、素早く服を脱がしていく。気が付くと、いつの間にか俺は全裸にされていた。
って、いや、あ、あれれ?
ついキスの気持ち良さに流されてしまい、されるがままになっていたけれど、どうして服を脱ぐ必要があるんだろう。いつもはお互いのモノを触りっこする時、少なくとも上半身は服を着たままなのに。
「カイル、どうして服を全部脱がすの?」
「まずはいっぱい丁寧に時間をかけて前戯 して、レオの身体全部が性感帯になるくらい敏感にするんだ」
「…………え」
「心配いらないから、俺に全部任せて」
「で、でも」
「いいから、ね?」
「いや、でもそれって」
「大丈夫だから! な?」
「……う、うん」
どんな時でも、俺はカイルの言葉には逆らわない。逆らうつもりもない。
だって、この世で一番尊敬してるし、信頼だってしているから。
だから、すべてお任せしたんだけど……しばらくすると、俺の体はとんでもないことになってしまった。
「あっ、ああっ……カイルッ、きっ、気持ちいい……気持ちいいよぉ、ああンっ」
「レオ……すごくかわいいよ。はは、乳首舐めるとビクビクするな。そんなに気持ちいい?」
「うんっ…気持ちいぃ、ああ、すごいっ、すごいビリビリする……んんっ」
全身を舌で舐めまわされ、俺の体からは、どこもかしこもカイルの唾液の匂いがする。特にずっと舐めしゃぶられている乳首は真っ赤に腫れあがり、先っぽは石みたいに硬くなって、カイルの舌が触れるたびに快感が溢れて俺の腰をビクビク震わせた。
たまらない気持ち良さに身をよじる。目から溢れる生理的な涙をカイルが舐め取ってくれた。
カイルは乳首から口を離すと、今度は両手の指でクリクリと俺の乳首を同時にこねくり始めた。そこから痺れるような快感が全身に流れて伝わり、なぜか後孔がヒクついてしまう。
射精できない俺のペニスはそれでも硬く勃起していて、触って欲しい、かわいがって欲しいと一生懸命に自己主張している。
「カ、カイル……」
俺の首筋や鎖骨や耳にキスしながら、今も乳首を指でくりくりと弄っているカイルに、俺は期待を込めた蕩けた視線を送った。それに気付いたカイルが、少し意地の悪い笑みを見せる。
「どうした? なにして欲しい? ちゃんと言って」
「あの、あの……」
「言わないとしてあげないよ」
言えるワケない。敬愛してやまない主人公カイルに、まさか俺のペニスを触って欲しいだなんて、そんないやらしいお願いできるわけがない。
ああ、でももう我慢できる気もしない。
チンポ、チンポがもう……あああ、もうダメだ。もう我慢できないよ。
仕方なく自分で触ろうと伸ばした俺の腕は、無慈悲にもカイルに掴まれてしまった。
「自分でするのはダメ。ホラ、俺に強請って?」
「で、でも、そんなこと……」
「レオが望むことなら、なんだってしてあげるから。ね?」
ほら言ってごらん、という甘い誘惑に、俺はもうこれ以上我慢できなかった。
「触って、カイル。僕の……僕のペニスに触って、お、お願い」
「触るだけでいいのか?」
「扱いて……いっぱい扱いて、お願……ああ、早く」
俺が恥ずかしさともどかしさに泣きながら懇願すると、カイルがとても嬉しそうに優しく甘く微笑んだ。
「えらいな、レオ。よく言えたな」
「う、うん……カイル、お願い……」
「ああ、いっぱいしてやる」
カイルは俺の乳首をその形良い唇ではみはみしながら、伸ばした右手で俺のペニスを握って扱きだした。
「あっアああンっ」
カイルの手にペニスを触られ、擦られた途端に沸き起こったあまりに大きな快感に、俺は瞠目しながら胸を反り返らせた。自分の方に突き出された俺の赤く腫れあがった乳首を、カイルが嬉しそうに吸いながら舌で舐める。
体の中でも特に感じる二か所の性感帯を同時に刺激され、俺は強い快感にただひたすら喘ぐことしかできずにいる。
「あっ……ああっ……きもちぃ」
「すごくいやらしい顔。レオ、そんなに気持ちいいか?」
「は…あ、うん、気持ちいぃ、たまんないよぉ、もっとして、もっとぉ」
「はぁ、素直なレオは本当にかわいい。乳首いっぱい舐めてやるな」
「ああっ……舐め、すごっ……気持ちぃ……あっン」
喘ぎ声が止まらず、閉じることのできない口端からは、みっともなく俺の唾液が零れ落ちる。でも、そんなの気にしていられない。気持ち良くて気持ち良くて頭がおかしくなりそうだった。
やがて体中の快感が下半身に集まり、腹の奥で強い熱を持ち始めた。初めての感覚に俺は戸惑ってしまう。
え、なにこれ……怖い!
