救助隊との色恋はご自由に。

すずなり。

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大会。

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大会当日・・・朝・・・



ほたる「あー・・・やっちゃった・・・。」



体が重い・・・。

昨日の夜に小窓を閉め忘れて寝たせいで、全身が気怠くなってた。


ほたる「せっかく今日、大会なのに・・・でも、ちょっとだけでも見たい。」




ゴールデンウィーク明けの仕事に支障がでても困るから少しだけ見させてもらおうと

私は身支度を整えて家を出た。







ーーーーーーーーーーー








ほたる「うー・・・どこだろう。」



会場についた私は観客席からみんなを探していた。


出場する方々は、みんな同じ服を着ていて探しにくい。


目を凝らしながら探していると、アナウンスが流れた。



アナウンサー「次は天河消防署です。」

ほたる「え?次?」



会場の真ん中に設置されてるたくさんのロープや高い壁。

きっとそれらを使うんだろう。



ほたる「あっ、いたいた!」



スタートラインに立ってる5人が目に入った。

みんな一列になってスタートの合図を待ってる。




審判「よーい・・・ピッ!」



合図と共に走っていく5人。

手際よく壁を上ったり下りたりしていく。


ほたる「すごい・・・早い・・・。」



真剣な表情で競ってるみんなはかっこよかった。

普段から一緒に行動してるからか、息もぴったりで、観客席からは歓声も上がっていた。






ーーーーーーーーーー





ーーーーー








ゴールまで見届けて、


走り終わったみんなのところに、私は向かった。




ほたる「あ、いたいた。純弥さーん!弓弦さーん!」


私の声に気づいたのか、二人は同時に振り返った。



純弥「ほたる!」

弓弦「ほたるちゃん!」



私は駆け寄って、二人に今の気持ちを伝えた。



ほたる「みんなすごかった!超かっこいい!」

純弥「ははっ。ありがとな。」

弓弦「ありがとう。たぶん、予選は通ると思うけど・・。」

ほたる「壁とか登ってた!」

純弥「ロープあっただろ?」

ほたる「あったけど私には無理ですもんっ。」



純弥さんと弓弦さんと話をしてると、笹井さんが私の近くにやってきた。

じーっと私を見つめて言う。




笹井「・・ほたる、お前、熱あるだろ。」

純弥「えっ?」

弓弦「え?・・・ちょっとおいで。」



弓弦さんは私の体を引き寄せて、私のおでこに手のひらをあててきた。



弓弦「ちょっとあるかな?」

ほたる「・・・ないです。」

笹井「帰った方がいいぞ。」

ほたる「・・なんでわかるんですかー。」



笹井さんは一番年長だからか、なんでも知ってる&わかってるような気がする。

そんな笹井さんに、自分の体調不良を一瞬で見抜かれたのが怖い。




弓弦「早く帰りな?なんかいるものあったらメールしといて。持ってくし。」

ほたる「はい・・・。」

純弥「あと1時間で薬だからなー。忘れるなよ?」

ほたる「ちゃんと鞄に水を入れてきてるので、時間になったら飲みまーす。・・・最後まで見れなくてすみません。」

笹井「『優勝』って書いた紙、持って帰るからそれを見てくれよ。」

ほたる「・・・自信満々。ふふっ。」




私はみんなに挨拶をして、駅に向かって歩き出した。





ーーーーーーーー




ほたる「この電車は空いてそう。」


一番最初にホームにやってきた電車はすごく混んでいた。

どうしても座りたかった私は、電車を何本か見送って、空いてそうな電車に乗った。

乗客は数人しかいない。


私は椅子に座って外の景色を眺めていた。




ほたる「みんな毎日訓練してるからあんな動きができるんだよね。」


さっきみたみんなを、窓越しに思い出していた。



そのとき、



キキーっ!ガンガンっ!ガチャンっ・・・!!




ほたる「!?」

乗客「きゃあーー!!」

乗客「うわぁっ!」




一瞬の出来事で何が起こったのか分からなかった。

目の前は真っ暗になり、体が浮いたのは感覚で理解できた。





ほたる「え・・・あれ?私、座ってたのに寝てる?」




真上に見える電車の椅子。

横を見ると人が倒れてる。




ほたる「・・・脱線?」



どう考えても電車自体が横になってるとしか考えられなかった。

体を起こして、座りやすそうな場所に移動する。

見つけた場所はドアのところ。

私が座ったと同時に、子連れのお母さんも座りに来た。



お母さん「大変なことになりましたね・・・。」

ほたる「そうですね・・・。」



車内の人数が少なかったからよかったのかもしれない。

特にひどいけがをしてる人はいなさそうだ。



男の子「ママ・・・。」

お母さん「もうちょっとここにいようね?」



不安そうな子供とそのお母さん、他の乗客数人と一緒に私は電車のなかに閉じ込められてしまった。








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