1 / 8
出会いは、兄の友達として
しおりを挟む
「こいつ、俺の弟。人見知りだけど、すっげーかわいいんだよね」
お兄ちゃんにぎゅーっと抱きしめられながら見知らぬ男の人に紹介される僕。
逃げたいけどお兄ちゃんのせいで逃げられない!
ジタバタともがくけど元気だなーなんて呑気な声が頭上から聞こえて、離されないんだ…と絶望した。
「おいおい。お前嫌われてんじゃねーの?逃げようとしてるじゃん」
「ばっ!ちげーし!お前がいるからだわ!…え、違うよな?」
取り敢えず離して、お兄ちゃん。
こくこくと小さく頷いてぎゅうっとお兄ちゃんの腕を握れば「痛くないぞー」なんて笑いながら言われて、やっと解放してくれた。
はぁ…疲れた。よし、解放されたし、逃げよう。
そう思って背中を向けて走りだそうとしたらガシッと腕を掴まれて前に進めなくなった。
も、もー!!もういいでしょう!!
「まぁ、待て待て。今日は外に遊びに行くから、柊もこい」
「ぇ…や、やだ…」
「えーなんでだよー!兄ちゃん嫌いか?」
「え!?き、嫌いじゃないけど…」
「よし!じゃあ、行くぞー!」
腕を掴まれたまま外に連れ出されてえ?え?と目を白黒させて、一緒にいた友人?に助けを求めてみたけど無言で首を振られた。がーん。
がっくりとうなだれていたらポスンと頭に何かが乗ったような気がして、手を頭に当ててみれば友人の手が乗っていた。
「…ぁ、の…?」
「あはは、かわいーな」
無邪気な笑顔を浮かべて頭を撫でられ、恥ずかしくて顔を赤くしながら俯いてしまった。
か、かわいいなんて僕、男なのに…。
なんだか胸がざわついて落ち着かなくて、顔を見ることはできなかったけど、その手のあたたかさは今でも覚えている。
それが、貴方と初めて出会った、幼い頃。
お兄ちゃんにぎゅーっと抱きしめられながら見知らぬ男の人に紹介される僕。
逃げたいけどお兄ちゃんのせいで逃げられない!
ジタバタともがくけど元気だなーなんて呑気な声が頭上から聞こえて、離されないんだ…と絶望した。
「おいおい。お前嫌われてんじゃねーの?逃げようとしてるじゃん」
「ばっ!ちげーし!お前がいるからだわ!…え、違うよな?」
取り敢えず離して、お兄ちゃん。
こくこくと小さく頷いてぎゅうっとお兄ちゃんの腕を握れば「痛くないぞー」なんて笑いながら言われて、やっと解放してくれた。
はぁ…疲れた。よし、解放されたし、逃げよう。
そう思って背中を向けて走りだそうとしたらガシッと腕を掴まれて前に進めなくなった。
も、もー!!もういいでしょう!!
「まぁ、待て待て。今日は外に遊びに行くから、柊もこい」
「ぇ…や、やだ…」
「えーなんでだよー!兄ちゃん嫌いか?」
「え!?き、嫌いじゃないけど…」
「よし!じゃあ、行くぞー!」
腕を掴まれたまま外に連れ出されてえ?え?と目を白黒させて、一緒にいた友人?に助けを求めてみたけど無言で首を振られた。がーん。
がっくりとうなだれていたらポスンと頭に何かが乗ったような気がして、手を頭に当ててみれば友人の手が乗っていた。
「…ぁ、の…?」
「あはは、かわいーな」
無邪気な笑顔を浮かべて頭を撫でられ、恥ずかしくて顔を赤くしながら俯いてしまった。
か、かわいいなんて僕、男なのに…。
なんだか胸がざわついて落ち着かなくて、顔を見ることはできなかったけど、その手のあたたかさは今でも覚えている。
それが、貴方と初めて出会った、幼い頃。
155
あなたにおすすめの小説
長年の恋に終止符を
mahiro
BL
あの人が大の女好きであることは有名です。
そんな人に恋をしてしまった私は何と哀れなことでしょうか。
男性など眼中になく、女性がいればすぐにでも口説く。
それがあの人のモットーというやつでしょう。
どれだけあの人を思っても、無駄だと分かっていながらなかなか終止符を打てない私についにチャンスがやってきました。
これで終らせることが出来る、そう思っていました。
紹介なんてされたくありません!
mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。
けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。
断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?
目標、それは
mahiro
BL
画面には、大好きな彼が今日も輝いている。それだけで幸せな気分になれるものだ。
今日も今日とて彼が歌っている曲を聴きながら大学に向かえば、友人から彼のライブがあるから一緒に行かないかと誘われ……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる