私が欲しいのはこの皇子!【完結】

Lynx🐈‍⬛

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宣戦布告

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 ロレイラの行いは、レングストン公爵の爵位さえも廃位となった。
 愛娘のした事は、レングストン公爵も追い詰め、廃位が決まった後、レングストン公爵は服毒自殺をして、幕を閉じる。
 ロレイラは公爵令嬢だった事を考慮し、王都の郊外にある、刑務所に生涯幽閉と決まった。

「明日、亡くなった衛兵の葬儀ですわね。」
「………あぁ。」
「葬儀に参列したいのですが……。」
「………うん、俺も行こう。ナターシャを守った立派な兵士だ。」

 リュカリオンもナターシャも深い傷が残った。
 後から話を聞いた、皇子達とラメイラにもナターシャの深い傷に心を痛めた。

「ナターシャ………辛いだろうな……。」
「目の前で、人が死んだんだ……自分を守ってくれた人が……。」

 ラメイラと皇子3人はナターシャの見舞いに皇太子邸に来ていた。
 王城で警備をしていた衛兵達も、仲間の死に辛そうで、王宮もどんよりとしていた。

「俺がロレイラに利用されなければ………。」
「そういえば、何故ロレイラはあの場に居たんだ?まさか、タイタス………ロレイラと連絡取ってないだろうな?」
「あれから、俺はロレイラに会ってねぇよ!」
「あれから、て?」
「ラメイラが怪我してから会ってない。」

 タイタスは謹慎中、何を思っていたのか、ロレイラへの執着心も感じられなかった。
 
「ラメイラ、改めてごめん、怪我させて。」
「…………あ、うん、もう大丈夫だから、気にしないでよ、タイタス。」
「ラメイラは泣いて泣いて、俺が慰めてたから気にするな、タイタス。」

 トーマスはラメイラの横に座っていたので、ラメイラの肩を抱き寄せる。

「!!ト、トーマス?」
「…………トーマス兄上?」
「何?トーマス兄上、ラメイラを口説くつもりなの?」
「コリン!トーマスが私に興味ある訳ないじゃないか!」
「え?でもラメイラは……。」
「コリン、ラメイラはでも無いんだ。人の気持ちも変わる…………俺に気持ちを向かせる為に、全力で行かせてもらおう、とね。」
「いや、だからラメイラは………トっ!!」
「コリン!!何を言ってるのかな!?」

 話が恋話にヒートアップして行きそうなので、ラメイラが遮る。

 カチャ。

「何を騒いでる、お前達。」
「すいません、わたくし心配ばかり掛けさせてしまって………ラメイラ……何故トーマス殿下に肩を?」

 寝室で休んでいたナターシャをリュカリオンが迎えに行き、2人でリビングに入って来たのだが、目に入った光景にナターシャは驚いた。
 タイタスが好きなラメイラの肩を抱き寄せているトーマス。
 そして、ラメイラはトーマスの腕を振りほどく事もしていない。
 いつもなら、ラメイラがトーマスに抱き着いて、タイタスが離そうとする筈なのに、と。

「はっ!!………トーマス!離せっ!」
「え?ヤダ。」
「…………トーマス兄上が……。」

 コリンが、今迄と違う光景に青ざめてる。

「兄上、ラメイラを本気で口説こうと思ってますので、応援しててください。」
「は!?」
「まぁ………。」
「ヤダよ!!……だって、私はっ…………んっ!」

 『タイタスが好き』とラメイラは言おうとしたのだろう。
 それを、トーマスは口で塞ぐ。

「!!」
「トーマス兄上!!」
「本気なの!?トーマス兄上!」
「………………。」

 リュカリオンとナターシャは見つめ合う。
 ラメイラがタイタスが好きなのを知っているからだ。

(………ナターシャ……アレどうするつもり?)
(分かりません………どうしましょう……。)
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