4 / 4
04 最終話
しおりを挟む
「それっていつのこと?!」
我慢できずに俺は尋ねた。ずっと嫌われていると思っていただけに、かなり驚いてしまったのだ。既に過去のことだとしても、やはり気になってしまう。
ドキドキしながら待つ俺にステファンが答えてくれた。
「初めて会った時のことだ。わたしはディノに一目惚れした。なんて可愛い子なんだろうと見惚れてしまった。おまえの酷い性格を知って、想いはすぐに封印したが」
「ああ……そうだったんだ。それは、まあ、うん、仕方ないよな。俺、本当に嫌な性格していたから」
そうだな、とステファンに肯定されて、俺は肩を落とす。そんな俺を見て小さく笑うと、ステファンは懐かしむように言った。
「昔はよく思っていた。おまえがもう少しでいいから常識的な人間であればいいと。人を思いやり、優しくできるようになればいいと。そうすれば好きになれるのにと、そう思っていた。消し去ったつもりでも、おまえに対する恋心は、ずっと胸の奥深くに 燻っていたんだろう」
「そうだったんだ……」
「だからこそ、おまえが友人と親密になっていく様を見て、わたしはいつも不快だった。見るな、触るなと、そう言ってやりたかった。わたしを差し置いて、なぜおまえたちがディノと仲良くするのだと、嫉妬や独占欲をたぎらせて、いつもイライラしてばかりいたんだ」
情けないな、と苦笑するステファン。
うん、なかなかの執着心だな。
けれど俺はそれを嫌とは思わなかった。嫉妬されるのも独占欲をむき出しにされるのも、それだけ深く愛されている証のような気がして、むしろ嬉しいと思ったくらいだ。
どうやら俺、好きな人からの執着を喜ぶタイプだったらしい。
「……っていうか、あれ? 性格が改善された今、もしかして俺はステファンにとって、理想的な相手に近かったりするのかな? 一目惚れするくらい、俺の見た目は気に入ってくれてるんだろう?」
「そうだな、今やおまえは誰よりも美しく、他人を気づかう優しさも持っている。まさにわたしの理想そのものだ」
「…………」
嬉しさと照れくささで頬が熱くなる。そんな俺の耳元でステファンが囁いた。
「だから今後、二度と他の誰にも触れさせない。おまえをわたしだけのものにする」
俺はステファンに抱きしめられた。すごい告白に胸を熱くしながらも、わたしだけのものにするってどういう意味だろうと不思議に思ったところで、御者が連絡窓をノックする音が聞こえた。
「坊ちゃん、そろそろお屋敷に到着致します」
「分かった」
俺の乱れた服装を手早く整えてくれながら、ステファンは言った。
「屋敷に着いたら、わたしの寝室でさっきの続きをするからな」
「さっきの続き?」
なんのことだと首を傾げる俺に、ステファンがきっぱりと答えた。
「おまえを抱く。初めてを奪って完全にわたしのものにする」
「ふええ?!」
俺は頭から湯気を吹き出す勢いで赤面しつつ、慌てて首を横に振った。
「なっ、だだ、だめだ、そんなこと! 結婚前なのに!!」
「なぜだ。わたしたちは既に成人している。なにも問題はないと思うが?」
言われて俺は思い出す。
この国では成人した婚約者同士は、婚姻式を済ませた夫婦と同等に扱われることが多い。成人した途端に同居する婚約者同士は珍しくないし、肉体関係を持つことも問題ない。むしろ、早く子ができるようにと推奨されているくらいだ。
俺たちは二人とも、一年前に成人している。
世間一般的に言えば、未だに俺が処女なことの方が異常なのだ。成人していながら性交していない婚約者同士は不仲であることが多いらしい。それは俺たちも同じで、ステファンから嫌われていたために、俺はこれまで清い体を維持できていたわけだ。
「もうローアン伯爵邸には戻さない。さっさと妊娠させて学園も辞めさせる。よそ見などできないくらい愛してやるから覚悟しておくといい」
不敵にそう言ったステファンは、その後、きっちり有言実行したのだった。
急にメルケンス公爵家で生活するようになったことを、俺の両親は反対どころか大いに喜んだ。成人しても関係を進展させない俺とステファンのことを、実は密かに心配していたらしい。
メルケンス家の公爵夫妻も、俺の同居を大歓迎してくれた。気を使わずに暮らせるようにと、既に立派な離れ家まで用意してくれていた。その離れ家で、俺たちは誰に憚ることなく子作りに励むことになったのである。
「あっ、そこっ……そこいいっ、気持ちいぃっ」