扱かれてるペニスよりもお腹の奥がじくじく気持ちいって、どういうこと?!
体内の快感は膨れ上がるように増していき、やがてそれが大きく弾けた。と同時に、頭の中が気持ち良さのあまりに真っ白になる。
「ああああああっっ!!!」
体中の筋肉が激しくつっぱり、やがてガクガク痙攣した。乳首の先端が痛いくらいにビクビク震える。
気持ちい、あああ、まだずっと気持ちいい!
はぁはぁと荒い息をつき、体中をビクビク震わせながらも、もしかして精通したのかと思って、俺は自分のペニスにそろりと目を向けてみた。しかし、そこに射精の後は見えない。
なにが起こったんだろう。
あんなに気持ち良かったのに、射精してないなんて意味が分からない。
怖くなってカイルに助けを求めようとした時、そのカイルから唇を優しく塞がれた。触れるだけのキスを二度された後、まるで俺を安心させるためのような深いキスを長くゆっくりとされたことで、動揺していた俺の心が落ち着きを取り戻した。
やがて唇を解放された俺は、カイルにしがみ付きながら尋ねていた。
「さ、さっきのはなに? 体がものすごく変な感じだった。ぼ、僕、すごく怖かったよ」
「大丈夫だ、心配ない。空イキしただけだから」
「空イキ?」
「本に書いてあったんだ。男でも女と同じように、射精しなくても達することができるって。なんでも、射精するより気持ちいいとかなんとか……レオ、どうだった?」
空イキ???
前世の俺が持っていた乏しい性知識の中には、その言葉はなかった。
あらためて、自分がついさっき体験したばかりの、呼吸を忘れるほどの激しい感覚を思い出してみる。
確かに、前世の記憶で薄っすら覚えている射精時の感覚より、もっと深いところで得る快感があったような気がする。身体の表面ではなく、奥から滲み出た快感が爆発したような、そんな変な感覚。
気持ち良さの継続する時間も、多分、射精の時より長かった。
「確かにすごく気持ち良かった気がするよ」
「だったら良かった。これで今度から二人で一緒に気持ち良くなれるな。一度空イキする感覚を掴むと、次からはイきやすくなるらしい」
「そ、そうなの?」
「ああ。……俺さ、嬉しいよ。今まで俺ばっかり気持ち良くなってて、レオに悪いなっていつも思ってた。今度から一緒に気持ち良くなれると思うと、すごく嬉しい」
ぎゅーっと抱きしめてきたカイルを、俺も抱きしめ返した。
カイルがすごく嬉しそう。ふふ、カイルが嬉しいと俺も嬉しい。
それに、カイルが俺のために本を読んで勉強したり、色々と考えてくれたことが、何よりも幸せに感じた。
ただ、射精より先に空イキってやつを覚えてしまったけど、俺、大丈夫なのだろうか。少し心配になってくる。
けれども、まあ、深く考えるのは止そう。カイルがやることに間違いなんてあるわけないのだから。
その夜以降、俺の精通を促すための触りっこをする時、ベッドの上に座るカイルの膝の上に、俺が足を開いて座るというスタイルを取ることが多くなった。
その状態でカイルが俺の乳首を指でクリクリと捏ねり、俺が二人分のペニスを両手で扱く。更には二人で舌を絡ませながらキスもするんだけれど、これがもうとんでもなく気持ちいい。
恥ずかしながら、俺はなぜか乳首がすごく敏感で感じやすいらしい。カイルに乳首を愛撫されると、自分でも驚くくらいにめちゃくちゃ感じてしまうんだ。結果、性感が高まって空イキし易くなる。
だから、乳首とペニスの両方を同時に触り合えるこの体勢でヤることが、一番多くなったというわけだ。
前世の俺はバイトが忙しくて時間がなかったせいもあって、彼女がいたこともないし、性方面への関心を持つ暇もあまりなかったから、そっち方面の知識はそう多くない。
っていうか、はっきり言って、俺の性知識はかなり少ない方だと思う。
空イキなんてものの存在は知らなかったし、そもそもキスだってカイルとしたのが初めてだった。
だから、カイルに触られた時もその気持ち良さに驚いたし、なにより、初めて二人で一緒にお互いを触り合った時は、もう本当にとんでもなく気持ちが良くて、世の中にこんなに気持ちいいことがあったんだなって、本気でびっくりした。
自分以外の人に触られるのがこんなに気持ちいいなんて……。ちょっと人生の見え方が変わってしまうくらい、カイルに触られると、頭が変になりそうなくらい気持ち良くなってしまう。
しかし、これはあくまでも俺の精通を促すために、カイルが我慢してやってくれているということを忘れてはいけない。恩に思うのは当然のこと、迷惑をかけていることを決して忘れないようにしなけばいけないんだ。
うん、心の中でいつもカイルには平伏して感謝することにしよう。
俺はカイルに伝えた。これ以上迷惑をかけないためにも、一日も早く精通したい、いつも面倒をかけて本当に申し訳ないと思っていると。
カイルは優しく俺の頭を撫でながら、気にしなくていいと言ってくれた。そして、俺もレオに触れて嬉しいから、むしろ精通するのはゆっくりでいい、みたいなことまで冗談っぽく笑いながら言ってくれたんだ。
…………はぁ。カイルってば本当にもう、なんて優しくて、思いやりもあって、気遣いまでできる完璧な人間なんだ。
本当は早く俺に精通して欲しいだろうに。
どう考えても、俺のアレなんて見たくも触りたくもないに決まっている。それなのに俺に気を使い、優しい言葉をかけてくれるカイルという男ときたら……まったくもうっ!
流石は主人公だよ!
人間ができすぎていて、もはやため息しか出てこないレベルだよっ!
俺はいつもカイルにもらってばかりでとても心苦しく、そんな自分が不甲斐なくて悲しくなってしまう。せめて小さなことでもいいからお返しがしたくて、ある夜の触りっこの時、カイルのペニスを口に含んで愛撫してあげてみた。
俺にだってフェラの知識くらいはあるんだ。前世で彼女いない歴イコール実年齢だったから、実際にされたことは一度もなかったけどね。それでも、それがすごく気持ちのいいものだってことくらいは知っている。
だからカイルにやってあげたんだけど、思いのほか喜んでくれて俺も嬉しくなった。
それにしても、カイルのペニスは立派だな。俺と同じ年齢とは思えないほど長くて太くて硬くて熱い。色だって赤黒くって、すごく男らしい。
その男らしくてかっこいいカイルのペニスが、俺が口の中で舌を使って舐めまわすと、気持ちいいのだろう、ビクビク跳ねる。
俺はそれが嬉しくて、カイルを気持ち良くしてあげられる自分が誇らしくて、気が付けば夢中になってカイルのペニスをしゃぶりまくっていた。
現世の俺は身体が小さい分、顔も小さければ口も小さい。カイルの大切なペニスに歯が当たったら大変だから、そうならないように必死で口を大きく開く。
どんなにがんばっても、カイルのペニス全部は口に入らないから、半分くらい口に含み、残りの下の部分は流れ落ちた俺の唾液で滑らせて、両手で一生懸命にカイルが気持ち良くなるよう心を込めて扱いた。
「あっ……ああ、レオ、すごいよ……すごくいい」
感じているカイルの声はとても色っぽい。
ヘッドボードに枕を立てて置き、そこに背中を預けて座っているカイルからは、足の間に入り、カイルのペニスを咥えている俺の顔は丸見えに違いない。
見られていることを意識すると、恥ずかしくてたまらなくなる。けれど、それよりもカイルに気持ち良くなってもらい、もっと感じてもらうことの方が、俺にはずっと大事なことだった。
そんな風に、気持ちを込めてカイルのペニスをしゃぶっていると、カイルが俺の頭を優しく撫でてくれた。その時の俺を見る目がとても甘く優しくて……。
それがまたすごく嬉しくて、もっとカイルを喜ばせたいと喉の奥へとペニスの先端を促した。そのまま視線を上に向けると、目元を赤く染めたカイルとまた目が合った。
「そんな小さな口に俺のをいっぱいに含んで……すごく健気でいやらしい。ああ、ホラおいで、俺もレオのことを気持ち良くしてやるから」
ペニスを咥えたまま、お尻をカイルの顔の方に向けるように言われ、俺はその通りにした。ペロンとトラウザーズと下着を脱がされ、下半身をむき出しにした状態で、カイルの顔を跨ぐようにして四つん這いにさせられる。
俺の恥ずかしいところが全部、すべてカイルの前にさらけ出されて丸見えになった。
一応、俺にだって羞恥心ってものはある。
だからカイルの目の前に、自分のペニスと陰嚢と尻穴を、足をおっぴろげて見せつけるこのスタイルには、なんだかもう死にたくなるくらい恥ずかしくなってしまった。
ってか、汚くない?
