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暇過ぎて………やってしまった
しおりを挟む「暇だぁ………。ナターシャ居ないし……。」
ナターシャがリュカリオンと1週間、公務も仕事も休み、皇太子邸にも王城にも居ないのだ。
「馬乗せてもらおっと……。」
ラメイラのストレス発散方法は乗馬か剣。
剣は、持って来なかった。
隣国に留学している立場で、刃物等持っては来れない。
使用許可を侍女に取ってもらい、使える馬の準備を自ら行うラメイラ。
「この子綺麗だね。」
馬の準備の最中、別の馬に目が行ったラメイラ。
「この馬ですか?これは、フェデラーと言って、皇太子殿下の馬ですよ。」
「へぇ~、お前もご主人様と会えないと寂しいね。」
ラメイラはフェデラーに触れる。
「ブルルル……。」
「フェデラーも公女様の事気に入ったようですな。」
「乗りたいけど、リュカに許可取ってからじゃないとね、今度乗らせてくれ、フェデラー。」
「ブルル……。」
フェデラーがラメイラに擦り寄る。
「あはっ、可愛い。」
本当に乗りたくなってくるが、許可が無い馬は乗れない。
残念に思いつつ、ラメイラは他の馬に乗って乗馬を楽しんだ。
レングストンの王宮は広く、城だけでなく教会や王家家族の邸もある。
皇帝の息子や娘用の邸、既婚用の邸、王宮内に、森や庭園、馬の訓練施設、軍の訓練施設もあり、ラメイラは馬の訓練場で、馬を走らせていた。
「広いなぁ……ホントに……。」
レングストンは豊かな国で、長年戦争も無く、隣国のトリスタンやアードラ、ボルゾイと国交も問題も起きず穏やかに過ごせる国だった。
レングストンの土地を侵す国は近辺には無い平和な国なのだ。
「自然も豊かだし、食べ物美味しいし、ワインも美味しいし………。」
望めるなら、レングストンに嫁いできたいラメイラにとっては夢の国だった。
そんな夢心地だったラメイラの視界に会いたくない人物を見る。
「ロレイラ………また来たのか……。」
何がしたいのか分からない。
声を掛ける気にも起きないが、彼女が声を掛けてきたら、無視も出来ない。
ロレイラからタイタスへ恐らく筒抜けだからだ、と思うから………。
(………近付かなきゃいっか……。)
だが、ロレイラはそうではなかった、と乗馬を終えたラメイラは知る。
厩舎で馬を入れ終わった後、ロレイラはラメイラを待っていた。
「…………ご機嫌よう……さよなら。」
存在を無視するとまた何か言いそうだ、と感じたラメイラはロレイラに挨拶だけをした。
「嫌な挨拶です事………わざわざわたくし待って差し上げたのに。」
プッツン……。
ラメイラはロレイラと会う約束もしていない。
それを待って差し上げた、と言う。
「私、あなたと会う約束してませんから。」
「あなたに無くてもわたくしには用がありますのよ?」
「…………それはあなたの都合で、私の都合でもないですし?私にはありませんよ、あなたと話す事等。失礼。」
「…………本当に失礼な方ね、公女としての振る舞いは何処にあるのでしょうか?」
「………あなたに、他国の公女の私を貶めるような発言される覚えもありませんけど?国は違えど、私の方が身分上じゃないかな?」
「公女らしくないのですもの……わたくしの立ち居振る舞いや言葉使いを比べたら、わたくしの方が公女らしいと思いません?」
ロレイラは、自信ありげに胸を張る。
ラメイラを馬鹿にする態度には、ラメイラの怒りを増していく。
「………別に?性根はあなた最低だから、子爵令嬢以下だと思うけど?………そんな話の為に呼び止めた訳?」
「………粗野な方ね……苛々するわ……。」
「お互い様だろ?何がしたいの?あなた。」
「早くトリスタンに帰って頂戴。邪魔なのよ。」
「…………それが本音?やっと聞けたわ……生憎、勉強しに来ているんでね、あなたの視界に入って欲しくないなら、王宮に来なければいいんじゃない?……………あ、そっか、私が皇子達の側をうろちょろしてるのが気に食わないんだ。」
分かってはいたが、敢えて口にしたラメイラ。
「えぇ、そうですわ。わたくしの皇子の側から離れて頂きたいの。」
「嫌だね、それを選ぶのは皇子でしょ。それにあなた、タイタスに気に入られてるじゃないか、私が邪魔になるとは思えないね。」
「………誰があんな皇子と……。」
「!!………なっ!」
「わたくしがあの馬鹿な皇子が好きだと思って?……………はははははは………あなたも相当な馬鹿な方ね!」
ラメイラはナターシャとリュカリオンの式が終わる迄、ロレイラを好きなのはタイタスだと思っていた。
恐らく、タイタスもロレイラを、と。
ロレイラが好きなリュカリオンは結婚したのに、今更何が出来るのか、と思っていたが、ロレイラがタイタスを馬鹿にした事が許せず、怒りが頂点になったラメイラだった。
冷静になれなかったラメイラ………。
もっと考えて行動をしなければならなかったのに、ラメイラはロレイラに手をあげた………。
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