後孔の奥、俺が感じるところをステファンの張り出した亀頭でゴリゴリ擦られて、見悶えするほど気持ちがいい。
ベッドの上で四つん這いになった俺は、獣のように後ろからステファンに激しく突かれ、気が狂いそうなほどの愉悦の中で善がりまくっていた。
「あ――――っ、あああ――っっ!!」
「そんなに気持ちいいか、ディー?」
「はぁ……すごい……たまんない……んあっ」
ただ奥を突かれるだけでも堪らないのに、片足を持ち上げられ、最奥を 抉るようにステファンの怒張で犯されると、あまりに強すぎる快感に頭がおかしくなりそうで怖くなる。
「お尻っすごい……お尻の奥が気持ちいっ、ああ、すごいっ……はあンっ」
「はぁ、かわいいな、ディー。さあ、そろそろイき顔を見せてくれ」
ステファンは太くて長い陰茎で俺の奥を小刻みに攻めつつ、前に伸ばした手で俺のモノを激しく扱いた。
「ああ、だめっ、それされたらすぐに出るっ、ああっ、きもちいっ……すごいっ、イくっ、もうイくっ!! だめっ、やめて!」
「なんだ、イきたくないのか?」
俺は振り返ると、泣きながらステファンに訴えた。
「イきたい……けど、イくの勿体ない。ステファンに、もっとずっと俺の中にいてもらいたい。離れるの寂しい……あっ?!」
なぜか俺の中でステファンが大きさを増した。
「ああーっ、すごいっ、大きくて熱いのが奥をまたっ……っ!」
「おまえ……煽り過ぎだ!!」
「んっ、だって、あ……ふああっ、すごいよっ、すごいのクるっ!」
「終わってもまたすぐに挿入れてやるから、安心して何度でもイけ!」
二人の肌がぶつかり合う音が聞こえるたびに、俺の身体が大きく揺れる。奥の俺の大好きなところを集中的に何度も突かれ、俺は我慢できずに限界を迎えた。
「ああもうスゴい、ホントにすごいっ! 奥がっ、奥がぁあああっ、イくっ……イっんんんんあっっ!!」
「ぐっ」
俺の激しい絶頂のすぐ後で、ステファンも俺の中で大量に射精した。尻の奥が温かい。なんだかすごく幸せを感じる。
ずるり、とステファンが俺の中から陰茎を引き抜くと、寂しくて悲しくなった。
せめてキスがしたい、キスして欲しいとグッタリしながら思っていると、うつ伏せになっていた俺を起こしてくれたステファンが、俺の顔中にいっぱいキスしてくれて、最後には優しく唇にキスしてくれた。
包み込むように俺を抱きしめながら、ステファンが言う。
「愛してる、ディー」
「お、俺も……俺もステファンが大好き」
すごく幸せで、俺もステファンを抱きしめ返しながら、頬を胸に押し付けた。
男とセックスなんて本当にできるのか、なんて心配していた俺だったが、まったくの杞憂だった。ものすごく気持ち良くて最高で、今ではステファンとのセックスが大好きになった。
だからその気持ちを素直に伝えると、ステファンは嬉しそうに微笑みながら俺をまたベッドに引きずり込んだ。そして、そのまま朝まで抱き潰されたのである。
そんな幸せいっぱいの毎日を送っていたものだから、同居を始めて二ヵ月が過ぎた頃、俺はめでたく懐妊した。
男の俺が妊娠するなんて変な感じがしたけれど、お腹の中にステファンと俺の子供がいると思うと、幸せすぎて泣けてきた。早く生まれておいでと話しかけながら、すっかりお母さん気分でお腹を優しく撫でたりする。
ステファンもそんな俺を幸せそうに見つめながら、お腹を一緒に撫でてくれる。以前と比べると嘘のように今のステファンは俺に優しい。いつも一緒にいてくれて、事あるごとに愛を囁いてくれる。
妊娠が分かった俺はすぐに学園を退学させられ、ステファンとの婚姻式をあげることになった。そうして本物の家族になった俺たちは、数ヵ月後、玉のように美しい子共を授かったのである。
次々代のメルケンス公爵家の当主となるその男の子は、クリスチャンと名付けられた。
クリスはステファンにそっくりで、食べてしまいたいと思うくらいに可愛いらしい。何時間見つめていても少しも飽きない。
「クリスは本当に綺麗な顔をしてるなぁ、ステファンにそっくりだ。将来はきっと世界一の男前になるだろうね」
それを聞いていたステファンが、ムッとした顔で俺を抱きしめる。
「クリスが男前に育つことは当然だが、ディーにとっての世界一の男前は、いつだってわたしだろう?」
そんなくだらないことで拗ねるステファンが、俺には愛しくて仕方ない。
