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別れ2。
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翌日、シャガと私は家で全身黒い服に身を包んだ。
この世界の『喪服』も黒のようだ。
「とうさん・・・この服、私持ってた?」
真っ黒の色をしてる私の服。
黒のブラウスに黒のスカート。
これくらいはシャガが用意してた気もしたけど、その上から羽織るケープに覚えがなかった。
厚手の黒のケープは胸元で大きいリボンがあった。
サテンでできててとてもきれいなリボンだ。
「それな、ダリアが用意してた。」
「・・・え?」
「自分が死んだとき・・・アイビーに着て欲しいって用意してたんだよ。ケープなら少々体がデカくても小さくても着れるからって。」
この世界は気温の変化があまりない。
薄い長袖の服がちょうどいい気候ばかりで・・・雨が降ったりすると少し厚手の服がいるくらいだ。
前の世界にあった『夏』みたいな暑い季節はない。
私はシャガの言葉を聞いて、目にまた涙が溜まり始めた。
「まだダリアを埋めてないんだから・・・もうちょっと耐えろ。」
シャガは小さいタオルを私の目に押し当て、涙を流さないようにしてくれた。
私はそのタオルを受け取り、涙を止めていく。
「がんばるー・・・。」
「そうだな。・・・行くか。」
私とシャガは家を出た。
ダリアが眠ってる病院に足を進める。
するとどこからともなく人が集まってくるのがわかった。
みんな黒い服を着てる。
「?」
「この町の人はみんなダリアのことを知ってる。だから・・・お別れをするんだろう。」
「・・・そうなんだ。」
ぞろぞろと人が連なり、歩いて行く。
黒い服の集団を見てると、胸がきゅっと苦しくなるけどそこは耐えた。
見えてきた病院の中に入ると、もうダリアは棺の中に入れられていて病院のエントランスで町人たちに囲まれていた。
その中にはダリアの子供もいるようで、結構なお年のおじさんたちが涙をこぼしてるのが見えた。
「出棺です。」
町の若い人たちがダリアの棺を抱えた。
一歩・・・また一歩とゆっくりした足取りで病院を出て山に向かって歩いて行く。
私とシャガ、ニゲラはその後ろをゆっくりとついて行った。
「ねぇ・・・こっちの世界の埋葬方法って・・・」
こっそりとシャガに聞くとシャガは私を抱きかかえ、肩に乗せた。
そして私の耳に顔を近づけてこそっと言った。
「土葬だ。このまま土に埋めるんだよ。」
「そうなんだ・・・。」
「アイビーんとこは?」
「うちは火葬が一般的なんだけど、土葬するとこもあるよ。」
「へぇー・・・火にかけるなんて発想はないな。」
シャガは私を肩に乗せたまま歩いた。
前にはダリアの棺。
後ろを見ると町の人たちがぞろぞろとついてきてるのが見えた。
「みんな一緒に行くの?」
シャガに聞くとシャガは後ろを振り向いた。
「・・途中までだな。最後までついて行くやつはよっぽど縁があるやつくらいだ。」
「そうなんだ・・・。」
「自分の中で別れの区切りがついたら戻るんだよ。俺とニゲラ・・お前は世話になったし、埋めるとこまで行こうな。」
「うん・・・。」
数分経つ度に振り返ると、シャガの言った通り人数が減っていってるのが目に見えてわかった。
1時間も経つと私の後ろにはニゲラしかいなくなり、棺を抱えてる人と合わせて9人ほどになってしまっていた。
「ダリアの子供ももう60歳とかばっかりだ。最後まではついて来れない。」
歩いて行く山道はいつの間にか険しい道のりになっていた。
棺を抱えたまま、道なき道をすたすたと歩いて行く。
シャガもひょいひょいと歩きながら私に負担がかからないようにして行ってくれてるようだった。
そんな険しい道のりも過ぎると、だだっ広い平原みたいなところが突然現れた。
所々に大きな岩があり、柵のようなもので囲ってるのが見える。
「・・お墓?」
シャガは肩から私を下ろした。
「そうだ。あの石の下に・・・人が眠ってる。」
ダリアの棺は、まだ石が建てられてないところに置かれた。
山道と平原との境目のところにスコップが大量に置いてあり、それを一人一本手に取る。
「ほら、アイビーも。」
「うん・・・。」
棺の隣の地面をみんなで掘っていく。
私がそんなに掘れないことをみんなが知ってるからか、最初の何回かだけ掘って、あとは見てることになった。
ざくざくと手際よく掘られていく間、ダリアの棺にそっと手を添えた。
「おばーちゃん・・・この服、ありがとう。・・・似合ってる?」
「私ね、おばーちゃんのこと大好きだよ?」
「何も知らない私をに優しくしてくれて・・・ほんとにありがとう・・・。」
話したいことをたくさん話し、私はダリアとお別れをした。
シャガやニゲラたちの手によって深い穴が掘られ、そこにダリアの棺を入れた。
その後、堀ったときに出た土をかぶせていき・・・小さな石をいくつか置いた。
「あとで大きい岩を削ってここに建てるんだ。」
「そっか・・・。」
みんなはぴしっと身体を真っ直ぐにして立ち、頭を下げた。
それはきっと冥福を祈ってるんだと思い、私も同じことをする。
(・・・ありがとう、ばいばい。)
翌日、シャガと私は家で全身黒い服に身を包んだ。
この世界の『喪服』も黒のようだ。
「とうさん・・・この服、私持ってた?」
真っ黒の色をしてる私の服。
黒のブラウスに黒のスカート。
これくらいはシャガが用意してた気もしたけど、その上から羽織るケープに覚えがなかった。
厚手の黒のケープは胸元で大きいリボンがあった。
サテンでできててとてもきれいなリボンだ。
「それな、ダリアが用意してた。」
「・・・え?」
「自分が死んだとき・・・アイビーに着て欲しいって用意してたんだよ。ケープなら少々体がデカくても小さくても着れるからって。」
この世界は気温の変化があまりない。
薄い長袖の服がちょうどいい気候ばかりで・・・雨が降ったりすると少し厚手の服がいるくらいだ。
前の世界にあった『夏』みたいな暑い季節はない。
私はシャガの言葉を聞いて、目にまた涙が溜まり始めた。
「まだダリアを埋めてないんだから・・・もうちょっと耐えろ。」
シャガは小さいタオルを私の目に押し当て、涙を流さないようにしてくれた。
私はそのタオルを受け取り、涙を止めていく。
「がんばるー・・・。」
「そうだな。・・・行くか。」
私とシャガは家を出た。
ダリアが眠ってる病院に足を進める。
するとどこからともなく人が集まってくるのがわかった。
みんな黒い服を着てる。
「?」
「この町の人はみんなダリアのことを知ってる。だから・・・お別れをするんだろう。」
「・・・そうなんだ。」
ぞろぞろと人が連なり、歩いて行く。
黒い服の集団を見てると、胸がきゅっと苦しくなるけどそこは耐えた。
見えてきた病院の中に入ると、もうダリアは棺の中に入れられていて病院のエントランスで町人たちに囲まれていた。
その中にはダリアの子供もいるようで、結構なお年のおじさんたちが涙をこぼしてるのが見えた。
「出棺です。」
町の若い人たちがダリアの棺を抱えた。
一歩・・・また一歩とゆっくりした足取りで病院を出て山に向かって歩いて行く。
私とシャガ、ニゲラはその後ろをゆっくりとついて行った。
「ねぇ・・・こっちの世界の埋葬方法って・・・」
こっそりとシャガに聞くとシャガは私を抱きかかえ、肩に乗せた。
そして私の耳に顔を近づけてこそっと言った。
「土葬だ。このまま土に埋めるんだよ。」
「そうなんだ・・・。」
「アイビーんとこは?」
「うちは火葬が一般的なんだけど、土葬するとこもあるよ。」
「へぇー・・・火にかけるなんて発想はないな。」
シャガは私を肩に乗せたまま歩いた。
前にはダリアの棺。
後ろを見ると町の人たちがぞろぞろとついてきてるのが見えた。
「みんな一緒に行くの?」
シャガに聞くとシャガは後ろを振り向いた。
「・・途中までだな。最後までついて行くやつはよっぽど縁があるやつくらいだ。」
「そうなんだ・・・。」
「自分の中で別れの区切りがついたら戻るんだよ。俺とニゲラ・・お前は世話になったし、埋めるとこまで行こうな。」
「うん・・・。」
数分経つ度に振り返ると、シャガの言った通り人数が減っていってるのが目に見えてわかった。
1時間も経つと私の後ろにはニゲラしかいなくなり、棺を抱えてる人と合わせて9人ほどになってしまっていた。
「ダリアの子供ももう60歳とかばっかりだ。最後まではついて来れない。」
歩いて行く山道はいつの間にか険しい道のりになっていた。
棺を抱えたまま、道なき道をすたすたと歩いて行く。
シャガもひょいひょいと歩きながら私に負担がかからないようにして行ってくれてるようだった。
そんな険しい道のりも過ぎると、だだっ広い平原みたいなところが突然現れた。
所々に大きな岩があり、柵のようなもので囲ってるのが見える。
「・・お墓?」
シャガは肩から私を下ろした。
「そうだ。あの石の下に・・・人が眠ってる。」
ダリアの棺は、まだ石が建てられてないところに置かれた。
山道と平原との境目のところにスコップが大量に置いてあり、それを一人一本手に取る。
「ほら、アイビーも。」
「うん・・・。」
棺の隣の地面をみんなで掘っていく。
私がそんなに掘れないことをみんなが知ってるからか、最初の何回かだけ掘って、あとは見てることになった。
ざくざくと手際よく掘られていく間、ダリアの棺にそっと手を添えた。
「おばーちゃん・・・この服、ありがとう。・・・似合ってる?」
「私ね、おばーちゃんのこと大好きだよ?」
「何も知らない私をに優しくしてくれて・・・ほんとにありがとう・・・。」
話したいことをたくさん話し、私はダリアとお別れをした。
シャガやニゲラたちの手によって深い穴が掘られ、そこにダリアの棺を入れた。
その後、堀ったときに出た土をかぶせていき・・・小さな石をいくつか置いた。
「あとで大きい岩を削ってここに建てるんだ。」
「そっか・・・。」
みんなはぴしっと身体を真っ直ぐにして立ち、頭を下げた。
それはきっと冥福を祈ってるんだと思い、私も同じことをする。
(・・・ありがとう、ばいばい。)
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