カイル、俺のそんなとこ見せつけられて嫌じゃない?
俺のこと嫌いになっちゃうんじゃない?! あー、それは困る!!
「あ……だめ、カイル。これは流石にちょっと……み、見ないで……」
「どうして? すごく綺麗だしかわいい。はぁ……すごい、全部よく見える。レオの恥ずかしいとこ全部、俺に見えてるよ」
「う、やぁ。見な……で、や……やだぁ」
「見られただけで感じてるのか。かわいい穴がヒクヒクしてる」
「だ、だめ……やだよぉ……」
「うん、大丈夫だ、すぐになにも考えられなくしてやるから」
なにも考えられ……? それってどういうことだろうと思っていると、俺の後孔にベチャとした濡れた感触があった。
え、まさか、これって俺のアナルをカイルが舐めているのか?!
あああ、ダメだ。くすぐったくて背筋がぞくぞくする。たっぷり唾液をつけた舌でべろべろと舐められるたび、身体が甘く痺れてビクビク震える。
「あ……ああっ、ダメだよ、そんなことっ、ああっっ!」
「ダメ? なにがダメなんだ?」
「舐めちゃ……汚れるからぁ…ああっん……いやぁ、あっ」
舌を塗り付けるように後孔を舐めながら、カイルは俺の臀部の肉を左右にぐいっと割り開いた。完全に丸見えになった俺の恥ずかしい穴に、カイルがチュッチュッと触れる程度の優しいキスを何度も繰り返す。あっ、ああっ、気持ちいい!
キスを受けるたび、キュッとしぼむように後孔に力が入る。走り抜ける快感に、俺はカイルのペニスを舐めるのも忘れて仰け反った。
「あああっ、な、なんで、お尻……キスでこんな……あんんっ」
「そんなに気持ちいいか? かわいいな、穴を舐めるとペニスからトロトロと汁がいっぱい零れるよ。ほら、もっと奥まで舐めてやるな」
やがてカイルは、孔のシワを一本一本なぞるように舌を動かし始めた。と思ったら、つぷり、と舌先を穴の中に入れた。
「え? あ、あああっ?!」
「ん~? どうした?」
「舌が……中にっ、ダメ、ダメッ!」
にゅぽにゅぽと舌が後孔を出入りする。粘膜同士が擦り合わされ、甘い痺れが沸き起こる。勃起した俺のチンポがビクビク震えて止まらない。
俺はカイルのペニスを夢中で舐めまわした。尻の孔をカイルに舐められながら、勃起した自分のチンポを無意識にカイルの体に擦りつける。凄く気持ち良くてたまらない。
腰を振る俺に気付いたのか、後ろからカイルの嬉しそうな声がした。
「こんなに腰を振って……はぁ、なんていやらしいんだ。すごくかわいいよ。お尻舐められて気持ちいいか?」
「カイルが汚れる、からぁ……舌……だめぇ」
「浄化魔法かけてるから大丈夫だ。それに、もし魔法使ってなくても、レオの身体に汚いところなんてないから。どこもかしこもとても綺麗だ。色も薄くてすごく……ああ、もっと奥、奥を知りたい」
カイルの舌が孔の奥まで突っ込まれ、穿るような動きをする。ぐちゅぐちゅというイヤラしい音に耳が侵され、発情がどんどん促されて体が熱く火照っていく。
体に溜まっていく快感を少しでも逃したくて、カイルのペニスを俺の口にわざと激しく出し入れした。そうすると、口内の快感に意識が向き、お尻の快感が誤魔化される。
「あ、カイルのペニス……熱くて、おっきいい……あむぅ」
「はぁ、そんなに美味そうに俺のを……ああ、すごく気持ちいいよ、レオ」
褒められたような気がして俺が幸せな気持ちに浸っていると、カイルが俺の陰嚢の裏側にちゅうぅぅと強く吸い付いた。
「あああっ?!」
突然の激しい快楽に、俺の背中が勝手に強く反り返った。ビクビクビクンッと全身が快感に大きく跳ね上がる。
もうダメだ、気持ち良さで下半身が溶けてしまいそう。
ボロボロと涙が止まらない。気持ちい、気持ちい。
「あああああっっ!!!」
「あれ? レオ、イッたのか? 体が凄く痙攣してる」
膝を立て、お尻をカイルに突き出すようにしたまま、俺は上半身を脱力させてカイルの体の上にへたり込んだ。
「はぁはぁ、あ、ご、ごめっ……僕だけ先……」
「いいよ、気にするな。それより、うーん、やっぱり精通はまだかぁ」
俺のペニスを覗き込み、カイルが残念そうに言う。
いやいやいや、カイルは優しいからそんな風に言ってくれるけれど、気にしないなんて無理だから! 少しも良くないから!