「それはそうだよ。俺にとってはステファンがいつでも一番カッコイイし、誰よりも愛している大切な人だ」
そう言うと、ステファンが蕩けるような甘い目で俺を見つめてくれた。そして耳元で「今夜も寝かせないからな、クリスにたくさん兄弟を作ってやろう」などと囁いてきて、俺の頬は赤くなってしまう。
異世界に転生して、しかも同性の婚約者に毛嫌いされていると知った時にはどうなることかと思ったものだ。
けれどもまあ、それなりに上手くやれているし、幸せだなあとしみじみ思うことも少なくない。ってことは、俺ってかなり良い人生を送れているんじゃないだろうか。
うん、異世界転生も悪くない、と、そんなことを思いながら、俺は最愛の夫に「今夜、楽しみにしてる」と囁きながら、にっこり笑いかけたのだった。
end
読んで下さってありがとうございました。
感謝いたします!!!
我慢できずに俺は尋ねた。ずっと嫌われていると思っていただけに、かなり驚いてしまったのだ。既に過去のことだとしても、やはり気になってしまう。
ドキドキしながら待つ俺にステファンが答えてくれた。
「初めて会った時のことだ。わたしはディノに一目惚れした。なんて可愛い子なんだろうと見惚れてしまった。おまえの酷い性格を知って、想いはすぐに封印したが」
「ああ……そうだったんだ。それは、まあ、うん、仕方ないよな。俺、本当に嫌な性格していたから」
そうだな、とステファンに肯定されて、俺は肩を落とす。そんな俺を見て小さく笑うと、ステファンは懐かしむように言った。
「昔はよく思っていた。おまえがもう少しでいいから常識的な人間であればいいと。人を思いやり、優しくできるようになればいいと。そうすれば好きになれるのにと、そう思っていた。消し去ったつもりでも、おまえに対する恋心は、ずっと胸の奥深くに 燻っていたんだろう」
「そうだったんだ……」
「だからこそ、おまえが友人と親密になっていく様を見て、わたしはいつも不快だった。見るな、触るなと、そう言ってやりたかった。わたしを差し置いて、なぜおまえたちがディノと仲良くするのだと、嫉妬や独占欲をたぎらせて、いつもイライラしてばかりいたんだ」
情けないな、と苦笑するステファン。
うん、なかなかの執着心だな。
けれど俺はそれを嫌とは思わなかった。嫉妬されるのも独占欲をむき出しにされるのも、それだけ深く愛されている証のような気がして、むしろ嬉しいと思ったくらいだ。
どうやら俺、好きな人からの執着を喜ぶタイプだったらしい。
「……っていうか、あれ? 性格が改善された今、もしかして俺はステファンにとって、理想的な相手に近かったりするのかな? 一目惚れするくらい、俺の見た目は気に入ってくれてるんだろう?」
「そうだな、今やおまえは誰よりも美しく、他人を気づかう優しさも持っている。まさにわたしの理想そのものだ」
「…………」
嬉しさと照れくささで頬が熱くなる。そんな俺の耳元でステファンが囁いた。
「だから今後、二度と他の誰にも触れさせない。おまえをわたしだけのものにする」
俺はステファンに抱きしめられた。すごい告白に胸を熱くしながらも、わたしだけのものにするってどういう意味だろうと不思議に思ったところで、御者が連絡窓をノックする音が聞こえた。
「坊ちゃん、そろそろお屋敷に到着致します」
「分かった」
俺の乱れた服装を手早く整えてくれながら、ステファンは言った。
「屋敷に着いたら、わたしの寝室でさっきの続きをするからな」
「さっきの続き?」
なんのことだと首を傾げる俺に、ステファンがきっぱりと答えた。
「おまえを抱く。初めてを奪って完全にわたしのものにする」
「ふええ?!」
俺は頭から湯気を吹き出す勢いで赤面しつつ、慌てて首を横に振った。
「なっ、だだ、だめだ、そんなこと! 結婚前なのに!!」
「なぜだ。わたしたちは既に成人している。なにも問題はないと思うが?」
言われて俺は思い出す。
この国では成人した婚約者同士は、婚姻式を済ませた夫婦と同等に扱われることが多い。成人した途端に同居する婚約者同士は珍しくないし、肉体関係を持つことも問題ない。むしろ、早く子ができるようにと推奨されているくらいだ。
俺たちは二人とも、一年前に成人している。
世間一般的に言えば、未だに俺が処女なことの方が異常なのだ。成人していながら性交していない婚約者同士は不仲であることが多いらしい。それは俺たちも同じで、ステファンから嫌われていたために、俺はこれまで清い体を維持できていたわけだ。
