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迎え。
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美都「・・・中島くん!?」
声をかけてきたのは中学時代に野球部にいた『中島』くん。
いつも頭を丸めてたのに・・・
美都「髪の毛・・・生えたの?」
私が聞くと、中島くんは笑いだした。
中島「ははっ。昔はバリカンで刈ってたからなー。なに?髪の毛がある俺は新鮮?」
美都「新鮮・・・というか、見慣れない・・・。」
まるで別人・・・まぁ、7年も経って大人になったらさらに別人なんだけど・・・。
中島「お前は・・・あんま変わんねーな。」
私のグラスを取り上げ、近くのテーブルから新しいグラスを取って来てくれた。
中島「ん。」
美都「ありがとう・・・でも、私お酒は・・・。」
中島「それ、度数めちゃ低いから大丈夫だって。みんなも飲んでるぞ?」
周りを見るとみんなが同じ色のお酒を手に持っていた。
美都「・・・じゃあ少しだけ。」
ちょっとずつグラスに口をつけていく。
昔話をしながら飲み進めるとあっという間にグラスは空になり、私はだんだん視界がぼやけ始めた。
美都(あ・・・やばいかも・・・。)
初めての『酔い』。
自分の体の異変を感じた私は外に出ようと思った。
美都「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる・・・。」
中島「あぁ。・・・大丈夫か?」
美都「大丈夫・・・。」
会場を出て、ロビーまで歩いた。
そこにある椅子に座り、しばらくぼーっとする。
美都「お酒って・・・すごい・・・。」
そんなことを思いながら酔いを醒ましてると、中島くんが私を呼んだ。
中島「青柳っ・・・。」
美都「?・・・どうしたの?」
中島「・・いや、酔ったのかと思って・・。」
美都「あー・・・実は少し(笑)。」
私の隣に座った中島くん。
後ろ手に頭を掻きながら言う。
中島「悪い・・・勧めたから・・・。」
美都「ううん。大丈夫。私も楽しかったし・・・。ふふっ。」
お酒が頭の中をぐるぐると回る。
気分がよく、今なら何でもできそうな気がしてきた。
中島「青柳はさ・・・今、付き合ってるやつとか・・・いる?」
美都「え?・・・いない・・よ?・・ふふ。」
中島「・・・酔ってんな?」
美都「酔って・・・ない・・・へへっ。」
楽しく受け答えをしてると、誰かが私を呼んだ。
「あっ、美都ーっ!」
声の聞こえたほうを見ると、何人かが私を呼びに来てくれたみたいだった。
「ここにいたの?もう解散になるけど・・・二次会どうする?」
美都「二次・・会・・?」
「何人かは行くっていってるけど・・・美都は?」
美都「私は・・・行かない・・・。」
ちゃんと喋れてるかどうかもわからなくなってきた。
中島「青柳、俺と・・・抜けるか?」
美都「んー・・・?」
朦朧とする中、腕時計を見ると21時。
もう要さんが迎えに来る時間だ。
美都「帰る・・・。」
中島「送ってく・・・!」
美都「いいよ・・・迎えが・・・来る・・から。」
中島「迎え?彼氏はいないんだろ?」
私は椅子から立ち上がった。
ふらつく身体でまっすぐ立てるように踏ん張る。
美都「彼氏は・・・いない・・・。」
中島「なら・・・・」
中島くんが何かを言いかけた時、私は前のめりに体が傾いた。
自分自身、それに気づいたけどもう踏ん張れない。
不思議とこけることは怖くなかった。
お酒の力って・・・すごい。
美都「あ・・・。」
地面に倒れる直前、私の体が後ろからがしっと捕まえられた。
その腕はよく知っていて、振り返らなくても誰かわかる。
要「・・・ったく、こんな飲むなよな。」
美都「・・・ふふ。」
体勢を元に戻された私に、友達が聞いてくる。
「美都・・・?その人・・・彼氏?」
美都「?・・・違うよ?」
中島「彼氏じゃないなら・・・なんなんだ?」
美都「?・・・旦那さん。」
私の言葉にみんなは驚いた顔をした。
「え!?」
「美都、結婚してたの!?」
中島「!?」
美都「?・・・うん。今は・・・佐々木・・・美都。」
そう答えたあと、要さんが口を開いた。
要side・・・
要「悪いんだけど・・・美都をもらってくね?もう限界みたいだ。」
美都はもうほとんど力が入ってなかった。
俺と美都の身長差で、体を支えるのは結構きつい。
要「美都?抱えるからな?」
そういって姫抱きにかかえた。
要「よっ・・・と。」
うっすらと目を開けながら俺を見てる美都。
楽しそうにケタケタ笑う。
美都「へへっ。・・・ふふっ。」
要「・・・どんたけ飲んだんだよ。」
美都に聞くと、回りにいた友達が答えてくれた。
「グラス二杯です・・・。」
要「・・・へ?」
中島「3%もない度数ですよ、青柳が飲んだやつ。」
要「あー・・・弱かったんだな・・・。」
声をかけてきたのは中学時代に野球部にいた『中島』くん。
いつも頭を丸めてたのに・・・
美都「髪の毛・・・生えたの?」
私が聞くと、中島くんは笑いだした。
中島「ははっ。昔はバリカンで刈ってたからなー。なに?髪の毛がある俺は新鮮?」
美都「新鮮・・・というか、見慣れない・・・。」
まるで別人・・・まぁ、7年も経って大人になったらさらに別人なんだけど・・・。
中島「お前は・・・あんま変わんねーな。」
私のグラスを取り上げ、近くのテーブルから新しいグラスを取って来てくれた。
中島「ん。」
美都「ありがとう・・・でも、私お酒は・・・。」
中島「それ、度数めちゃ低いから大丈夫だって。みんなも飲んでるぞ?」
周りを見るとみんなが同じ色のお酒を手に持っていた。
美都「・・・じゃあ少しだけ。」
ちょっとずつグラスに口をつけていく。
昔話をしながら飲み進めるとあっという間にグラスは空になり、私はだんだん視界がぼやけ始めた。
美都(あ・・・やばいかも・・・。)
初めての『酔い』。
自分の体の異変を感じた私は外に出ようと思った。
美都「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる・・・。」
中島「あぁ。・・・大丈夫か?」
美都「大丈夫・・・。」
会場を出て、ロビーまで歩いた。
そこにある椅子に座り、しばらくぼーっとする。
美都「お酒って・・・すごい・・・。」
そんなことを思いながら酔いを醒ましてると、中島くんが私を呼んだ。
中島「青柳っ・・・。」
美都「?・・・どうしたの?」
中島「・・いや、酔ったのかと思って・・。」
美都「あー・・・実は少し(笑)。」
私の隣に座った中島くん。
後ろ手に頭を掻きながら言う。
中島「悪い・・・勧めたから・・・。」
美都「ううん。大丈夫。私も楽しかったし・・・。ふふっ。」
お酒が頭の中をぐるぐると回る。
気分がよく、今なら何でもできそうな気がしてきた。
中島「青柳はさ・・・今、付き合ってるやつとか・・・いる?」
美都「え?・・・いない・・よ?・・ふふ。」
中島「・・・酔ってんな?」
美都「酔って・・・ない・・・へへっ。」
楽しく受け答えをしてると、誰かが私を呼んだ。
「あっ、美都ーっ!」
声の聞こえたほうを見ると、何人かが私を呼びに来てくれたみたいだった。
「ここにいたの?もう解散になるけど・・・二次会どうする?」
美都「二次・・会・・?」
「何人かは行くっていってるけど・・・美都は?」
美都「私は・・・行かない・・・。」
ちゃんと喋れてるかどうかもわからなくなってきた。
中島「青柳、俺と・・・抜けるか?」
美都「んー・・・?」
朦朧とする中、腕時計を見ると21時。
もう要さんが迎えに来る時間だ。
美都「帰る・・・。」
中島「送ってく・・・!」
美都「いいよ・・・迎えが・・・来る・・から。」
中島「迎え?彼氏はいないんだろ?」
私は椅子から立ち上がった。
ふらつく身体でまっすぐ立てるように踏ん張る。
美都「彼氏は・・・いない・・・。」
中島「なら・・・・」
中島くんが何かを言いかけた時、私は前のめりに体が傾いた。
自分自身、それに気づいたけどもう踏ん張れない。
不思議とこけることは怖くなかった。
お酒の力って・・・すごい。
美都「あ・・・。」
地面に倒れる直前、私の体が後ろからがしっと捕まえられた。
その腕はよく知っていて、振り返らなくても誰かわかる。
要「・・・ったく、こんな飲むなよな。」
美都「・・・ふふ。」
体勢を元に戻された私に、友達が聞いてくる。
「美都・・・?その人・・・彼氏?」
美都「?・・・違うよ?」
中島「彼氏じゃないなら・・・なんなんだ?」
美都「?・・・旦那さん。」
私の言葉にみんなは驚いた顔をした。
「え!?」
「美都、結婚してたの!?」
中島「!?」
美都「?・・・うん。今は・・・佐々木・・・美都。」
そう答えたあと、要さんが口を開いた。
要side・・・
要「悪いんだけど・・・美都をもらってくね?もう限界みたいだ。」
美都はもうほとんど力が入ってなかった。
俺と美都の身長差で、体を支えるのは結構きつい。
要「美都?抱えるからな?」
そういって姫抱きにかかえた。
要「よっ・・・と。」
うっすらと目を開けながら俺を見てる美都。
楽しそうにケタケタ笑う。
美都「へへっ。・・・ふふっ。」
要「・・・どんたけ飲んだんだよ。」
美都に聞くと、回りにいた友達が答えてくれた。
「グラス二杯です・・・。」
要「・・・へ?」
中島「3%もない度数ですよ、青柳が飲んだやつ。」
要「あー・・・弱かったんだな・・・。」
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