だって、だって、また俺だけがいい思いをしてしまったよ――っ!!!
そもそも、日頃のお礼に俺がカイルをフェラしてたのに、カイルをイかせる前に俺だけイってしまうなんて。しかも玉に吸い付かれて空イキしてしまうなんて。こんなのダメに決まってる!
俺は乱れた息が整うのもそこそこに、すぐにカイルのペニスへの口淫を再開した。
「ふぅっ……レオ、無理しなくていいからな、んん……きもち……」
「無理してな……カイル、今度こそ気持ち良くなって――あ?!」
「俺だって、もっとレオのこと気持ち良くしてやりたい」
カイルが俺のチンポをやわやわと扱きながら、後孔に指を入れてきた。少しずつ出し入れしながら、中の様子を探るように器用に動かしていく。違和感がすごいし、尻の中で動くカイルの指に気を取られてしまい、フェラする俺の口の動きがおざなりになってしまう。
俺はカイルに負けじと、必死になってカイルのペニスを愛撫する口の動きを激しくした。今度こそ、今度こそカイルを射精させてあげるんだ!
しばらくすると、俺の後孔を探るカイルの指が増えた感触があった。痛くはないけど、さっきまでより違和感が大きく、ちょっと苦しい。
カイルは二本の指を広げたり閉じたりしながら、穴の中を丁寧に探るように動かし始めた。そして、指がある一点をコリッと刺激した瞬間、俺の中をとてつもない快感がぶわりと走り抜けた。
「んんんんあぁん!!!」
「ん?」
「やあっ! なにそこ! あっ、ああっ……カイル、そこダメッ、いやぁっ!」
「ここがレオのいいトコ?」
「やだぁ、ぃやあああ!」
今までにない強制的に押し付けられるような強い刺激に、俺は思わず甲高い声を上げてしまった。すぐにハッとして唇を噛む。あまり大きな声を上げると、部屋の外に俺の声が漏れてしまうかもしれない。
しかし、カイルの指で尻穴のある一点を強く押されるたびに、堪えきれないほどの甘くもキツイ快感に脳が支配され、声を我慢することが難しくなっていった。
「ふ……ぐっ、んふ……んん」
どうにもならず、口淫の動きを激しくすることで無理矢理声を抑えようとした。けれど、あまりにも快感が大きくて我慢するのが難しい。気持ち良さに内股がぶるぶる震える。あああ、お尻の奥がたまらない……。
声を出さないように、俺はこれまで以上にカイルのペニスを喉奥まで含んだ。そのまま口の中のペニスを舌で舐めまわす。
「ああ、すごいな。すごく気持ちいよ。はぁ……レオも気持ちいよな。中がすごく蠢いてる。はー、ペニスが気持ちいい。んんっ、そろそろ出そうだ」
オレの口の中でカイルの質量がグンと増えた。苦しいけど、唇と舌と手で一生懸命に愛撫を続ける。ペニスがビクビクと波打ち始めた。
「あー、ダメだ。ホントにもう出る。レオも……レオも一緒にイこう?」
カイルの指が俺の尻奥のイイとこだけを強くごりごりと刺激し始めた。それと同時に、俺のチンポを手で扱く速度も早くなる。
二箇所同時の愛撫がたまらなく気持ちいい。あまりの快感に頭が働かなくなってしまう。
ああ、もうだめ、イくっ、イきたい……チンポおかしくなるっ! チンポとお尻が弾けそう!!
「……くっ、出る!!」
「んんんんん―っ!!!!」
カイルの精液が俺の口の中に吐き出された。その一瞬後、俺の下半身にも爆発的な快楽の嵐が巻き起こり、それが全身へと伝わり身体を震わせて悶絶させられた。
全身を覆うあまりの甘い快感に、俺は息を荒げて脱力してしまった。
俺はまた空イキした。そして、それと同時に吐精もしたらしい。
どうやら俺は精通し、無事に大人になったらしかった。
あまりの気持ち良さに、俺はそのまま気を失ってしまった。
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