「もうローアン伯爵邸には戻さない。さっさと妊娠させて学園も辞めさせる。よそ見などできないくらい愛してやるから覚悟しておくといい」
不敵にそう言ったステファンは、その後、きっちり有言実行したのだった。
急にメルケンス公爵家で生活するようになったことを、俺の両親は反対どころか大いに喜んだ。成人しても関係を進展させない俺とステファンのことを、実は密かに心配していたらしい。
メルケンス家の公爵夫妻も、俺の同居を大歓迎してくれた。気を使わずに暮らせるようにと、既に立派な離れ家まで用意してくれていた。その離れ家で、俺たちは誰に憚ることなく子作りに励むことになったのである。
「あっ、そこっ……そこいいっ、気持ちいぃっ」
後孔の奥、俺が感じるところをステファンの張り出した亀頭でゴリゴリ擦られて、見悶えするほど気持ちがいい。
ベッドの上で四つん這いになった俺は、獣のように後ろからステファンに激しく突かれ、気が狂いそうなほどの愉悦の中で善がりまくっていた。
「あ――――っ、あああ――っっ!!」
「そんなに気持ちいいか、ディー?」
「はぁ……すごい……たまんない……んあっ」
ただ奥を突かれるだけでも堪らないのに、片足を持ち上げられ、最奥を 抉るようにステファンの怒張で犯されると、あまりに強すぎる快感に頭がおかしくなりそうで怖くなる。
「お尻っすごい……お尻の奥が気持ちいっ、ああ、すごいっ……はあンっ」
「はぁ、かわいいな、ディー。さあ、そろそろイき顔を見せてくれ」
ステファンは太くて長い陰茎で俺の奥を小刻みに攻めつつ、前に伸ばした手で俺のモノを激しく扱いた。
「ああ、だめっ、それされたらすぐに出るっ、ああっ、きもちいっ……すごいっ、イくっ、もうイくっ!! だめっ、やめて!」
「なんだ、イきたくないのか?」
俺は振り返ると、泣きながらステファンに訴えた。
「イきたい……けど、イくの勿体ない。ステファンに、もっとずっと俺の中にいてもらいたい。離れるの寂しい……あっ?!」
なぜか俺の中でステファンが大きさを増した。
「ああーっ、すごいっ、大きくて熱いのが奥をまたっ……っ!」
「おまえ……煽り過ぎだ!!」
「んっ、だって、あ……ふああっ、すごいよっ、すごいのクるっ!」
「終わってもまたすぐに挿入れてやるから、安心して何度でもイけ!」
二人の肌がぶつかり合う音が聞こえるたびに、俺の身体が大きく揺れる。奥の俺の大好きなところを集中的に何度も突かれ、俺は我慢できずに限界を迎えた。
「ああもうスゴい、ホントにすごいっ! 奥がっ、奥がぁあああっ、イくっ……イっんんんんあっっ!!」
「ぐっ」
俺の激しい絶頂のすぐ後で、ステファンも俺の中で大量に射精した。尻の奥が温かい。なんだかすごく幸せを感じる。
ずるり、とステファンが俺の中から陰茎を引き抜くと、寂しくて悲しくなった。
せめてキスがしたい、キスして欲しいとグッタリしながら思っていると、うつ伏せになっていた俺を起こしてくれたステファンが、俺の顔中にいっぱいキスしてくれて、最後には優しく唇にキスしてくれた。
包み込むように俺を抱きしめながら、ステファンが言う。
「愛してる、ディー」
「お、俺も……俺もステファンが大好き」
すごく幸せで、俺もステファンを抱きしめ返しながら、頬を胸に押し付けた。
男とセックスなんて本当にできるのか、なんて心配していた俺だったが、まったくの杞憂だった。ものすごく気持ち良くて最高で、今ではステファンとのセックスが大好きになった。
だからその気持ちを素直に伝えると、ステファンは嬉しそうに微笑みながら俺をまたベッドに引きずり込んだ。そして、そのまま朝まで抱き潰されたのである。
そんな幸せいっぱいの毎日を送っていたものだから、同居を始めて二ヵ月が過ぎた頃、俺はめでたく懐妊した。
男の俺が妊娠するなんて変な感じがしたけれど、お腹の中にステファンと俺の子供がいると思うと、幸せすぎて泣けてきた。早く生まれておいでと話しかけながら、すっかりお母さん気分でお腹を優しく撫でたりする。
ステファンもそんな俺を幸せそうに見つめながら、お腹を一緒に撫でてくれる。以前と比べると嘘のように今のステファンは俺に優しい。いつも一緒にいてくれて、事あるごとに愛を囁いてくれる。
妊娠が分かった俺はすぐに学園を退学させられ、ステファンとの婚姻式をあげることになった。そうして本物の家族になった俺たちは、数ヵ月後、玉のように美しい子共を授かったのである。
次々代のメルケンス公爵家の当主となるその男の子は、クリスチャンと名付けられた。
クリスはステファンにそっくりで、食べてしまいたいと思うくらいに可愛いらしい。何時間見つめていても少しも飽きない。
「クリスは本当に綺麗な顔をしてるなぁ、ステファンにそっくりだ。将来はきっと世界一の男前になるだろうね」
それを聞いていたステファンが、ムッとした顔で俺を抱きしめる。
「クリスが男前に育つことは当然だが、ディーにとっての世界一の男前は、いつだってわたしだろう?」
そんなくだらないことで拗ねるステファンが、俺には愛しくて仕方ない。
「それはそうだよ。俺にとってはステファンがいつでも一番カッコイイし、誰よりも愛している大切な人だ」
そう言うと、ステファンが蕩けるような甘い目で俺を見つめてくれた。そして耳元で「今夜も寝かせないからな、クリスにたくさん兄弟を作ってやろう」などと囁いてきて、俺の頬は赤くなってしまう。
異世界に転生して、しかも同性の婚約者に毛嫌いされていると知った時にはどうなることかと思ったものだ。
けれどもまあ、それなりに上手くやれているし、幸せだなあとしみじみ思うことも少なくない。ってことは、俺ってかなり良い人生を送れているんじゃないだろうか。
うん、異世界転生も悪くない、と、そんなことを思いながら、俺は最愛の夫に「今夜、楽しみにしてる」と囁きながら、にっこり笑いかけたのだった。
end
読んで下さってありがとうございました。
感謝いたします!!!
1,182
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(7件)
あなたにおすすめの小説
婚約破棄署名したらどうでも良くなった僕の話
黄金
BL
婚約破棄を言い渡され、署名をしたら前世を思い出した。
恋も恋愛もどうでもいい。
そう考えたノジュエール・セディエルトは、騎士団で魔法使いとして生きていくことにする。
二万字程度の短い話です。
6話完結。+おまけフィーリオルのを1話追加します。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
悪役のはずだった二人の十年間
海野璃音
BL
第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。
破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳
BL
三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)
シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました
無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。
前世持ちだが結局役に立たなかった。
そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。
そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。
目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。
…あれ?
僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
面白かったです💕
お疲れ様でした(♡˙︶˙♡)
初めまして、初コメント失礼致します!
完結おめでとうございます🎉✨
最後まで楽しく読ませて頂きました。
攻め側の丸出しの嫉妬心や
受け側の攻めと離れる決意をする…と言った
シチュエーションが大好きで、思わず
お気に入りしていました(´˘`*)
また、他の作品にて読みに行きますね(*´˘`*)
誤字報告なのですが、
攻め側の台詞『私を差し置いて、なぜお前達が
(受け側)を仲良くするのだ』…の『(受け側)を』
では無く、『(受け側)と』だと思われます。
此方の勘違いでしたら申し訳ございません💦。
完結お疲れ様でした。
幸せをありがとうございます😊
ちょっとエンジンかかってしまったので
鳴海先生フルマラソンに行ってきます笑
お身体ご自愛くださいませ。